レビュー
アイコスに続き、プルーム・テックもフルモデルチェンジ

【吸ってみた】プルーム新製品は、吸い応え強化の低温加熱式と、初の高温加熱式の2機種!

加熱式タバコといえば、高温加熱式の「アイコス(IQOS)」、「グロー(glo)」、低温加熱式の「プルーム・テック(Ploom TECH)」の3種類だ。そのうちアイコスは、「アイコス3」「アイコス3マルチ」として2018年11月にフルモデルチェンジ済みだが、今回、唯一の低温加熱式として特殊な立場を貫いていた「プルーム・テック」(JT)が、フルモデルチェンジを発表した。それも2機種同時にだ。専用カートリッジのタバコ葉とリキッドの量を増やして従来以上の吸いごたえを実現した低温加熱式「プルーム・テック・プラス(Ploom TECH+)」と、シリーズ初の高温加熱式となる「プルーム・エス(Ploom S)」である。

「プルーム・エス」(左)と、「プルーム・テック・プラス」(右)。それぞれに専用リフィルも同時発売される

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今回登場した新機種は、現行機種「プルーム・テック」の系統を継ぎながら、10℃ほど加熱温度を上げた、40℃加熱の低温加熱型タバコ用デバイス「プルーム・テック・プラス」と、アイコスやグローと同じ高温加熱型タバコ用デバイスに分類される「プルーム・エス」の2機種である。

2019年1月29日から、Ploomオンラインショップと、全国のPloom専門店24店で販売開始予定で、これに先立つ1月25日より、Ploomブランドサイト内の専用ページにて、購入予約が開始されるという。スターターキットの価格は、「プルーム・テック・プラス」が4,980円(税込)、「プルーム・エス」が7,980円(税込)となる。

なお、現行モデルの「プルーム・テック」も引き続き販売が継続される。JT代表取締役副社長 タバコ事業本部長 岩井睦雄氏によると、同社は今回発売する新機種を含む「プルーム」シリーズを軸に、国内の加熱式タバコ市場のトップシェアを狙いたいと語った。また、アイコスを展開するフィリップ モリスが紙巻きタバコの根絶を目指しているのとは違い、今後も加熱式タバコに代表されるRRP(Reduced-Risk Products、リスク低減製品)と紙巻きタバコの両輪で事業展開していくという目標を掲げていた。

JT代表取締役副社長 タバコ事業本部長 岩井睦雄氏(中央)

JT代表取締役副社長 タバコ事業本部長 岩井睦雄氏(中央)

「プルーム・テック・プラス」と「プルーム・エス」を吸ってみた

今回登場の2機種の特徴をまとめると、ニオイの少なさはそのままに、ほんの10℃加熱温度を高くしたのに加え、タバコカプセルを改良して、吸い応えを追求した「プルーム・テック・プラス」と、ニオイは強くなるが、吸い応えも強い高温加熱式にシフトした「プルーム・エス」ということになる。発表会後に両機種を試すことができたので、ここからは、そのファーストインプレッションを報告したい。

タール値1〜3mg程度の喫味の「プルーム・テック」が、温度を少しだけ上げて5〜6mgの吸い応えにパワーアップした「プルーム・テック・プラス」

約30℃の低温で加熱する「プルーム・テック」は、隣の席で吸っていてもわからないほどに周囲にニオイの迷惑をかけないのだが、良くも悪くも、限りなくノンニコチンのVAPEに近い喫味の弱さ(タール値1〜3mg程度)が特徴だった。JTの調査によると、「プルーム・テック」経験者の44%が、吸いごたえの強化を望んでいるという結果が出たそうだ。そこで「プルーム・テック・プラス」では、加熱温度を40℃に上げ、また、専用リフィルのタバコ葉とリキッドの量を増やすことで、喫味をタール値5〜6mgのレベルまで高めたという。太くなった本体は、分解できるパーツの数が増えたが、高級感もアップしているので、「プルーム・テック」のような“ボールペン感”は感じず、おしゃれなVAPEやヴェポライザーのような雰囲気だ。

シンプルながら高級感のある「プルーム・テック・プラス」。サイズは約140.9(長さ)×約15.0 mm(直径) 、重さは約40 g。充電にはmicro USBポートを採用している

本体は以前は3分割だったが、4分割になった

本体は4分割になる

実際に「プルーム・テック・プラス」を吸ってみると、確かに蒸気量が増えて、喫味もそこそこ深くなったようだ。今回同時発表になった専用リフィルは、レギュラー2種とメンソール2種の計4種類。「プルーム・テック」同様、タバコカプセル5個にカートリッジ1本のセットとなる。なお、「プルーム・テック・プラス」と「プルーム・テック」のカプセルのサイズは同じだが、カートリッジは互換性がないので、それぞれ専用のものを使用する必要がある。

会見終了後は専用スペースで試し吸いも可能だった

会見終了後は専用スペースで試し吸いも可能だった

「プルーム・テック・プラス」と「プルーム・テック」の専用カプセルはサイズはまったく同じだが、互換性はないので注意

レギュラータイプを吸ってみた!

今回発表された「プルーム・テック・プラス」の専用リフィルのうち、レギュラータイプになるのが「メビウス マイルド・ブレンド フォー プルーム・テック・プラス」「メビウス ロースト・ブレンド フォー プルーム・テック・プラス」の2種類。「マイルド」のほうは、従来機種の味わいと差をさほど感じられなかったが、「ロースト」はかなり濃い喫味が楽しめる。ニオイの少なさは従来機とほぼ同じ。

「メビウス マイルド・ブレンド フォー プルーム・テック・プラス」(左)、「メビウス ロースト・ブレンド フォー プルーム・テック・プラス」(右)

メンソールタイプを吸ってみた!

メンソールのリフィルは、「メビウス コールド・ミント フォー プルーム・テック・プラス」「メビウス クリア・ミント フォー プルーム・テック・プラス」の2種。メンソールはせっかくのタバコ感を消してしまうところから、喫味の強化の効果がわかりにくい。それでもシンプルな「クリア・ミント」の方なら、タバコ感が強くなったことが、注意深く吸えばわかる。

「メビウス クリア・ミント フォー プルーム・テック・プラス」(左)、「メビウス コールド・ミント フォー プルーム・テック・プラス」(右)

アイコス、グローより100℃低いが、プルームシリーズでは最強喫味の「プルーム・エス」

「プルーム・エス」は、グロー(BAT)と同じように、専用スティックを高温加熱式で周囲から加熱する方式だ。しかも、加熱温度は200℃。アイコス、グローの加熱温度がおよそ300℃なので、100℃低いということになるが、これは、わかる人にはわかる絶妙な温度設定である。

というのも、タバコ葉というものは、加熱していくと約200℃あたりでニコチンが気化していくから。それ以上温度を上げると、喫味は強くなるがニオイも強くなる。200℃あたりが、ニオイが気になる手前で寸止めする温度設定ということもあり、近年静かなブームを呼んでいる、タバコ葉を気化して使用する加熱式タバコデバイスの「ヴェポライザー」の加熱温度がおよそ190〜230℃あたりになっている。

実際に吸ってみると、「プルーム・テック」ユーザーなら、明らかに強い喫味と感じるかもしれないが、「アイコス」ユーザーだと少々物足りない地点という感じだ。タール値でいくと8mgあたりだろうか。さらに、「プルーム・エス」は構造的に周囲からタバコスティックを加熱する方式なので、強く早く吸う人だと十分にタバコ葉が熱せられず、喫味が弱くなってしまいそうだ。それでもアイコス、グローがニオイ90%カットなら、こちらは95%カット(「プルーム・テック」「プルーム・テック・プラス」は99%カット)というのは確かにその通り。実に絶妙な設定という感じを受けた。

アイコスやグローと同じように、タバコスティックタイプとなった「プルーム・エス」。サイズは約56.3(幅)×93.2(高さ)×24.5 (奥行き) mmで、重さは約95.1 g。こちらも充電にはmicro USBポートを採用している

グロー同様に周囲からスティックを加熱するタイプ。連続使用は10本可能

グロー同様に周囲からスティックを加熱するタイプ。連続使用は10本可能

手にフィットするエルゴノミクスなデザイン

手にフィットするエルゴノミクスなデザイン

吸い方にもよるだろうが、蒸気は少なめな印象だ

吸い方にもよるだろうが、蒸気は少なめな印象だ

上部のフタをスライドすることで、電源がオンになる

上部のフタをスライドすることで、電源がオンになる

「プルーム・エス」の専用リフィル(タバコスティック20本入り)は、レギュラー1種とメンソール2種で展開となる。1箱480円(税込)という設定も、アイコスのマールボロ ヒートスティックが500円(税込)だが、現在、一部地域で販売されている「HEETS」が470円(税込)であることを考えると、480円というのがまた絶妙と言えそうだ。

レギュラータイプを吸ってみた!

「メビウス レギュラーテイスト フォー プルーム・エス」は、ゆっくり吸えば、とてもおいしい。しかもポップコーンだの、焼き芋だのと言われがちな加熱式タバコ特有のニオイがかなり抑えられている。また、紙巻きタバコの「メビウス」の香りがしっかりとする。「メビウス」ファンならうれしいはずだ。

「メビウス レギュラーテイスト フォー プルーム・エス」

「メビウス レギュラーテイスト フォー プルーム・エス」

メンソールタイプを吸ってみた!

メンソールタイプは、「メビウス メンソール フォー プルーム・エス」、「メビウス クールエフェクト フォー プルーム・エス」の2種。この2つは、逆にメンソール感が加熱式タバコのニオイをかえって際立たせてしまっている印象だ。なので、筆者には圧倒的にレギュラーのほうが吸いやすかった。

「メビウス メンソール フォー プルーム・エス」(左)、「メビウス クールエフェクト フォー プルーム・エス」(右)

まさに絶妙なポイントを突いた「プルーム・テック・プラス」と「プルーム・エス」

「もう少し喫味が強ければ、蒸気が多ければなあ」という「プルーム・テック」ユーザーの不満を見事に解消したのが「プルーム・テック・プラス」だ。そして高温加熱式の中でもギリギリの低温でニオイを抑え込んでいるのが「プルーム・エス」である。「中庸の美学」とでも言ったらよいか。

紙巻きタバコでタール値10mg以上のキツめのタバコを選んでいたようなユーザーはアイコスから動かないかもしれないが、ほどよい喫味となる8mg程度のボリュームゾーンを突いてきたのは、さすがJTと思わずにいられない。今後、加熱式タバコの勢力図が少し変わる可能性もありそうだ。

清水りょういち

清水りょういち

元「月刊歌謡曲(ゲッカヨ)」編集長。今はめおと編集ユニット「ゲッカヨ編集室」として活動。家電や雑貨など使って楽しい商品のレビューに命がけ!

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