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ギターオヤジ感激!“ひとりでハモれるエフェクター”BOSS「VE-8」がおもしろい

ギター弾き語り派、必見! BOSSの“ハモりエフェクター”「Acoustic Singer VE-8」(以下、VE-8)をご存じでしょうか? ひとりで弾き語りしながら、歌声に自動でハモりコーラスをかけられるというおもしろいエフェクターなんです。今回はコレを使ってギターオヤジが熱唱! ギターを弾きつつ“ひとりで”ハモッてみました。

“ハモりエフェクター”でミュージックバーのヒーローになりたい!

近年、“オープンマイクの音楽酒場”が増えています。オープンマイクとは、バーやカフェなどのお店にアコースティックギターやピアノなどの楽器が置いてあり、そこに来たお客さんが飛び入りで自由に弾き語りできるシステムのこと。往年のギターキッズたちがお酒片手に青春のフォークソングなどを気持ちよく歌って、気持ちよく酔える、とても楽しいシステムです。

かくいう筆者もここ数年、会社近くのミュージックバーに入り浸り、音楽仲間たちと楽しくギターを弾いて一緒に歌っています。ただ、仲間に自慢できる何かが欲しいなと最近思うようになってきました。何か小技を手に入れて頭ひとつ抜けたいと。ぶっちゃけ、人気者にちょっと憧れるわけです。とはいえ努力嫌い&練習嫌いな筆者、ギター技巧派になることは早々にあきらめ、最初から道具に頼ることにしました。

で、思いついたのがハモリ。昔からハモリに憧れていたことを思い出したのです。といっても、他人が歌っているところにハモリに行く耳もテクニックも度胸もありません。簡単にハモれる機械はないかと探してみたところ、ありましたよ、BOSS「VE-8」なるアイテムが!

じゃじゃん! これが筆者の願いを叶えてくれるアイテム「VE-8」です

じゃじゃん! これが筆者の願いを叶えてくれるアイテム「VE-8」です

この“ハモりエフェクター”は、ギターとマイクをつないで使います。機能をざっくり言うと、弾いているギターのコード音を拾いながら、マシンが自動的に自分の声でリアルタイムに最適なハーモニーを乗せてくれるんです。つまり、機械がリアルタイムに自分の声でハモってくれます。え、本当にそんなことができるの? と、筆者も最初は半信半疑でした。

VE-8の基本仕様をチェック!

何はともあれ、まずは製品の仕様を見ていきましょう。VE-8の操作部は大きく3つに分かれています。左から、「ギター」「ボーカル」「アウトプット」。

左のギター部には、4つの操作部が付いています。ルームや小ホールなどの4種類のリバーブ、コーラス/トレモロ/オクターブなど8種類のエフェクトを選べるコーラス、アコースティックレゾナンスはボディの共鳴感(胴鳴り)を調整したり、ワイドにしたりブライト気味にしたり。ノッチはハウリングの抑制に使います。右側のアウトプット部はギターとボーカルマイクの音量の調節に使用します。

操作部は大きく3つに分かれており、上部が細かい設定、下部がオン/オフのペダルになっています

操作部は大きく3つに分かれており、上部が細かい設定、下部がオン/オフのペダルになっています

そして、真ん中にある「ボーカル」が今回メインで使うパート。ハモリの調節を行う部分です。ギター同様、ボーカルにもリバーブがかけられます。「アンビエンス」「ルーム」「小ホール」「大ホール」の4種類で、エンハンスは入力音量のばらつきを補正して声の輪郭をはっきりさせます。ピッチのばらつきを補正してくれる「CORRECT」機能を使用して、ハーモニーの精度を高められます。

そして肝心のハーモニー。ハモリのエフェクト設定が行えます。ここがVE-8の真骨頂なのですが、なんと6タイプのハーモニーと3タイプのボーカル・エフェクトが使えます。

3度上でハモるような「HIGH」、5度上のような「HIGHER」、両方合わせた「HIGH&HIGHER」、3度下のような「LOW」、高低合わせた「HIGH&LOW」、同じ声で同じ音程のいわゆるユニゾンの「DOUBLE」の5段階で調整ができます。

ボーカル・エフェクトは、機械的にピッチが変化する「ELECTRIC」、声にディストーションをかけて歪ませる「DIST」、ラジオから聴こえる声のような効果の「RADIO」の3種類があります。なお、ハーモニーのオン/オフは一番下の丸いペダルを足で踏むことによって切り替えられます。

背面の接続部。ギターアンプに直接つないで音を出すだけでなく、ミキサーやPAにボーカルとギターの音を出したり、ボーカルだけミキサーに出すことも可能です

電池駆動も可能。アルカリ単3乾電池6本で約2.5〜4.5時間駆動します

電池駆動も可能。アルカリ単3乾電池6本で約2.5〜4.5時間駆動します

【動画でチェック】さっそくひとりでハモッてみた

それではさっそくVE-8を使ってみましょう。ハモリの各モードを試している様子を、動画にしてみたのでご覧ください。

ちなみに機材環境としては、ピックアップ内蔵のアコースティックギターとVE-8をギターシールドでつなぎ、マイクは3ピンのXLRケーブルでVE-8と接続。これだけでもヘッドホンで音を聴くことができますが、せっかくなのでローランドからアコースティックギター用のモバイルアンプ「MOBILE AC」をお借りし、VE-8とギターシールドで接続しました。これで準備OKです。

VE-8を使うときは、基本はオートモードでOK。ギターとマイクをつなげば、ギターで弾いたコードに合わせて自動で最適なハーモニーをリアルタイムに重ねてくれます。期待したハーモニーが得られない場合は、自分でキーを設定することもできます。

もっともシンプルな接続例。ピックアップ内蔵のアコギとマイクをVE-8につなぎ、VE-8とギター用モバイルアンプ「MOBILE AC」をケーブル1本で接続しています

▼まずは基本の「HIGH」。少し弱めにかけることで自然なハーモニー感が出ます。

▼次に「HIGHER」。ハーモニーがかなりキンキンしており、これ単体での使用はちょっときびしいかなという印象。

▼「HIGH&HIGHER」にしてみると、HIGHERのキンキンさがやわらぎ、厚みのあるハーモニーになってイイ感じです。

▼次に「LOW」。単体で使うのにもっとも適したモードではないでしょうか。自然なハーモニーが歌に厚みを与えてくれて、結構気持ちイイ!

▼最後に「HIGH&LOW」。サビの部分はこれに決まりでしょう。主旋律の上と下の2つのハーモニーを重ねることで、より歌の厚みが増します。自分の声だけに重なり方も自然で、うまく主旋律に溶け込んでいるような気がします。

▼ついでに「RADIO」も試してみました。使いどころが難しいですが、歌の途中や最後に入れるとアクセントになってイイかもしれません。

VE-8には50個のメモリー機能もあり、左と真ん中のペダルでメモリーの切り替えが行えます。ハーモニーオフの状態もメモリーできますので、たとえばHIGH→オフ→HIGH&LOWの順番でメモリーしておけば、歌の途中で切り替えてAメロはオフ→BメロでHIGH→サビの導入1フレーズ目オフ→サビの盛り上がりでHIGH&LOW、といった使い方ができます。

▼以下の動画では、HIGHとHIGH&LOW、最後にRADIOに切り替えています。切り替えが多少ぎこちないですが、慣れればスムーズにできるはず。

常連のミュージックバーに持ち込み、ハモリヒーローになってみた

VE-8、おもしろい! ……ということで、筆者が普段から入り浸っている東京・大塚のミュージックバー「brother」(http://ameblo.jp/livebarbrother/)にVE-8を持ち込んでみました。

オープンマイクのお店・大塚のミュージックバー「brother」でVE-8を披露してみました! ちなみにこのお店、価格.comマガジン2回目の登場です(1回目はこちら

お店の常連さんたちは、見たことのないマシンに興味津々。最初は、機械がリアルタイムにハーモニーを重ねてくれることに半信半疑でしたが、ちょっと触ってその効果を目の当たりにすると、我も我もと歌い始めました。

▼以下の動画は、「brother」常連客のみなさんにVE-8を使ってもらっている様子です。HIGHだけ/LOWだけをスイッチで切り替える人、最初から最後までハーモニーをONで弾く人、みんなでいろいろ試して大盛り上がり!

●VE-8を使った常連客のみなさんの感想

・思ったよりきっちりしたハーモニーで、歌っていて気持ちイイ

・フットスイッチが少し硬くてオン/オフにコツがいるが、すぐに慣れる。

・メモリー機能を使いこなしてもっと歌に厚みを持たせたい

・YouTubeにオリジナル曲をアップする時、ハーモニーパートを自分で歌って重ね録りしていたけど、これがあればそんな面倒な手間がなくなる

・ワンマンライブに使いたい。歌に広がり出るので、ライブパフォーマンスの質を高めてくれるに違いない

おまけ:モバイルアンプ「MOBILE AC」もイイよ!

最後に、一緒に借りた「MOBILE AC」にも触れておきましょう。本機はアコースティックギター用のモバイルアンプで、AC電源に加え、乾電池でも駆動します。使用するのは単3アルカリ乾電池6本で、約15時間の駆動が可能です。

ギター用のインプット端子のほか、標準プラグのマイク入力端子とオーディオ入力端子も搭載しているので、路上で弾き語りをしたり、ベースやリズムマシンの音源を入れたオーディオプレーヤーとつないでひとりライブもできます。ギターとマイクにリバーブをかけたり、ギターコーラスをかけたり、ワイド機能もあるので、これ1台でもアコースティックギターを存分に楽しめますよ。

操作部はいたってシンプルで、リバーブはギターとマイクに同時にかかります。側面のインターフェイスから、マイク、ギター、デジタルオーディオプレーヤー、およびRCAピンプラグでCDプレーヤーに接続可能。単3乾電池6本でも動くので路上ライブにも使えますし、本体底面にはマイクスタンド(別売)が取り付けられるネジ切りがあります

ひとりだけど、ひとりじゃない! 楽しいハモりエフェクター

VE-8を持ってミュージックバーでデビューすれば、「それなに?」とほかのお客さんたちが集まってきて一躍人気者になること間違いなし。また、VE-8もMOBILE ACもともに電池駆動するので、2台を組み合わせて路上ライブをするのもよいでしょう。小さなカフェでのワンマンライブや弾き語りナイトといったイベントも簡単に開催できます。

もちろん、VE-8はシンプルにギターエフェクターとしても使えるので、飛び入り参加者にもすぐに使いこなせますし、イベントは盛り上がるに違いありません。ひとりだけど、ひとりじゃない。VE-8で弾き語りの楽しさを広げてみませんか。

■取材協力
東京・大塚「LiveBar brother」(http://ameblo.jp/livebarbrother/)

近藤克己(プラスワン・クリエイティブ)

近藤克己(プラスワン・クリエイティブ)

1966年生まれ、福島県出身。大学では考古学を専攻。家電製品のフリーペーパーを発行しつつ、ライターとしても活動中。得意分野は家電流通、生活家電。趣味は、ゴルフ、ギター、山登り、アニメ、漫画。

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