バッテリー一体型で、20本連続喫煙が可能なアイコス互換機「jouz(ジョウズ)」(ジョウズ・ジャパン)から、サイズや重さ、使い勝手のよさはそのままに、加熱温度の調整やアプリからの操作が可能になった新モデル「jouz 20 Pro」が発売された。Amazon.com、楽天市場、Jouz.comにて発売中で、価格は12,980円(税込)となる。
「jouz」は、アイコス専用のヒートスティックが使用できる加熱式タバコだ。バッテリー一体型で、20本連続で使用することができる。モバイルバッテリーなどのスマートフォン関連製品の開発を行うAnkerが技術的なバックアップを担当しており、精密な温度管理と独自の構造によって、タバコ本来の香りと味を忠実に再現できるという。
新モデル「jouz 20 Pro」のもっとも大きな特徴は、専用アプリ(2019年4月10日時点ではAndroid版のみ)をインストールしたスマートフォンとBluetoothを介して連携できることだが、本体のみでも加熱温度を「低、中、高」の3種類で設定できる。それぞれの温度については公表されていないが、タバコ葉は加熱温度が高いほど吸い応えが強くなり、低いほどにおいが抑えられると言われている。そのため、強い喫味を味わいたい時は高温で使用し、周囲に人がいるなど、においに配慮する必要があるシーンでは低温に設定するなど、TPOに合わせた使い方が可能になる。
カラーはネイビー(右)とボルドー(左)。本体外側には本革を使用し、見た目に高級感があるだけでなく、手触りもなめらかだ。すべりにくいので、うっかり落としてしまう心配も少ないだろう
アイコスと同様、ヒートスティックを内側から加熱するブレードを搭載
本体底面にあるUSBポートはType-Cを採用
本体のみでの操作の場合、加熱温度の調整範囲は「低、中、高」の3段階のみだが、アプリを介することで、jouz側で設定した「ヒートスティックの銘柄・フレーバーに合った温度」での喫煙が楽しめる。また、チャイルドロック機能やセルフクリーニング機能も新たに搭載し、より安全に、より快適に使用できるようになった。また、アプリ連携によってプログラムをアップデートすることで、常に最新の機能を使用することができる。
「低、中、高」の3段階の加熱温度の調整は、本体のみ(スイッチを3連打ごとに切替え)でも、アプリを介しても可能
アプリでは、ヒートスティックの銘柄・フレーバーに適した温度にワンタッチで設定ができる。明示してはいないが、M Brand(マールボロ)、H Brand(ヒーツ)、f Brand(メーカー担当者によると、jouzは今後日本を含む7か国で展開予定のため、日本で発売されていない銘柄だろう、とのこと)にタブが分かれており、ブランドを選択すると、さらに細かいフレーバーが選択肢として表示される。そこから、使用するヒートスティックに該当するマークをタップすれば、各フレーバーに適した温度に設定してくれるのだ。
画面左側のスクエア型のマークがヒートスティックのイメージカラーになっているため、目当てのフレーバーを探しやすい
チャイルドロックやセルフクリーニングもワンタップで簡単に実行できる。チャイルドロック機能は子持ちのユーザーからの要望に応えて実装したものだそう。セルフクリーニングは、内部を高温にしてブレードなどに付着した汚れを落とすというもの。専用キットによるクリーニング前に行うと効果的だという
新製品発表会では、同社初のVAPEとなる「jouz S」も公開された。「jouz S」は、ニコチンが発生する加熱式タバコである「jouz 20 Pro」とは違い、ノンニコチン・ノンタールでフレーバー付きの蒸気が楽しめる電子タバコ(VAPE)に分類される製品だ。
VAPEというと、リキッドをタンクに注入するなどの細かくめんどうな作業が必要な機種が多いが、「jouz S」は本体に専用カートリッジをセットして吸うだけという手軽に使用できる構造になっている。なお、発売日の詳細や価格については発表されなかった。
カラーはシルバー、ダークグレイ、ゴールドの3色。スリムな本体にメタル調のカラーリングがスタイリッシュ。手に持ってみると心地よい重さを感じられ、高級感がある
専用カートリッジはバージニアタバコ、マスカットグレープ、ブルーベリー、メンソール、コーヒーの5種類
カートリッジを入れてフタを閉めるだけで準備完了。吸うと電源がオンになる仕様なので非常に手軽。フタにはマグネットが内蔵されており、片手でパチッと閉められる
「jouz 20 Pro」と同じく、USBポートはType-Cを採用している
本体と4種のカートリッジ(うち、ひとつは本体にセット済み?)がセットになったパッケージ。発売される時はこんなスタイルなのかもしれない