レビュー

史上最強で甘くないメンソール「ヒーツ・アイシー・ブラック」

加熱式タバコ「アイコス」専用たばこスティックシリーズの「ヒーツ(HEETS)」。「マールボロ ヒートスティック」よりも50円安いうえ、加熱式タバコ用に開発された銘柄だけに、ニオイやクセが少なめなのが特徴だ。そんな「ヒーツ」シリーズとして新たに登場した「ヒーツ・アイシー・ブラック」(以下、アイシー・ブラック)は、“史上最強のメンソール”となっているという。ヘビースモーカーの筆者が実際に吸って、その味を確かめたい。

「ヒーツ・アイシー・ブラック」。20本入り500円(税込)

「ヒーツ・アイシー・ブラック」。20本入り500円(税込)

強冷・強メンソールへの要望に応える“スースー度”MAXの「ヒーツ・アイシー・ブラック」

「マールボロ」よりも手頃なスティックとしておなじみの「ヒーツ」シリーズ。筆者はニオイが比較的抑えめであることと、軽やかでシンプルな独特の吸い応えが好きだ。箱のデザインもシックで落ち着いており、机の片隅に置いておいても悪目立ちしないのがいい。

今回発売となる「アイシー・ブラック」は、フレーバーメンソールを除くメンソールタイプとしては、深み系の「フロストグリーン」、バランスタイプの「クールジェイド」、軽やかな「フレッシュ エメラルド」に次いで4つめとなる。

今までの「ヒーツ」のメンソール系はあくまでたばこ味に軸足を残し、そのうえでのメンソール添加というニュアンスが気に入っていたが、今度はどうなのか。

現行メンソール4種。「フロストグリーン」(左奥)が緑一色の帯に対して、「アイシー・ブラック」(右手前)は緑〜黒のグラデーションになっているところが違う

現行メンソール4種。「フロストグリーン」(左奥)が緑一色の帯に対して、「アイシー・ブラック」(右手前)は緑〜黒のグラデーションになっているところが違う

吸ったあとの呼吸がクールになり気持ちがいい。新しいうまさ

箱を開けた段階では、強烈なメンソールという感じのしない、ほどよいミントの香りだ。実際に加熱を始めても、目にしみる揮発成分は感じない。

しかし蒸気を吸い込むと、舌の中央からのどまで、しっかりとした冷感メンソールが駆け抜けるのを感じる。たしかに今までの「ヒーツ」の中では強めの冷涼感だ。

しかし、強いけれどまろやかにも感じるから不思議だ。のどの上のほうに向かって咳き込ませようとする辛いだけのメンソールとは一線を画している。

吸ったあとの呼吸はすべてクールになり、実に気持ちがいい。攻撃的にならずに鼻奥からのどにかけて、爽快感で満たす、このうまさは新しい。

しかも、全体として甘みや酸味は抑えられているが、たばこの味はしっかり。あくまでたばこの範疇を逸脱せずにクール感を限界まで高めているところは、さしずめスーツの似合う冷感メンソールという印象だ。

メンソールたばこらしい、絶妙なバランスをキープ

メンソールたばこらしい、絶妙なバランスをキープ

キリッとして甘くないメンソールを探しているなら!

「マールボロ ヒートスティック」で言えば、甘さを控えたクールなメンソール、レザーの似合う“ブラメン”こと「ブラックメンソール」の位置づけなのだとは思う。ただ、同じ甘さ控えめでも、そのキャラクターは大きく違う。

ブラメンを吸った時のズンとしたワイルドなメンソール&たばこ感の部分が、「アイシー・ブラック」の場合、冷涼感は強いのだけれどジェントルな印象でまとまっている。洗練された刺激という新境地、甘くないメンソールが好きなら、一度試してみてほしい。

安価なのに上質な味わい

安価なのに上質な味わい

<関連記事>
“50円安い”「アイコス」専用スティック「HEETS(ヒーツ)」全8フレーバーを一気吸い

※本記事は喫煙を推奨するものではありません。ご利用にあたっては、健康リスクなどをご考慮のうえ、注意・マナーを守ってご使用ください。

清水りょういち
Writer
清水りょういち
嗜好品評論家。20年間、情報誌「月刊歌謡曲」編集長を務めた後、Webメディアを中心に執筆活動を開始。現在は買物情報サイト「特選街web」ディレクターとして活動している。「Forbes JAPAN」「ダイヤモンドオンライン」などへの寄稿多数。専門分野はタバコをはじめとする嗜好品、新商品・新技術、シェーバーなど。深い知識と鋭い視点で、商品の魅力や価値をわかりやすく解説する。
記事一覧へ
関連記事
SPECIAL
喫煙具のその他のカテゴリー
ページトップへ戻る
×