今年2021年は、仮面ライダー生誕50周年のアニバーサリーイヤー。そんな仮面ライダーのホビーといえば、「S.H.Figuarts」シリーズなどのフィギュアが定番です。ただ、なかなか気軽に買える値段ではないのと、Web 限定販売商品も多々あり、集めるにはちょっと大変……。
しかし近年、プラモデルシリーズ「Figure-rise Standard(フィギュアライズ スタンダード)」で、平成仮面ライダーが続々とラインアップされているのです。スタイル、可動も申し分なく、何よりフィギュアの半額近い低価格で購入できるとあって人気を博しています。今回はそんな仮面ライダーのプラモデルの組み立てレビューをお届け。
セレクトしたのは「仮面ライダー電王 ソードフォーム&プラットフォーム」
「Figure-rise Standard」は、ガンプラでおなじみのバンダイスピリッツが手がけている、人型のプラモデルに特化したシリーズ。人体構造を研究、追求したプロポーションと可動性能に加え、キャラクターの徹底再現にアプローチしています。
ラインアップは、「ウルトラマン」や「ドラゴンボール」などの人気キャラクター、そして、10作品ほどの平成仮面ライダーです。その中で今回組み立てるのは「仮面ライダー電王」。本キットでは「ソードフォーム」の赤い電王と「プラットフォーム」の2種類が組み立てられるコンパチスタイルのプラモデルになっています。
ガンプラで言うところのHGシリーズのようなランナー構成。メタリックパーツも多く使われています
細かいところはシールで再現します。結構多めですね
シンプルなパーツ構成で、頭部、胸部、腰部、腕部、脚部を組み立てていきます。HGのガンプラよりもむしろ簡単かもしれません。ただ腕部や脚部は合わせ目が結構出るので、ていねいに作りたい人は合わせ目消しが必要ですね。今回はそのまま素組みしました。取扱説明書の順番では、「プラットフォーム」を先に組み立て、その後パーツ交換で「ソードフォーム」に組み立てることになっていますが、今回は先に「ソードフォーム」を紹介します。
赤色が印象的なソードフォーム完成。要所にメタリックパーツが配置されています。全高は約17cmで、ガンプラの1/144シリーズと同じくらい
頭部の中央やアンテナの先はシールで再現しています
肘はかなり曲がります。腕は肩アーマーにやや干渉しますが、まっすぐ上がりますね
腕は引き出せるので、左右にはかなり広く動きます
脚の可動も柔軟です。付属のスタンドを使えばキックポーズも再現可能
人型に特化したシリーズというだけあり、人体ならではの動きをうまく再現できるようになっています。特に腕の左右の動きは、ガンプラにはないような可動ですね。大きく腕を伸ばしてみえを切るようなポーズをとる仮面ライダーにはうってつけ。また、手首の交換パーツも多く、握り手、平手、武器持ち手に加え、親指を立てたサムズアップやライダーパスを握れる手パーツなど豊富に付属しています。
サムズアップ手首パーツ。「俺、参上!」的なポーズも決まります
平手を使えばライダー特有の決めポーズがきれいに決まりますね
接地面がやや弱そうな印象を受けますが、付属のスタンドなしでもしっかりと自立します。大きく脚を広げてポーズしてもしっかり自立するのはいいですよね。
大きく脚を広げてもしっかり自立。スタンドなしでもポーズを決められます
ソードフォーム電王の武器といえば「デンガッシャーソードモード」。展開前のデンガッシャーは両腰に付けておきますが、ソードモードにする場合は別パーツに換装。デンガッシャーを専用の手首に付ければソードモードの完成です。専用のミニスタンドが付属しており、先端のオーラソードを飛ばして「俺の必殺技パート2」を再現できます。
専用の手首でデンガッシャーソードモードを再現。お決まりのポーズも
先端のオーラソードは赤パーツとクリアレッドの2種類が付属。こちらは赤パーツ
専用スタンドで「俺の必殺技パート2」を再現。クリアレッドのパーツを使用
ライダーパス持ち手を使って劇中のシーンも再現できます
では続いて「プラットフォーム」に換装していきます。頭部は完全に差し替え、胸部アーマーやもものパーツなどを交換することで、電王の初期状態の「プラットフォーム」スタイルに。劇中の序盤では弱さの象徴とも言える「プラットフォーム」でしたが、物語終盤に見せる、敵に立ち向かえる「プラットフォーム」の姿も再現できますよ。
「ソードフォーム」からパーツを分離し、「プラットフォーム」用のパーツに換装。頭部は完全差し替えになります
電王の初期の姿「プラットフォーム」スタイル。モノトーンの色合いになりました
肩アーマーがなくなるので腕周りがちょっと弱々しい印象に。頭部はかなりシャープです
「ソードフォーム」の頭部と比べて。かなり印象が変わりますね
劇中序盤では弱々しい姿を見せていた「プラットフォーム」も……
後半では敵に立ち向かえるような勇ましい姿になりましたね。力強いポーズも再現
「Figure-rise Standard」シリーズでは平成仮面ライダーのプラモデルが続々と発売中です。今回紹介した「電王」は2020年の夏発売で、直近では「龍騎」、「ディケイド」、「響鬼」が発売中。過去には「カブト」、「ファイズ」、「W」、「エグゼイド」、「クウガ」、「ビルド」、「ジオウ」が発売されています。筆者は初期に発売された「ジオウ」を持っていたので一緒に並べてみました。
シリーズ序盤に発売された「ジオウ」
平成仮面ライダー夢の共演も可能です
ガンプラでおなじみのバンダイスピリッツの商品だけあって、組み立ても簡単、メタリックやクリアパーツ採用で再現度も高く、何より仮面ライダーらしいポーズがしっかり決まり、ラインアップも充実しているのでコレクション性が高いです。この「電王」は、プレミアムバンダイ限定商品として「ガンフォーム」、「アックスフォーム」、「ロッドフォーム」が2021年6月に発売予定。価格もフィギュアよりお得なので、平成仮面ライダー好きならこちらでシリーズをそろえても楽しいかもしれません!