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横溝正史生誕120年! 初めて「金田一耕助」を読むなら有名タイトルの原作5冊から攻めてみて

2022年は、日本が世界に誇る本格推理小説家・横溝正史の生誕120周年にあたるメモリアルイヤーです(なお2021年は没後40周年でした)。同氏の代表作と言えば、やっぱり「金田一耕助」シリーズですよね。今回は価格.comマガジン編集部の杉浦が、いちファンの目線で「初めて金田一耕助を読むならどのタイトルがよいか?」のテーマで考察し、その魅力をご紹介したいと思います。

金田一耕助シリーズはこれまで数えきれないくらい映画化やドラマ化されているので、知名度は高いのですが、あまりに有名すぎて「逆に原作を読んだことがない」という人も多いのではないでしょうか? しかし、そんなのもったいない! 金田一耕助シリーズは、横溝正史の文章で読む原作が本当にすばらしいのです。

エンタメ性バツグン! 予想外の読みやすさに驚くはず!?

推理小説家・横溝正史は、1902年5月神戸市生まれ。雑誌の編集長等の経歴を経て、1932年より独立して作家活動をスタートしました。太平洋戦争末期の1945年に岡山県(現在の倉敷市真備町)に疎開しており、その地で多くの本格推理小説を構想・執筆。そこで生み出されたのが、金田一耕助です。

ボサボサ頭に、シワだらけの着物とよれよれの袴を身につけ、形の崩れた帽子をかぶっている風采の上がらない男。でも実は頭のキレる名探偵! そんな金田一耕助は、岡山県の農村部で事件に巻き込まれることが多いのですが、それは横溝正史の疎開先であり、そのキャラクターが生まれた地であることが影響しているのです。

岡山県倉敷市真備町には今も、横溝正史が疎開していた家が残っており、「横溝正史疎開宅」として一般公開されています(写真左)。さらに、町内には、横溝文学にまつわるキャラクターのモニュメントが多数設置されているのも特徴。写真右は、もちろん金田一耕助像です

岡山県倉敷市真備町には今も、横溝正史が疎開していた家が残っており、「横溝正史疎開宅」として一般公開されています(写真左)。さらに、町内には、横溝文学にまつわるキャラクターのモニュメントが多数設置されているのも特徴。写真右は、もちろん金田一耕助像です

今や、日本の3大名探偵のひとりとされている金田一耕助(あとの2人は明智小五郎と神津恭介)ですが、その初登場作「本陣殺人事件」が世に出たのは、戦後すぐの1946年でした。一般的には、1970年代に入ってから「犬神家の一族」を初めとした一連の映画化によってブームが到来。さらに、平成になって孫と称する少年が有名になった影響などもあり、世代を超えて名を馳せる名探偵となっています。

なお、作者の横溝正史が戦前から活動していたと聞くと、原作は「文章が古そうで読みづらそう」と敬遠する人もいるかもしれません。しかし、実際に金田一耕助シリーズの原作に触れると、予想以上の読みやすさに驚く人が多いと思います。読者をグイグイと引き込む巧みな文章に、本格推理小説としてエンタメ性バツグンの構成がとにかく面白くて、令和でもその魅力は衰えません。読まずにいるのはもったいない!(2回目)

ちなみにこの記事を書いている杉浦も、かつてその世界にハマりすぎて、金田一耕助が生まれた地である岡山県の真備町周辺まで聖地巡礼したことがあります。本当に金田一耕助の世界に入り込んだようで……とてもステキな場所でした。

1946年発表のシリーズ第一作「本陣殺人事件」にて、金田一耕助の初登場シーンとなる「清-駅」のモデルとなったのが、真備町にある清音駅です。駅を出たすぐ左側に、金田一耕助の顔出しパネルが!

1946年発表のシリーズ第一作「本陣殺人事件」にて、金田一耕助の初登場シーンとなる「清-駅」のモデルとなったのが、真備町にある清音駅です。駅を出たすぐ左側に、金田一耕助の顔出しパネルが!

真備町周辺には、「濃茶のほこら」と名の付いたほこらがあります。「八つ墓村」に出てくる「濃茶の尼」の名前のモチーフになったというほこらですが、その右側にある石に注目してください(緑の矢印)。かつて、横溝正史はこの周辺をぶらぶら散歩しながら、時折この石に座って、推理小説の構想を練っていたのだそう。今もそのまま残っていることに感動しますね!

真備町周辺には、「濃茶のほこら」と名の付いたほこらがあります。「八つ墓村」に出てくる「濃茶の尼」の名前のモチーフになったというほこらですが、その右側にある石に注目してください(緑の矢印)。かつて、横溝正史はこの周辺をぶらぶら散歩しながら、時折この石に座って、推理小説の構想を練っていたのだそう。今もそのまま残っていることに感動しますね!

ちなみに同地区には、「倉敷市真備ふるさと歴史館」という歴史資料館もあるのですが、この一角にある横溝正史関連資料コーナーの充実度がスゴいです。横溝正史および金田一耕助にハマったら、絶対に行っておきましょう……。金田一コスプレをして写真も撮らせてもらえますよ(笑)

ちなみに同地区には、「倉敷市真備ふるさと歴史館」という歴史資料館もあるのですが、この一角にある横溝正史関連資料コーナーの充実度と館員さんの熱意がスゴいです。横溝正史および金田一耕助にハマったら、絶対に行っておきましょう……。金田一コスプレをして写真も撮らせてもらえますよ(笑)

初めて金田一耕助を読むならコレ! 有名タイトルの原作5選

いよいよここからは、初めて金田一耕助シリーズを読む人に向けて、推奨タイトルをご紹介しましょう。冊数を多く取り上げても「で、結局どれがイイの?」ということになるので、ここでは5作品に厳選してみました。

……しかし結局、「最初の1作」に適したタイトルを絞り込もうとすると、これまで何度も映像化されている有名作品の原作が多くなってきます。マスに向けた映像化作品こそ、初めて見る人にわかりやすくてクオリティの高い作品が選ばれるでしょうから、そりゃそうですよね。

というわけで以下、「初めて金田一耕助を読むなら、ぜひあの有名タイトルの原作から攻めてください!」という方向性でご紹介します。有名作というだけでハードルも低いですしね。金田一耕助をよく知る方にとっては「はいはい、いつものね」という感じだと思いますが、取っつきやすさ重視ということでご容赦ください……!

1:「犬神家の一族」

<作品概要>
昭和20年代のとある年、信州財界一の巨頭、犬神財閥の創始者・犬神佐兵衛が永眠した。しかし佐兵衛が残した遺言状には、莫大な遺産の相続について、驚愕の内容が記されており……。敗戦の色が残る1940年代の日本、遺産を巡って争う犬神一族のもとで巻き起こる連続殺人事件の真相は……? 横溝正史がかつて療養で滞在した長野県を舞台に、犬神一族の血の系譜をめぐる悲劇を描いた長編ミステリー。

▼とりあえずの1冊! 知名度バツグン!“いかにも金田一”なストーリー

金田一耕助シリーズとしては6作目にあたる「犬神家の一族」。初金田一に推せる理由は、読む前に期待するオーソドックスな要素がおおかた入っているから。「旧家の遺産相続争いの中で起こる見立て殺人」という“いかにも金田一”なテーマで、謎解きのパートでは「名探偵、皆を集めて、さてと言い」のシーンもちゃんとあり、かなり話がわかりやすく読みやすい内容となっています。

加えて、とにかく知名度が高い! 金田一耕助シリーズの中でも、特に有名なモチーフが多く出てくるので、読みながら情景を想像しやすいであろうことも推奨ポイント。「スケキヨ」という名前を聞けば、白いゴムマスク姿の青年を思い浮かべられる人は多いでしょうし、途中の殺人シーンでは、死体の2本の足が湖面に突き出た様子をすぐに想像することができるのではないでしょうか。

ちなみにこのシーン、なぜ犯人は、湖面から2本の足が出るように死体を配置したのか? これにはちゃんと理由があるんです。ただ、最も有名な市川崑監督の映画版では、少々構成が変わった関係で、その理由の説明が省かれていたりするんですよね。なので、ぜひ原作を読んで、湖面に2本の足を突き出した死体の理由をチェックしてみてください。

2:「獄門島」

<作品概要>
太平洋戦争が終結して復員した金田一耕助は、引き揚げ船の中で病死した戦友・鬼頭千万太に不可解な遺言を託された。「三人の妹たちが殺される……おれの代わりに獄門島へ行ってくれ」。その遺言を胸に、戦友の故郷である瀬戸内海の島「獄門島」に渡った金田一。しかし、島では現実に凄惨な連続殺人事件が起こってしまう。なぜ鬼頭千万太は、自分の妹たちが殺されることを予期していたのか……? 週刊文春が1985年と2012年に行った推理小説のオールタイムベスト選定企画「東西ミステリーベスト100」の日本編にて、2回とも第1位に輝いた日本ミステリーの金字塔。

▼海外の古典ミステリー好きな人へ!「和製見立て殺人」のセンスにうなれ

「見立て殺人」を扱った作品として、ヴァン・ダイン「僧正殺人事件」や、アガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」などの海外作品と比較して語られることが多い本作(実際、それらの作品から着想を得て書かれたとか)。なので、特にそういった海外の有名推理小説になじみのある方に推したいタイトルです。「孤島のクローズドサークルで起こる見立て殺人」というテーマを、芭蕉の句を持ってくることで「和」のテイストで彩った横溝正史のセンスたるや。

……ちなみに、作中で島と本土を定期的に連絡船が行き来しているっぽい様子が描かれているので、本作は厳密にはクローズドサークルものではありません。ただ、江戸時代に流刑地だった孤島という設定や、よそ者を受け入れない封鎖的な島民の姿を描くことにより、「日本由来の精神的なクローズド感」を醸し出しているのがお見事……!「東西ミステリーベスト100」(日本編)の連続1位は伊達じゃないです。

3:「本陣殺人事件」

<作品概要>
時代は1937年の岡山県某所。旧本陣の末裔である一柳家で、その事件は起こった。長男の婚礼が行われた夜のこと、恐ろしい悲鳴と不気味な琴の音が響き、数時間前に祝言をあげたばかりの長男夫婦がはなれ座敷で血まみれの遺体で発見されたのだ。その枕元には、家宝の名琴と3本指の血痕のついた金屛風が残されていたが、不可解なことに、はなれ座敷の扉や雨戸はすべて内側から戸締まりがされ、あたり一面に降り積もった雪の上に足跡はなく、現場は完全な密室となっていた……。記念すべきシリーズ1作目! 名探偵・金田一耕助の歴史はココから始まった。

▼1作目から順を追って読みたい人へ!「日本家屋で密室」を実現した意欲作

金田一耕助シリーズを1作目から順番に読んでいきたいという人には、まずこの選択肢しかありません(笑)。なお本作が発表されたのは1946年ですが、物語の舞台は1937年。戦後すぐに戦前を振り返って書かれたという時代性にも注目です。本作は日本家屋で「密室」を作ることにチャレンジしていることに加え、「雪」「琴」「日本刀」「水車小屋」「燈籠」など「和の小道具」を使った演出も特徴的。この「和」の演出がシリーズ2作目「獄門島」にも引き継がれるわけですね。

ちなみに、日本家屋で密室を作る推理小説としては、江戸川乱歩「D坂の殺人事件」(明智小五郎の初登場作)も有名です。あちらが、探偵と語り手がずっと部屋を見ていることで密室と同等の環境を作り出すのに対し、こちらは正統派(?)に密室トリックを駆使する展開になっています。両者とも、デビュー作で「密室」に取り組んでいるのは興味深いところ。さらに、実は金田一耕助の姿は、初期の明智小五郎に似たところもあるので、2人を比べながら読んでみるのも面白いですよ。

4:「八つ墓村」

<作品概要>
岡山県某所にあるその村は、戦国時代に惨殺された8人の落ち武者のたたりになぞらえ、「八つ墓村」と呼ばれてきた。大正時代には、村の旧家である多治見家の当主が突如発狂し、32人の村人を殺す謎の虐殺事件が勃発。それからさらに20年以上の時を経て、またもや八つ墓村のたたり伝説をなぞるように、奇怪な連続殺人事件が起こるのだった……。岡山県で実際に起きた「津山事件」をモチーフに取り込んだホラー&ミステリーで、傑作として推す声も多い超有名作。

▼映画やドラマは見たことがある人に! 原作とのギャップに驚愕せよ

「たたりじゃ〜!」と叫ぶ老婆(濃茶の尼)や、頭部に2本の懐中電灯をくくりつけて闇夜を走る大量殺人鬼など、後世で何度もパロディ化されてきたキャラクターが登場する作品。実は原作は、八つ墓村の事件に巻き込まれた人物・寺田辰弥を主人公とした一人称で書かれているんです。金田一耕助は登場人物のひとりといった立ち位置のため、探偵目線で謎に迫るシーンが実はそこまで多くないので、正直、初金田一として推奨しにくい部分もあります。

しかし、映像化された「八つ墓村」を一度でも見たことがあるなら、話は別。というのも、映像化されたものと原作のギャップが特に高い作品で、そこが魅力だから。最も有名な野村芳太郎監督の映画版が、落ち武者のたたり伝説にスポットをあてたオカルト色多めの作品になっているため、おどろおどろしい印象が強いと思うのですが、どっこい原作は意外とさわやか(?)なんです。

落ち武者伝説とたたりにまつわる凄惨な連続殺人は起きますが、途中から鍾乳洞で財宝探しするアドベンチャーな展開になり、さらにロマンスイベントまで発生したりと、原作は予想以上にエンタメ要素満載。さらに、意外とハッピーエンドで読後感もスッキリ爽快です。「八つ墓村」の映画版やドラマ版を見たことがあって、ストーリーをある程度知っている人にこそ読んでほしい。「原作ってこんな展開なの!?」と驚愕すること請け合いです。

5:「悪魔が来りて笛を吹く」

<作品概要>
死んだはずの男が奏でるフルートの旋律に乗せて、残虐な連続殺人事件が幕を開ける……。1947年秋、世の中を震撼させた毒殺事件「天銀堂事件」の容疑者とされていた椿元子爵が姿を消し、その後遺体となって発見された。しかし彼の妻は、なぜか椿元子爵が今も生きていると怯えていて……。彼が伝えようとした「悪魔」の正体とは何なのか? 没落貴族のインモラルな姿と、登場人物の悲しい出生の秘密を描き、名作との呼び声が高い一作。

▼“東京サイド金田一”の代表作! 華麗なストーリーテリングにふるえる

金田一耕助シリーズと言えば「岡山県の農村を牛耳る旧家で起きる殺人事件」というイメージが強いですが、実は東京を舞台としたいわば“東京サイド”のタイトルも多くあり、本作はその代表と言えます。連載が開始されたのは1951年で、「帝銀事件」や「斜陽族」など当時の時代背景(ともに1948年)がエッセンスとして入れ込まれているのも特徴です。

特に作品の深みとなっているのは、何と言っても巧みなストーリーテリングでしょう。単にトリックの構想だけでは終わらず、怪しげな占術などのオカルティックな装飾を施しながら、没落する貴族一家の複雑な人間関係を描き、ひとつの小説として読者を引き込む仕掛けが満載。序盤に散りばめられた細かいヒントが、終盤の謎解きに向かって収束していく構成は圧巻です。ストーリーテラーとしての横溝正史をガッツリ味わいたい人はぜひ本作から。そして、作品タイトルにもなっている「悪魔が来りて笛を吹く」に込められた意味とは? ラストでその謎が明かされた瞬間、ふるえた読者も多いはず……!

逆に、最初の1冊にしないほうがよいタイトルは?

というわけで、今回は数字がキレイなので「5選」に絞りましたが、上記にあげたほかにも「女王蜂」「仮面舞踏会」など、多くの名作があるのでぜひお手に取ってみていただきたいです。と言いつつ、これだけで終わるのも何なので、続いては「最初の1冊にしないほうがよい作品はどれか」という目線でも語ってみたいと思います。いずれも、せっかく金田一耕助に触れるなら絶対に読んでほしいタイトルなのですが、最初に手を出してしまうともったいないかも……?

▼あの有名作

金田一耕助シリーズの中では、「悪魔の手毬唄」という作品も有名です。正直、知名度で言ったら上の5作と同等ですし、おすすめ作品として絶対に外せません。物語の序盤、峠を行く金田一が「あの老婆」とすれ違うシーンなんて、シリーズ屈指の名場面だと思いますし。

……しかし、最初の1冊として見た場合、いきなり本作から読み始めちゃうと少々もったいないのです。というのも、過去のタイトルで積み重ねてきたストーリーを知っているからこそ楽しめるシーンがちょくちょくあるから。特に、岡山県警・磯川警部との関係性を知っているかどうかは、読後感に大きく影響を及ぼします。なので、できれば他作品を読んでからのほうがより楽しめるはず。

▼隠れた名作

「金田一耕助シリーズの隠れた名作」として、たまに名前があがる「夜歩く」という作品があります。実は「本陣殺人事件」「獄門島」に続く3作目で、シリーズ序盤に書かれていながら世間的な知名度は低いタイトル。しかし、特に推理小説ファンにとっては、「金田一耕助もこのパターンのトリックあるんだ」という点で記憶に残りやすいものと思われます。

ただそのトリックのパターンが、シリーズとしては少々例外的なので、最初の1冊としては推奨しにくいんです。どういうパターンのトリックなのかはネタバレになるので言えませんが……(という時点で、推理小説ファンならピンと来てしまうでしょう:笑)。とはいえ、推理小説の醍醐味を味わうという意味では間違いなく楽しめる作品ですので、ぜひいつかはお手に取ってみてください。

▼ラスト2作

最後にあげるのは「病院坂の首縊りの家」と「悪霊島」です。この2作に関しては、理由は明快。いずれもシリーズのラストを締めくくる作品なので、最後のほうに読みたいよね……ということです。

しかし、ここでラスト1作ではなく、2作をあげているのはなぜか? それは両作品の発表年に関係しています。まず、1975年から連載された「病院坂の首縊りの家」は1973年を舞台としており、時系列ではこれが金田一耕助最後の事件となります。しかし、そこからさかのぼって1967年を舞台にしている「悪霊島」が1979年から執筆され、これが最後のシリーズ連載となりました。つまり、発表年は「病院坂の首縊りの家」→「悪霊島」の順番なのですが、物語の時系列としては「悪霊島」→「病院坂の首縊りの家」なので、ラスト2作とさせていただいています。

ちなみに「悪霊島」については、横溝正史の創作ノートなどの資料が新たに見つかったというニュースが、つい先日話題になっていました。合わせて、これまた名作のひとつである「仮面舞踏会」の草稿も見つかったそうです。没後40年を経て、晩年の横溝正史の創作にかける情熱が伺える資料が新たに発見されてニュースになることは、ファンとしてはうれしい限り。

まとめ

というわけで、名探偵・金田一耕助の存在と名前は知っているけれど、実は原作を1度も読んだことがない人に向けて、「初めて読む金田一耕助はどの作品がよいか?」というテーマで考察してみました。

まあ、ここまで語っておいて何ですが、結局は本のタイトルやカバーを見て、ピンと来た作品から読み始めるのが最も楽しめるとは思うのですが……。と言いつつ、どれから読んだらよいか迷ってしまうという場合の参考にしていただければ幸いです。日本を代表する極上の本格推理小説を、休日のお供にぜひ。

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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