2023年8月にJTの低温加熱式タバコブランドとしてデビューした「ウィズ2」ですが、新たなフレーバーが2024年1月に仲間入り。甘熟ベリーフレーバーが特徴の「メビウス・ゴールド・パープル・ミント」です。
本稿では、改めて「ウィズ2」の概要を解説するとともに、この新フレーバー「メビウス・ゴールド・パープル・ミント」の味わいをレポートしていきます。
「メビウス・ゴールド・パープル・ミント」。価格は税込580円
「ウィズ2」は、JTによる低温加熱式タバコデバイス「プルーム・テック」ブランドの実質的な後継機として、2023年8月に登場しました。
右が「ウィズ2」のデバイス本体。写真のカラーは「ブラック」で、ほかに「ホワイト」や限定カラーなどがラインアップされています
加熱式タバコ市場は、加熱の温度帯によって高温(「プルームX」「アイコス イルマ」「グロー」など)と、低温/中温加熱式(「ウィズ2」「リル ハイブリッド」など)に2分されている状況です。低温/中温加熱式は、高温加熱式に比べて喫味が弱くなる半面、ニオイが少ないというメリットがあり、また「高温加熱式は喫味が強すぎる」という人にとって重宝するタバコデバイスです。
「メビウス・ゴールド・パープル・ミント」のパッケージ内部。半透明の青い袋に入っているのが、リキッドが入ったカートリッジ。5個連なっているのがタバコカプセルです
さらに、「ウィズ2」は加熱の待ち時間がゼロで、オン/オフ自由自在であることも特徴。いつでも好きなときに吸い始め、自分のタイミングで止められます。加えて、デバイス本体には「ノーマルモード」と「ハイモード」という2つの加熱モードを搭載しているのがユニークです。
「ウィズ2」本体上部には小さな液晶パネルが搭載されており、モードや使用量などを目盛りで確認できます。モード変更やロック解除などは、そのすぐ下のボタンで操作
「ハイモード」は「ノーマルモード」より加熱温度が高いため、より力強い風味を楽しめます。ただし、その分リキッドも消費するので、パフ(喫煙)できる回数は「ノーマルモード」より少なくなります。
では、いよいよ「メビウス・ゴールド・パープル・ミント」の味をチェックしていきます。
パッケージを開けて香りだけを嗅いでみると、とてもフルーティーで、どこかチューイングガムのようなニュアンスも。
そして、「ウィズ2」本体にそのタバコカプセルを装着し、電源を入れてテイスティング。ああ、これはとにかくジューシー! ほかの「ウィズ2」用タバコカプセル同様、高温加熱式のようなダイナミックなスモーク感こそありませんが、その分ベリーの果実味がクリアに感じられます。
喫味はおとなしいものの、シャープなキックはあって、低温加熱式の既存ユーザーであれば満足できるレベルでしょう。なお、甘い香りはしますが甘さはありません
果実の方向性は、ブルーベリー。赤いベリーや干しブドウのような深みのあるタイプではなく、若々しくみずみずしい味わいが印象的です。チューイングガムのニュアンスと先述したのも、ブルーベリーに通じる部分があったから。そして、この果実味に加わるのがハーバルなミントの爽快感。ただこちらは、鼻に抜けるほどの冷涼感ではなく、あくまでもベリーを主体としたフレーバーに仕上がっています。
念のため、「ノーマルモード」でもチェック
ちなみに、先ほどは「ハイモード」だったので、「ノーマルモード」でもテイスティング。なるほど、こちらのほうが果実味を感じられる、といったバランスの変化はなく、全体的なボリュームがトーンダウンする感じです。
さらに、「ウィズ2」用タバコカプセルの既存果実系フレーバーである、「メビウス・ゴールド・レッド・ミント」とも比較。こちらは赤い完熟リンゴをイメージした味わいですが、新作の「メビウス・ゴールド・パープル・ミント」のほうが、甘い香りは強い印象。ただしどことなく、「メビウス・ゴールド・レッド・ミント」のほうがミントの爽快感を少々豊かに感じました。
「メビウス・ゴールド・レッド・ミント」。現状として、果実系フレーバーは新作の「メビウス・ゴールド・パープル・ミント」との2択です
今回の「メビウス・ゴールド・パープル・ミント」は、「ウィズ2」の2種類目となるフレーバー系タバコカプセルですが、発売の背景には「ベリーフレーバーを発売してほしい」という声があったからだとか。ということで、ベリー系が好きな人や、果実フレーバーを好むユーザーにはおすすめな製品だと言えます。
シリーズ随一とも言えるジューシーさの「メビウス・ゴールド・パープル・ミント」。支持するユーザーも多そうな味わいです
なお、本製品は新フレーバーではあるものの、「ウィズ2」の前身である「プルーム・テック」ブランドには「メビウス・パープル・クーラー」というベリー系カプセルがありましたし、ある種「メビウス・ゴールド・パープル・ミント」はその復活と言えるフレーバーです。
さらに振り返ると、旧ブランド時代には、シトラス系の「メビウス・ゴールド・イエロー・ミント」や、白ブドウ系の「メビウス・ゴールド・マスカットグリーン・ミント」、変わり種の「メビウス・エナジー・スパーク・ミント」なども展開されていました。
現在の「ウィズ2」用タバコカプセル一覧。ほかの加熱式タバコブランドに比べると味の選択肢は少ないですが、だからこそ今後に期待と言えるでしょう
つまり、新フレーバー開発の基となる知見はあるはず。「ウィズ2」ブランド自体が、立ち上がってまだ数か月ですから、これからの展開に注目です。