あの「テリア」にまさかの新カテゴリー。しかも、カプセル入りで登場!
2024年8月28日、フィリップ モリス ジャパンの加熱式タバコ「アイコス イルマ アイ」の専用スティック「テリア」シリーズから、新作「テリア ハイブリッド パール グリーン フルーツ」と「同 スムース ミント」が発売されました。
上が「テリア ハイブリッド パール グリーン フルーツ」で、下が「テリア ハイブリッド パール スムース ミント」。それぞれ580円(税込)
これらは、ひとつ前の「テリア ブラック ルビー メンソール」の登場から約1年ぶりとなる新作。しかも、どちらも「カプセル入りレギュラー」という新カテゴリーです。
パッケージは、レギュラーカテゴリーを表すシルバーをメインカラーに採用。さらに、左上には各フレーバーを表した色のカプセルと、それをつぶすことで広がる味の波紋をグラデーションで表現しています
「テリア」は、これまでも多彩なフレーバーを揃えており、さらなるシリーズが加わるとは、と驚いた人も少なくないでしょう。なお、今回の2商品が加わることで、「テリア」は全22銘柄のラインアップとなります。
2024年8月28日時点における「テリア」の全ラインアップ。すべて580円(税込)
そんな「カプセル入りレギュラー」ですが、発売の背景には明確な理由がありました。新製品発表会で入手した情報も織り交ぜつつ、特徴や味わいをレポートします。
今回の「テリア ハイブリッド パール グリーン フルーツ」と「同 スムース ミント」の最大の特徴は、やはりレギュラーで初となるカプセル搭載のスティックであること。
カプセルを搭載したスティックは、「テリア」では2023年2月発売の「テリア オアシス パール」と、同年4月発売の「テリア サン パール」があり、これらは「カプセル入りメンソール」というカテゴリー。カプセルをつぶすことで、元々のメンソールと果実味を、より増強できることが特徴です。
2023年にデビューした、「カプセル入りメンソール」の「テリア オアシス パール」(左)と「テリア サン パール」(右)
いっぽう、今回の2商品は「カプセル入りレギュラー」であり、複層的なフレーバーはカプセルに凝縮。つぶさずに吸えば、レギュラーならではのコク深いタバコ感が楽しめて、つぶせばメンソールが演出するミント感や果実味が楽しめる仕様です。
スティック内のカプセルが格納されている場所には、各イメージカラーのドットが記されています
わかりやすく表現すれば、「カプセル入りメンソール」は味わいをブーストでき、「カプセル入りレギュラー」はレギュラーからメンソールにスイッチできる点が特徴です。では、この新たなカテゴリーを市場投入した理由はどこにあるのか。それは、同社が「愛煙家の銘柄を紙巻きタバコから加熱式タバコに切り替えることで、煙のない社会を早期実現したい」と考えているからです。
2024年8月28日から期間限定で、全国7店舗の「アイコス ストア」では特別仕様のディスプレイが展開。そのほか、会員特典プログラム公式サイト「IQOSPHERE」でもキャンペーンが実施されます
フィリップ モリス ジャパンによると、日本のタバコ市場は約6割が紙巻きタバコで、そのうち6割以上をレギュラーが占めているそう。そのうえで加熱式タバコに切り替えるハードルは、レギュラーの加熱式タバコの味わいにあると推察。そこで、新たな選択肢となりえる本商品を開発したのだとか。
ということで、実際に新作を吸ってそれぞれの魅力を深掘りしていきます。
まずは、「テリア ハイブリッド パール グリーン フルーツ」からチェック。箱を開けて香りをかぐと、この時点では果実味やメンソール感はおとなしめ。かすかに複層感はあるものの、レギュラー寄りのキャラクターです。
この時点では、強い個性は感じません
「アイコス イルマ アイ」にセットして吸ってみると、確かにこれはレギュラーの味。キックやタール感などはマイルドで、強さやコクもやわらかい印象です。レギュラーカテゴリーで味が近しいのは、最も軽めの「テリア バランスド レギュラー」と言えるでしょう。
そのまま吸った印象は、まろやかな味わいのレギュラー
ただし、カプセルをつぶすと、想像以上に味わいが変わります。とはいえ、その変化は上品でスマート。メンソールのスースーした爽快感はそよ風のように控えめな涼しさで、その絶妙さが心地よいです。
カプセルをつぶすことで、味をスイッチ
加えて、果実味もさりげない芳香で、派手なジューシー感ではありません。カプセルの機能自体は個性的ではありますが、味わいとしては全体的に大人な印象の銘柄だと思います。なお、このフルーツをたとえるなら、青リンゴ、洋ナシ、マスカットといった果物。そこにミントが加わることで、サイダーのようなニュアンスも感じられました。
続く「テリア ハイブリッド パール スムース ミント」も、箱を開けたときの香りは“ほぼサイレント”。ほんのり香るタバコ葉のニュアンスと、かすかに酸味のような面影を感じる程度です。
この状態で香っただけでは、“草食系”と言えるほど控えめ個性
まずはそのまま吸ってみました。こちらは銘柄名に「スムース」とあることから、やさしめであることは想像できましたが、強さやコクは「テリア スムース レギュラー」以上にライト。前述の「テリア ハイブリッド パール グリーン フルーツ」と同等か、それより軽やかな印象です。
こちらも、レギュラーカテゴリーの中では最もライトな「テリア バランスド レギュラー」が近い喫味だと思います
続いてカプセルをつぶしてみると、メンソールの具合もメロウ。こうした、比較的おとなしいボリューム感は「テリア ハイブリッド パール グリーン フルーツ」のカプセルと共通すると感じました。ただし、ハーブのタイプはペパーミントを思わせるシャープ系。辛めの味で、ミントの存在自体は十分に感じられました。
タバコの喫味にもメンソールにも特筆すべき濃さや強さはないですが、カプセルによる味のスイッチ効果は明確に感じられます
「テリア ハイブリッド パール スムース ミント」には果実味がないので、味わいはシンプルと言えるかもしれません。ただ、「“味変”の要素はシンプルなメンソールだけでいい」という人には、こちらのほうがおすすめだと思います。
今回の新作2銘柄は、普段から時間帯や食後などのシーンに応じて銘柄を複数使い分けている人、あるいは「基本はレギュラーを吸っているけど、たまにメンソールやフレーバーメンソールを吸いたくなる(その逆も)」という人などに特におすすめ。
2タイプの銘柄を持ち歩くような人であれば、味わい次第で重宝しそう
また、愛用の銘柄をガラッと変えようと思っていた人のお試し用にもいいかも。いずれにせよ、新たな選択肢として要チェックな「テリア」の新作です。また、今回カプセルタイプが2種類加わったものの、全体としてはまだ4銘柄しかカプセル入りはないので、今後の拡充にも期待です。