JT「プルーム」のタバコスティック史上初となる、トロピカルフレーバーが新登場しました。 しかも2銘柄で、かつどちらも“味変”できるカプセル仕様という斬新さ。2025年8月1日に発売された「エボ・トロピカル・ベリー・クリスタル」と「エボ・トロピカル・バナナ・クリスタル」のテイスティングレビューを、解説とともにお届けします。
「エボ」新フレーバー発表&試喫体験会にて。女性が手にしているデバイスが最新モデル「プルーム・オーラ」。タバコスティックは左が「エボ・トロピカル・ベリー・クリスタル」で、右が「エボ・トロピカル・バナナ・クリスタル」です
今回発売される2銘柄は、そのスピード展開にも注目。JTは2025年5月に、次世代の加熱式タバコ用デバイスとして「プルーム・オーラ」を発表し、新・専用タバコスティック「エボ」3銘柄とともに同日発売しました。
それから、約2か月スパンの新フレーバーということで、新モデル「プルーム・オーラ」の勢いを感じます(コンビニなどで全国発売された7月1日からカウントすると、わずか1か月!)。しかも、初のトロピカルフレーバー。なお、今回追加されたことで、「エボ」は全5銘柄のラインアップとなりました。
「エボ」の価格は各550円(税込)。従来スティックの「メビウス」と「キャメル」シリーズの各500円(税込)より50円高いものの、その価格差にも納得できる、プレミアムな味わいが好評です
味わいの特徴にも迫っていきましょう。
そもそも今回の新2銘柄は、ブランド史上初のトロピカルフレーバーであるうえ、カプセルによる味の重ね方にも斬新な特徴があります。それは、ベースのメンソールと果実味に、別のフルーツフレーバーを加えている点です。
「クリスタル」は、「エボ」におけるカプセル仕様の証。「メビウス」と「キャメル」で言う「オプション」のことです
一般的に、カプセル式のフレーバー系メンソールは、ベースのミント風味にカプセルで果実味をプラスするのですが、今回の2銘柄は潰す前からマンゴーの味わいが楽しめて、カプセルを潰すことで、ベリーまたはバナナを加えて“味変”できる仕様。この点も革新的と言えるでしょう。
マンゴーフレーバーをベースに、カプセルでベリーかバナナの味わいを加えられます
ということで、「エボ・トロピカル・ベリー・クリスタル」からチェック。
パッケージを開封してそのまま香りを嗅ぐと、既存の「エボ」にも共通する濃厚かつ上品な芳香に驚かされます。メンソールの冷涼感と、完熟マンゴーのエネルギッシュなフルーティーさが調和。これだけでも、おいしさを確信できます。
みなぎって、あふれ出るような芳香。さらに鼻を近づけると、メンソールのスースーしたニュアンスもしっかり
最初は、カプセルは潰さずにそのまま味わってみると、香りからも感じた豊かなフレーバーに、タバコ葉のまろやかなコクがマッチ。クールでジューシーで、実にゴージャスな喫味です。
次にカプセルを潰してみると、マンゴーにはない青々とした甘酸っぱさがプラス! これはブルーベリーだと思いますが、それぞれが主張しつつもケンカしておらず、異なる果実味が優雅なハーモニーを奏でて複層的なおいしさに。
南国リゾートのような、贅沢でリラックス感あふれるテイストです
いっぽうの「エボ・トロピカル・バナナ・クリスタル」は、ベースのマンゴーは先述「エボ・トロピカル・ベリー・クリスタル」と近しいものの、メンソールは少々おとなしめ。パッケージを開けた時点の香りを比べると、「ベリー・クリスタル」のほうがシャープな印象です。
「エボ・トロピカル・バナナ・クリスタル」はメンソールが少々やさしく、その分フルーティーさはまろやか
これを「プルーム・オーラ」で吸ってみると、そのポテンシャルはよりダイナミックに。やはり、メンソールとマンゴーのバランスが「ベリー・クリスタル」とは異なりますが、これはこれで大アリです。
では、カプセルを潰してみるとどうでしょうか。まず感じるのは、今までに味わったことがないトロピカルフレーバー。クリーミーな面影のある香りとアクティブな甘さ、控えめの酸味は、確かにバナナです。筆者の記憶では、「アイコス」や「グロー」にもバナナのフレーバーはなく、それもあって、きわめて斬新な味わいだと思いました。
ジューシーで甘酸っぱいマンゴーと、ミルキーなバナナ。涼しげなメンソールに互いの果実味がガッチリ調和して、雑味はもちろん、違和感もありません。とてもリッチなおいしさです
「エボ・トロピカル・ベリー・クリスタル」と「エボ・トロピカル・バナナ・クリスタル」は、ともにマンゴーをベースとしたカプセルフレーバーメンソールタイプ。ただ、ミントの構成が若干異なり、前者はよりクールでシャープな冷涼感、後者は比較的おとなしい爽快感に仕上がっています。
濃厚なトロピカルフレーバーはわかりやすく、「エボ」らしい贅沢で堂々とした味わいもしっかり。果実味を重ねるという新提案もウケそうです
そこから、カプセルを潰すことで完全に異なるキャラクターに変身。「エボ・トロピカル・ベリー・クリスタル」は、ブルーベリーの青々とした甘酸っぱさがトロピカルフレーバーを、よりフレッシュな印象に。「エボ・トロピカル・バナナ・クリスタル」は、バナナのクリーミーな甘さが、アクティブなスイーツ感を演出します。
カフェ併設型の「Ploom Shop」(札幌店、銀座店、名古屋店、なんば店、天神店)では、2025年8月31日まで購入者限定のドリンク特典を用意。左が「フローズン・マンゴー × ベリー」で、右が「フローズン・マンゴー × バナナ」
インパクト大の新奇性と完成度の高さに、新たな「エボ」ファンも増えるでしょう。個人的には、デビュー数か月でこれだけハイレベルな新作を開発したJTの熱量にも脱帽。そう遠くない未来に第3弾フレーバーが登場する予感も抱かせ、ますます「プルーム・オーラ」と「エボ」から目が離せません!