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強烈喫味の新プレミアムモデル「グロー・ヒーロ・プラス」が全国発売! さっそくレビュー

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BATジャパンは、2025年6月に宮城県で先行発売していた新・加熱式タバコデバイス「グロー・ヒーロ(glo Hilo)」を9月1日に全国発売した。その圧倒的に強力な喫味からすでに好評を得ているが、同時に同シリーズの分離型モデル「グロー・ヒーロ・プラス(glo Hilo Plus) 」も追加。今回は、その新上級モデルについてレビューする。

分割式で2Way使用が可能な「グロー・ヒーロ・プラス」(写真左)は6,980円 (税込)。サイズは42(幅)×19.5(奥行)×118.1(高さ)mmで重量は124g。宮城県で先行発売していた「グロー・ヒーロ」(写真右)は3,980円(税込)。サイズは30.3(幅)×16(奥行)×123.4(高さ)mmで重量は75g。どちらも2025年9月1日に全国発売

分割式で2Way使用が可能な「グロー・ヒーロ・プラス」(写真左)は6,980円 (税込)。サイズは42(幅)×19.5(奥行)×118.1(高さ)mmで重量は124g。宮城県で先行発売していた「グロー・ヒーロ」(写真右)は3,980円(税込)。サイズは30.3(幅)×16(奥行)×123.4(高さ)mmで重量は75g。どちらも2025年9月1日に全国発売

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「グロー・ヒーロ」「グロー・ヒーロ・プラス」とは?

BATの加熱式タバコ「グロー」の歴史をさかのぼると、まず2016年に初代「グロー」が宮城県仙台市限定発売で登場。2020年、互換性を廃した太い専用スティックを使用する「グロー・ハイパー」が登場し、2024年末には、最高加熱温度を300度まで高めた「グロー・ハイパー・プロ」、2025年には新生「グロー・ハイパー」が投入され、人気を博してきた。

再び「グロー」の聖地とも言うべき宮城県先行発売で、2025年6月に登場したのが「グロー・ヒーロ」である。大胆にも、従来の「グロー・ハイパー」シリーズとの互換性を排した専用スティック「virto(ヴァルト)」を使用するまったくの新デバイスだ。宮城県ではその強烈な喫味に、「試した人の2人に1人が購入」という実績を生み出したという。

先行発売した「グロー・ヒーロ」は、FMJの加熱式タバコ「アイコス イルマ アイ ワン」と同じバッテリー一体型の普及モデルと考えられ、今回追加された上位モデル「グロー・ヒーロ・プラス」は、「EasySwitchペン」+「充電ケース」の分割式を採用しているため、「アイコス イルマ アイ プライム」と同じ位置づけと考えられる。

「グロー・ヒーロ・プラス」のカラバリ。そのルックスからは高級感が漂う

「グロー・ヒーロ・プラス」のカラバリ。そのルックスからは高級感が漂う

1箱20本入り580円と、加熱式タバコ用スティックでは最高価格に到達した「ヒーロ」シリーズ専用タバコスティック「ヴァルト(virto)」。現行では8種類が展開されており、メンソールおよびフレーバー入りメンソールはすべてカプセルタイプを採用している。こちらも2025年9月1日に全国発売された

1箱20本入り580円と、加熱式タバコ用スティックでは最高価格に到達した「ヒーロ」シリーズ専用タバコスティック「ヴァルト(virto)」。現行では8種類が展開されており、メンソールおよびフレーバー入りメンソールはすべてカプセルタイプを採用している。こちらも2025年9月1日に全国発売された

「アイコス」のホルダーとポケットチャージャーにあたる「EasySwitchペン」と「充電ケース」は、合体したままでも使えるがずっしりと重い。「EasySwitchペン」中央のボタンをひと押しすると、充電状況と吸える本数が「EasyView タッチスクリーン」に表示される

「アイコス」のホルダーとポケットチャージャーにあたる「EasySwitchペン」と「充電ケース」は、合体したままでも使えるがずっしりと重い。「EasySwitchペン」中央のボタンをひと押しすると、充電状況と吸える本数が「EasyView タッチスクリーン」に表示される

装着した「EasySwitchペン」は、スライドして押し出す仕組み。戻すためにケースに装着するとき、磁力吸着によってカチンと小気味いい音がする

装着した「EasySwitchペン」は、スライドして押し出す仕組み。戻すためにケースに装着するとき、磁力吸着によってカチンと小気味いい音がする

「EasySwitchペン」を充電ケースから分割したところ。シンプルだがガジェット感がある

「EasySwitchペン」を充電ケースから分割したところ。シンプルだがガジェット感がある

「EasySwitchペン」のみでも使用でき、軽くて快適。「ペン」単体ではフル充電で2本吸える

「EasySwitchペン」のみでも使用でき、軽くて快適。「ペン」単体ではフル充電で2本吸える

「グロー・ヒーロ・プラス」の内部構造

では具体的に、「グロー・ヒーロ」と「グロー・ヒーロ・プラス」は何が異なるのか。

両モデルともに機能の核となるのが、初代「アイコス」の加熱ブレードと同様に、スティック内のタバコ葉にピン型クオーツを挿してタバコ葉を直接加熱する方式「Turbostart(ターボスタート)テクノロジー」を採用していること。これは、熱伝導率のすぐれた赤外線とともに、「グロー」シリーズ史上最高の約370度の超高温加熱を実現している。従来モデルまで周辺加熱式を貫いてきたBATからすれば、大変化である。

そのため、従来のタバコスティックは使用できず、スティック先端を突き破って内部に到達するピン型クオーツに対応した専用タバコスティック「ヴァルト(virto)」のみ使用できる。

その結果、電源オンから約5秒以内(「グロー・ヒーロ・プラス」は約10秒)で吸い始められるのも魅力。「紙巻きタバコとライターを取り出して火をつけて吸う」という一連の流れとそう変わらない短時間だ。

モードは「スタンダードモード」と「ブーストモード」の切り替え式で、「スタンダードモード」の場合の使用時間は1スティック5分10秒、「ブーストモード」の場合は4分10秒と、従来モデルよりも長く吸えるようになった。フル充電の場合、「スタンダードモード」では20本、「ブーストモード」では25本分使用可能だ。

そうしたデバイスのコア部分は「グロー・ヒーロ」と「グロー・ヒーロ・プラス」は共通なので、理論的には味わいは同じになる。

赤外線とピン型クオーツによる直接加熱のイメージ

赤外線とピン型クオーツによる直接加熱のイメージ

「EasySwitchペン」内部のピン型クオーツ

「EasySwitchペン」内部のピン型クオーツ

同時に加熱を開始させてみたが、確かに「グロー・ヒーロ・プラス」よりも「グロー・ヒーロ」のほうが加熱完了が速かった。ただ、差は約2秒ほどなので体感的にあまり変わらないを考えてもよさそう

同時に加熱を開始させてみたが、確かに「グロー・ヒーロ・プラス」よりも「グロー・ヒーロ」のほうが加熱完了が速かった。ただ、差は約2秒ほどなので体感的にあまり変わらないを考えてもよさそう

「グロー・ヒーロ・プラス(glo Hilo Plus)」を吸ってみた

ではプレミアムモデルの位置づけである「グロー・ヒーロ・プラス」を実際に使用してみたい。全国的には初お目見えとなる「グロー・ヒーロ」との違いも比べてみた。

正直「EasySwitchペン」と「充電ケース」を合体したままでも吸ってみたが、124gは正直重い。やはり、実測値29.4gの「EasySwitchペン」のみで吸うのが軽快でいい(参考までに「アイコス イルマ アイ」のホルダーは実測値31g)。

ただ、上位モデルなのに吸い始めるまで10秒近くかかるのは少し納得がいかない。下位モデル「グロー・ヒーロ」は約5秒で吸いはじめれるからだ。ペン型にしたことで、バッテリーも小型化されたのだろうか。

充電はUSB Type-Cケーブル経由で、約90分でフル充電、約50分で約80%の高速充電に対応している(「充電ケース」での充電時)。

気になるお味のほうは、エッジが利いたぶっとい蒸気。なんだか懐かしい味がする。やはり中心加熱式で直接タバコ葉を加熱しているからだろうか。加熱ブレードを備えた初期「アイコス」の味わいに近い。ただ、ニオイはそこまで強くない。

レギュラーの濃厚テイスト「ヴァルト・ダーク・タバコ」、ライトタバコらしさが光る「バランスド・タバコ」は、「スタンダードモード」では豊かで芳醇な味わい。ニコチン感の強い蒸気で、満足感がハンパない。重くてビリビリ来るニコチン特有の辛味は、ほかの製品に戻れなくなるくらい強烈だ。吐く蒸気もいがらっぽく、紙巻きタバコっぽさに満ちあふれていてウマい。

ただ、「グロー・ヒーロ」シリーズのキャッチフレーズ「Love at First」(ひと口で、惚れる)は、メンソール系に限られるようだ。筆者はレギュラー系ではひと口目はライトで、2口目からが心底ウマいと思った。

同様に「ブーストモード」でも2口目からは、「メビウス」から「ショートホープ」に変えたくらいの落差でノックアウトしてくれる。

いっぽうのカプセル入りメンソール系は、ブラメン系冷感メンソールの「アイスド・メンソール・クリック」と、辛口の「メンソール・クリック」など、初っぱなは強烈な清涼感パンチで、2口目からはしっかりとしたタバコ味もドスンと来る。

「ミント・クリック」は、紙巻きメンソールタバコのような軽快な清涼感を実にバランスよく表現しているため、「スタンダードモード」でゆっくりと味わいたい。

人気のベリーメンソールは、ブラメン系の硬派な味わいのする「アイスド・ベリー・クリック」と、フルーティーなジューシーさを堪能できる「ベリー・クリック」の2種類が揃う。

意外だったのは、ケミカルそうに思える「メロン・クリック」。思ったよりも素直な国産メロンの味わいが、こんなにメンソールタバコと相性がいいとは思わなかった。どれも1分長く味わえる「スタンダードモード」がおすすめだ。

持ち歩きには重いけれど、ペンで軽快に味わえると、より紙巻きフィールが強くなる。価格差を考えると、「グロー・ヒーロ・プラス」と「グロー・ヒーロ」どちらを選ぶかは悩ましいところである。

スティックをセット。先端を閉じている「StickSealシール」を内部のピンが突き破るのだが、抵抗感なくサクッと入る

スティックをセット。先端を閉じている「StickSealシール」を内部のピンが突き破るのだが、抵抗感なくサクッと入る

「スタンダート」「ブースト」の2つのボタンを備えている「グロー・ヒーロ」とは異なり、「グロー・ヒーロ・プロ」は「ペン」中央のボタンを軽く押してタッチスクリーンを上下にスワイプし、モードを切り替える

「スタンダート」「ブースト」の2つのボタンを備えている「グロー・ヒーロ」とは異なり、「グロー・ヒーロ・プロ」は「ペン」中央のボタンを軽く押してタッチスクリーンを上下にスワイプし、モードを切り替える

あとは吸うだけ。カプセルタイプのスティックは装着前にカプセルを潰しておくのがおすすめ

あとは吸うだけ。カプセルタイプのスティックは装着前にカプセルを潰しておくのがおすすめ

アプリ「myglo」でいろんな設定が可能!

正直、一刻も早く一服したいときにスマホでBluetooth接続を行うのは面倒だ。しかし、「グロー・ヒーロ」シリーズもBluetooth接続で活用できるアプリ「myglo」に対応。スクリーンに表示されるあいさつを変更できたり、セッションの長さを調節したり、紛失時に役立つ位置情報を閲覧したりといった機能が利用できる。ただ、デバイス単体でも、温度切り替えなどの機能はワンボタン、ワンスワイプで利用できる点はうれしい。

アプリ「myglo」はiOS/Androidに対応

アプリ「myglo」はiOS/Androidに対応

【まとめ】アプリ連携なしでも使いやすい完成度! プレミアムな所有感を満たすなら「グロー・ヒーロ・プラス」

BATジャパン社長のエマ・ディーン氏が語っていたのは、従来の「グロー」シリーズでは価格の安さによる民主化を達成し、そのネクストステージが「グロー・ヒーロ」シリーズによるプレミアム層へのアプローチなのだという。実際に世界レベルで見ると、「いい製品を持ちたい」というユーザ−意識の変化があるという。そのうえで、世界でもひときわタバコ製品にこだわりが強い、日本のスモーカーに向けて、「グロー・ヒーロ」シリーズは開発されたのだ。

確かに、これまでの「グロー」シリーズと言えば、運用コストの低さが魅力だった。そして味わいは、ニオイはキツいが、喫味も強いという特徴があった。

こうした歴史とは別に、従来の「グロー・ハイパー」シリーズとスティックの互換性を排して、新たな道を歩み始めたのがこの「グロー・ヒーロ」シリーズである。導入・運用コストは上がったが、吸える時間も5分10秒まで増えた。

それでいて、「グロー」シリーズの課題だったニオイに関しても、まったくないとは言えないが、金属的なヤニ臭さはかなり低減されていると思う。何と言っても、本シリーズの魅力は、タバコがタバコらしくあるための喫味の強さ、パンチ力だ。「グロー」の従来イメージはいったん忘れて、このガツンと来る紙巻き感・タバコらしさを味わってみてほしい。

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清水りょういち
Writer
清水りょういち
嗜好品評論家。20年間、情報誌「月刊歌謡曲」編集長を務めた後、Webメディアを中心に執筆活動を開始。現在は買物情報サイト「特選街web」ディレクターとして活動している。「Forbes JAPAN」「ダイヤモンドオンライン」などへの寄稿多数。専門分野はタバコをはじめとする嗜好品、新商品・新技術、シェーバーなど。深い知識と鋭い視点で、商品の魅力や価値をわかりやすく解説する。
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牧野裕幸(編集部)
Editor
牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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