いいモノ調査隊
第1回ガリガリW杯開幕!!

ネコ4匹に聞いた! 一番使ってもらえる “爪とぎ”はどれ? 選手権!

室内でネコちゃんと一緒に暮らしている皆さま、彼らの爪とぎ欲への対応、ちゃんとできていますか?

部屋に置きっぱなしにしていたダンボールや梱包(こんぽう)材が、こんなことになっていませんか?

部屋に置きっぱなしにしていたダンボールや梱包(こんぽう)材が、こんなことになっていませんか?

彼らの爪とぎは、生理的かつ本能による習性の1つ。ちゃんとケアしておかないと、ストレスをため込んでしまいます。ではいったいどんな爪とぎアイテムがいいのか? 素材は? 場所は? 時間は? と考えた結果、ネコに聞いてみようということになりました。
第1回ガリガリW杯 ネコの爪とぎアイテム選手権」の開幕です!

第1回ガリガリW杯 選手権概要

選手権概要:全10種類の爪とぎアイテムを設置し、それぞれどれだけ使ったかを計測
計測期間:5月27日(日)〜6月9日(土)の2週間
計測方法:使用回数、使用時間※
※使用時間について
爪とぎ時間は、ロング:約10秒、ショート:約4秒の2種類を主とし、それぞれの時間を合算。

下記10種類の爪とぎを用意し、ネコがどれを気に入るかを調査します。最もオーソドックスなダンボール素材から形や使い方が異なる5種と、カーペット素材、麻素材、デニム素材から1種類ずつと、爪とぎ用商品ではないものの爪とぎとして使われがちなAmazonダンボールと梱包材の巻きダンボールを用意しました。

設置場所

我が家のリビングに9種類のアイテムを配置。10番「キャットスクラッチマット」のみ、洗面所に配置しました。上図の各番号はエントリー番号です

審査員

クルミ:♀ サバ白 推定年齢11歳 体重4kg弱のやや短足ネコ。


人懐っこく甘えん坊。おなかをモフモフされるのが大好き。
爪とぎは怒りのロングが主なスタイル。
ゴマに対しては強気だが、かなりのビビり。ごはんはカリカリタイプが好物。

ゴマ:♀ 黒 推定年齢11歳 体重3kg強の小さいネコ。


家族以外の人間が来ると隠れて出てこないタイプ。
でもとても甘えん坊で抱っこされるのが好き。頑固。
爪とぎはショートが多く、たまにロング。ごはんはウエットタイプが好物。

たまたま我が家のネコ2匹は、人間が寝ているときは一緒に寝ていることが多いので、人間が起きているときのみの計測としています。それでは張り切っていってみましょう!

ではまず、計測開始1週間時点でのランキングをご覧ください。

計測第1週 ランキング

計測開始後1週間の時点のランキングがこちらです。圧倒的に「バリバリベッド」が人気となりました。安定感のあるサイズと大きさ、上に乗って体重をかけながら爪とぎができる姿勢を維持できるというのが2匹とも気に入ったようです。
残念ながら「どこでもツメとぎ巻き巻き」と「キャットスクラッチマット」は爪とぎアイテムとしては認識せず。そして今までお気に入りだったAmazonのダンボールは、新アイテムの登場で新しいもの好きのネコたちの興味がそちらに移ってしまったせいか、あまり入りませんでした。またゴマは通常使っているキャットタワーの麻ひもで爪とぎしていたので、クルミほど新しいアイテムに飛びつかないという結果に。

クルミのロング爪とぎを動画で。最初の1回がこれでした

「バリバリベッド」はかきクズもあまり出ず、使用感もあまりないので長く使えそうな雰囲気です

「バリバリベッド」はかきクズもあまり出ず、使用感もあまりないので長く使えそうな雰囲気です

実は本命だった「巻きダンボール」ですが、あまり爪が引っかからずショート爪とぎが多い結果となりました

縦置きは「猫のつめとぎクズうけカバー付 3個パック」と「麻つめみがき」を並べてみました。上部はガムテープでしっかり固定しないと外れてしまいます。「猫のつめとぎクズうけカバー付 3個パック」はかなりかきクズが出ます

最初の1週間「爪みがきにゃんボックス テレビ」は中に入るものの、あまり爪とぎはしないですぐにUターンして出てきてしまうことが多かったです

そのほかの1週間使用後はこんな感じに。

「バリバリボウル」はクルミのベッドとして認識されたようです

「バリバリボウル」はクルミのベッドとして認識されたようです

2週目に向けての改善

「キャットスクラッチマット」は爪とぎアイテムとしては認識されなかったので脱落。

「キャットスクラッチマット」はごろ寝マットとして活躍するのみでした

「キャットスクラッチマット」はごろ寝マットとして活躍するのみでした

「どこでもツメとぎ巻き巻き」は広げてソファの縁に再配置。


我が家のネコはテーブルの脚などでは爪とぎをしなかったため、「どこでもツメとぎ巻き巻き」は広げて、ソファ肘掛け部分に配置。こちらはいつもゴマが昼寝をする場所なので、ここで再調査へ。

さて、2週目の結果がこちらです。

計測第2週ランキング


2週目も「バリバリベッド」の安定感に引かれたのか、1日1回は必ず爪とぎをしている姿を見ました。リバーシブルなのですが、アーチ状になっているほうがいいようで、逆さにした場合は一度も乗りませんでした。そして、ここにきて大本命だった「巻きダンボール」が追い上げ! すっかりボロボロになりましたが、5m分買ってあるので、ボロボロ部分は捨ててしまえばまだまだ使えそうです。

かなりの回数を爪とぎしたのに、ボロボロにならない「バリバリベッド」は本当に長く使えそう

かなりの回数を爪とぎしたのに、ボロボロにならない「バリバリベッド」は本当に長く使えそう

ついに……2週目で本格的に爪とぎアイテムとして認識した「爪みがきにゃんボックス テレビ」。クルミは入り口に顔を向けて爪とぎしていました

ではいよいよ、最終結果の発表です!

最終結果とランキング

最終結果がこちら。ネコによって認識の違いがあるのも興味深く、たとえば「バリバリボウル」は、クルミはベッドとして、ゴマは爪とぎとして使っていたり、「爪みがきにゃんボックス テレビ」は、クルミは巡回路の1つとして、ゴマは爪とぎとして使っていたりと、そもそも爪とぎとして使ってもらえないこともありました。各アイテムの詳細は以下のとおり。

第1位 「バリバリベッド」

床置きタイプとして、少し高さがあり、下半身に重心をかけても倒れない安定度がよかったのではないかと思います。かきクズもあまり出ず、壊れにくく、リバーシブルの使い方もできるので長く使えそうです。たまにペットショップなどで安売りしていることもあり、コスパもいいと思います。


耐久性:★★★★★
安定度:★★★★★
コスパ:★★★★☆
かきクズ:ほぼ出ない
短評:開封と同時に我が家のネコ2匹が飛び乗ってガリガリしたのは驚きました。かき心地がよさそうでストレス発散に使うことが多いみたいでした。サイズが複数あるので、ネコちゃんの体に合わせて選ぶとよさそう(検証で使ったのはMサイズ)。

第2位 「巻きダンボール」

ネコの爪とぎアイテムではありませんが、我が家では絶大な人気を誇るアイテムとなりました。メーカーによって紙質や構造が異なりそうなので、ベストなものを探してみようかと思います。


耐久性:★☆☆☆☆
安定度:★★★☆☆
コスパ:★★☆☆☆
かきクズ:かなり出る
短評:実は大型ガンプラを買ったときに、ヨドバシドットコムでついてきた梱包資材がベストだったのですが、同一素材を見つけられず。かきクズがすごく出るのが難点ですが、大量に購入できるので、気に入ったものが見つかれば買い換えの手間は少なそうです。

第3位 「ダストレスネコの爪とぎスリム」

底面は、傷つけ防止と滑り止め防止のゴム脚が付いており、しっかりと床に固定できるので、体重をかけて爪とぎをしても安定していたのがよかったようです。トイレの近くなどに置いたら、もっと爪とぎをしていたかもしれません。


耐久性:★★★★☆
安定度:★★★★★
コスパ:★★☆☆☆
かきクズ:ほぼ出ない
短評:予想以上にしっかり床に固定されていて、ネコが乗って爪とぎしても全然ズレなかったのには驚きました。専用の替えダンボールを購入することを考えるとコスパはそこまでよくありませんが、本体は長く使えそうです。

第4位 「猫のつめとぎクズうけカバー付 3個パック」

3個セットでコスパがいい点がおすすめですが、縦置きとして使うには本格的な固定が必要です。また、かきクズがかなり出るので、掃除をしっかりしないといけない点もありますね。万猫受けは間違いなしです。


耐久性:★★☆☆☆
安定度:★★★★☆
コスパ:★★★★☆
かきクズ:かなり出る
短評:ほかのダンボール素材よりも柔らかめだったので、軽く爪とぎをするのには向いていそう。パッケージの点線を切り取ると、クズうけカバーになるなど使い勝手がいいですが、クズがかなり出るのでまめに掃除する必要があります。縦置きならガムテープでしっかり固定できる場所を確保しましょう。

第5位 「バリバリボウル」

ベッドとしての機能も秀逸で、浅めの鍋タイプにしっかりとはまって眠る姿に癒やされます。気が向くとガリガリやっていますが、かきクズもあまり出ないのでいいです。


耐久性:★★★★☆
安定度:★★★★☆
コスパ:★★☆☆☆
かきクズ:ほぼ出ない
短評:重さがあるのでズレずに安定感がありました。丸形ですり鉢構造になっているので、ベッドとしても秀逸。夏の暑い時期でも寝心地がよさそう。中の爪とぎ部分は交換可能ですが、やや高価です。ちょっと場所を取るのが難点。

第6位 「爪みがきにゃんボックス テレビ」

我が家のネコでもちょっと狭いかなと思うので、大型のネコだときつそうです。中のガリガリ自体の安定度はいいのですが、箱自体が軽いので、これも固定方法を考えないといけないですね。


耐久性:★★★☆☆
安定度:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆
かきクズ:少し出る
短評:ボックス仕様ですが安価です。最初はなかなか中に入らなかったのですが、一度認識すると、爪とぎする場所だと思って何回か入っていました。ただ、中で落ち着くことはなかったです。狭いところが好きなネコならよさそう。うちのネコは上に乗って寝ることはありませんでした。

第7位 「麻つめみがき」

うちのネコたちは麻ひもが好きだったので期待したのですが、思った以上にガリガリしなかったです。爪がとがっていると引っかかってしまうことも多くありました。

クルミは爪が引っかかってしまい、うまくとげませんでした

耐久性:★★☆☆☆
安定度:★★☆☆☆
コスパ:★★★☆☆
かきクズ:出ない
短評:引っかかりが浅いのかあまり爪とぎした感がないみたいで、長時間やらない。爪が長いと引っかかって取れなくなってしまい、結果穴が開いてしまいました。横置きでも試してみましたが、やはり爪の引っかかりが気になります。

第8位 「Amazonダンボール」

いつもは大好きなダンボールでしたが、新しいアイテムに興味が向いてしまったため、8位という結果になりました。中に入ってガリガリできる安定度と箱の中に入りたい欲求を満たしてくれますし、耐久性もそこそこあるのでいいですよ。



耐久性:★★★★☆
安定度:★★★★☆
コスパ:★★★★★
かきクズ:ほぼ出ない
短評:いつも通販でモノが届くと、ネコまっしぐらのAmazonダンボール。箱そのものより、中に入ることが好きなようで、我が家では常に置いてあります。我が家では月に一度はAmazonを利用するので、箱が壊れたら交換という感じで使っています。

第9位 「どこでもツメとぎ巻き巻き」

まさかの使用回数0という結果になりました。我が家のネコたちは、カーペット素材でガリガリするのを知らないというか、興味がなかったようです。ただ、柱などにガリガリするネコたちへの予防策としてはよさそう。


耐久性:★★★★☆
安定度:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆
かきクズ:出ない
短評:机や椅子の脚に巻いて、予防策としてはかなり有効かと。ただ柱などへの完全固定が難しく、本体裏側に面ファスナーが付いているものの、高い位置にセットしたら下にずり落ちてしまいました。汚れが目立ってきたら水洗いも可能なので、うまく使えればコスパはよさそうです。

以上2週間にわたって、ネコの爪とぎを見届けてみましたが、一番人気は「バリバリベッド」という結果に。傾向としては、我が家ではちょっと硬めのダンボール素材が適しているということになりました。

別のお宅のネコちゃんでも実験

とはいえ我が家の結果だけでは単にうちのネコたちの好みということもありえるので、2匹のネコと暮らしていらっしゃるほそいあやさん宅にも「バリバリベッド」「バリバリボウル」「ダストレスネコの爪とぎスリム」「爪みがきにゃんボックス テレビ」の4種類を使って実験に一部ご協力いただきました(スペースの問題上10種類の設置は難しく、あらかじめほそいさん宅のネコちゃんが好みそうな4種類をセレクトしています)。

以下がその結果です。

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我が家には2匹のネコがいます。体格に大きな違いがあり、1号(ビッキー)は3.6kgですが、2号(テラ)が10kgという巨漢であります。

最初に4種類の爪とぎを並べると、2匹ともすべての爪とぎを順に試していました。結果それぞれのお気に入りが、ビッキーが「バリバリボウル」、テラが「バリバリベッド」となったようです。2匹とも1日の大半はここで寝ています。


「ダストレスネコの爪とぎスリム」は、2匹ともよく爪をとぐのですぐボロボロになりました。
「爪みがきにゃんボックス テレビ」はたまに中に入りますが、主にビッキーが上で寝ていました。テラの場合は重みに耐えられないのを自覚しているのか、乗ることはなかったです。太ったテラが中に入って爪とぎをすることはまれでした。入れることは入れるけど、中でUターンができないので後ずさりして出なければいけないからです。


ビッキーは「バリバリボウル」でも爪をとぎますが、圧倒的にベッドとして使われています。見ていると、爪をとぐときは「ダストレスネコの爪とぎスリム」を使い、それ以外のときはボウルで寝ています。あの丸みが心地よいのでしょうか。


テラのほうはやはりバリバリベッドが好きで、かなりの使用頻度でした。裏返して形を変えられるのがいいです。


結果は、一番人気は「バリバリボウル」と「バリバリベッド」、次が「ダストレスネコの爪とぎスリム」、最後が「爪みがきにゃんボックス テレビ」となりました。「爪みがきにゃんボックス テレビ」は上で寝るのがかわいいのでベッドとしてアリです。

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結果:両宅で「バリバリベッド」が人気

もちろんネコちゃんによって好みは千差万別なので、4匹のネコの結果ですべてを語ることはできませんが、両宅で人気だった「バリバリベッド」は使ってもらえる可能性がかなり高いといえそうです。硬めでちょっと高さがあり、ふんばりがきく姿勢で爪をとげるのが好評だったようです。

ダンボール素材でいえば、コスパのいい「猫のつめとぎクズうけカバー付 3個パック」が両面使えて簡単に交換できるので便利なのですが、かきクズがかなり出るので掃除の手間を考えると、耐久性があってかきクズがあまり出ない硬めのダンボール素材が、長期的に考えておすすめできると思います。

ネコの爪とぎには、するどいツメの維持、マーキング、リラックスや気分転換、自己アピールの4種類の目的があるといわれています。室内飼いのネコたちは特にリラックスや気分転換、自己アピールのための爪とぎが顕著で、ストレス発散やトイレの後などに爪とぎすることが多いようです。我が家のネコたちもそのとおりで、今回の実験でよく観察してみると、トイレ後、ごはん後、遊ぶ前などのテンションが高くなったときや、マーキングの際の巡回時に爪とぎをすることが多かったですね。

彼らの習性に合わせて爪とぎを置く場所を考えたり、お宅のネコちゃんの好みに合いそうな爪とぎアイテムを選んだりして、快適に爪とぎができるように工夫してみてあげてください。これでネコのストレス発散になって、いつまでも元気でいてくれると家族としてはうれしい次第ですね。

マッシー

マッシー

「月刊PCエンジン」誌で編集ライターデビュー。「64DREAM」誌デスクを経て前職はXbox 広報のゲーム漬け人生。猫とガンプラとaqoursが存在理由のホビー担当。

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