こんにちは、ほそいあやです。
猫の飼い主さんで「猫の爪切りが超大変」と感じている方は多いのではないでしょうか。おとなしく切らせてくれる猫もいるけれど、大半は暴れがちだと思います。
我が家の2匹の猫は、最初は抱っこして爪を切らせてくれるのですが、そのうち拘束されていることに気付き暴れてしまいます。うしろ足のキック攻撃で何度傷を作られたことか……。でも、爪のケアをしないと壁や家具で爪を研がれてどんどんボロボロになっていくし、うーん困った。
そこで、猫飼いの皆さんの悩みを解消すべく「切りやすい爪切り」や「猫を安心させておとなしくするアイテム」を組み合わせて「世界一爪切りしやすい猫」を誕生させることに挑戦してみました。
まず爪切りですが、廣田工具製作所の「ZAN ギロチンタイプ」という爪切りが評判のようなので、こちらを選びました。
犬猫の爪用で、バネ式でスパっと切れるのが特徴だそう。付属のヤスリは主にワンちゃん用ですかね。
穴に爪を入れてスライドさせるしくみ。名前は怖いけど安全設計です。
「猫用ソフトネイルキャップ」。爪を切った後にこれを装着すれば、壁や家具で爪を研がなくなります。爪の生え変わりとともに外れるので、外れたらまた爪を切って新しいものを着けていきます。完全室内飼いの猫であれば、ぜひ試してもらいたい商品。見た目もかわいいし。
以前から使っていたのですが、装着するにはまず爪を切って、ネイルキャップに接着剤を入れてテンポよく爪にはめていくという、猫が暴れるとかなりハードルの高い作業となるため、最近はずっとサボっていました。おかげでソファはボロボロ、壁紙は剥がれまくり……今回の検証でスムーズに装着することはできるのか?
1つめは「猫用マスク」。目隠しをすることで猫を落ち着かせることができるそうです。パッケージからして最高ですが、はたしてこんなに落ち着くのか。
ちなみに試した友人は「おとなしくなって爪が切れるというウワサだったけど、うちはマスクを着けるのがそもそも無理だった」と言っていました。なんとなくうちの猫もそうなる気がする(笑)。
2つめは「キャットグルーミングバッグ」という、顔と足が出るバッグ。
猫は洗濯ネットに入れるとおとなしくなりますが、それだと爪が切れないんですよね。でもこれは、顔と足の出口がファスナーになっているので猫に合わせて調節ができます。まさに爪を切るのにうってつけ。
さて、これらを使って「世界一爪切りしやすい猫」を作り上げることはできるのか。
猫用マスクは、さっと着けられてとてもよいのですが、やっぱりうちの猫1号は暴れて取ろうとしてしまう。これは装着直後の2秒で撮った写真です。絵的には最高なんだけど。嫌がってしまったので外してあげました。
もちろん安心してくれる猫ちゃんもいると思います。猫の性格によるものですね。
猫1号は怒ってしまったので、おやつをあげてご機嫌をとりました。
ここからは猫2号にバトンタッチ。キャットグルーミングバッグの中に入ってもらいます。入れられるときは何、何? という感じでちょっと警戒していましたが、顔と手足が出ることで拘束されているとは感じないようです。
このまま持って旅に出たいな。
手足が出ているので、爪切りを振り払って逃亡されるのではと心配だったけど、どうやら胴体が固定されていると思うように歩けないようです。
ちなみに、このバッグに猫1号も入れようとしたのですが、暴れてしまいました……。猫の性格によるものだと思います。1号の爪切りやネイルキャップ装着は、これまでどおり寝起きのときを狙ってやることにしました。
マスクを着けてみます。うーん、やっぱり嫌がるなあ。でもバッグだけでも十分爪切りができそうなので、マスクなしで爪切りしてみます。
仰向けにすると切りやすそう。手足をばたつかせることもなく、本当におとなしくなるので助かる。
ギロチン、すごく切りやすい! ずっと人間用の爪切りを使っていたけど、早くこれにすればよかった。
血管にかからないくらいの先っぽを切り落としていきます。スパっと切れる。猫もおとなしいし、今までで一番快適な爪切りタイムだ。世界一爪切りしやすい猫って本当にいたんですね。
爪切りが終わったらネイルキャップを着けていきます。ああ、この作業がこんなにスムーズに進むなんて。今までのようにうしろ足でキックされることもなく、ものの3分で終わった。
これでしばらく我が家の平和は守られた。猫もムダなエネルギーを使わずに済み、いつもより機嫌がよい。ピンクの爪、似合ってる〜!
今まで、爪ケアの後は人間も猫も疲労困ぱいだったのがうそのよう。
今回「ZAN ギロチンタイプ」、「猫用ソフトネイルキャップ」、「猫用マスク」、「キャットグルーミングバッグ」の4つを使って爪切りをしやすくしてみました。うちでは「猫用マスク」は使えず、猫2号では「キャットグルーミングバッグ」が大成功しましたが、猫1号はだめという結果でした。猫によって相性があると思いますので、嫌がったらやめてあげて、相性のいいものを探してみてください。ギロチンタイプの爪切りは、猫を選ばず使いやすいと思いますよ。
キャットグルーミングバッグはいざというときのキャリーケース代わりや、お風呂を嫌がる猫を入浴させるときにも使えるそうです。
以上「猫の爪切りという地獄の作業が劇的にラクになって双方がうれしい」でした。とりあえず猫を小脇に抱えて旅に出てきますね。