特別企画

5万アイテムを試したお風呂のソムリエに聞く! 1人暮らしのバスタイムを快適にするグッズ

昨年、新しい家に引っ越した。暮らしはおおむね快適だが、ひとつだけ不満がある。それは「風呂」。我が家のお風呂は狭く、暗く、それゆえ湯船につかることもない。よって、シャワーで体の汚れを落とす場所となっている。かといって、最近は銭湯にも行きづらい。

そんなストレスのたまる日々だからこそ、せめてバスタイムでいやされたい。そこで今回は、筆者のしがないバスタイムを快適にしてくれるアイテムを使ってみることにした。

お風呂のソムリエ厳選! オススメのバスアイテム

とはいえ、どんなバスアイテムを買えばいいのやら……。まずは、バスグッズの専門家にお話を聞いてみた。

お風呂のソムリエの松永武さん

お風呂のソムリエの松永武さん

――あの、相談しておいて恐縮ですが「お風呂のソムリエ」って、なんでしょうか?

松永さん(以下同)「入浴方法の提案やバスグッズの開発など、お風呂で快適に過ごしてもらうための提案を行うのが『お風呂のソムリエ』です。ワインのソムリエのように、お風呂のアドバイスを行う職業ですね」

――なるほど。ということは、ご自身でも普段からバスグッズを使っているんですか?

「そうですね。2005年にバスグッズの専門店を開業し、これまでに5万点以上のバスグッズを使ってきました」

――そんなに!? では、さっそくバスタイムをグレードアップしてくれるアイテムを教えてください。

「わかりました。これらを使えば、普段のバスタイムがより快適なものになると思いますよ」

●防水バスライト「AquaLight(アクアライト)」

「湯船に沈めると幻想的なLEDライトがお湯に揺らめき、殺風景な浴室が神秘的な空間に変わります。まるで、水族館の中にいるようです。気分に合わせて13色の光が楽しめ、疲れた脳と心をいやしてくれますよ」

●スマホグッズ「磁着SQ」バススマートフォンホルダー

「お風呂で動画を見たい方にオススメです。浴室の壁に磁石の力で貼りつくため、スマートフォンを手で持つ必要がなく、腕までしっかりとお湯につかることができます。また、さまざまな機種に対応しているのもポイントですね」

●高品質天然海綿 「ベリーニSA16」(ハニコム種)スポンジ

「体を洗うための天然海綿スポンジです。もちもち、ぷるぷるの触り心地で、素手洗いよりも気持ちいいと思います。また、成分のほとんどが人の肌と同じアミノ酸のため、低刺激で肌触りがやさしく、おだやかに洗い上げることができます」

●ボディタオル「ストレッチボディタオル」

「背骨のくぼみにぴったりとフィットする形状の『フィットスポンジ』が特徴で、背中を洗うのがラクになります。フィットスポンジが足指も気持ちよく広げながら、キレイに洗い上げることができますよ。タオルの両端には手を入れるストレッチリングも付いていて、浴室内で簡単なタオルストレッチができるのも特徴です」

●マイクロバブル シャワーヘッド「ボリーナワイドプラス(Bollina)」

「約1億個のマイクロナノバブルを発生させるシャワーヘッドです。超微細な泡が肌のシワや毛穴に入り込むため、ノーマルのシャワーヘッドに比べて高い洗浄力、保湿力、保温力を発揮します。節水効果もあるため、経済的です」

●UTAET(ウタエット)

「消音機能があるマイクです。コンパクトかつ水洗いができるので、お風呂場に持ち込むのにもぴったり。隣近所を気にせず、全力で熱唱できるためストレス発散になりますよ」

――幅広いジャンルのアイテムを教えていただき、ありがとうございます! ちなみに、うちのお風呂はワンルームマンションによくある狭いユニットバスなんですけど、それでも快適に入浴する方法ってありますか?

「たとえば、浴槽・洗面・トイレが一体となった『3点ユニットバス』の場合、シャワーだけで済ませてしまうケースが多いと思います。そんな方にオススメなのが『分割浴』です。まず、シャワーで浴室内を温めてから全身を洗います。その後、湯船にお湯をためて、ゆっくりとつかってください。これだけでも十分にリラックス効果がありますよ。照明を消し、キャンドルやLEDライトを使用するのもいいと思います。いやしの空間に変わるだけでなく、浴室の狭さも感じにくくなりますよ」

教えてもらったバスグッズを実際に使ってみた

というわけで、松永さんがオススメしてくれた商品の中から、特に気になったものを購入。さっそく使ってみましょう。

左から「UTAET」「AquaLight」「ストレッチボディタオル」

左から「UTAET」「AquaLight」「ストレッチボディタオル」

洗うだけじゃない、ストレッチボディタオル

最初に試すのは、ストレッチボディタオル。体の表面の汚れを落とすだけでなく、筋肉をストレッチ&マッサージすることで、内面からもキレイになることを目指したアイテムなんだそう。

まずは「ストレッチボディタオル(多機能ボディタオル)」

まずは「ストレッチボディタオル(多機能ボディタオル)」

ストレッチをする場合は、端の「ストレッチリング」に手を入れて

ストレッチをする場合は、端の「ストレッチリング」に手を入れて

ぐいーんと伸ばす。気持ちいい!

ぐいーんと伸ばす。気持ちいい!

真ん中に付いているフィットスポンジ。こちらが背骨のくぼみにぴったりとフィット。手の届かない背中も、マッサージしながらしっかり洗える。

もうひとつの特徴がこちらの「フィットスポンジ」

もうひとつの特徴がこちらの「フィットスポンジ」

デスクワークばかりだと、どうしても肩こりや腰痛になってしまう。かくいう筆者もそのひとり。しかし、これを使えば、筋肉が伸びるので、とても気持ちいい。この運動だけで体が火照る。

なお、上体ひねりなど全34種類のストレッチとマッサージができるそう。

また、足指の間もこの通り、ストレッチしながら滑らかに洗える

また、足指の間もこの通り、ストレッチしながら滑らかに洗える

目が細かく、やわらかいため泡立ちも◎

目が細かく、やわらかいため泡立ちも◎

こちらは、ふくらはぎのマッサージ。スポンジの上に膝を乗せることで、ふくらはぎが適度に刺激されて気持ちいい。

なお、体を温めながらストレッチをすることで代謝が活発になり、ダイエットの効率も上がるとのこと。運動不足の筆者にはもってこいのアイテムだ。

歌唱力もアップしそうな、UTAET

次に試すのは、お風呂場で全力熱唱できる「UTAET」。

お次は「UTAET」。2017年にはグッドデザイン賞も受賞している

お次は「UTAET」。2017年にはグッドデザイン賞も受賞している

消音機能だけでなく、自分の音程を理解できる「リアルボイス機能」や息を制限することで発声する力を鍛える「ブレスリミッター機能」など、歌の上達を助けてくれそうな機能も。

本体、チューブ、イヤーパッドがセットになっている

本体、チューブ、イヤーパッドがセットになっている

さらには腹式呼吸により、お腹周りを集中的に刺激する「エクササイズ機能」まで。単に気持ちよく歌うためのアイテムかと思ったら、副次的に得られる効果が多い!

チューブを本体とイヤーパッドに装着

チューブを本体とイヤーパッドに装着

普段であれば、(恥ずかしいので)鼻歌どまりだが、今日はB'zを熱唱してしまった。大声で歌うことで、外出できないストレスも発散できる。

歌唱中。そして音痴を再確認

歌唱中。そして音痴を再確認

また、リモートワークだと、ひと言も発さない日も珍しくない。そんなときには「UTAET」で声を出す訓練をしておくのもいいかもしれない。

お風呂をカラフルに彩る、アクアライト

最後に試すのは、13色に光る「アクアライト」。

こちらは水中で使えるカラフルなLEDライト「アクアライト」

こちらは水中で使えるカラフルなLEDライト「アクアライト」

ダイヤモンドカットが施されたデザインで、見た目もかわいい。ちなみに、お風呂場以外に寝室やアウトドア、水槽にも使えるとのこと。

手のひらサイズの本体とリモコン

手のひらサイズの本体とリモコン

松永さんがおっしゃった通り、まるで水族館のように幻想的なバスルームになった。非日常にトリップできるので、旅行がしづらい今の時期にもぴったりかもしれない。

電気を消し、湯船に入れてみた。いやされる〜

電気を消し、湯船に入れてみた。いやされる〜

防水パッキンも付属

防水パッキンも付属

13色を自由に選べるだけでなく、グラデーションモードやオートモードも搭載。気分に合わせてアレコレ変えられるのはうれしい。

また、メーカーいわく、バラの花びらを浮かべてバラ風呂にすれば「お姫様気分」も味わえるそう。今度やってみようっと。

UTAETと一緒に使うとパーティー気分が増す

UTAETと一緒に使うとパーティー気分が増す

というわけで、3つのアイテムを導入しただけで、日常のバスタイムが大きく変化。汚れを落とすだけの作業から、体のケアやストレス発散のための大切な時間になった。湯船につかるのが楽しみになり、毎日ふやけるほど長風呂している。バスグッズ、ちょっとハマってしまいそうだ。

【取材協力】
お風呂のソムリエ 松永武…バスグッズのECサイト「バスリエ」の創業者。これまでに試してきたバスグッズは5万点。お風呂セミナーをはじめ、商品企画、入浴剤のワークショップ、バスリエ検定などを手がける。

お風呂のソムリエSHOP!
https://www.bathlier.com

Instagram
https://www.instagram.com/bathlier_ofuro

小野洋平

小野洋平

1991年生まれ埼玉育ち。編集プロダクション「やじろべえ」所属。服飾大学を出るも服が作れず、ライター・編集者を志す。https://twitter.com/onoberkon

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