猛暑下の外出時に最適なミズノの日傘を紹介。日傘は女性の物、と考えている読者は必読!
2024年夏も、厳しい暑さが続きそうだ――。
2023年6〜8月の世界の平均気温は、観測史上最高を記録。1990〜2020年の平均よりも0.66度高く、従来最も高かった2019年の記録よりも0.3度ほど高かった。皆さんの記憶にも残っているだろうが、日本でも連日のように猛暑日を記録した。
そして、今年2024年も昨年に匹敵する暑さとなる可能性が高いという。暑さのピークは7月下旬から8月上旬。チベット高気圧が日本付近まで張り出した場合は、太平洋高気圧と上空で重なり合ってダブル高気圧となり、35度以上の猛暑日が続いたり、地域によっては40度前後の酷暑になったりする恐れがあると予測されている。そう、ひと昔前とは暑さの次元が違うのだ……。
こうなると、暑さ対策も今までどおりというわけにはいかない。6月には福岡県宗像市にある幼稚園が運動場に長さ25m、幅30mの大型サンシェードを設置したことがニュースになっていたが、筆者は日傘生活をスタートした。
暑さ対策グッズとしてはネッククーラーが人気だが、日傘なら、日焼けやシミの原因とされている「紫外線」や、熱をよく伝える性質があり、温度を上昇させる要因とされている「近赤外線」の対策にもなる。もちろん、ネッククーラーとの併用もできる。
筆者が選んだのは、ミズノの「ミズノクーリングラボ(MIUZNO COOLING LAB)」というシリーズにラインアップされている「-20 アンブレラ」。「ミズノクーリングラボ」とは、厳しい暑さの中でも結果が求められるアスリートとともに歩んできたミズノが培ってきた、冷却・遮熱の技術を詰め込んだ猛暑対策シリーズ。日傘のほかにも、キャップやネッククーラー、クーリングタオル、ソックス、ベストなどが展開されている。
ダブルシェード構造により、高い遮熱性を実現したミズノ「-20 アンブレラ(-20 UMBRELLA)」(ネイビー)。公式サイト価格は5,500円(税込)
「-20 アンブレラ」は、ダブルシェード構造によって高い遮熱性を実現した、晴雨兼用の日傘。表生地の裏面にはPU遮光コーディングが、裏生地には防水コーティングが施されている。
夏季の太陽光下を想定したレフランプ照射試験(日傘非使用時と「-20アンブレラ」使用時の頭頂部位置の温度変化を比較/15分)では、日傘非使用時と比べてマイナス20度という結果が出ており、それがモデル名の由来になっている。UVカット率は99%。紫外線もしっかりとカットしてくれる。
実際に日差しの厳しい日中にウォーキングをしてみると、「-20 アンブレラ」のありがたさが身に染みる。筆者は晴れた日は真夏に限らずキャップを被っていることが多いのだが、日差しがキツい日は首にジリジリとした暑さを感じ、それが疲労感に繋がっている感覚があったのだが、「-20 アンブレラ」を差していればそれを防げる。当たり前と言えば当たり前だが、ずっと日陰にいるような感じなのだ。
小さな範囲ではあるが、この日陰がバカにならない。皆さんも、夏の暑いシーズン、信号待ちのときに日陰を探したことや、日陰を歩くために道路を横断したり地下道を選んだりした経験があるだろう。日傘を持ち歩いていれば、好きなときに日陰を作れるのだ。
テストのために、行きは日傘なし、帰りは日傘ありというウォーキング(逆パターンも)にも何度かトライしてみたが、快適さは雲泥の差。正直、日傘は日焼けをしたくない人が差すものだと思っていたのだが、その認識を改めさせられた。暑さや紫外線・近赤外線によるダメージを抑制できるので、日中に移動が多いビジネスパーソンであれば、日傘を活用することでコンディション維持、パフォーマンス維持が期待できるのではないだろうか。夏場は少し外に出ただけで滝のように汗をかくことがあるが、それも軽減できるはずだ。
生地を2重にすることで高い遮熱効果を発揮。表生地(ネイビー部分)の裏面にはPU遮光コーディングが施され、裏生地(ブラック部分)には防水コーティングが施されている
日傘非使用時と比べて頭頂部温度が20度低くなるという試験結果が出たことがモデル名の由来
猛暑日に歩くと、傘が作る日陰が本当にありがたい!
「-20 アンブレラ」の親骨は50cm。カーボン5本骨で重量は約140g。「iPhone 15 Pro」が約187gであることからもその軽さを想像していただけるだろう。バッグに入れておいたことを忘れてしまうほどの軽さだ。
折りたたみ時の長さは約21cm。500mLのペットボトルと同程度の長さで、ひと回り細身といった印象のサイズ感。常に持ち歩いても気にならないコンパクト設計だ。いくら暑さをしのげるからとはいえ、大きな物、重たい物は持ち歩きたくないという人もいるだろうが、その点は安心してほしい。
晴雨兼用であることも「-20 アンブレラ」の魅力だろう。夏は夕立が多い季節でもある。バッグに「-20 アンブレラ」を忍ばせておけば、急な雨にも対処できる。通勤時、移動時に日傘として活用しながら、夕立もカバーできるというわけだ。活躍の範囲が広いので、バッグのスペースも惜しくないはず。
折り畳み時は500mLサイズのペットボトルとほぼ同じ長さ。近年主流の大画面スマホよりはかなり軽い
親骨は5本。カーボン製でとても軽量だ
老若男女問わず“真夏日は日傘”がスタンダードになりそうな予感
2023年が観測史上最も平均気温が高い夏で(その前の記録が2019年)、2024年も昨年並みの暑さが予想されていることからも、近年、夏がますます暑くなっているのは間違いないところ。自分たちが子どもの頃とは暑さのレベルが違うということを、まずは受け入れたい。
若い頃は夏を元気に過ごしていた人が、暑さによる疲労感を感じたり、夏バテを経験したりすると、加齢のせいだと考えてしまいがち。しかし、夏の気温が高くなっているのだから、夏バテや熱中症を避けるためには、それなりの対策が必要なのだ。
ネッククーラーやハンディー扇風機は、夏の新たな風物詩になっている感があるが、日傘も暑さ対策グッズとしてかなり有効。遮熱効果があるだけでなく、紫外線によるダメージを防ぐこともできる。
筆者は軽量性を重視して「-20 アンブレラ」をチョイスしたが、ひと回り大きい「-20 アンブレラ XL」も展開されている。こちらは親骨のサイズが60cmで、重量は約320g。重さは増すが、日差しを遮る効果はより大きい。長時間、炎天下を歩く可能性が高い人、身体が大きな人は「XL」を選択したほうがいいかもしれない。
日傘を持つのに抵抗があるという男性陣にも、たとえばゴルフやマラソンなどのスポーツ観戦時、子どもの野球やサッカーなどの応援時に、1度試してみてほしい。使えばその快適さがきっとわかるはずだ。