レビュー

BBQで“本気ホッピー”が飲める! 氷用の魔法瓶「アイスタンク」を買ってよかった

酒場ライターのパリッコです。

さっそくですが、今回僕が見つけた「お酒の楽しさ向上しそうグッズ」はこちら。

FREEAP「ICE TANK(アイスタンク)」

FREEAP「ICE TANK(アイスタンク)」

「アイスタンク」という名前どおり、氷を入れて保冷しておくための容器です。

液体をたぷたぷに入れた際の実容量が1.8L、そして、氷だけを入れた際の容量がおよそ1L。

パッケージを見てみると

パッケージを見てみると

本モデルは、熱が逃げにくい「断熱二重構造」で冷たさをキープしてくれるとのこと。氷はもちろん、飲料や、容器に入れた食品の保存などにも使えるそう。商品レビューを見ると「本当に氷がなかなか溶けなくてびっくり」なんて感想がたくさんあって、興味津々です。ちなみにこういった「アイスジャグ」的な商品はいろいろとありますが、価格が1万円を超えているものも多いなか、こちらは3,000円台で買えるというのが決め手でした。

大きさ的には結構な存在感があって、一般的な350mLの缶飲料と比べるとこんな感じ。

頼もしいサイズ感。でもクーラーボックスよりは圧倒的にコンパクト

頼もしいサイズ感。でもクーラーボックスよりは圧倒的にコンパクト

ところで、なんでわざわざ外で撮影しているの? と思っている方もいるかもしれません。実はですね、この「アイスタンク」を使った、ちょっと楽しそうな「アウトドア飲み」アイデアを思いつきまして、今日はそれを実行してやろうというわけなんです。

が、その前に、「アイスタンク」の実力を検証しておきたいところですよね。というわけで、場面をいったん自宅に移しますね。それっ。

氷はいつまで保つ? 実力を検証!

自宅です

自宅です

コンビニやスーパーで販売されている、1.1kg入りのクラッシュアイスを買ってきました。今回はこれを、きっちりと計測しながら検証していきましょう。

総重量は1,104g

総重量は1,104g

袋が数gと考えると、重量の正確さがすごいですね。では、この氷を「アイスタンク」に入れていきましょう。

大人の手が余裕で入るサイズの開口部

大人の手が余裕で入るサイズの開口部

ここに、フタが閉まるギリギリまで氷を入れてみます。

みっちり

みっちり

そして袋に残った氷の重量を再び計測してみたところ、111g。つまり「アイスタンク」に入った氷は993gというわけで、氷の形状にもよるでしょうが、箱の説明書きのとおり、約1Lという公式容量は正確でした。

で、今日はこの氷入り「アイスタンク」を、ベランダに丸1日放置しちゃってみようと思うんです。僕みたいな者に買われたばっかりに、いきなり苦行をさせられてしまう「アイスタンク」ちゃんが不憫ではありますが、そこは獅子が我が子を谷底に突き落とす気持ちで。

こう

こう

この日の予想最高気温は35度。翌日が37度。どちらも完全なる猛暑日。さて、氷はどのくらい溶けないでいてくれるのか。

午前11時、検証スタート!

午前11時、検証スタート!

※撮影後、すぐにフタは閉めて検証しています。

1時間後、お昼の12時

1時間後、お昼の12時

氷の表面が滑らかにはなったものの、かさは減っていない印象ですね。

3時間後、午後2時

3時間後、午後2時

すごい。真夏の日向に3時間放置してもあんまり変わってない。

6時間後、午後5時

6時間後、午後5時

6時間でかさが7〜8割くらいまで減ったかなという印象ですが、アウトドアにおける実用性を考えるとなんの文句もないですね。これは間違いなくすぐれものだ。

続いて大きく時間を空け、うっかり前日のスタート時間である11時を過ぎてしまった、お昼の12時。つまり検証開始から25時間後。さすがにこれで氷が残っていたらすごすぎるだろ〜、なんて思いつつフタを開けてみると……。

あ、氷!

あ、氷!

結構残ってる

結構残ってる

ここで、溶けてしまった分はそのままキンキンに冷えたおいしい水として飲んでしまい、残った氷の重量を計測してみると、415g。割合を計算すると、なんと元々の氷の41.792547834%。つまり、丸1日経ってもおよそ4割は氷が残っていたという結果に。令和の夏の炎天下放置でこれはすごい!

高価なアイスジャグだと、3日とか1週間とか氷が保つものもあるみたいですが、僕の使い道ではこれで十分です。

いよいよ屋外「アイスタンク」飲み開始

と、「アイスタンク」の実力がわかったところで、再び屋外へ戻ってきました。ちなみに僕が今いるのは、自宅からそう遠くない場所にある、予約いらずでBBQコンロなどの火器の使用ができる、とてもありがたい公園。

いい天気

いい天気

持ってきたものはこんな感じ。

コンパクトな折り畳み椅子とテーブル

コンパクトな折り畳み椅子とテーブル

そして、ダイソーで売っている、チャッカマンなどで火をつけるだけで1時間ほどBBQが楽しめる、ひとりお気軽アウトドア飲みに最高の一品。

「簡易バーベキューセット」

「簡易バーベキューセット」

それから当然、食材。途中に寄った業務スーパーで運よくものすごいお得な品をゲットできました。

半額祭り!

半額祭り!

では、公園のすみっこの日陰に会場を設営していきましょう。といっても、ひとり飲みなので質素なもんです。

はい完成

はい完成

装備は質素ですが、環境は最高

装備は質素ですが、環境は最高

ひとまず炭に火をつけておきます

ひとまず炭に火をつけておきます

ここまでだと普通のBBQですよね。ここからが本日最大のポイント。かつ、実はいちばん重かったものたち。まずは写真を見てやってください。

どん!

どん!

「アイスタンク」いっぱいの氷に加えて、業務用ホッピーの白&黒、キンミヤ焼酎、チューハイグラス。

ホッピーとはビールテイストの清涼飲料水で、これを使って甲類焼酎を割って飲むスタイルが、関東の大衆酒場を中心に愛されてきました。それと王道のキンミヤ焼酎、グラス、そして氷を用意することによって、屋外でありながら本気のホッピーセットを楽しんでしまおうというのが、今日の計画です。

ちなみに、ホッピー、焼酎、グラスをそれぞれよ〜く冷やした「三冷ホッピー」が、その飲み方の最高峰とも言われていますが、多くのお店では氷とともに提供されており、どちらのスタイルも僕は大好き。今回は「アイスタンク」を活用して、氷入りホッピーの酒場っぽさを楽しめればという趣向です。

屋外で飲む本気ホッピーは最高

ではいよいよ始めていきますかねー。BBQ&屋外本気ホッピー飲み。

まずは潤沢にある氷と焼酎を

まずは潤沢にある氷と焼酎を

グラスに入れ

グラスに入れ

そこにホッピーを注ぐ!

そこにホッピーを注ぐ!

どうでしょうか、このちょっとした違和感の楽しさ。

雑な合成写真にも見える

雑な合成写真にも見える

さっそくぐいっと飲んでみると、わ! 完全に酒場の味。今自分は真夏の公園にいるのに。おいしいし楽しい〜!

そしてそろそろ炭のスタンバイもできたようなので、まずは手始めに、ししとうでも焼いてみましょうか。

いいね〜

いいね〜

あっという間につく焦げ目

あっという間につく焦げ目

塩だれでいただきます

塩だれでいただきます

炭火で焼いた香ばしさとともに、口の中にじゅわっと広がるジューシーさとほどよい苦味。ただ焼いただけの野菜が、なんでこうもウマいかな。まさにBBQマジック。

で、すかさず流し込む本気ホッピーがまた最高!

言うことなし!

言うことなし!

後はもう、ひたすらに楽しむのみです。

豚肉いこう

豚肉いこう

本気ホッピーの横がこの景色なのがまた面白い

本気ホッピーの横がこの景色なのがまた面白い

言わずもがな、至福です

言わずもがな、至福です

牛肉もいこう

牛肉もいこう

白を飲みきり黒ホッピーに切り替えて

白を飲みきり黒ホッピーに切り替えて

これまた……

これまた……

たれに漬け込まれた味濃いめの牛肉が、黒ホッピーとぴったりですね。

「アイスタンク」のおかげで、いつでもキンキンの氷を足せる幸せ

「アイスタンク」のおかげで、いつでもキンキンの氷を足せる幸せ

以上、こんなに楽しいことがこの世にあっていいの? ってくらい充実の、ひとりアウトドア飲みとなりました。BBQといえば缶飲料に頼りがちですが、本気でお酒を用意すればよりおいしく&楽しくなりますね。こんなことが気軽に実現できたのも、「アイスタンク」のおかげ。今後も末長く付き合ってもらうことになりそうです。

余談と言いつつ重要情報:家でも活躍

ここからは余談気味な話。この「アイスタンク」、外飲みに限らず、実は家飲みにもものすごく重宝するアイテムなんですよね。

たとえば僕は、夏の夕方、ベランダで「夕涼み飲み」をするのが大好きなんです。まだ外気はむわっとしているけれども、昼間よりは若干過ごしやすくなった時間帯。家の小さなベランダに常備してある、縁台やテーブルや折り畳み椅子のあるワンコーナーで飲む。

つまみは、曲がりきゅうりにみそが添えてあるくらいで上等なんですが、今日は撮影することを意識して、ちょっぴり贅沢をしすぎてしまったかもしれません。

スーパーのお惣菜コーナーから調達

スーパーのお惣菜コーナーから調達

で、こういうつまみをワンプレートに盛って、それを乗せるお盆と、いつもなら缶チューハイの1本くらいを、適当なカゴなどに入れてベランダに出るわけです。カゴは、なるべく室内との行き来を減らすため。

しかし! ここに「アイスタンク」を加えることにより、格段に“QOA(クオリティー・オブ・アルコール)”がアップするんですよね。

家にあったカゴにちょうど収まったぞ

家にあったカゴにちょうど収まったぞ

どういうことかと言うと、今までは缶で直接飲んでいたチューハイが、氷たっぷりのグラスで飲めるのです。

こういうことです

こういうことです

お酒のおいしさが増しますし、徐々にぬるくなってしまう心配ともおさらば。控えめに言って、ビッグバン級ですよ。この衝撃は。

よすぎて気を失いそう

よすぎて気を失いそう

また、普通にちょっとした家飲みや、ホームパーティーをするときなんかにも大変重宝します。冷蔵庫まで何度も氷を取りに行かなくてもいいし、一般的なアイスペールに比べ、氷が溶けにくいですしね。

イメージ図

イメージ図

というわけで、アウトドアでも家飲みでもなにかと重宝する、FREEAPの「アイスタンク」。便利な使い方はまだまだありそうだし、近年買ったアイテムの中でもだいぶ、買ってよかったもののひとつでした。

パリッコ
Writer
パリッコ
1978年、東京生まれ。酒場ライター、漫画家、イラストレーター。酒好きが高じ、2000年代より酒と酒場に関する記事の執筆を始める。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター、スズキナオとのユニット「酒の穴」名義をはじめ、共著も多数。
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しえる(編集部)
Editor
しえる(編集部)
生活雑貨・食品に加え、ウォーターサーバーなど、サービス系商品の記事をメインに担当している2児の母。自称「ポテチマスター」。ポテトチップスを中心に1日3袋のスナック菓子をたいらげるお菓子狂です。
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