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ガソリン代の値引き、ポイント還元、ロードサービスなど”お得”が満載

プロが教える! ガソリンカードの選び方とおすすめクレジットカード8選

ガソリンの値上がりを伝えるニュースが目立ってきました。2021年10月には、レギュラーガソリンの小売価格が1リットル(以下、Lと表記)あたり160円と、3年ぶりに160円の大台に乗りました。旅行や買い物、通勤などでクルマを利用する人にとっては、決して安くない出費と言えそうです。そこで出番なのが、割引価格でガソリンを給油できたり、給油で多くのポイントが付与されたりするするクレジットカード「ガソリンカード」です。ガソリンカードの選び方やおすすめカードを紹介しますので、クルマに乗る人はぜひ1枚、検討してみてください。

ガソリンカードとは?

ガソリンカード(ガソリン系カード)とは一般的に、石油元売り会社とカード会社が提携して発行するクレジットカードのことをさします。「ENEOS」「アポロステーション」などのガソリンスタンド(サービスステーション)で給油する際、カードを使って代金を支払うことで、ガソリン代の値引きやポイント還元など、さまざまな特典が受けられます。

ガソリン価格は2020年秋以降、上昇傾向にあります。クルマを日常的に使う家庭では、生活費圧迫の要因になっているかもしれません。そのため、ガソリンカードを使って給油することで、家計の節約につながるというメリットがあります。ロードサービスが受けられるなど、クルマを日常的に使う方にはうれしい特典も満載です。

ガソリン代を少しでも節約するために、どんなガソリンカードを選べばよいのでしょうか。石油元売り会社の提携カード8枚を紹介します。ぜひ参考にしてください。

「ENEOSカード」

日本に約30,000か所あるガソリンスタンド(サービスステーション)。うち13,000か所を占める「ENEOS(エネオス)」でさまざまな特典を得られるガソリンカードが「ENEOSカード」です。

ENEOSカードには「ENEOSカード S」と「ENEOSカード P」、「ENEOSカード C」の3種類あります。すべてのカードが年会費1,375円で初年度無料ですが、「ENEOSカード S」だけは、年1回の利用で次年度年会費が無料になります。

【1】ガソリン値引きだけじゃない「ENEOSカード S」

「ENEOSカード S」から紹介しましょう。この「S」とはスタンダードを意味し、いろいろなところでクレジットカードを利用したい人に向いています。

ENEOSのサービスステーションで利用すると1Lにつきガソリン・軽油が2円、灯油が1円値引きされるほか、サービスステーション内で洗車などカーメンテナンス商品(サービス)を買うと1,000円につき20P貯まります。一般の店舗でも1,000円で6P付与されます(ただし、給油の際ポイントは貯まらない)。

貯まったポイントはENEOSで1,000P=1,000円としてキャッシュバック(利用代金との相殺)できるほか、1,000P=Tポイント700P、1,000P=ANAマイルもしくはJALマイル400マイルに交換できます。図書カードやJCBギフトカードなどにも換えられます。

そのほかに、ロードサービスがついてくるのも魅力です。レッカー移動(10kmまで)、開錠、パンク時の交換作業(30分以内)などに無料で対応してくれます。

【2】頻繁にENEOSを利用する人向けの「ENEOSカード P」は最大還元率3%

「ENEOSカード P」は、ガソリン代などの値引きはなく、すべてポイントで還元されるクレジットカードです。給油やカーメンテナンス商品(サービス)などENEOSでの利用1,000円につき30P貯まり、還元率は3%。ENEOS以外の利用なら1,000円ごとに6P貯まります。

たとえば、ある月に150Lを給油した場合を想定します。ガソリン代が160円/Lであれば、「ENEOSカード S」で値引きされる金額は2円×150Lで300円。これに対し、「ENEOSカード P」で貯まるポイントは、(150L×160円)×3%で720Pです。

「ENEOSカード P」は、初年度無料ではあるものの、翌年度以降は毎年1,375円の年会費がかかります。ドライブが趣味など、給油回数が多い人であれば、年会費のもとをとりつつ高還元率のメリットも生かせるでしょう。そんなに給油回数が多くない人には、年1回のカード利用で翌年度の年会費が無料になる「ENEOSカード S」がおすすめです。

貯めたポイントの使い道は「ENEOSカード S」と同様で、ロードサービスも無料です(一部条件あり)。

【3】仕事でクルマを使うなど、給油頻度がさらに多い人は「ENEOSカード C」

「ENEOSカード C」は、クレジットカードの決済代金が多いほど給油時の値引き額がアップするカードです。毎月のカード利用実績をもとに、翌々月の値引き額が決まるという仕組みで、カード利用代金が7万円以上であれば、ガソリン・軽油が7円/L 安くなります。灯油はいつでも1円/L引きです。ポイントは貯まりません。

このカードのメリットを最大限に生かせる人は、メインカードに近い形で毎月まとまった金額をカード決済し、かつガソリン代もかさむなど、個人でクルマを使って営業をしているような場合でしょう。クレジットカードのポイントなどに関心がなく「とにかくガソリン代を安くしたい」というクルマ好きの人でもOKです。

ガソリン代がかなり値引きされる代わりに、どのお店で使ってもポイントが一切貯まらない点には、注意が必要でしょう。

「apollostation card」

出光興産は昭和シェル石油との経営統合にともない、2021年4月から新ブランド「アポロステーション」の展開を開始。「出光SS」と「シェルSS」についても2023年までに順次、新ブランドに切り替える方針です。こうした出光興産系列(アポロステーション、出光SS、シェルSS)のサービスステーションをよく利用する方向けの「apollostation card」「apollostation THE GOLD」「apollostation THE PLATIUM」という3枚の特徴をまとめました。

【4】ガソリン・軽油代がいつでも2円/L引きの「apollostation card」

最もスタンダードなのは、年会費永久無料の「apollostation card」です。出光興産系列SSではいつでもガソリン・軽油が2円/L、灯油が1円/L引きになります。入会後1か月間はガソリン・軽油が5円/L引き、灯油が3円/L引きになる入会キャンペーンも実施されている(いずれも月間300Lまで)ので、旅行や帰省などで車を利用する機会が多い時期に入会するとお得。また、ウェブ明細を利用すると、毎年4月11日〜5月10日利用分のガソリン・軽油代が追加で3円/L値引き(合計100Lまで)されるうえ、毎月10ポイントがプレゼントされます。

毎月3万円以上のカード利用があり、かつガソリンの利用も多い方は、オプションの「ねびきプラスサービス」(年会費税込525円/初年度無料)も検討してみましょう。ガソリン値引きに特化した「ねびきプラス150」と、値引きとポイント付与を両立した「ねびきプラス100」の2種類から選択可。どちらも3万円以上利用で3円/L引き、5万円以上利用で5円/L引きと、カードを使うほど値引き額が上がる点は共通していますが、違いは値引きの上限とポイントの有無です。「ねびきプラス150」が最大で10万円以上の利用で10円/L引きとなり、ポイントは一切付かないのに対して、「ねびきプラス100」は最大で8万円以上の利用で8円/L引きとなり、1000円ごとに5ポイントが貯まります。コースはネットなどでいつでも変更OK。ポイントよりもガソリンの割引を優先させるのであれば、「ねびきプラス150」を選択したほうがよさそうです。

年会費825円(税込)を支払うことで、24時間対応してくれる「出光ロードサービス」も利用できます。30分を目標に現場に急行し、バッテリーあがりやガス欠、スペアタイヤ交換などの応急処置を無料で実施。自力走行不能の場合は、10kmまでのレッカーサービスも無料です。なお、「出光ロードサービス」にアフターフォローを加えた「出光スーパーロードサービス」は年会費1,650円(税込)となっています。

給油分を除くカード利用額1,000円につきカード会社のポイント「プラスポイント」が5P貯まり、貯まったポイントはマイル、Amazonギフト券、商品などと交換OK。全国の西友、リヴィン、サニーで5%オフになる「セゾンカード感謝デー」も利用できるなど、日常で使えるサービスも充実しています。

【5】「apollostation THE GOLD」は「ねびきプラスサービス」と「出光スーパーロードサービス」が無料自動付帯でポイント2倍

「apollostation THE GOLD」は、年会費11,000円のゴールドカード。ショッピング利用金額累計が年間200万円以上で、次年度の年会費は無料になります。「apollostation card」との主な違いは以下の5点です。

・「ねびきプラスサービス」が無料自動付帯
・「出光スーパーロードサービス」が無料自動付帯
・カード利用で貯まるポイントが2倍(1000円ごとに10P)
・国内主要空港ラウンジとハワイのラウンジを無料で利用可
・最高5000万円の国内・海外旅行傷害保険を付帯
ほかにも、水周りのトラブルや自宅の鍵紛失の際の開錠に無料対応する「出光ハウスサービス」が無料自動付帯されていたり、出光美術館の入場料が無料になったりと、サービスが充実しています。

「apollostation card」は年会費無料ですが、オプションで「ねびきプラスサービス」と「出光スーパーロードサービス」を加えると年間2,175円がかかります。また、仮に年間100万円以上利用した場合、「apollostation card」で貯まるポイントが5000ポイントに対して「apollostation THE GOLD」は1万ポイントと、5000ポイントもの差がつきます。空港ラウンジの利用や旅行傷害保険などのサービスも勘案すると、年間100万円以上使う場合は両者を比較検討するのがおすすめ。もちろん、年間200万円以上利用するなら年会費が無料になるので、間違いなく「apollostation THE GOLD」がお得です。

【6】「apollostation THE PLATINUM」は海外空港ラウンジサービスや24時間専用コンシェルジュ・サービスも付帯

「apollostation THE PLATINUM」は、年会費22,000円のプラチナカード。ショッピング利用金額累計が年間300万円以上で、次年度の年会費は無料になります。

「apollostation THE GOLD」の特典に加えて、世界148か国、1,300か所以上の海外空港ラウンジを無料で利用できる「プライオリティ・パス」や、旅行や買い物などで自分に合ったプランを提案してくれる「24時間専用コンシェルジュ・サービス」、最高1億円の国内・海外旅行傷害保険など、プラチナならではの豪華特典が付いた旅に強い1枚。カード利用で貯まるポイントは1000円=12Pと、ポイントが貯まりやすいのも特徴です。

「シェルカード」

「シェルSS」に加え、「アポロステーション」と「出光SS」も特典の対象になる「シェルスターレックスカード」と「シェル-Pontaクレジットカード」を紹介します。

【7】「シェルスターレックスカード」はハイオクがお得になるガソリンカード

「シェルスターレックスカード」は、ハイオクを給油する輸入車、スポーツカーなどのユーザーにとってメリットが大きいクレジットカードです。年会費は1,375円で初年度は無料、1年当たりのカード決済代金24万円以上で、翌年度も無料になります。

過去6か月間のカード決済代金が多いほど、次の6か月間に購入するガソリン代の値引き額が大きくなる仕組みです。6か月間の決済代金が12万円未満ならハイオクは3円/L引きでレギュラーは1円/L引き、12万円〜30万円未満ならハイオクは5円/L引きでレギュラー・軽油は2円/L引きと割引額が段階的に上がっていき、60万円以上であればハイオクは12円/L、レギュラー・軽油は7円/L引きに。さらに、ネット上で利用明細が確認できるサービスに登録すると、それぞれ値引き額が1円上乗せされ、最大でハイオク13円/L引き、レギュラー・軽油8円/L引きとなります。特にハイオクの値引額が大きいので、ハイオク車ユーザーにとってお得なサービス。ただし、ポイントは貯まりません。

「シェルスターレックスカード」は6か月の合計で決まるため、月々の支払額にデコボコがあってもOKです。ほとんどカード決済していない場合でもハイオクが4円/L、レギュラー・軽油は2円/L値引きされます(Web明細未登録の場合は各1円引き)。

【8】Pontaポイントを貯めるなら「シェル-Pontaクレジットカード」

名称のとおり、共通ポイントのPontaが貯まるガソリンカードが「シェル-Pontaクレジットカード」です。給油(ハイオク・レギュラー・軽油)2Lにつき4P貯まるほか、サービスステーション以外の利用でも、100円につき1Pと高還元。ローソンなどPontaの提携店舗で使えば、さらに100円につき1Pが上乗せされます(加算レートは提携社で異なる場合あり)。

たとえば、ガソリン価格が160円の時に100L給油すると、ガソリン代16,000円に対し貯まるPontaポイントは200P。還元率は1.25%。ガソリン価格が安いほど、還元率がアップする計算です。年会費は1,375円で初年度は無料。出光興産系列(アポロステーション、出光SS、シェルSS)のサービスステーションで1回でもクレジットカードを利用すれば、翌年度も無料になります。

まとめ

コロナ禍の昨今、密を避けるために公共交通機関に代わってマイカーを利用する方が増加していると言われています。この機会に、年会費無料でガソリン代の割引やポイントの加算が受けられるカードを1枚持っておくのは、家計の助けになるかもしれません。ヘビーユーザーの方は、年会費を負担しても、割引率が高いカードを選んだ方が節約額が大きくなる可能性もありますので、検討してみてください。

※本記事は、執筆者個人または執筆者が所属する団体等の見解です。

岩田昭男

岩田昭男

クレジットカード評論家・早稲田大学を卒業後、月刊誌の記者を経て独立。クレジットカードのオピニオンリーダーとして30年にわたり活動しています。

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