電車やバスに乗るとき、手持ちのクレジットカードやスマホをかざすだけで改札を通過できる。そんな「タッチ決済乗車」が全国で急速に広がっています。
タッチ決済乗車の魅力は、Suicaや切符がいらない利便性だけではありません。今ならさまざまなキャンペーンが展開されており、通常のポイント還元率を大きく上回る高還元を狙えます。この記事では、交通系(鉄道・バス)では最高クラスの還元率を実現しているキャンペーンとその対象クレジットカードを紹介します。
タッチ決済乗車が全国で急速に導入されている
この記事を読めば、「自分の生活圏でタッチ決済乗車が使えるか」「今、タッチ決済乗車で高還元率を狙える主要なカードとその選び分けポイント」がわかります。
| カード | 画像 | ポイント還元率 | 詳細を見る | タッチ決済乗車のキャンペーン概要 | 年会費 | 貯まるポイント | 国際ブランド |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 三井住友カード(NL) | ![]() |
0.5%〜7.0% | 詳細を見る価格.comへ | 対象路線でスマホのタッチ決済乗車を利用すると最大8%還元される | 無料 | Vポイント | Visa、Mastercard |
| 三井住友カード ゴールド(NL) | ![]() |
0.5%〜7.0% | 詳細を見る価格.comへ | 同上 | 5,500円 ※年間100万円以上利用で翌年以降永年無料(対象取引や算定期間等は公式サイトを確認) | Vポイント | Visa、Mastercard |
| 三井住友カード プラチナプリファード | ![]() |
1.0%〜10.0% | 詳細を見る価格.comへ | 同上 | 33,000円 | Vポイント | Visa |
| カード | 画像 | ポイント還元率 | 詳細を見る | タッチ決済乗車のキャンペーン概要 | 年会費 | 貯まるポイント | 国際ブランド |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| JCBカード W | ![]() |
1.0%〜10.5% | 詳細を見る価格.comへ | 事前登録後に指定カードのタッチ決済で乗車すると最大10%還元される | 無料 | J-POINT | JCB |
| JCBカード S | ![]() |
0.5%〜10.0% | 詳細を見る価格.comへ | 同上 | 無料 | J-POINT | JCB |
| JCBゴールド | ![]() |
0.5%〜10.0% | 詳細を見る価格.comへ | 同上 | 11,000円(初年度無料) | J-POINT | JCB |
監修者:菊地崇仁さん
北海道札幌市出身。98年に法政大学工学部を卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。02年に退社後、友人と起業したシステム設計・開発・運用会社を経て、06年にポイント交換案内サービス「ポイ探」の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。以後、ポイント、クレジットカード、マイレージに関する豊富な知識を生かし、テレビや雑誌などでも活躍中。
タッチ決済乗車とは、タッチ決済に対応したクレジットカード、またはカード情報をApple Pay・Google Payなどに登録したスマホを、改札の決済端末にタッチするだけで乗車できるシステムです。
タッチ決済乗車のメリットは、カードやスマホを決済端末にかざすだけで乗車できる利便性にあります。
・事前のチャージが不要
・残高不足の心配がない
・切符購入・チャージの手間がかからない
従来のSuicaやPASMOのようなICカードでは、「残高不足で改札で止まってしまう」という経験がある方も多いでしょう。しかし、タッチ決済乗車なら、クレジットカードの利用限度額の範囲内でそのまま乗車できます。
さらに、クレジットカードのポイントも貯まるため、「乗るだけでお得」が実現できます。キャンペーンを活用すれば、さらなる高還元も狙えます(後述)。
タッチ決済乗車は、東京や大阪といった大都市圏はもちろん、地方の鉄道・バスにも急速に広がっています。
札幌 :札幌市営地下鉄
東京 :東京メトロ・都営地下鉄・東急電鉄・京王電鉄・京急電鉄・小田急電鉄・西武鉄道
大阪 :近畿日本鉄道・阪急電鉄・南海電鉄・Osaka Metro
名古屋:名古屋鉄道
福岡 :JR九州・西日本鉄道・福岡市地下鉄
バスについても、空港リムジンバスや高速バス、地域のコミュニティバスなど、全国各地で導入が進んでいます。
ただし、同じ事業者でも路線や区間によって対応状況が異なる場合があるため、実際に各交通事業者の公式サイトで対象路線を確認するのが確実です。
現在、各カード会社はタッチ決済乗車の利用者拡大を狙って期間限定の販促キャンペーンを展開しており、これを利用することで高い還元率を実現できます。いつ内容が変更・終了するかわからないという不確実性はあるものの、期間内であれば対象の交通機関を非常にお得に利用できるチャンスです。
・三井住友カード:スマホのタッチ決済乗車で最大8%ポイント還元
・JCB:タッチ決済乗車で最大10%(20倍)のJ-POINT還元
三井住友カードが展開するスマホのタッチ決済乗車キャンペーン(画像は三井住友カード公式HPより)
三井住友カードは、全国の鉄道・バスの対象路線でスマホのタッチ決済乗車をすると、7%相当のVポイントを還元するキャンペーンを実施しています。さらに、Oliveフレキシブルペイのクレジットモードで支払うと、還元率は最大8%までアップします。
対象となるのは、カード情報を登録したスマホでのタッチ決済のみで、カード現物でのタッチ決済は対象外となる点と、特典によって得られるのは月間1,000ポイントが上限である点には注意が必要です。詳細な条件や対象路線などについては公式ページも確認のうえ利用しましょう。なお、キャンペーンの終了時期は定められていないため、定期的な情報のチェックが欠かせません。
対象となるカードは「三井住友カードが発行するVポイントが貯まる個人クレジットカード」ですが、対象外カードもあるため注意しましょう。対象カードのうち、代表的な3つのカードを紹介します。
年会費永年無料の三井住友カード(NL)は、スタンダード券種としては認知度・保有者数ともにトップクラスの王道カードです。
対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済またはモバイルオーダーを利用すると還元率が7%にアップするなど、日常使いでの還元率の高さに定評があります。
また、カード情報が券面に印字されない「ナンバーレス」仕様のため、周囲の人にカード番号を盗み見されるリスクがありません。そのため、セキュリティ面でも安心感につながります。
タッチ決済乗車キャンペーンでもほかのカードと同様に最大7%の還元を受けられるため、「まずは年会費無料のカードで試してみたい」という方に向いています。
通常年会費5,500円(税込)の三井住友カード ゴールド(NL)は、年間100万円以上利用すると翌年以降の年会費が永年無料になる人気のゴールドカードです。
年間100万円を達成すると1万ポイントがもらえる継続特典もあり、家賃や公共料金などの支払いを集約すれば、無理なく条件をクリアしやすいのも特徴です。
国内主要空港とハワイ・ホノルル空港のラウンジが無料で使えるほか、最高2,000万円の旅行傷害保険が付帯するなど、ゴールドカードとしての付帯サービスも充実。
タッチ決済乗車キャンペーンの還元率は三井住友カード(NL)と同水準の最大7%で、出張や旅行での利用が多い方に向いています。
「ポイント還元率特化型」を掲げる三井住友カード プラチナプリファードは、プラチナカードでありながら、年会費33,000円(税込)に見合うだけのポイント還元を得やすいのが特徴です。
通常還元率は1%と高く、対象加盟店ではさらに最大9%を上乗せした最大10%のポイント還元を受けられます。さらに新規入会後の利用特典や、年間利用額に応じた継続特典(年間最大4万ポイント)も用意されており、年間の利用額が多い人ほど年会費以上のメリットを感じやすい設計です。
タッチ決済乗車キャンペーンの還元率も最大7%と高く、メインカードとして高還元カードを検討している方に向いています。
JCBが展開するクレカ乗車キャンペーン(画像はJCBのニュースリリース(PR TIMES)より)
JCBは、対象の交通機関でのタッチ決済で、通常の20倍にあたる最大10%のJ-POINT還元となるキャンペーンを実施しています。
期間は2026年5月16日から2027年5月15日までで、事前の「ポイントアップ登録」が必要です。対象の公共交通機関は全国190以上にのぼり、電車・バスの両方で利用できます。詳細な条件や対象路線などについては公式ページも確認のうえ利用しましょう。
対象となるカードは「JCB ORIGINALシリーズ対象カード」です。対象カードのうち、代表的な3つのカードを紹介します。
JCBカード Wは、18〜39歳限定で申し込める、年会費永年無料のカードです。39歳までに入会すれば、40歳以降も年会費無料のまま使い続けられます。
通常還元率が1.0%と高いうえ、対象の「J-POINTパートナー」優待店ではポイント最大21倍(還元率10.5%)と貯まりやすいのが特徴です。
タッチ決済乗車キャンペーンでも最大10%還元が狙えるため、20〜30代で年会費を抑えつつ効率よくポイントを貯めたい人に特におすすめです。
JCBカード Sは、年会費永年無料でありながら「JCBカード S 優待 クラブオフ」が付帯するのが特徴です。
JCBカード S 優待 クラブオフとは?
国内外20万か所以上で使える割引優待サービス。グルメやレジャー、映画館、ホテルなど幅広いシーンで割引を受けられ、ポイント還元(通常還元率は0.5%)だけでなく、実質的な節約効果が期待できる。
タッチ決済乗車の最大10%還元と組み合わせれば、余暇の支出でもお得さを実感しやすくなります。
JCBゴールドは、通常年会費11,000円(税込)のゴールドカードですが、オンライン入会なら初年度は無料になります。
国内主要空港のラウンジを無料で利用できるほか、最高1億円(利用付帯)の旅行傷害保険や、JCBスター・ダイニングといったグルメ優待も付帯するのは、ゴールドカードならではのメリットです。
出張や旅行の機会が多く、空港ラウンジや旅行保険といった付帯サービスも重視したい人にとっては、年会費以上の価値を感じやすいカードと言えるでしょう。
三井住友カードやJCBのキャンペーン以外にも、鉄道会社系のカードが独自にタッチ決済乗車のキャンペーンを実施することがあります。
たとえば、TOKYU CARDでは東急線での「クレカ乗車」とTOKYU CARDでの買い物を同日に利用すると、運賃が20%キャッシュバックされる期間限定キャンペーン(2026年8月17日から2026年9月4日まで)が実施されていました。
普段使っている路線や保有しているカードが独自のキャンペーンを実施していることもあるため、ご自身が持っているカードの情報をこまめにチェックしておくとよいでしょう。
タッチ決済乗車の目印
高還元率が魅力のタッチ決済乗車ですが、確実にポイント高還元を受けるために、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
タッチ決済乗車の注意点
・チャージなどは対象外
・三井住友カードはカード現物のタッチ決済が対象外
・期間限定・予告なく変更される
オンラインショッピングや交通系ICカードへのチャージ、駅構内・停留所内の売店での利用、定期券の購入などは、タッチ決済乗車のキャンペーン対象外となります。あくまで「改札やバスの決済端末でのタッチ乗車」に限られる点を押さえておきましょう。
また、三井住友カードのキャンペーンは、スマホに登録したタッチ決済のみが対象です。カード現物でのタッチ決済では、高還元を受けられません。Apple Payなどへの事前登録が必要になるため、キャンペーンを使う前に設定を済ませておく必要があります。
キャンペーンはいずれも期間限定で、予告なく内容が変更、または中止する可能性もあります。特に還元率や対象カード、対象路線は変更される可能性があるため、実際に利用する際は各社の公式サイトで最新情報を確認しておくと確実です。
タッチ決済乗車は、チャージ不要で改札やバスをスムーズに通過でき、しかも利用額に応じてクレジットカードのポイントが貯まる、便利でお得な移動手段です。
特に今は、三井住友カードの最大7%(Oliveフレキシブルペイなら最大8%)、JCBの最大10%といった還元率の高いキャンペーンが展開されており、日常の外出をそのままポイ活につなげられる絶好のタイミングと言えます。
今回紹介したカードの中から、年会費や通常還元率、付帯サービスとのバランスを見て、自分の使い方に合った1枚を選んでみてください。
今後も対応路線や対象カードは拡大していくと見られるため、キャンペーン情報を定期的にチェックしながら、賢く活用していきましょう。

クレカ乗車は首都圏でも広がりを見せています。非常におトクなキャンペーンのため、対象の鉄道・バスを利用する場合は積極的に使うと良いです。
なお、JR東日本・JR西日本などはクレカ乗車に対応しておらず、対応する路線・駅・改札も限られるなど、交通系ICカードのようには使えません。利便性を考えるなら交通系ICカード、おトクを考えるならクレカ乗車、と考えて利用すると良いでしょう。