ACアダプター込みでも1kg以下

13.3型で約761g! 今どき珍しい硬派なモバイルノート「FMV LIFEBOOK UH75/B1」レビュー

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富士通の「FMV LIFEBOOK UH75/B1」(以下、UH75/B1)は、13.3型液晶を搭載するノートパソコンとしては世界最軽量(2017年2月22日時点、富士通調べ)のモバイルノートだ。その重量は約761gしかない。圧倒的な軽さは魅力だが、実際の使い勝手はどうなのか、詳しくチェックしてみた。

約761gという超軽量ボディが魅力のUH75/B1(ピクトブラックモデル)。価格.com最安価格は154,784円(2017年4月27日時点)

誰もが驚く超軽量モバイルノート

「FMV LIFEBOOK UH」シリーズは、13.3型液晶を搭載するクラムシェルタイプのノートパソコン。店頭販売モデルは、今回試したUH75/B1と、大容量バッテリーを搭載する「UH90/B1」の2モデルをラインアップする。富士通のオンラインストアでは、CPUの種類やストレージの容量を選べるカスタマイズモデルも用意する。

UH75/B1は、13.3型という画面サイズからは想像できないほど軽いのが最大の特徴だ。編集部員数名に持ってみてもらったところ、全員が「おーっ」とその軽さに驚いていた。付属のACアダプターの重量は約200gなので、本体と合わせても1kgを切っている。毎日ノートパソコンを持ち歩いている人にとって、この軽さは非常に魅力的なはずだ。

ここまで軽くできた大きな要因は、超軽量合金のマグネシウムリチウム合金素材の採用だ。この素材は、同社と世界最軽量を競うNECパーソナルコンピュータの「LAVIE Hybrid ZERO」にも使われている。もちろん、これだけではなく、液晶ディスプレイの部材の薄型化や基板の板厚の削減、それにネジ1本1本まで細かく調整することで、これだけの軽さを実現している。

実測でもカタログスペックと同じ761gだった

実測でもカタログスペックと同じ761gだった

ACアダプター(ケーブル込み)と合わせても962g! このACアダプターを使えば約30分で約50%までの急速充電が可能だ

これだけ軽いと堅牢性が心配になるが、約76cmの落下試験や約200kgfの天板全面加圧試験など厳しいテストをクリア。軽量ボディでありながら、安心して持ち運べる頑丈設計となっている。実際に手にすると、しっかり作り込まれているのがすぐにわかる。パームレスはガタつかず、スリムなディスプレイ部分も頑丈だ。

今回試した「ピクトブラック」と名付けられた黒色のモデルは、ビジネスシーンで違和感なく使えるシンプルなカラー。指紋がやや目立つものの、シーンを選ばずに使えそうなデザインだ。ただし、道具としてはいいのだが、物欲をそそられるようなカッコよさは感じられない。もう1色の「サテンレッド」は深みのある赤色で、なかなかインパクトのあるカラーだ。見た目にこだわるなら、サテンレッドモデルを選ぶといいだろう。ただし、約761gという軽さを実現しているのはピクトブラックモデルのほうで、サテンレッドモデルの重量はカタログスペックで約764gとわずかに重い。

ピクトブラックモデルは、キーボードやパームレストも黒一色。地味だが、クセのないカラーだ。もう一色のサテンレッドは、天板やキーの側面が赤色で少しクセのあるカラーリング

ディスプレイはノングレア、キーボードはシンプルで秀逸

ディスプレイはフルHD解像度の13.3型。映り込みが少なく、長時間作業しても目が疲れにくいノングレアタイプだ。屋外やカフェのテラス、蛍光灯の下など、場所を問わずに使うモバイルノートに適したディスプレイと言える。光沢仕上げのグレアタイプに慣れていると鮮やかさが少々足りないが、明るさは必要十分。視野角が少し狭いが、2in1タイプではないので気になることはなさそうだ。

派手さはないが、落ち着いた色味で見やすいディスプレイ。左右のベゼル(額縁)は細いが、Webカメラを備える上部は太い

UH75/B1の一番の魅力は軽さだが、その次にいい所として挙げたいのがキーボードだ。キーピッチが約19mmと余裕のあるレイアウトで、デスクトップパソコンのキーボードに近い感覚でタイピングできる。EnterキーやTabキー、Backspaceキーなども大きくて打ちやすい。キーストロークは約1.2mmで少し浅いものの、ほどよい反発で快適にキー入力できる。同社のほかのモデルと同様、指の力に合わせて、小指で押すことの多い周囲のキー(EnterキーやShiftキー、Ctrlキーなど)は軽く、ほかの指で押すことの多いメインのキーは重くするなど、富士通ならではの細かい配慮もポイント。タイピング時の音が静かなので、会議中にメモをとったり、図書館など静かな場所で使うのにも向いている。

タッチパッドは面積こそ、それほど広くはないが、反応がよくマウスなしでもストレスなく操作可能。複数の指によるジェスチャー操作にも対応する。クリックボタンが独立しており、一体型よりも左右クリックしやすいのもポイントだ。

約19mmピッチのキーボード。EnterキーやShiftキーなどが大きくて打ちやすい。写真だとスペースキーが短く見えるが、親指が自然に置ける場所なので、意外と気にならなかった

富士通と言えば指紋認証センサーだ。UH75/B1の指紋認証センサーは「Windows 10」の生態認証機能「Windows Hello」に対応している。認証スピードが速く、その精度も非常に高い

USB Type-Cや2基のUSB3.0など外部インターフェイスは充実

厚さ15.5mmのスリムボディだが、外部インターフェイスが充実しているのもUH75/B1の魅力だ。USB 3.1 Type-C、USB 3.0(Type-A)×2のほかに、薄型モバイルノートでは省かれるケースが多いフルサイズのHDMI出力と有線LAN、それにSDメモリーカードを搭載している。USB 3.0が左右に1つずつあるのはありがたい。有線LANはコネクター部分を引き出すタイプを採用することで、本体が厚くなるのを防いでいる。

USB 3.1 Type-CはUSB Power Deliveryに対応。現時点で使う機会は少ないかもしれないが、普及が見込まれているポートなのであるにこしたことはない

スペックは控えめ、性能を重視するなら直販モデルを

FMV LIFEBOOK UHシリーズの店頭販売モデルは、前述の通り、今回試している超軽量モデルのUH75/B1と大容量バッテリーを搭載するスタミナモデルのUH90/B1の2モデル。主な違いは搭載するバッテリーとストレージの容量だ。バッテリー容量が違うので、駆動時間も異なる。約761gのUH75は25Whでバッテリー駆動は約8.3時間、ストレージ容量は128GB。。重量が約913gのUH90/B1は50Whでバッテリー駆動時間は約17時間、ストレージ容量は256GB。軽さ重視のUH75/B1はバッテリー容量が少なく、実際には5時間か6時間が利用可能時間の目安。電源のとれない場所で長時間利用したい人は、UH90/B1のほうを選んだ方がいいかもしれない。

CPUは「Core i5-7200U」(2.50GHz、最大3.10GHz)、メモリーは4GB(オンボードで交換不可)。CPUのパワーは十分高いが、メモリーが4GBなのが気になる。8GBのモデルも増えているので、使い方によってはメモリー不足を感じるときがあるかもしれない。複数のアプリを同時に起動して作業する人や、少しでも快適にパソコンを使いたい人は、12GBまでのメモリーが選べる直販モデルを検討するといいだろう。

パソコンの総合的な性能を測定するベンチマークソフト「PCMark 8」(Futuremark)のHome acceleratedの結果。スコアはそれほど高くはないが、日常使いには十分な性能だ

ストレージのデータ転送速度を測定できる「CrystalDiskMark 5.2.1 x64」(ひよひよ氏作)の結果。Serial ATA接続のSSDなので、HDDよりも読み書きが高速だ

まとめ

UH75/B1は、圧倒的な軽さが魅力のモバイルノートだ。LAVIE Hybrid ZEROやパナソニックの「Let's note SZ」、VAIOの「VAIO S13」などのライバル機種と比べるとバッテリー駆動時間が少し短いのが少々気になる。ACアダプターと合わせても1kg以下なので、電源を確保できる場所で使うケースが多ければ、それほど気にする必要はないかもしれない。電源が確保できない場所で長く使いたいのであれば、大容量バッテリーを搭載するUH90/B1を選んだほうがいいだろう。価格.com最安価格はUH75/B1のピクトブラックモデルが154,782円、サテンレッドが146,925円(2017年4月28日時点)。UH90/B1は159,952円(同)。スペックを考えるとやや高く感じるが、UH75/B1は圧倒的な軽さ、UH90/B1は長時間バッテリーという特色があり、価格分の価値は十分あるはずだ。

クラムシェルタイプなので、手書きでメモや絵を書きたい、タブレットとして電子書籍やタッチ対応アプリを楽しみたいという、いまどきの用途には向いていない。どちらかというと、仕事用、勉強用などストイックに作業するのに適した硬派なモデルだ。軽いだけでなく、使いやすいキーボードや、高い拡張性を備えており、実用度は非常に高い。派手さはないが、信頼できるツールとして、UH75/B1を選んでもらいたい。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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2017.10.23 更新
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