価格.comの無線LANルーターカテゴリーでユーザー満足度No.1

小型で多機能な低価格ポータブルWi-Fiルーター、TP-Link「TL-WR802N」を試した!

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2017年7月26日時点、TP-LinkのポータブルWi-Fiルーター「TL-WR802N」が、価格.comの無線LANルーター(Wi-Fiルーター)カテゴリーの満足度ランキングで1位に輝いている。しかし、そのスペックを見てみると、Wi-Fiが11n(最大300Mbps)で、有線LANが100Mbpsと、通信速度はいずれも平凡。この満足度の秘密は何か。レポートしていきたい。

TP-LinkのポータブルWi-Fiルーター「TL-WR802N」

TP-LinkのポータブルWi-Fiルーター「TL-WR802N」

カバンにいつも入れておけるほど小さいWi-Fiルーター

まず本機を手に取って驚いたのがその小ささだ。スクエア形状のボディは厚み18mmという薄型デザインで、設置面積は57×57mmと省スペース。重量も40gと軽い。荷物が多くなりがちな旅行でもかさばることなく安心して持っていけるだろう。また、ボディは樹脂製のわりに丈夫にできており、カバンの中にぞんざいに入れても壊れそうな感じはしなかった。ちなみに、こうした機器では黒一辺倒で無骨なデザインのものも多いが、本機はホワイトとスカイブルーのツートンカラーのデザインで、女性でも手に取りやすいのもポイントだ。

設置面積は「MINTIA」のケースより若干小さい。厚みはあるが胸ポケットにもスッポリ入る

設置面積は「MINTIA」のケースより若干小さい。厚みはあるが胸ポケットにもスッポリ入る

左が「TL-WR802N」で右が「FRISK」のケース。「TL-WR802N」の厚みは「FRISK」約2つ分ほど

左が「TL-WR802N」で右が「FRISK」のケース。「TL-WR802N」の厚みは「FRISK」約2つ分ほど

「TL-WR802N」の本体重量は40g

「TL-WR802N」の本体重量は40g

いっぽう、ネットワーク性能については潔いほどの省略化をしている。

対応する無線LAN規格は2.4GHz帯のIEEE 802.11n/g/bで、最大転送速度は300Mbps(11n)。5GHz帯のIEEE 802.11ac/aには非対応だ。有線LANポートもWAN/LAN共有の1基のみで、こちらの転送速度は100Mbps。有線も無線もネットワークに関しては特筆すべきところはないが、こうした実用最低限のスペックに抑えることにより、実勢価格は2,000円台前半程度と、かなりリーズナブルになっている。また、安いと付属品が別売になることも多いが、本機では、電源ケーブルやLANケーブルなど、必要なものは同梱されている。USB電源アダプターは付かないが、スマートフォン用のものを流用できるので問題はないだろう。

付属品。各種マニュアル、Wi-Fi情報カード、電源用microUSBケーブル(83cm)、LANケーブル(約60cm)、キャリングケースが付く

フルHDクラスの動画再生なら快適

本機の使い方は簡単で、一般的な有線LANポートとの接続であれば、電源用のmicroUSBケーブルとLANケーブルをつなぐだけ。電源スイッチもない。各種設定は後述するWebブラウザーからの設定画面で行えるが、有線LANポートをWi-Fi化するのであれば、利用するWi-Fiデバイスからの接続設定のみで、あとは特に何も設定することなく使える。

基本的にはケーブル2本つなげれば何も設定せず使用できる。ちなみに、マニュアルでは起動に30秒かかると書いてあったが、実際にはそれほど遅くなかった印象だ

通信速度も決して速くはないが実用十分といった感じ。自宅のブロードバンドルーターに有線で接続し、9.7型のiPad Proにインストールした速度計測アプリ「Speedtest.net」を使って速度をチェックしたところ、ダウンロードが59.36Mbpsで、アップロードが4.28Mbps。さすがに利用者が多いホテルなどでこのスピードが出るとは考えにくいが、意外に速かった。

「TL-WR802N」から6m程離れたところで速度を計測。ダウンロードは59.36Mbpsでアップロードが4.28Mbps。もちろん時間帯やサーバーによってパフォーマンスは大きく変わる

このくらいの速度なら、「Fire TV Stick」や「Chromecast」などをホテルのテレビにつなげて、動画ストリーミングサービスを快適に楽しむこともできるだろう。なお、ギガビット対応LANポートを備える一部のポータブルWi-Fiルーターの中には、動作時の発熱が大きいものもあるが、本機に触れて確認してみたところ、あたたかく感じる程度だった。

なお、本機では、有線LANポートをWi-Fi化するときに使う「ワイヤレスルーター」モードのほか、ホテルのWi-Fiを中継する「ホットスポットルーター」モードも搭載。加えて自宅用の動作モードとして、ブロードバンドルーターにWi-Fiを追加する「アクセスポイント」モード、既存のWi-Fiエリアを拡げる「中継器」モード、有線LANポートを備える機器を無線化できる「クライアント(子機)」モードも搭載しており、旅行や出張などのシーンだけでなく自宅でも活用できる各種機能を搭載しているのもいいところだ。

さらに、ほとんどのポータブルWi-Fiルーターでは非対応の「PPPoE自動認証接続」にもサポートしているため、自宅のモデムに本機をつなげればブロードバンドルーターとしても使用できるという、多機能ぶりである。

動作モードを設定できる画面。既定の「ワイヤレスルーター」モード以外は、この動作モードを簡単に設定できるクイックセットアップから行える

まとめ

本製品は、ポータブルWi-Fiルーターに必要となる最低限の性能に絞ることで、本体を小型化しさらに価格も抑えたという割り切りのいい製品だ。ネットワークスペックこそ平凡だが、意外と多機能で旅行や出張で役立つホテルルーターとして使えるだけでなく、自宅でも活用できる。実効速度についてもそこそこ速いので、家族数名でWi-Fiデバイスを複数つなぐような利用シーンでも使えるだろう。もしこの夏、旅行にポータブルWi-Fiルーターを持っていく予定でちょうどいいのを探しているなら、この製品を検討してみてはいかがだろうか。

銭袋秀明(編集部)

銭袋秀明(編集部)

編集部の平均体重を底上げしている下っ端部員。アキバをフィールドワークにする30代。2015年4月、某編集部から異動して価格.comマガジン編集部へ。今年こそ、結果にコミット!

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2017.11.17 更新
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