便利アイテムを使ってラクしながらも徹底清掃!

ホコリだらけのデスクトップPCをキレイにお掃除!

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今年も暑い夏がやってきた。自作PCにとっては、動作が不安定になりやすい厳しい季節である。ふと自宅のPCを見てみると、フロントUSBポートには、こんもりとしたホコリが。もし内部にも同じくらいホコリが積もっているとしたら、不安定なのはホコリのたまりすぎによるエアフローの悪さが原因なのかも? こうしてはいられない! さっそく、PCを掃除してみることにした。

※メーカー製PCの場合は本体内部を開けることで、保証を受けられなくなることがあります。また、掃除の仕方によって内部パーツの故障につながる恐れがあります。以下で紹介する行為によって生じた、故障、破損、怪我などに対しての責任は負いかねますのでご了承ください。

今回掃除する我が家の自作PC(ほぼファイルサーバー化してる古いマシン)。PCケースはATX対応のミニタワー型、COOLER MASTER「ELITE 361」。本体サイズは150(幅)×368(高さ)×464(奥行)mmとコンパクトなので、内部を掃除するのはやや面倒だ

PCの内部掃除の基本は、ホコリを「吸い取る」か「吹き飛ばす」かの主に2択。一般的な掃除では「掃く」「拭く」もあるが、PCは精密機器のため手で触れる外側を除いて、拭いたり掃いたりすることはほとんどできない。よってホコリの吸い取り方や吹き飛ばし方が重要になってくる。そこで今回は、ラクしながらも強力にホコリを取るべく、以下の掃除用品を用意し挑んだ。

<用意した掃除用品>

・ハンディ掃除機
日立「こまめちゃん(PV-H23)」
キャニスタータイプの掃除機でも使えるが、細かい部分の掃除にはやはりハンディタイプが向いている。欲を言えばコードレスタイプのほうが扱いやすいが、今回はコード付きの日立「こまめちゃん(PV-H23)」を選択。決めては、ハンディ製品の中ではトップクラスとなる240Wという吸引力と6,000円という安価な実勢価格。ゴミ捨てがラクな紙パック式なのもポイントだ。半面、動作音はそれなりにある。

・ハンディ掃除機用のフレキシブルホース
マキタ「A-37568」
日立「こまめちゃん」にはヘッドを伸ばすための延長管が付属しているが、PCの掃除には欠かせない蛇腹タイプのフレキシブルホースは別売となっている。純製品「PV-H21 022」もあるが、店頭でもWeb通販でもほとんど在庫がなかったため、今回は入手しやすいマキタのフレキシブルホース「A-37568」で代用。ただ、こちらも全長が短いので状況によっては最低2本必要なことも。

・掃除機用ノズルキット
サンワサプライ「CD-83KTN」
掃除機に取り付けできるアタッチメントキットで、PC向けの掃除に最適な2種類(小・中)ブラシとノズルが付属する。ノズルはすき間用のほかに、ヘッドほを伸ばす延長ノズルが2本(ストレートタイプとくの字型)付く。掃除機の太いホースからアダプターを経由することにより、取り回ししやすい細いホースに変換し、その先にぶらしやノズルを接続可能。これにより手の届かない狭いすき間でもラクに届く。今回の秘密兵器だ。

付属品

・エアダスター
エレコム「AD-ECOM」
PC掃除の定番と言えるエアダスター。逆さにしても使える製品のほうが使い勝手がいい。

・カメラ用ブロアー
ケンコー「KPB2-SN」
エアダスターのほかに吹く掃除用品として備えておきたいのがカメラ用ブロアー。パーツのすき間に入り込んだ小さなゴミは、これで簡単に吹き飛ばせる。エアダスターは1本で300〜500円と割高なので、ブロアーと併用するのがオススメ。今回は、ショートノズルタイプのケンコー「KPB2-SN」を選んだ。

・除電ブラシ
エレコム「KBR-010LBK」
静電気を除去しながらホコリの再付着を防ぐクリーニングブラシ。プロが使うという静電気除去繊維を100%使い、静電気除去、防塵効果、耐摩耗性能にすぐれている。グラフィックボードなどのプラスチック部についた汚れを掃いて落とすときなどに役立つ。ちなみに、こうしたブラシの中には、静電気を使った吸着タイプもあるが、精密機器にはNGなので、こうした静電気除去もしくは除電タイプのブラシを選ぼう。

このほか、作業時はホコリが舞うので汚れてもいい服装のうえ、マスクや静電気防止手袋などを着用しておくといい。

【手順1】まず電源ケーブルを抜く

掃除を始める前にまず行うのがPC本体の電源ケーブルを抜くこと。デスクトップパソコンは大容量の電源ユニットを内蔵しているため、電源をオフにしていても内部に電気が残っていることがある。ふとしたことで通電する恐れがあるので、早めに抜いて放電しておこう。その間にほかのインターフェイスケーブルを抜く。抜線後は電源スイッチを押して、LEDが光ったりファンが回転しなければ問題ない。

ケーブルを外し終えたらケース全体に積もっているホコリを掃除機で吸い取る。ここら辺は大ざっぱにやっても問題ないので、掃除機に付属している標準ブラシでガーッと吸い取ろう(最近では強化ガラスを採用したケースもあるので、こういうものは除電ブラシなどで掃き取るとよい)。

背面の排気口などは掃除機に付属しているすき間用ノズルを使う

次は各種接続ポートなどにたまっているホコリの除去だ。このホコリを取るときに重宝するのがサンワサプライのバキュームアタッチメントキット。マキタのフレキシブルホースを経由して掃除機とつなぐ。

マキタのフレキシブルホースとサンワサプライのバキュームアタッチメントキットを掃除機に接続。ピッタリとはまった

サンワサプライのバキュームアタッチメントキットには、2種類のブラシと1種類のノズルが付属している。ポート類にたまったホコリをとるときは、その中ですき間ノズルが便利。以下の動画を見るとわかるが、USBコネクターやイヤホンジャックのすき間にたまったホコリを勢いよく吸い取ってくれた。便利すぎ。

また、それでも落ちないポート内のガンコな汚れは、細めの綿棒(赤ちゃん用やカメラ・ホビー用など)を使うときれいに落とせる。

細めの綿棒がなかったのでふつうの綿棒を使ったが、やはり少し大きかった

細めの綿棒がなかったのでふつうの綿棒を使ったが、やはり少し大きかった

【手順2】内部にたまったホコリはおおざっぱに掃除機で吸い取る

PCケースを開けてみたところ、想像よりきれいだったが、ケーブルやグラフィックカードなどの細部を見るとホコリの付着が目立っていた

ケースの内部を清掃するときは、見えているホコリをまず掃除機+マキタのフレキシブルホースだけで軽く吸い取る。このときケーブルには触れても大丈夫だが、マザーボードと直に接触しないように注意する。また、電源スイッチやLED用のケーブルは線が細く抜けやすいので、誤って吸入して外れてしまってないか確認しよう。

ホコリがたまっているシャドウベイ部 電源ユニットの通気口(パンチ穴)にもホコリがからまっている もう片方のサイドパネルには電源の吸気口が設けられているためホコリが多く付着していた ケーブルに付いているホコリをマキタのフレキシブルホースで吸い取る

ある程度きれいになったら次はケースファンを外す。ホコリの付着が多い吸気側はできる限り外し、排気側は汚れ次第で取り外す(あまり汚れてない場合はそのままでも問題なし)。ファンのブレード(羽根)に付くホコリはバキュームアタッチメントキットのブラシで軽くこするだけできれいに取れる。このとき強くこすり過ぎると、ファンの回転軸が歪んだり、内部の回転機構にホコリが侵入し、回転不良につながることもあるので、できるだけやさしく行うのがコツだ。

フロントにある吸気ファン。表面を見る限りさほど汚れてないように思うが… 裏側にぎっしりとホコリが付いている バキュームアタッチメントキットの延長ノズルに中ブラシを付けてきれいにする 清掃済みのケースファン。これで元通りに固定し直せば完了

次にCPUクーラー部に取りかかる。しっかりきれいにするならCPUクーラーを取り外すのがベターだが、グリスを塗り直すなど面倒な作業も発生するので、今回は手が届く範囲で掃除する。

清掃前のCPUクーラー。いたるところにホコリがへばり付いている。使用しているCPUクーラーはSilverStone「NT01-PRO」で、搭載されている80mmファン2基はこの状態では取り外せない

中ブラシを使ってファンや羽根にべったり付いたホコリを吸い取る

中ブラシを使ってファンや羽根にべったり付いたホコリを吸い取る

手が届かないCPUクーラーのフィンブロックとファンの間にたまっているホコリは、羽根の隙間からノズルをもぐりこませて吸い取る。これだけでも案外きれいになる

ブラシが入るところは徹底的に吸い取る

ブラシが入るところは徹底的に吸い取る

【手順3】拡張カードに付いているホコリをエアダスターで吹き飛ばす

内部の清掃が終わったら今度は拡張カードのホコリを取る。特にグラフィックボードはホコリがたまりやすいパーツなので、まずエアダスターを使い大まかなホコリを吹き飛ばすのがポイント。下の画像のとおり、これだけでもかなりきれいになる。ここで重要なのは深追いしないことだ。多少の汚れには目をつむり、カードを拭いたり掃いたりしないほうがいいだろう。

掃除前 掃除後

また、細かい汚れはカメラ用ブロアーでも落とせる。特にエアダスターは割高なので、ブロアーと併用するのがおすすめだ。なお、拡張カードを触るときは前述した静電気防止手袋を着用するとより安全に作業を進められる。

仕上げには、樹脂部には除電ブラシを、狭い所にはカメラ用ブロアーを使ってきれいにしていく

仕上げには、樹脂部には除電ブラシを、狭い所にはカメラ用ブロアーを使ってきれいにしていく

【手順4】ホコリの侵入対策

内部の清掃が終わったらホコリの侵入対策のために、ファンフィルターを設置する。特に吸気側のファン(主にフロントと電源ユニット)にはホコリがたまっていたので、そこにフィルターを設けると効果的。使うフィルターは、マグネット固定にも対応した140mm角用のSilverStone「SST-FF143」と、ファンガードとファンフィルターがセットになった80mm角用のアイネックス「CFF-80ZA」の2種類。

左がSilverStone「SST-FF143」、右がアイネックス「CFF-80ZA」

左がSilverStone「SST-FF143」、右がアイネックス「CFF-80ZA」

  • アイネックスの80cm角用ファンフィルター「CFF-80ZA」

  • 参考価格 -

  • 2017年9月7日 12:13 現在

アイネックスのファンフィルター「CFF-80ZA」をフロントファンに設置した様子。ファンガード、フィルター、フィルターガードがセットになった製品で、フィルターガードは上からカパッとはめるだけの簡易タイプ。フィルター交換もラクだ

SilverStoneのファンフィルター「SST-FF143」は、本体フレームに磁石を内蔵したマグネットタイプ。スチール製のPCケースならネジ留め不要でピタッとくっつくすぐれものだ。なお、PCケース自体に取り付けられるファンは120mm角だが、フィルターはワンサイズ上の140mm角用を選んだ。これによりパンチ穴にフィルターのフレームが被らず通気口をふさがずに済む。

簡単に着脱できるマグネット式のフィルターをケースの吸気口に設置

簡単に着脱できるマグネット式のフィルターをケースの吸気口に設置

最後に使わないポート類にコネクターカバーを挿し込んで、破損やホコリを防ぐ。これで作業は終了だ。

色々なポート用のコネクターカバーがセットになっているアイネックス「DC-101A」を使用した

色々なポート用のコネクターカバーがセットになっているアイネックス「DC-101A」を使用した

コネクターカバーを装着した背面

コネクターカバーを装着した背面

まとめ

以上、簡単に我が家のPCを掃除してみた。ちなみに、清掃前後でのBIOS計測温度の違いを見てみると、清掃前はマザーボード41℃でCPUが46℃だったのに対し、清掃後はマザーボードが38℃でCPUが41℃と、だいぶ冷えるようになった。CPUクーラー部は汚れが取りきれていないところもあるので、クーラー本体を外してしっかり清掃すれば冷却効果もさらに高くなるはずだ。実質作業時間は1時間半程だったので、いろいろな道具を使用すればわりと手軽に終わらせる。効果も目に見えてわかるので、まだまだ暑さが続く今のうちに夏休みを利用して掃除してみるのもいいだろう。

ちなみに、ファンの回転機構などのすき間にホコリが入ってもしかたない、と割り切れるベテランユーザーならもっと高速に清掃できるハンディーブロアーを使った方法もある。ただし、ハンディーブロアーは風量があまりにも強いので、適切な距離と風量にしないとパーツを傷める可能性も高い(そのため初心者にはハードルが高い)。そのほか、一部のPCショップではPC内部のクリーニングサービスを有料で行っているところもある。不安な方はプロに任せてしまうのも手だ。

藤原産業のハンディーブロアー「EBL-500V」

藤原産業のハンディーブロアー「EBL-500V」

銭袋秀明(編集部)

銭袋秀明(編集部)

編集部の平均体重を底上げしている下っ端部員。アキバをフィールドワークにする30代。2015年4月、某編集部から異動して価格.comマガジン編集部へ。今年こそ、結果にコミット!

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  • アイネックスの80cm角用ファンフィルター「CFF-80ZA」

  • 参考価格 -

  • 2017年9月7日 12:13 現在

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2017.12.16 更新
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