サムスンは2017年8月23日(米国時間)、大画面とペン入力が特徴のスマートフォン「Galaxy Note」シリーズの新モデル「Galaxy Note 8」を発表した。同シリーズでは最大の約6.3インチの大画面ディスプレイを搭載するほか、手書き入力機能「Sペン」も強化した。昨年発表した「Galaxy Note 7」は、バッテリー発火問題により、国内発売はされなかったが、Galaxy Note 8は日本語の製品ページがすでに公開されており、国内で発売される可能性は高そうだ。発売されれば、2014年にNTTドコモおよびKDDI(au)から発売された「Galaxy Note Edge」以来となる。
約6.3インチのInfinity Displayを搭載するGalaxy Note 8。Sペンを使った手書き入力が可能な“ペン入力スマホ”だ
Galaxy Note 8は、約6.3インチの大画面ディスプレイを搭載するスマートフォン。国内でも好評の「Galaxy S8/S8+」と同じ、ほぼベゼルレスの「Infinity Display」を採用することで、大画面でありながら、手に収まるサイズ感を実現している。画面のアスペクト比は18.5:9。解像度は2960×1440のQHD+だが、表示解像度は初期設定がフルHD+となっている。
Galaxy S8/S8+と同様、ホームボタンは画面内に、指紋認証センサーは背面に配置する。約6.3インチの大画面に最適化されたマルチタスク機能も搭載。2つのアプリを同時に立ち上げて、音楽を聴きながら、地図で道順を調べるといった使い方ができる。
本体サイズは74.8(幅)×162.5(高さ)×8.6(厚さ)mm、重量が195g。バッテリー容量は3300mAh。
アスペクト比が18.5:9の縦長(横にすれば横長)のディスプレイ
Galaxy Noteシリーズの特徴であるSペンは、4096段階の筆圧検知に対応。ペン先は約0.7mmでボールペン並みの細さを実現している。メモからイラストまで、幅広い用途に活用できそうだ。もちろん、本体に収納できる。
Sペンを使った便利な機能も備える。手書きのメッセージをやりとりしたり、動画の一部を切り出し、GIFアニメにして、家族や友人に共有したりできる。ビジネスパーソンに便利そうなのが、「画面オフメモ」。その名の通り、本体を起動させずに、すばやくメモをとれる機能だ。そのほかにも、画面をキャプチャし、注釈を追記したり、ズーム表示したり、選択した部分を翻訳したり、さまざまな使い方ができる。
4096段階の筆圧検知に対応するSペン
カメラはトレンドとなっているデュアルカメラを採用。広角と望遠の2つのカメラを組み合わせて、さまざまな撮影を楽しめる。2つのカメラで同時に写真を撮影する「デュアルキャプチャー」により、周辺を含めた写真を同時に撮影できる。
広角側はF1.7の明るいレンズと1200万画素のデュアルピクセル技術を組み合わせている。望遠側は光学2倍ズームで、こちらはF2.4のレンズを備える。どちらも光学式の手ブレ補正機構を搭載するが、スペック表を見る限り、望遠側には、デュアルピクセル技術は採用していないようだ。食べ物を美味しそうな色味で撮影できる「フードモード」、ホワイトバランスや露出などを調整できる「プロモード」のほか、「パノラマ」「スローモーション」など多彩な撮影モードを備える。
インカメラは800万画素。F1.7の明るいレンズとスマートオートフォーカスにより、自分撮りやグル―プ写真が楽しめる。
最近のスマートフォンではトレンドのデュアルカメラで多彩な撮影を楽しめる
スペックや機能も充実している。搭載するCPUは、発売する市場ごとに異なるが、2.3GHz×4+1.7GHz×4のオクタコアCPUまたは2.35GHz×4+1.9GHz×4のオクタコアCPUを採用する見込みだ。メモリー(RAM)は6GBの大容量。ストレージ(ROM)は64GB/128GB/256GB。microSDメモリーカードスロットを備えており、最大256GBまでストレージを拡張できる。ネットワークはLTEがカテゴリー16に、無線LANがMU-MIMOと1024QMに対応しており、高速な通信が見込めそうだ。OSは「Android 7.1.1」。そのほかにもワイヤレス充電、IP68の防水・防塵、虹彩認証、顔認証など多彩な機能を備える。
IP68の防水・防塵仕様