モノ系ライターのナックル末吉です。皆さんは財布をなくしたり、カバンを置き忘れたりすることはありませんでしょうか?
筆者は仕事部屋がモノの密林状態になっているため、よく財布が行方不明になります。今回は、そんなお悩みを解決するアイテムをご紹介します。
今回紹介する「TrackR pixel(トラッカール ピクセル)」は、スマホとBluetoothで接続して、現在の位置情報を表示したり、アラートを鳴らしたりできるアイテムです。
財布やカバン、キーケースなどに付けられる追跡アイテム
TrackR pixel本体にはGPSやLTEなどは搭載されていないため、位置情報はスマホの機能を利用する仕組みになっています。専用アプリをインストールしたスマホは、自分以外のTrackRもBluetoothで接続することが可能で、自分のTrackRがほかの人のスマホを介して位置情報を自分のスマホに通知してくれる「クラウドロケート」という仕組みを採用しています。
つまり、アプリがインストールされたスマホが近くにない場合は、捕捉することができないので、TrackRユーザーが増えれば増えるほど、位置情報を捕捉しやすくなるという特徴を持っています。
内包物は本体、取扱説明書、固定用の両面テープ、ストラップです
本体です。カラーバリエーションは8色もあります
背面です。リアカバー式となっています
サイズは10円玉より少し大きい程度
半透明の部分はペアリングやスマホを呼び出す際に使用するボタンになっています
ストラップホールも搭載
リアカバーを外すとボタン電池がこんにちは
本体にはLEDライトを搭載。ペアリング時やアラート発動時に点灯します
スマホを操作してTrackRのアラートを発動したり、逆にTrackRのボタンを押して、スマホのアラートを鳴らしたりできます。スマホをどこに置いたかわからなくなったときに便利ですね。
TrackRのアラートを発動
スマホのアラートを発動
最大のポイントは、スマホがマナーモードになっていてもアラート音を鳴らすことができること。よく、スマホが見つからないときに、ほかのスマホから電話してみるという手段がありますが、マナーモードになっているとバイブしか発動せず、見つけられないということも。そんなときTrackRなら、スマホのモードに関係なくアラートが発動するので発見も容易になります。
上記動画では、iPhone Xはマナーモードのまま
TrackRを広島から埼玉まで宅配便にて発送し、移動の様子をスマホで確認してみるという実験をしてみました。前述のとおり、TrackRはクラウドロケートという仕組みを採用しているため、ユーザーが多い地域に自分のTrackRがあれば、誰かのスマホが捕捉して自分のスマホに位置情報が届くはずです。
広島の平和記念公園近くのホテルから発送します。この時点では自分のスマホのBluetooth圏内にTrackRがあります
この時間帯であれば、すでに埼玉に向けて移動しているハズなのですが…
結局、配達日になっても位置情報を捕捉することはできませんでした
TrackRが誰かのスマホに捕捉された場合は、上記のようなメッセージが自分のスマホに届くはずなのですが…
残念ながら、今回は捕捉できないという結果になりました。よくよく考えると、Bluetoothの電波到達距離はせいぜい数メートル。また遮へい物には弱い特性があるので、高速で走るトラックの荷台にあるTrackRを捕捉できなのも仕方ないといえます。
現時点では、TrackRが少ない地域では追跡できない場合が多く、確実性に欠けます。そのため、自分のスマホのBluetooth圏内にあるTrackRを位置情報とアラートで見つけるというのが最も適した使い方になります。たとえば、脱走好きなネコに装着して居場所をつきとめるとか、財布を部屋のどこに置いたか忘れがちな人は小銭入れにでもTrackRを入れておけば見つけやすくなります。
ただし、広範囲を散歩するネコを捜す場合は、Bluetooth圏外に出てしまうこともあり、スマホを持ったうえでネコの行動範囲を歩き回り、Bluetooth圏内に捉える必要があります。
Bluetooth圏内にある部屋の中で、置き場が決まっていないもの、よくなくすものに付けておけば、探す時間が短縮されること請け合いです。筆者は財布に入れて使用しています。
ウチのネコは保護者が同伴しないと外出しないので、今回は特別に装着してもらいました