レビュー
ファンタイプとシートタイプを試す

スマホ用冷却クーラーをガチ検証! 熱暴走を防ぎ猛暑を乗り切る

めちゃくちゃ暑い真夏に外でスマホを使っていると、本体が熱くなりすぎて挙動がおかしくなったり、フリーズしてしまうことがあります。特にCPUに負担のかかる3Dゲームなんかをプレイしていると、本体がものすごく熱くなりますよね。

熱くなったスマホを放置すると、CPUが動作を停止するほか、バッテリーの劣化が進むなど故障の原因にもなり得ます。そんなときに使いたいのが、スマホ向けの冷却クーラーです。今回は、実際に2種類の冷却クーラーを試し、どれくらい効果があるのか検証してみます。

スマホクーラーの効果を検証!

スマホクーラーの効果を検証!

ファンタイプとシートタイプの2種類を検証

今回検証に選んだのは、サンワダイレクトから発売中のスマホクーラー「400-CLN024」と「400-CLN027」です。前者は、冷却ファンを搭載し、空冷で冷却するタイプ。後者は、さまざまな分野の冷却装置で使われる「ペルチェ素子」を採用したシートタイプのスマホクーラーです。

「400-CLN024」は背面にファンを搭載しており、アームで挟むように固定したスマホの背面に風を送り続けることができます。風量は状況に応じた3段階の調節が可能。背面にはスタンドが付属しており、縦置きと横置きで使用できます。起動時間は、4時間とたっぷりあるので、装着させっぱなしのままゲームや動画などを楽しめるというわけです。

背面にファンを搭載する「400-CLN024」。大きさは123(幅)×71(奥行き)×41(高さ)mm

背面にファンを搭載する「400-CLN024」。大きさは123(幅)×71(奥行き)×41(高さ)mm

スマホをセットする正面部分には、放熱性の高いアルミ素材を使用。ゴム製の滑り止め(ファン周囲にある4つの黒い円)を備えており、スマホの落下などを防いでくれます

スマホはアームでがっちり固定されるため、ちょっとやそっとの力では外れません

スマホはアームでがっちり固定されるため、ちょっとやそっとの力では外れません

アームの開閉幅は最大100mm。これなら大型スマートフォンでも十分対応できます

アームの開閉幅は最大100mm。これなら大型スマートフォンでも十分対応できます

ファンの回転は弱、中、強の3段階で調節可能。弱だとそこまでですが、中や強だと動作音が気になります。中と強の動作音は、会社で使用すると隣のデスクの人が気づくレベルです

背面のスタンドは縦置き、横置きに対応

背面のスタンドは縦置き、横置きに対応

いっぽう、「400-CLN027」は、電流を流すと片面が吸熱し、反対面に発熱が起こるというペルチェ素子を採用したシートを搭載。簡単に言えば、電源を入れると片面が冷却され、反対面が加熱されるということです。

「400-CLN027」は、このペルチェ素子のシートをスマホの背面に当て、反対面はファンで熱を逃がすという設計になっています。冷却シートは、電源を入れてから20秒ほどで温度が20℃前後まで下がります。これをスマホの背面にあてがうことで本体を冷やすというわけで、ファンタイプよりも強力な冷却が期待できます。気温が高くてもスマホを冷やすことができるうえに、短時間でスマホを冷却する機能を持ち合わせています。

ペルチェ素子のシートを搭載する「400-CLN027」。電源を入れると、この白い部分が急速に冷却されます。触るとひんやりして気持ちいい

背面には、放熱するためのミニファンを搭載。動作音は、耳を近づけないと聞こえないくらい静かです

背面には、放熱するためのミニファンを搭載。動作音は、耳を近づけないと聞こえないくらい静かです

使用時は、スマホの背面にペタッと貼り付けるようにして使います

使用時は、スマホの背面にペタッと貼り付けるようにして使います

高い吸着力を備えているため、落下の心配はまったくありません。取り外すときに、シートからクーラー本体が剥がれてしまわないように気をつけたほうがいいレベルです

実際に外で「ポケモンGO」をプレイして検証

2つの冷却クーラーの仕組みを理解したところで、実際に外で「ポケモンGO」をプレイして、冷却性能を検証しました。検証した日は、最高気温35℃という絶好のテスト日和。外にいるだけで汗がダラダラ出て、体力を奪われるような日でした。

外でポケモンGOをプレイしていると、すぐに背面が熱くなってきます。日向を歩き回れば、持った瞬間「熱い!」という温度にまで達しました。一刻も早く冷やさなければ!

めちゃくちゃ暑い中ポケモンGOをプレイ。「仕事をしながらポケモン集められる!」と楽しい気分で検証スタート

しかし、5分ほどでグロッキー状態に。この日は暑すぎます。もうポケモンなんてどうでもいいです

しかし、5分ほどでグロッキー状態に。この日は暑すぎます。もうポケモンなんてどうでもいいです

体が溶けるんじゃないかという暑さの中、15分ほどポケモンGOをプレイ。スマホの表面温度は46℃にまで上昇していました。

ここでスマホクーラー第1の刺客、ファンタイプ「400-CLN024」を装着。ファンの強さは「強」にしました

ここでスマホクーラー第1の刺客、ファンタイプ「400-CLN024」を装着。ファンの強さは「強」にしました

15分後にスマホの表面温度を計測すると42.9℃で、約3℃減少。手で触った表面は“熱い”から“ちょっと熱い”へと変わりました。欲を言えばもう少し冷却してほしかったですが、ファンタイプだとこのあたりが限界なのかもしれません

ファンタイプの「400-CLN024」は、多少の冷却性能があるものの、外で使うというよりは、部屋や自動車など室内で使うほうが、その性能が発揮されそう。室内でゲームをしたり、自動車内でカーナビ(運転中に操作したり、画面を注視したりすると道路交通法違反になります)としてスマホを使うなどの用途に向いています。

次は、シートタイプ「400-CLN027」の出番です。ホカホカになったスマホの背面にあてがい、15分後の温度をチェックしてみました。

再びめちゃくちゃ熱くなったスマホの背面。温度は45.9℃です

再びめちゃくちゃ熱くなったスマホの背面。温度は45.9℃です

スマホの背面に「400-CLN027」をペタッと貼り付けます。がんばれペルチェ素子!

スマホの背面に「400-CLN027」をペタッと貼り付けます。がんばれペルチェ素子!

15分後に背面の温度を測ると、なんと30.3℃にまで低下していました! サーモグラフィーの色は明らかに青く、温度が低下しているのがわかります。手で触ってみても違いがわかるくらいヒンヤリしており、ペルチェ素子の“効果はばつぐん!”です。ただし、シートを当てていた場所以外は、多少冷却されたものの熱が残っていました

検証結果

ファンタイプの「400-CLN024」は、気温が高い屋外で使用しても、ファンから送られる風の温度が高いため、大きな効果は得られませんでした。ただし、動作時間が長いので、室内や車内で長時間使用する場合は、持続性のある冷却効果を実感できます。暑い夏に使うのなら、屋外より室内向きですね。気温が高くない、夏以外の季節であれば、屋外でも冷却効果を得られるでしょう。

真夏に外で使用する場合は、シートタイプの「400-CLN027」の1択になります。冷却性能は非常に高く、今回の検証でも満足のいく結果が得られました。動作時間は1時間30分と長くないものの、冷却に要する時間が短いので、“スマホが発熱したら使用する”というふうにこまめに電源オン/オフすれば、電池切れにおびえることもないでしょう。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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