隔週スマホニュース

「iPhone 11」の予約受付が開始。旧モデルの値下げの動きも

直近2週間に発表された、スマートフォンなどをはじめとするモバイル業界に関わるニュースや、各社のスマートフォンのアップデート情報をまとめて紹介する連載「隔週スマホニュース」。今回は、日本時間で9月11日に発表された「iPhone 11」シリーズを巡る国内の通信キャリア各社の動向を中心にお届けする。

iPhone 11の予約受付が開始。旧モデルの値下げの動きも

9月11日にアップルが発表した「iPhone 11」シリーズの発表を受けて、国内の通信キャリア各社からも同シリーズの発売情報が発表されている。発売日は各社とも9月20日で共通。ただし、予約受付の日時には違いがあり、NTTドコモが9月17日午前10時から、auとソフトバンクは9月13日午後9時から予約を受け付ける。

各社の直販サイトにおける価格(税別、一括払い)と、各社が用意する端末購入サポートを適用させた場合の最安価格をまとめた。

通信キャリア別「iPhone 11」シリーズ価格比較表

キャリア各社の価格は上段が一括払い時のもの、カッコで覆われた下段のものは、各社の端末購入支援プログラムを使った場合の最安となる価格だ(NTTドコモは一括払いの2/3。auとソフトバンクは、一括払いの半額に24回分のプログラム利用料を加えたもの)

「iPhone 11」シリーズの登場を受けて、旧モデルの値下げの動きも一部に見られる。NTTドコモでは9月6日より「iPhone XR」シリーズを一律で5,832円値下げしている。これに加えて、9月13日より「端末購入割引」が「iPhone XS(512GB)」では31,104円(一括払いで122,472円)に、「iPhone XS Max(512GB)」では33,048円(一括払いで134,136円)にそれぞれ増額した。

auが6CC CAとWi-Fi 6に対応。「iPhone 11」で利用可能

「iPhone 11」では、通信機能にもいくつかの新技術を取り入れている。そのひとつは、キャリアアグリゲーションのさらなる強化で、LTEの6波を束ねた6CC CAへの対応。もうひとつは、Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)への対応である。

auではこの両方に対応したサービスを9月12日に発表している。これにより、「iPhone 11」は、6CC CA対応エリアなら最大1Gbpsの高速なデータ通信が行える。従来の5CC CAでは最高速度が758Mbpsだったので、理論上は約250Mbpsのスピードアップになる。また、Wi-Fi 6については、固定回線サービスである「auひかりホーム」のレンタル用ホームゲートウェイが、Wi-Fi 6対応の「Aterm BL1000HW」に変更された。これにより、家の中と屋外の両方で最大1Gbpsの高速通信が利用できることになる。

auのLTEネットワークは6CC CAに対応しており、「iPhone 11」なら下りで最大1Gbpsの高速通信が可能になる

auのLTEネットワークは6CC CAに対応しており、「iPhone 11」なら下りで最大1Gbpsの高速通信が可能になる

「auひかりホーム」でレンタルされるホームゲートウェイがWi-Fi 6対応の「Aterm BL1000HW」に強化される。これにより、家でも1Gbpsクラスの高速データ通信が可能となる

HAPSモバイルが、無人航空基地局「HAWK30」のテスト飛行を成功させる

ソフトバンクグループのHAPSモバイルは、2019年9月9日(現地時間)にアメリカ航空宇宙局(NASA)の下部組織であるAFSRBから飛行機の試験実施許可を取得した。これに基づき9月11日(現地時間)に、アームストロング飛行研究センターで実施した、成層圏通信プラットフォーム向け無人飛行基地局「HAWK30(ホークサーティー)」のテスト飛行が成功したと発表した。これにより、2023年に予定されている事業開始の実現性が高まったと言えるだろう。なおHAPSモバイルは、2025年には日本での商用利用も計画している。
成層圏通信プラットフォームは、成層圏に巨大な無人飛行機を滞空させ、モバイルネットワークの基地局として活用するというものだ。飛行機1機で直径200qの範囲を一気にカバーでき、人口密度の低い地域でのモバイルネットワークのエリア拡大策として注目されている。また、5Gやさらにその先の将来、通信エリアを空や海上まで拡大する場合にも、有力な手段になりうるものとして注目されている。

LTEの基地局を搭載する無人飛行基地局「HAWK30」。大量の太陽電池とバッテリーを備えており、6か月間のフライトが可能

スマホや携帯電話のアップデート情報まとめ

2019年8月31日から9月13日の間に公開された、スマートフォンやタブレット、携帯電話のソフトウェアアップデート情報をまとめた。定期的なアップデートが行われている端末については、除外している。

NTTドコモ

Android 9 Pieへのバージョンアップ
・AQUOS sense SH-01K(シャープ)

セキュリティアップデートおよび不具合修正など
・Galaxy S10+ SC-04L(サムスン)
・Galaxy S10 SC-03L(サムスン)
・Galaxy Feel SC-04J(サムスン)
・arrows Be F-04K(富士通)

au

セキュリティアップデートおよび不具合修正など
・AQUOS sense SHV40(シャープ)
・BASIO 3(京セラ)
・mamorino5(京セラ)
・Galaxy Note8 SCV37(サムスン)
・Galaxy S10 SCV41(サムスン)
・Galaxy S10+ SCV42(サムスン)

ソフトバンク

Android 10へのバージョンアップ
・Pixel 3a
・Pixel 3a XL
・Pixel 3(64GB128GB
・Pixel 3 XL(64GB128GB

SIMフリー

Android 10へのバージョンアップ
・Pixel 3a
・Pixel 3a XL
・Pixel 3(64GB128GB
・Pixel 3 XL(64GB128GB

田中 巧(編集部)

田中 巧(編集部)

FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。

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