自分では決して無茶な使い方をしていないのに、知らず知らずのうちにケーブルの被覆(ケーブルの外側のビニールなどの部分です)に負荷がかかって被覆が破れる……なんてご経験は皆さんもおありかと思います。ということで、今回のテーマは充電ケーブルです。
被覆が破れたケーブル。まるでゾンビみたいですが、買い替えなくてはならない不条理に納得できず、いまだ捨てられずにいます
被覆が破れると、次に待っているのは断線。半田付けが得意な筆者、以前は「断線したら、またケーブルをつなぎ直せばいいじゃん!」と思っていましたが、老眼の進み具合が激しいこともあり残念ながら細いケーブルをつなげるなんて細かな作業ができるわけもありません(実際は、自分の腕が信じられず、修理したケーブルがちゃんと使えるかどうか不安だからというのが本当の理由だったりして……)。
しかし先日、被覆が破れてしまったり、断線してしまったりしたケーブルでも、ちょっと手を加えることでまた復活して使えるようになる、「ゾンビケーブル」なる画期的な商品を発見。これなら筆者でもなんとかなりそうです。
これがゾンビケーブル
基本デザインは共通で、Lightning、micro USB、USB Type-Cの3種類のケーブルがあります
カラーリングは、それぞれ赤と黒の2種類
「ゾンビケーブル」は、充電用のUSBケーブルで(充電のみでデータ転送には対応していないのでご注意ください)、スマホなどに接続する側のコネクター部が取り外し可能になっているのが特徴。そのため、ケーブルの根元が断線した場合や、被覆が破れて切断間近な際にケーブルを切断、再度コネクターを装着することでケーブルがゾンビのように蘇るという代物です。
なお、筆者が購入したものは、復活に関する説明書は入っておりませんでした。まあ、商品コンセプトを理解したうえで購入しているので、なんとかなるでしょう。皆さんもそのはず、自力でなんとかしましょうね♪
特段の説明書はなく、このようなビニール袋に入った状態で届きました
被覆は結構丈夫でしっかりしており、簡単に破れそうにない感じ
長さは1.5m。これなら、少しずつならケーブルを切りながら使ってもしばらくは大丈夫そう
スマホにつながるコネクター部にフラップがあり、これを上にあげます
コネクター部を引っ張ればケーブルからコネクター部が外れます
試しにペンチで……
被覆破れや断線を想定して、少しカットしてみます
ケーブルにコネクター部を差し込み、フラップを下げれば固定されます
もちろんキチンと復活して充電できましたよ。なお、ケーブルを処理する時は必ず電源から外した状態で行ってください
筆者の経験でも、過去のケーブル被覆の破れや断線はほとんどがスマホに接続するコネクター側(USBコネクター側での経験はなぜか一度もありません)。ケーブル自体の長さが1.5mもあるので、少しずつケーブルをカットしながら使っても、実用上は大きな問題はなさそうです(もちろん真ん中部分が断線すれば、その限りではありませんけどね)。「ゾンビケーブル」というイロモノ的な商品名ですが、実用性や使い勝手はなかなかのものでした。
なお、マイナスポイントとしては、電源につながるUSBコネクター側(USB Type-Aのほう)が取り外せない、データ転送ができない、ということがありますが、USBコネクター側が壊れた経験がないこと、データ転送用には純正のケーブルを使用していることもあって、筆者的にはあまり気にならないマイナスポイントでした。
また、アップルの正式な認証を受けていないため、将来的に使えなくなる可能性があることも指摘しておかなければなりません。
あと、もう少し値段が安ければうれしいのは、言わずもがなですかね。
「ゾンビケーブル」を紹介しておいて、なんじゃそりゃ! という感じがしないでもありませんが、そもそもケーブルが断線しなければ何の問題もないはず。ということで、最後に少しでも断線可能性を減らす極意もご紹介しておきましょう。
被覆破れや断線の大きな原因は、ケーブルを繰り返し折り曲げること。特にコネクター部は大きく曲がって力が加わりやすいという事情があります。
また、ケーブルを引っ張ることもNGですぞ。要は、雑な取り扱いをしないことが断線を防ぐことにつながるわけです。やってはいけない使い方としては以下のようなものがあります。
充電しながらのゲームなどのスマホ操作。皆さんもご経験があると思いますが、充電しながらのスマホ操作は何度もケーブルが折れ曲がるだけでなく、ケーブルを引っ張ることにもなり、特にコネクター部に負荷がかかる使い方になります。さらに、バッテリーにも悪い影響を与える可能性があるのでご注意ください。
気持ちはわかります。筆者も時々やっています。でも気を付けましょう!
家電製品の電源ケーブルでもありがちな行為ですよね。筆者は子供の頃、やぐらごたつに入った状態で電源ケーブルを引っ張り抜いて、よく親に怒られた記憶があります。ケーブルを引っ張るとケーブル内の電線に負荷がかかって、被覆が破れることなく断線することがあります。これもやってはいけない行為のひとつですぞ。
これはNG。ちゃんとコネクター部を持って抜きましょう
スマホとケーブルを持ち歩くとき、ついついケーブルを本体に巻き付けたり、ケーブルを結んだりしていませんか? こちらもついついやりがちな行為ですが、やはりケーブルに大きな負荷がかかります。ケーブルがねじれると被覆が破れやすくなりますし、断線の可能性も高まります。
ケーブルを持ち歩く際は、専用ケースに入れるのがいいのですが、ケースがない場合はケーブルをなるべく大きな輪にする、バッグのポケットなどに入れてケーブルが動きまわるのを防ぐ、といったことを意識してください。
ケーブルを接続したまま巻き付けて持ち運ぶと大きな負荷がかかりますよ
結んで、解いて……を繰り返すと断線のリスクが高まります
これまでの記事を全否定することにつながりかねませんが、最後に究極の方法を伝授いたしましょう。それは、断線に強いケーブルを購入すること。最近は、断線に強いことを売り文句にしたケーブルが数多く登場しています。
通常ケーブルと比較してどの程度長持ちするのかは商品によって違いますが、筆者も1本所有しております。価格は通常のケーブルよりも少し高くなりますが、筆者の購入したものは、すでに使用してから数年が経過しております。まあ、パソコンとのデータ転送用に使っているので、雑な使用環境ではありませんけどね。
今回の記事が、皆さんのイメージにあったスマホライフの参考になれば幸いです。
主に東京の湾岸エリアに生息しているが、中国、タイ、インドネシアなどでの発見情報もあり、その実態は定かではない。仲間うちでは「おっちゃん」と呼ばれることも。