テックワンは2019年11月21日、ONE-NETBOOK Technologyの「OneMix3Pro」を12月下旬に発売すると発表した。インテルの第10世代Coreプロセッサーを搭載した2in1 UMPC(ウルトラモバイルPC)で、日本市場向けに新たに開発した日本語キーボードを搭載する。市場想定価格は128,000円(税別)。
8.4型のディスプレイを搭載するOneMix3Pro。第10世代Coreプロセッサーを採用する
ONE-NETBOOK Technologyは中国の深センを拠点にするPCメーカーで、UMPCの「OneMix」シリーズを中国や日本で販売している。テックワンは同社の日本国内正規代理店で、正規モデルは1年間のメーカー保証や有償の修理保守サポートが受けられる。
新モデルのOneMix3Proは、8.4型(2560×1600)のIPS液晶ディスプレイを搭載する2in1タイプのUMPC。ディスプレイ部分が360°回転し、タブレットのように使うことができる。別売のスタイラスペン(4096段階筆圧検をサポート、税別2,800円)を使った手書き入力も可能。
一番の特徴は、インテルの第10世代Coreプロセッサー「Core i5-1021Y」(Comet Lake)を搭載すること。クアッドコアCPUを搭載する2in1パソコンとしては世界最小という本体サイズは、204(幅)×129(奥行)×14.9(高さ)mm、重量は659g。
Core i5-1021Y のベースクロックは1.0GHz。4コア8スレッドで高い処理性能が期待できる
また、テックワンと共同開発した日本語キーボードを搭載。Tabキーなど一部小さなキーもあるが、18.2mmのキーピッチを確保するなど、文字入力のしやすさは、従来モデルの「OneMix2S」よりもかなり改善されている印象を受けた。バックライトも搭載する。
テックワンと共同開発した日本語キーボード。かな入力にも対応する
主な仕様はCPUがCore i5-1021Y(1.0GHz)、メモリーが16GB、ストレージが512GB SSD(PCIe)。無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1。外部インターフェイスはUSB 3.0、USB 3.1 Type-C(PD2.0対応)、microSDメモリーカードスロット、マイク入力/ヘッドホン出力、microHDMI出力などを備える。バッテリー容量は8600mAh。
OneMix3Proの主な特徴。ボディはメタルCNC。ヒンジがよりスムーズに動作するように改善されている
今冬に台数限定で販売する「Koiエディション」
同社は来年に7型のゲーミングUMPC「One-GX」を投入予定であることを発表。分離できるコントローラーを本体左右に取り付けることで、携帯ゲーム機のような使い方ができる。コントローラーを取り外せば、純粋なUMPCとして利用可能。
CPUには世界で初めてTiger Lake Yプロセッサーを採用する予定だ。残念ながら実機の撮影は禁止されていたが、背面に大きな吸排気口を備えており、熱対策に力を入れたのがうかがえるフォルムだった。こちらの発売にも期待したい。