レビュー
高解像度な大画面ディスプレイと使いやすいキーボードを搭載

シンプルなスタンダードノートが欲しい! それなら「Surface Laptop 3 15インチ」

日本マイクロソフトの「Surface」に、スタンダードノート「Surface Laptop 3 15インチ」が仲間入りした。一見すると変哲のないスタンダードノートだが、Surfaceならではのこだわりの詰まったモデルだ。個人向けモデルはCPUにAMDの「Ryzen」を搭載しており、そのパフォーマンスも気になるところ。実機を使って、その使い勝手やパフォーマンスをチェックしてみた。

15型のディスプレイを搭載するSurface Laptop 3 15インチ。プラチナとマットブラックの2色のカラーバリエーションが用意されており、今回はマットブラックモデルを試用した

シンプルなデザインの薄型・軽量ボディ

「Surface Laptop 3」には、13.5インチと15インチの2つの画面サイズのモデルがラインアップされている。デザインはほぼ共通で、無駄を徹底的に排除したシンプルなスタイルだ。厚さ14.69mm、重量1.542kgとスタンダードノートとしては薄型・軽量ボディなのも見逃せない。室内で持ち運びやすいのはもちろん、使わないときは棚にノートパソコンをしまっておくというユーザーにもうれしいはず。移動手段が自動車という人ならモバイル用にも使えるレベルだ。バッテリー駆動時間もカタログスペックで最大11.5時間と、スタンダードノートとしては長めとなっている。

※変更履歴:初出時に重量を約15.42kgを記載していましたが、正しくは約1.542kgです。お詫びして訂正します。[2019年12月23日 10:40]

スリットやつなぎ目がほとんど見えないシンプルなデザイン

スリットやつなぎ目がほとんど見えないシンプルなデザイン

底面にもスリットやつなぎ目はない

底面にもスリットやつなぎ目はない

同社が提唱する「モダンPC」でもあり、極薄ベゼルで見た目は今風だ。注意点としては光学ドライブとテンキーが搭載されていないこと。人によっては必須という人もいると思うので、この点は判断が分かれそうだ。

テンキーがない分、キーピッチは約19mmと余裕のあるレイアウト。タッチパッドも中央に配置されている。打鍵感はしっかりとしたクリック感がありつつもソフトで、打鍵音も静かだ。タッチパッドも触り心地がよくてマウスがなくてもストレスなく操作できる。タッチパッドを押し込んだときの音もポクポクと気持ちのいい音がする。ディスプレイを片手でさっと開けるのも地味ながら便利だ。

約19mmピッチのキーボードと広くて感度のよいタッチパッドが使いやすい。細かい点を言うと、カーソルキーの上下キーが小さいのが少し使いにくい

便利な3:2の高解像度ディスプレイ

Surfaceと言えば、縦横比が3:2で高解像度なディスプレイを搭載しているのが特徴だ。本モデルもその特徴は継承しており、縦横比は3:2、解像度は2496×1664(201ppi)となっている。スタンダードノートは縦横比が16:9のモデルが多いが、意外と縦方向が短い。Webページなどは頻繁にスクロールしなければならず面倒だ。それに対して3:2のディスプレイは縦方向が少し長く、スクロール頻度が少なくて済む。WordやExcelを表示しても、上部にリボンを表示しても作業スペースが広くとれるので作業しやすい。

画面をタッチして操作することも可能だ。スタンダードノートにタッチ操作は不要と思うかもしれないが(私もそう思っていたが)、実際にはタッチ操作できたほうが便利なシーンはいくつもある。膝の上で使うとき、テーブルが狭いカフェで使うときなどだ。強めにタッチするとグラグラするものの、慣れるとそれほど嫌な感じはしない。

左が13.5型のSurface Laptop 3 13.5インチ、右が15型のSurface Laptop 3 15インチ

左が13.5型のSurface Laptop 3 13.5インチ、右が15型のSurface Laptop 3 15インチ

「Ryzen」のパフォーマンスは期待通り?

スペックにも注目だ。Surface Laptop 3 15インチは、個人向けモデルと法人向けモデルがあるが、個人向けモデルはAMD、法人向けモデルはインテルのCPUを搭載している。AMDのCPUは自作PC市場で元気なうえ、インテルのCPU供給不足の影響なのかノートパソコンで採用モデルが増えている。

Surface Laptop 3 15インチの個人向けモデルのラインアップは以下の4つ。

Ryzen 5 3580U Microsoft Surface エディション/8GB/128GB(プラチナ)
Ryzen 5 3580U Microsoft Surface エディション/8GB/256GB(プラチナ/ブラック)
Ryzen 5 3580U Microsoft Surface エディション/16GB/256GB(プラチナ/ブラック)★
Ryzen 7 3780U Microsoft Surface エディション/16GB/512GB(プラチナ/ブラック)
(CPU/メモリー/SSD、最後はカラーバリエーション)

今回試したのは★印のモデルで、Ryzen 5モデルの最上位機種だ。CPUはSurface エディションという、Surface専用にカスタマイズしたもの。グラフィック性能に定評のあるRyzenなので、統合GPUとしては高いパフォーマンスを実現しているのが特徴だ。

Ryzen 5 3580U Microsoft Surface エディションは4コア8スレッド。統合GPUはRadeon Vega 9 グラフィックス Microsoft Surface エディション

実際の動画は軽快で、動画も滑らかに再生できた。いくつかベンチマークテストを実施したが、いずれも悪くない数値だった。各種スコアは以下の通り。

「PCMark10」

「PCMark10」

「CrystalDiskMark 7.0.0 x64」

「CrystalDiskMark 7.0.0 x64」

「ドラゴンクエストXベンチマークソフトVer.1.51」

「ドラゴンクエストXベンチマークソフトVer.1.51」

今回は同時に「Surface Pro 7」(Core i5-1035G4/8GB/256GB)とSurface Laptop 3 13インチ(Core i5-1035G7/8GB/256GB)を試したが、PCMark10の結果は、Surface Laptop 3 13(4241)>Surface Laptop 3 15(4107)>Surface Pro 7(3621)という順番だった。メモリー容量が違うので、厳密な比較ではないが、Ryzenがなかなか高いパフォーマンスを実現していることがうかがえる。

Surface Laptop 3 15インチの弱点をあげるとすると、外部インターフェイスが少ないということだろう。USB-C、USB-A、3.5mmヘッドホン出力、Surface Connectしか搭載していない。人によっては気にならないかもしれないが、周辺機器を頻繁に利用する人によっては使いにくいと感じるシーンも出てくるだろう。

左側面にUSB-C、USB-A、3.5mmヘッドホン出力を搭載(本体を裏表逆にして撮影)

左側面にUSB-C、USB-A、3.5mmヘッドホン出力を搭載(本体を裏表逆にして撮影)

右側面にSurface Connectポート(本体を裏表逆にして撮影)

右側面にSurface Connectポート(本体を裏表逆にして撮影)

ACアダプターは13.5インチモデルと同じコンパクトなタイプだ

ACアダプターは13.5インチモデルと同じコンパクトなタイプだ

まとめ

スタンダードノートと言えば、テンキーや光学ドライブを搭載しており、外部インターフェイスもたっぷり備えた、いわゆるオールインワンタイプが人気だ。いっぽう、必要最低限の装備が揃っていればOKという人もいるだろう。Surface Laptop 3 15インチは後者の人に向けたモデルであり、そんな人にとってピッタリのモデルと言えるだろう。

機能のあるなしを比べると、Surface Laptop 3 15インチは×(なし)が多くなるかもしれないが、大画面で高画質なディスプレイと使いやすいキーボードというスタンダードノートにとって基本となる2つの部分がしっかりしているので、長い目で見ると満足度は高いはずだ。

価格.com最安価格は114,733円から(2019年12月20日時点)。同等スペックの他社モデルに比べると少し高めだが、長く快適に使えるマシンを探しているのながら、Surface Laptop 3 15インチは検討してみる価値は十分ある。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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