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最低料金の安さで選ぶと……

8月末で終了する「0 SIM」に代わる「小容量で安い」格安SIMはどれ?


2020年2月17日、ソニーネットワークコミュニケーションズは、同社が提供してきた格安SIM「0 SIM」のサービス提供を同年8月31日で終了すると発表しました。すでに新規の申し込み受付は停止されており、サービス終了時点で0 SIMを契約中の回線は自動的に解約されます。そのため、他社への乗り換えを希望する場合は8月中に手続きを終える必要があるとされています。なお、自動解約の場合は解約料が請求されません。

0 SIMは通信量に応じて月額料金が変動する段階制の料金プランを採用しており、通信量が500MB未満なら音声通話SIMは700円、データ通信SIMなら0円で済むことが特徴です。もともと雑誌の付録として2015年12月からサービスの提供が始まりましたが、好評だったことから2016年1月にはWebサイトでの申込受付がスタートしていました。

最低料金の安さが大きな特徴だった0 SIMですが、8月末でサービスそのものが終了してしまうので、既存のユーザーはどこか別の格安SIMに乗り換える必要があります。そこで今回は、0 SIMに代わる「小容量」かつ「安価」な料金プランを、価格.comに登録されている格安SIMのなかから探してみたいと思います。

※記事中の価格表記は特に断りがない限り税別です。

乗り換え先を探す目安のデータ利用量は「500MB」と「1GB」

まずは0 SIMの内容を改めて確認しておきましょう。0 SIMのデータ利用量と月額料金は以下の通りです。

0 SIMの料金プラン

0 SIMの料金プラン

冒頭で触れたように、0 SIMの月額料金は毎月の通信量に応じて変動します。通信量が500MB未満だった場合の月額料金は音声通話SIMが700円、データ通信SIMが0円ですが、500MBに達すると100円が加算され、ここからは100MBごとに100円ずつ増えていきます。月額料金の上限には2GBで到達し、音声通話SIMは2,300円、データ通信SIMは1,600円になります。これ以降は5GBまで高速通信を利用することが可能です。

そのため、同じソニーネットワークコミュニケーションズが提供する格安SIM「nuroモバイル」と比べた場合、0 SIMがお得な目安は「毎月1GB以下」だった場合に限られます。なぜかというと、0 SIMの通信量が1100MB台だった月の月額料金は音声通話SIMが1,400円、データ通信SIMが700円となりますが、これはnuroモバイルで毎月2GBまで高速通信できる「Sプラン(D)」の月額料金に並ぶからです。

これを踏まえて、本記事では0 SIMの最低料金である「毎月500MBで音声通話SIMは700円、データ通信SIMは0円」と、nuroモバイルよりもお得なギリギリのラインである「毎月1GBで音声通話SIMは1,300円、データ通信SIMは600円」を目安に乗り換え先を探ることにしました。

「データ利用量500MB」を目安に探してみると?

まずは0 SIMの最低料金である「毎月500MBで音声通話SIMは700円、データ通信SIMは0円」に近い格安SIMをチェックしてみましょう。価格.comに登録されている格安SIMのうち、データ利用量が毎月500MBの料金プランを以下の表にまとめました。

なお、0 SIMがNTTドコモの回線を利用しているため、ここではNTTドコモ回線に対応した料金プランを選択しています。また、通信速度が遅いかわりにデータ利用量が使い放題になるような料金プランは除外しています。

データ利用量が毎月500MBの料金プラン

データ利用量が毎月500MBの料金プラン

音声通話SIMで最も安いのはLinksMateの「500MBプラン」で、月額料金は1,070円です。先日LINEモバイルから提供が始まったばかりの「ベーシックプラン」(月額1,100円)、イオンモバイルの「音声500MBプラン」(月額1,130円)がこれに続きます。

データ通信SIMで最も安いのもLinksMateの「500MBプラン」で、月額料金は350円。LINEモバイルの「ベーシックプラン」(月額600円)、エキサイトモバイルの「最適料金プラン」(月額630円)が続きます。

なお、「最適料金プラン」は0 SIMと同じ段階制のプランなので、500MB以上通信することも可能ですが、月額料金も通信量に応じて高くなっていくので注意が必要です。

「データ利用量1GB」を目安に探してみると?

続いて、0 SIMがnuroモバイルよりもお得になるギリギリのライン「毎月1GBで音声通話SIMは1,300円、データ通信SIMは600円」を目安にチェックしてみましょう。以下の表に、データ利用量が毎月1GBの料金プランをまとめました。

データ利用量が毎月1GBの料金プラン

データ利用量が毎月1GBの料金プラン

データ利用量1GBは多くの格安SIMで採用されている区切りとなるため、500MBよりも選択肢が多く、0 SIMより月額料金が安い料金プランを選ぶこともできます。

音声通話SIMで最も安いのはb-mobileの「990ジャストフィットSIM」で、月額料金は990円。先に触れたLinksMateの「500MBプラン」よりも80円とわずかながらも安いことが特徴です。ここに、LinksMateの「1GBプラン」(月額1,100円)、OCN モバイル ONEの「1GB/月コース」(月額1,180円)が続きます。

データ通信SIMで最も安いのはLinksMateの「1GBプラン」で、月額料金は380円。次に安いのはb-mobileの「190Pad SIM」とイオンモバイルの「データ1GBプラン」で、月額料金はどちらも480円です。

なお、b-mobileの「990ジャストフィットSIM」と「190Pad SIM」はいずれも段階制の料金プランです。エキサイトモバイルの「最適料金プラン」と同様に、使いすぎには気をつける必要があります。

音声通話SIMならb-mobile、データ通信SIMならLinksMateに注目

価格.comに登録されている格安SIMのなかでも0 SIMの最低料金に次いで安いのは、音声通話SIMではb-mobileの「990ジャストフィットSIM」(通信量が毎月1GBまでなら月額990円)、データ通信SIMではLinksMateの「500MBプラン」(月額350円)となります。

さすがに0 SIMよりもコストは掛かりますが、音声通話SIMは毎月290円、データ通信SIMは毎月350円の値上がりで済みます。オプション料金程度の金額なので、それほど大きな負担の増加にはならないところが救いです。

ただし、0 SIMから他社の格安SIMへ乗り換える際には、乗り換え先の新規契約手数料(乗り換え先による)や、MNP(携帯電話・PHS番号ポータビリティー)制度の転出手数料(2,000円)が生じます。ランニングコストの安い0 SIMにおいては、乗り換えにともなう諸費用のほうが負担に感じられるかもしれません。

なお、ソニーネットワークコミュニケーションズは2020年6月の受付開始を目指し、SIMカードを差し替えることなく0 SIMからnuroモバイルに乗り換えられる仕組みを準備していると案内しています。

0 SIMのサービス終了にともなう自動解約まであと半年。まだ時間はありますので、nuroモバイルに移行するか、それとも他社の格安SIMに乗り換えるのか、じっくり検討しておきましょう。

松村武宏

松村武宏

信州佐久からモバイル情報を発信するフリーライターであり2児の父。気になった格安SIMは自分で契約せずにはいられません。上京した日のお昼ごはんは8割くらいカレーです。

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