直近2週間に発表された、スマートフォンなどをはじめとするモバイル業界に関わるニュースや、各社のスマートフォンのアップデート情報をまとめて紹介する連載「隔週スマホニュース」。今回は、「Xperia 1 II」専用の新カメラアプリ「Photography Pro」の配信のほか、auの動画・音楽サブスクサービスバンドル料金プラン「データMAX 5G ALL STARパック」のスタートなど、4つの話題をお届けする。
NTTドコモおよびKDDI(au)は、2020年6月18日(木)、「Xperia 1 II」(ソニーモバイル製)専用のカメラアプリ「Photography Pro」の配信を開始した。「Photography Pro」は、既存のカメラアプリとは別に用意される静止画撮影に特化した専用カメラアプリ。ソニーのデジタルカメラ「α」シリーズをイメージした操作性や、AIや3D iToFセンサーを駆使した高度な構図認識機能、毎秒60コマのAE/AFの内部演算、リアルタイム瞳AFなど、高機能デジタルカメラに迫る機能性が魅力だ。開発が遅れていたため、端末の発売後のアップデートで対応することが早くから告知されていたが、NTTドコモ版「SO-51A」の発売日となった6月18日に合わせて配信される結果となった。ユーザーの反響としても、価格.comに寄せられる「Photography Pro」を使ったユーザーの意見を見ると、手軽に撮れる既存のカメラアプリに対して、カメラ専用機のようなこだわった撮影が行える点が好評のようだ。
Xperia 1 IIの目玉機能である「Photography Pro」。複雑な構図や動く被写体に強く、カメラ専用機に近い機能性が特徴となっている
厚生労働省は、2020年6月19日(金)、スマホアプリ「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)」試行版の配布を発表。同日よりiOS版を「App Store」で、Android版を「Google Play」で配布を開始した。Bluetoothの近接通信機能を応用して、新型コロナウイルスの陽性者と近接(1メートル以内、15分以上)した可能性があった場合に、通知されるというのが主な機能だ。なお、いつ、どこで、だれと近接したかはお互いわからないように、プライバシーにも配慮されている。新型コロナウイルスの陽性者は、「新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム」に登録したSMSまたはメールアドレス宛に送られる「処理番号」をこのアプリに入力して登録する必要があり、ユーザー側では勝手に陽性者登録ができない仕組みだ。厚生労働省によると、6月24日時点で合計約419万ダウンロードの実績があったとのこと。緊急事態宣言が終了した後の配布となったが、今後予測される第2波、第3波の到来に向けた準備の一環として、より多くのインストールが望まれる。
Android版「COCOA」の画面。なお、試行版のため画面デザインや機能は今後修正される可能性がある
KDDI(au)は、2020年6月24日(水)、5G向けの新料金プラン「データMAX 5G ALL STARパック」を6月25日より開始すると発表した。「データMAX 5G ALL STARパック」は、国内のデータ通信使い放題に、「Netflix(ベーシックプラン)」、「Apple Music」、「YouTube Premium」、「TELASA」の各動画・音楽サブスクリプション(税別で月額合計3,300円相当)の利用アカウントをバンドルしたもの。月額料金は10,980円だが、月間通信容量が2GB以下の場合9,500円となる(いずれも、2年契約N適用、割引を一切適用していない場合の税別料金)。なお、テザリング/データシェア/国際ローミング通信のデータ通信容量は月間80GBとなっており、既存の5G向けデータ通信使い放題料金プランである「データMAX 5G」(税別月額8,480円)の月間30GB、「データMAX 5G Netflixパック」(月額9,480円)の月間60GBと比べてもかなり余裕がある。
動画・音楽サブスクリプション4サービスをバンドルした「データMAX 5G ALL STARパック」。割引サービスをフル活用した場合、契約当初の6か月については上記の月額5,460円(税別)で利用できる
これとは別に、auの4G・5Gスマートフォンユーザー向けに「YouTube Premium」を3か月間無料で利用できる特典が2020年6月25日から始まる
2020年6月23日(火・日本時間)開催されたアップルの「WWDC20」で、次期iOS/iPad OSの概要が華々しく発表されたが、Googleの側でも次期OSである「Android 11」の開発途中版である「Android 11 β」の配布が2020年6月10日から順次始まっている。利用できるのは、「Pixel 2」以降のPixelシリーズで、対応端末を「Androidベータプログラム」に登録することでOTA配信される。
「Android 11」では、プライバシー保護に関係した改善や、データ通信使い放題が主流となる5Gに適した通信設定、パンチホールディスプレイ向けの改善などがなされるという。正式版の配布は今年の第3四半期を予定している。
「Pixel 3」「Pixel 4」シリーズであればダウンロード可能なため、国内でも利用できるユーザーは少なくないはずだ。ただし、アプリの互換性や旧バージョンへの復帰にはそれなりのリスクが予想されるので、サブ機で試すのが無難だろう
2020年6月12日から6月25日の間に公開された、スマートフォンやタブレット、携帯電話のソフトウェアアップデート情報をまとめた。なお、定期的なアップデートが行われている端末については、除外している。
セキュリティアップデートおよび不具合修正
・Xperia 1 II SO-51A(ソニーモバイル)
・arrows Be F-05J(富士通)
・らくらくスマートフォン me F-01L(富士通)
・P-smart ケータイ P-01J(パナソニック)
・MONO MO-01K(ZTE)
・LG style L-03K(LG)
・V30+ L-01K(LG)
・JOJO L-02K(LG)
・LG style2 L-01L(LG)
・AQUOS sense2 SH-01L(シャープ)
・AQUOS R2 SH-03K(シャープ)
・AQUOS R3 SH-04L(シャープ)
・AQUOS R SH-03J(シャープ)
・AQUOS EVER SH-02J(シャープ)
・Wi-Fi STATION SH-52A(シャープ)
・HUAWEI P30 Pro HW-02L(ファーウェイ)
Android 10へのバージョンアップ
・AQUOS sense3 SHV45(シャープ)
セキュリティアップデートおよび不具合修正
・AQUOS R2 SHV42(シャープ)
・AQUOS R3 SHV44(シャープ)
・AQUOS sense2 SHV43(シャープ)
・AQUOS sense2 かんたん SHV43(シャープ)
・Xperia 1 II SOG01(ソニーモバイル)
・Xperia 8 SOV42(ソニーモバイル)
・TORQUE G04(京セラ)
・Galaxy Z Flip SCV47(サムスン)
セキュリティアップデートおよび不具合修正
・AQUOS R2(シャープ)
・Pocket WiFi 809SH(シャープ)
セキュリティアップデートおよび不具合修正
・AX7(OPPO)
・Reno 3 A(OPPO)
・Galaxy S10(サムスン)
セキュリティアップデートおよび不具合修正など
・Xperia 8(ソニーモバイル)
・AQUOS sense3(シャープ)
FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。