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大手キャリアで購入したiPhoneを格安SIMで使いたい! SIMロック解除は必要? 不要?


毎年秋はアップルから「iPhone」シリーズの新機種が登場する季節です。新機種の発表は例年9月に実施されてきましたが今年は遅れており、本稿を執筆している9月29日の時点ではどのような機種なのかも明らかではありません。

新機種の詳細も気になりますが、過去に登場したばかりのiPhoneを購入したユーザーにとっては、iPhoneの分割払いを終えてほかのキャリアに乗り換えることを検討しやすい時期でもあります。大手キャリア同士での乗り換えを考えている人もいれば、月額料金の安さやバリエーション豊かな料金プランが魅力の格安SIMに乗り換えようと思っている人もいることでしょう。

ただ、大手キャリアで購入したiPhoneには、そのキャリアの回線でしか利用できないようにするための「SIMロック」が掛けられており、別のキャリアの回線で使う前にSIMロックを解除しなければならない場合があります。

そこで今回は「大手キャリアで購入したiPhoneを格安SIMに乗り換えてからも使い続ける」ことを想定し、SIMロックを解除せずに使えるのはどのような場合か、乗り換え前にSIMロックの解除は必要なのかをチェックしてみようと思います。

※記事中の価格は断りがない限り税別です

「SIMロックを解除しなくても使える」のはどのような場合?

まずは、iPhoneのSIMロックを解除しなくても格安SIMで使えるのはどのような場合なのかをチェックしてみましょう。

前述のように、大手キャリアで購入したiPhoneにはそのキャリアの回線でしか利用できないようにするためのSIMロックが掛けられています。ドコモで購入したiPhoneはドコモの回線でしか通信することができず、auやソフトバンクのSIMカードをセットしても通話や通信ができません。

ただし、乗り換え先のキャリアが格安SIMを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)で、相乗りしている回線が乗り換え前の大手キャリアの回線と同じであれば、iPhoneのSIMロックを解除せずに格安SIMと組み合わせて利用できる場合があります。

たとえばドコモで購入したiPhoneの場合、「mineo」のDプランや「OCN モバイル ONE」といったドコモの回線を利用する格安SIMであれば、SIMロックを解除することなく通話や通信が可能です。

いっぽう、auやソフトバンクで購入したiPhoneの場合は事情が複雑で、SIMロックを解除せずに使える場合もあれば、解除が必要な場合もあります。

たとえばauで購入したiPhoneを「UQ mobile」で利用したい場合、2015年〜2016年に登場した「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」「iPhone SE(第1世代)」はSIMロックの解除が必要ですが、2017年に登場した「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」「iPhone X」以降のモデルはSIMロックの解除が不要です。

なお、大手キャリア3社の回線すべてに対応するmineoの場合、auで購入したiPhoneをAプランで利用したり、ソフトバンクで購入したiPhoneをSプランで利用したりする際には、利用するSIMカードの種類によってSIMロックの解除が必要だったり不要だったりします。

SIMロックを解除せずに利用できる格安SIMの回線についての早見表。◎は「SIMロックの解除は不要」、○は「SIMロックの解除が不要な場合もある」、△は「SIMロックの解除が必要」

SIMロックを解除せずに利用できる格安SIMの回線についての早見表。◎は「SIMロックの解除は不要」、○は「SIMロックの解除が不要な場合もある」、△は「SIMロックの解除が必要」

まとめると、

・ドコモで購入したiPhoneをドコモ回線の格安SIMで使うならSIMロック解除は不要
・auとソフトバンクで購入したiPhoneは、たとえ同じ回線を使う格安SIMであってもSIMロックの解除が必要な場合がある

ということになります。

どのような場合でもSIMロックは解除しておくのが安心!

引き続き利用したいiPhoneのSIMロックを解除する必要があるかどうかは、格安SIMのWebサイトで公開されている動作確認済み端末のリストをチェックすることで、乗り換え前に確かめておくことができます。

とはいえ、「iPhoneのモデル」「iPhoneを購入した大手キャリア」「乗り換え先の格安SIMが使う回線」「選んだSIMカードの種類」といった条件にSIMロック解除の必要性が左右されることは、ユーザーの視点からすれば把握しづらい部分です。

mineoが公開している動作確認済み端末のリストにおいて、Sプラン(ソフトバンク回線)でソフトバンク版の「iPhone 7」を利用する場合の動作確認結果を表示したところ。利用するSIMカードの種類に応じてSIMロック解除が必要な場合と不要な場合の2通りあることがわかります

mineoが公開している動作確認済み端末のリストにおいて、Sプラン(ソフトバンク回線)でソフトバンク版の「iPhone 7」を利用する場合の動作確認結果を表示したところ。利用するSIMカードの種類に応じてSIMロック解除が必要な場合と不要な場合の2通りあることがわかります

大手キャリアで購入したiPhoneを乗り換え後も使い続けるのであれば、SIMロックの解除を済ませておくと安心です。

たとえば、乗り換え先の格安SIMが乗り換え前の大手キャリアと同じ回線を使っていてiPhoneのSIMロック解除が不要だった場合でも、しばらく使っているうちに別の格安SIMへ乗り換えたくなるかもしれません。その乗り換え先がSIMロックの解除を必要とする格安SIMだったとしても、あらかじめiPhoneのSIMロックが解除してあれば、SIMフリー端末と同じ感覚で自由に乗り換えられるようになります。

大手キャリアでのSIMロック解除手続き方法は「オンライン」と「店頭」の2通りから選べます。オンラインの場合は各社のマイページから申し込みが可能で、手数料は無料。店頭手続きの場合は3,000円の手数料が掛かります。ドコモのみ「電話」での手続きが可能ですが、この場合も3,000円の手数料が掛かります。

SIMロックを解除できるのは2015年に登場した「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」以降のモデルで、原則としてiPhoneの購入から101日目以降に解除を申し込むことができます。今から2年前に購入した「iPhone XS」(2018年登場)などのモデルであれば、すでにSIMロックが解除できることになります。

ただし、iPhoneの端末代金を全額支払い終えていたり、前回のSIMロック解除から100日が経っていたりといった条件を満たしていれば、購入から100日以内でも解除を申し込める場合があります(条件はiPhoneを購入した大手キャリアによって異なります)。また、SIMロックを解除してほかのキャリアに乗り換えたとしても、分割払いの残金は支払う必要があります。

乗り換えてからでもSIMロックは解除できる?

ここまでは「乗り換え前にiPhoneのSIMロックを解除すべきかどうか」をチェックしてきましたが、乗り換え後にSIMロックを解除することも可能です。

大手キャリアでは、すでに解約したユーザーが過去に購入した端末や、SIMロックが掛かったままで流通している中古端末のSIMロック解除も受け付けています。MNP(携帯電話・PHS番号ポータビリティー)制度を利用して大手キャリアから格安SIMに乗り換える場合、乗り換え手続きの完了と同時に大手キャリアは自動的に解約されますが、仮にSIMロックを解除せずに乗り換えたとしても、後日改めてSIMロックを解除できるというわけです。

大手キャリア解約後のSIMロック解除もオンラインもしくは店頭で手続きを申し込めますが、ソフトバンクを2019年9月12日以前に契約したユーザーが解約後に手続きを申し込めるのは店頭のみとなります。手数料はオンラインなら無料、店頭なら3,000円が掛かります。なお、ドコモは契約中であれば電話でも解除の手続きを申し込めましたが、解約後の解除や中古端末の解除の場合は利用できません。

なお、解約後の端末や中古端末のSIMロック解除手続きには、契約中の手続きとは異なる点もあります。オンラインで申し込む場合、「IMEI(端末識別番号)」と呼ばれる15桁の数字を入力する必要があります。iPhoneの場合は「電話」アプリで「*#06#」と入力することでIMEIを確認できます。

また、店頭で解除を申し込む場合、購入した本人以外が解除できるのは1日2台までと制限されています。これには中古で購入した端末や他者から譲渡された端末が該当します。自分で購入したiPhoneの場合は台数制限の対象外ですし、家族全員で乗り換えないかぎり3台以上のiPhoneのSIMロックを同時に解除することもあまりないとは思いますが、念のため憶えておくといいでしょう。

松村武宏

松村武宏

信州佐久からモバイル情報を発信するフリーライターであり2児の父。気になった格安SIMは自分で契約せずにはいられません。上京した日のお昼ごはんは8割くらいカレーです。

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