直近2週間に発表された、スマートフォンなどをはじめとするモバイル業界に関わるニュースや、各社のスマートフォンのアップデート情報をまとめて紹介する連載「隔週スマホニュース」。今回は、追加で発表されたKDDIの新ブランド「povo」の詳細や、ソフトバンクの新ブランド「LINEMO」のサービス開始など、4つの話題をお届けする。
KDDIは、2021年3月12日、23日にサービス開始を控えた新料金「povo(ポヴォ)」のさらなる詳細を発表した。注目のeSIMサービスは、サービス開始当初の3月23日から、新規契約またはMNP契約に限り提供される。(2021年3月19日訂正:eSIMについて、auからpovoへの移行の対応は夏以降となります。以上、お詫びし訂正しいたします。)。このほか、明らかになったpovoの詳細は、以下の通りだ。
RCSサービスの「+メッセージ」と、コンテンツフィルタリング「あんしんフィルター for au」(無料)に対応する。「+メッセージ」は、KDDI、NTTドコモ、ソフトバンクの3キャリアによる合同事業で、従来からのSMSをベースに、LINE的なメッセージングサービスを実現するというものだ。
auの端末購入サポート「かえトクプログラム」「アップグレードプログラムNX」「アップグレードプログラムDX」「アップグレードプログラムEX」「アップグレードプログラム」は、povoに移行しても契約は継続される。なお「アップグレードプログラムNX」以外のプログラムで、残債の免除が行使できるのは2021年夏以降となる。
iPhoneなしの単体でも、「Apple Watch」で音声通話やメッセージが利用できる「ウォッチナンバー」については、auで申し込みをしたうえでpovoに移行した場合については継続して利用可能となる。なお、NTTドコモの「ahamo」やソフトバンクの「LINEMO」はApple Watch向けの同様のサービスに対応しないので、これら競合サービスに対するpovoのアドバンテージとなるだろう。
ソフトバンクの新ブランド「LINEMO(ラインモ)」が、今週3月17日よりサービスを開始した。初日におけるSNS上の反応を見ると、予想された受付サイトの混雑のほかに、契約に際して、転入予定の電話番号以外の電話番号の入力が求められる点がわかりにくいという指摘が数多く見られた。なお、翌18日には、転入予定の電話番号だけの入力だけで契約できるように改善されている。3キャリアの新ブランドの中では最も早くサービスが開始されたLINEMOだが、初動はおおむね順調のようだ。
以下は、追加で発表されたLINEMOの詳細情報となる。
ソフトバンクやワイモバイルの端末を、LINEMOで使う場合、SIMロックの解除が必要となる。SIMロックの解除条件はその端末の発売時期によって異なるが、オンラインサポートページ「My SoftBank」や「My Y!mobile」を使えば無料で可能。なお、実店舗でSIMロックを解除する場合、3,300円(税込)の手数料が発生する。SIMロック解除の詳細は「ソフトバンク」や「ワイモバイル」を参照のこと。
LINEMOの支払いについて、当面はクレジットカード払いのみに対応し、口座振替は後日対応する予定とのことだ。
NTTドコモとスカパーJSATは、2021年3月10日、小型飛行機を活用して、市街地・山林・離島での電波伝搬測定の実証実験を行ったと発表した。これは、成層圏に浮かべた無人飛行機を使った通信技術「HAPS(ハップス:高高度プラットフォームステーション)」に向けた実験の一環。「HAPS」は6Gが目指す通信エリアの拡大を実現するための注目技術で、成層圏から地上に向けて電波を照射することで、人口密度の低い山間部、海上、空を効率的にエリア化できるとされるもの。NTTドコモでは、今回の実験をふまえ、2023年度までに、成層圏での実証実験を行う予定だ。なお、「HAPS」については、ソフトバンクが2017年に「HAPSモバイル」を設立しており、成層圏での飛行実験を成功させるなど技術的には先行している。
今回使われた小型飛行機。高度0.5〜3.8kmからミリ波 と2GHz帯 の2種類の電波を照射して実験を行った
通信事業者の世界的な業界団体であるGSM Association(GSMA)は、2021年3月8日(現地時間)、「Mobile World Congress(MWC)Barcelona」を6月28日〜7月1日の期間で実施すると発表した。MWCは、毎年2月末にスペイン・バルセロナで実施される世界最大のモバイル専門見本市で、この時期を狙って世界中のメーカーが新製品を発表するなど、業界の動向を見るうえでも重要なイベントとなっている。昨年は新型コロナウイルスの影響で、直前に中止となったが、今年は、オンラインとリアルの二重開催にするなど、安全対策をとって、約2年ぶりの開催されるようだ。
2021年3月5日から3月18日の間に公開された、スマートフォンやタブレット、携帯電話のソフトウェアアップデート情報をまとめた。なお、定期的なアップデートが行われている端末については、除外している。
iOS 14.4.1 および iPadOS 14.4.1の配布
・iPhoneシリーズ
・iPadシリーズ
セキュリティアップデートおよび不具合修正など
・AQUOS sense4 SH-41A(シャープ)
・AQUOS R5G SH-51A(シャープ)
・Galaxy A51 5G SC-54A(サムスン)
・Xperia 5 II SO-52A(ソニーモバイル)
・Xperia 1 II SO-51A(ソニーモバイル)
Android 11へのバージョンアップ
・Galaxy Z Flip SCV47(サムスン)
セキュリティアップデートおよび不具合修正など
・かんたんケータイ KYF41(京セラ)
・BASIO3(京セラ)
・AQUOS sense3 basic SHV48(シャープ)
・Speed Wi-Fi 5G X01(シャープ)
・AQUOS zero5G basic DX SHG02(シャープ)
・AQUOS sense5G SHG03(シャープ)
・AQUOS sense2(シャープ)※UQ mobile版
・AQUOS sense3 basic(シャープ)※UQ mobile版
・Galaxy A41 SCV48(サムスン)
・Galaxy A41(サムスン)※UQ mobile版
・Mi 10 Lite 5G XIG01(シャオミ)
セキュリティアップデートおよび不具合修正など
・Pocket WiFi 809SH
・DIGNO G(京セラ)
・DIGNO F(京セラ)
・AQUOS sense4 basic(シャープ)
セキュリティアップデートおよび不具合修正など
・Rakuten Mini(楽天モバイル)
・OPPO Reno A 128GB(オッポ)
・OPPO A5 2020(オッポ)
・AQUOS sense4 lite(シャープ)
・HUAWEI P30 lite(ファーウェイ)
・HUAWEI nova lite 3(ファーウェイ)
・Galaxy Note10+(サムスン)
Android 11へのバージョンアップ
HUAWEI Mate 20 Pro(ファーウェイ)
FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。