レビュー
健康管理はこれにお任せ!

必要機能をバランスよく盛り込んだフィットネス系スマートウォッチ、ガーミン 「VENU 2/2S」レビュー

ガーミンから登場した最新のスマートウォッチ「VENU 2」(ヴェニューツー)「VENU 2S」(ヴェニューツーエス)を実際に2週間ほど試用したレビューをお届け。日常からスポーツシーンまでその使い勝手をレビューしていく。

スマートウォッチ、アクティブトラッカーとしての機能のほか、本格的なスポーツにも対応する「VENU 2」(右)と小ぶりな「VENU 2S」(左)

スマートウォッチ、アクティブトラッカーとしての機能のほか、本格的なスポーツにも対応する「VENU 2」(右)と小ぶりな「VENU 2S」(左)

スポーツウォッチ×スマートウォッチのいいとこ取りモデル

ガーミンといえば「GPS」と言われるほど、高性能のGPS測位技術を持つブランドとして知られている。アウトドアスポーツに親しむ筆者は、ランニングや自転車、トレッキングなどのスポーツシーンで、これまでもさまざまなガーミン製のGPS対応ギアを使用してきた。正確に移動距離、ペースが計測できるほか、現在地の確認もできるため、マラソンや自転車のレース中にかなり助けられた記憶がある。

このように、以前のガーミンは本格的にスポーツを楽しむ人向けのデバイスが多い印象だったが、近年は健康的な生活を楽しむライトユーザー向けの製品も多数リリースしている。今回レビューする「VENU 2/2S」もその流れをくみ、睡眠や歩数の計測を行うアクティブトラッカーとしての機能をもつ健康管理に注力したモデル。しかし、元々ガーミンが得意とするランニングや自転車、スイミングなどのスポーツにも対応する専用のトラッキングモードを搭載しているため、ライトなスポーツユーザーから本格的にスポーツを楽しむユーザーまで幅広いユーザーが使える、バランスのいいスマートウォッチに仕上がっている。

画面サイズこそ違えど、どちらも画面の解像度が高く、細かい数字もクリアで見やすい

画面サイズこそ違えど、どちらも画面の解像度が高く、細かい数字もクリアで見やすい

「VENU 2」は直径約45mm、重量約49gのボディに、有機ELを搭載。前モデル「VENU」よりもディスプレイのサイズが大きくなり、解像度も向上している。いっぽう、直径約40o、重量38.3gとひと回り小さい「VENU 2S」も同様に有機ELを搭載。2モデルの違いはほぼサイズだけで、「VENU 2S」は女性向けというところだろうが、ウェアラブルデバイスに軽さを求める男性も多く、男性が着用するのもアリだろう。

気になるバッテリーの持ちは、「VENU 2」が最大11日間、「VENU 2S」が最大10日間となっている。テストとして、「VENU 2」をフル充電の状態から丸4日間使用し、その間、約30分の水泳2回、約1時間のランニング1回を行ったところ、バッテリーの表示は40%となっていた。スマートウォッチの中には1日使っただけで充電が必要なモデルがあることを考慮すれば、「VENU 2」はストレスなく使えるロングバッテリーのモデルと言えるだろう。

本機は、単体でも健康状態などのデータを閲覧できるが、同社の他モデルと同様に、専用アプリ「Garmin Connect(ガーミンコネクト)」でスマホと「VENU 2」「VENU 2S」を連携させれば、健康状態やアクティビティのより詳しい結果がスマホ上で記録・確認できる。こちらの動作に関しても、スマホとのペアリングも実にスムーズでまったくストレスはなかった。

※「VENU 2」と「VENU 2S」の違いは主にサイズとバッテリー駆動時間のみなので、ここからは「VENU 2」を試用したレビューをお届けする。

自分の健康状態を素早くチェックできるヘルスモニタリング機能

「VENU 2」に新しく搭載されているヘルスモニタリング機能には、睡眠の質を数値で確認できる「睡眠スコア」や「フィットネス年齢」の計測機能が搭載されている。また、血液中に取り込まれた酸素レベルを測定可能な「血中酸素トラッキング」機能にも対応。前モデルにも搭載されていた身体のエネルギー状態を数値化する独自の指標「ボディバッテリー」などと合わせて、さらに高度な健康管理が可能になっているのが特徴だ。

「睡眠スコア」の表示画面。前夜の睡眠の質が数値で表示されるだけではなく、改善するためのアドバイスも同時に受けられる

「睡眠スコア」の表示画面。前夜の睡眠の質が数値で表示されるだけではなく、改善するためのアドバイスも同時に受けられる

搭載された心拍、加速度センサーにより、睡眠時間だけではなく、睡眠の深さ・浅さも自動で計測

搭載された心拍、加速度センサーにより、睡眠時間だけではなく、睡眠の深さ・浅さも自動で計測

心拍数のわずかなゆらぎから睡眠中の呼吸数も計測。「無呼吸症候群」を把握する指標にもなる

心拍数のわずかなゆらぎから睡眠中の呼吸数も計測。「無呼吸症候群」を把握する指標にもなる

睡眠スコアは時計を腕に装着した状態で寝ることで自動で計測される。スコアの良し悪しは、睡眠時間以外にも睡眠の深さなどからも割り出される。スコアがよくなかった日の生活を思い出してみると、寝る直前まで飲酒していたことがあり、「寝酒は睡眠に悪い影響を与える」ということは知っていたが、改めてそれが明らかになった。よくなかった日の原因を認識して解決すれば、結果としていい睡眠をとることができるのだ。

また、現在の体にあるエネルギー量を数値化する「ボディバッテリー」も面白い機能だ。良質な睡眠を十分確保できていれば、翌朝エネルギーがチャージされて数値が高くなる。反対に、睡眠が不十分であればエネルギーの加算される量が少なくなる。さらに日中ハードに動いたり、ストレスが多かったり(心拍数と呼吸から算出される)するとエネルギー量が減少する。

1日の活動量が多いとボディバッテリーの数値は減少する

1日の活動量が多いとボディバッテリーの数値は減少する

日常的なアクティビティや心拍数の状況、体重の推移などから、フィットネス年齢が自動で計測してくれる機能も便利だ。実年齢よりも低いとよいとされるが、下げるためのアドバイスもしてくれるので、フィットネス初心者にもわかりやすいだろう。

数値を下げるための具体的な方法が示されるのでモチベーションにもなる。ひとまず実年齢より低いのでちょっと安心

数値を下げるための具体的な方法が示されるのでモチベーションにもなる。ひとまず実年齢より低いのでちょっと安心

さまざまなウェアラブルデバイスに搭載されつつある血中酸素濃度の計測は、「ヘルススナップショット」という機能を使えば、ストレスレベル、呼吸回数、心拍数などと一緒にまとめて計測できる。正直なところ、これらのデータは、それぞれの数値を毎日別々に確認するのはなかなか面倒なので、まとめて数値を計測してくれるのは非常に便利だと感じた。

上段の100%と表示されているのが血中酸素濃度。中段左からストレスレベル、心拍数、呼吸数の数値が表示される

上段の100%と表示されているのが血中酸素濃度。中段左からストレスレベル、心拍数、呼吸数の数値が表示される

血中酸素濃度の数値は新型コロナウイルス感染の判断基準にもなると言われているが、このデバイスで計測できる数値はあくまで目安。定期的に計測して数値を蓄積していくことで、身体の異常や変化にも気づくきっかけになるだろう。なお、ヘルススナップショットの計測は2分と短時間で終わるため、仕事の休憩時間などにも行うことができる。

アクティビティトラッキング機能は本格的でガーミンらしい完成度

前述の通り、ガーミンと言えば、GPSや各種センサーを利用したアクティビティのトラッキングにも定評がある。今回は、「VENUS 2」のトラッキング精度を確かめるべく、趣味のランニングで試してみた。

明るい日中でも見やすいモニター。パッと見て数値が把握できるのは大きなアドバンテージだ

明るい日中でも見やすいモニター。パッと見て数値が把握できるのは大きなアドバンテージだ

まずはランニングから。ランニングモードを起動させると、GPSが自分の現在地を捕捉しはじめる。捕捉が遅いモデルだと1分近く待たされることもあるが、「VENU 2」は5秒ほどで捕捉が完了。ほぼ待ち時間なしで使えるのは驚きだ。計測した距離やペースも非常に正確で、まさに「GPSのガーミン」という特徴がよく出ている部分だと思う。

スマホ上ではタイムや距離のほか、ピッチなどランニングのスキルアップに必要なデータも取得可能

スマホ上ではタイムや距離のほか、ピッチなどランニングのスキルアップに必要なデータも取得可能

また「VENU 2」には筋トレ好きのための機能も新しく搭載された。それがワークアウトをアニメーションで表示する「動画ワークアウト」機能だ。筋トレはフォームが大切、というのは、フィットネス効率、およびケガ防止の面からもよく知られるところだが、ウェアラブル端末でフォームをチェックしながらトレーニングできるのは、初心者トレーニーにはありがたい機能だろう。

Amazon Musicとの連携や「モバイルSuica」の使用もOK

ここまで健康管理やスポーツに特化した機能を紹介してきたが、「VENU 2」はスマホアプリの通知など、いわゆるスマートウォッチらしい機能も充実している。

Amazon Musicのほか、Line Music、Spotifyから、約650曲をダウンロードできる

Amazon Musicのほか、Line Music、Spotifyから、約650曲をダウンロードできる

メールやSNSの通知は当然として、すでにガーミン製の多くのモデルで使えるようになった「モバイルSuica」にも対応(「Garmin Pay」と連携)。今回スポーツシーンをメインに使っていて便利だと感じたのは、「Amazon Music」などの音楽配信アプリとの連携だ。Amazon Musicのほか、Line Music、Spotifyから、約650曲をダウンロードして、本体メモリーに保存・再生できる(再生には、Bluetooth対応のイヤホンが必要)。スマートウォッチ単体で音楽が再生できるのは珍しくはないが、スマホを持たずに音楽を楽しみながらスポーツができるのは、やはり快適。しかも、普段利用している音楽アプリのプレイリストを使えるのはさらに快適と思えた。

まとめ

「VENU 2」を2週間ほど使用してみた感想としては、スポーツウォッチとスマートウォッチのいいところをちょうどよくバランスしている印象だ。

普段づかいのスマートウォッチの機能としては、アップルの「Apple Watch」シリーズと比べても大差なく、バッテリーの持ちは明らかに「VENU 2」に軍配が上がる。さらに、スポーツのトラッキング精度が非常に高いため、スポーツシーンでの利用を考えている人にとって「VENU 2」はピッタリなスマートウォッチと言えるだろう。

特に気にいったのが物理ボタンとタッチパネルの両方が使えるところだ。タッチパネルだけだと、汗や雨などが画面に付着すると誤作動につながるし、グローブをつけている冬は操作ができない。小さいことに感じるが、こういった細かい配慮がきかされているおも、スポーツをメインに考えている自分にとってはベストに近いスマートウォッチだった。

今 雄飛

今 雄飛

ミラソル デポルテ代表。自転車、トライアスロン、アウトドア関連のライターとしても活動中。趣味はロングディスタンスのトライアスロン。

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