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自身や大切な人の命を守る! 防災関連アプリや災害発生時に役立つ機能の使い方を覚えて緊急時に備えよう

今や大地震や豪雨などの自然災害は、いつ起きても不思議ではありません。そこで、スマートフォン(以下、スマホ)を使った防災対策と、万一災害に遭った時の安否確認などを、いつでも使えるようにしておきましょう。

緊急時に正しく迅速に活用できるように、事前にしっかり準備をしておこう

緊急時に正しく迅速に活用できるように、事前にしっかり準備をしておこう

※以下は、「iPhone 12 Pro」(iOS 15.5)と、「Pixel 5」(Android 12)を使って解説しています。

防災アプリを活用する

防災アプリは、災害の発生を瞬時にプッシュ通知で知らせたり、災害発生時の安否確認、防災に役立つ情報の提供など、さまざまな機能を持っています。

いろいろなアプリが公開されていますが、大切なことは情報の精度と、使い勝手のよさです。そこで以下では、定番の無料アプリを厳選して紹介します。すでにインストール済みの人もいると思いますが、きちんと機能を理解し、正しい設定に基づいて動作しているか見直しておきましょう。

●災害発生の情報をプッシュ通知で受け取る

まずインストールしておきたいのは、災害発生のプッシュ通知と安否確認機能、防災対策情報を提供するアプリです。

定番は「Yahoo!防災速報」「goo防災アプリ」の2つです。いずれも同様の機能を提供しますので、ご自身で使い勝手のいいほうを試してみてください。

・Yahoo!防災速報の設定と使い方

Yahoo!防災速報は、「災害情報」「マップ」「防災手帳」「設定」の4つのカテゴリー画面で構成されます。

「防災情報」には、発令された警報などの情報やお知らせなどが表示されます。プッシュ通知の設定は、「設定」をタップして開き、「プッシュ通知する情報の選択」で行います。各項目をタップするとオン/オフできますので、必要だと思う項目をオンにしましょう。

iPhoneは「マナーモードでも鳴らす」、Androidは「マナーモード時の通知音」をオン/通知音を鳴らす、にするとスマホをマナーモードにしている時でも、通知音が鳴るようになります。

この画面で、項目別にプッシュ通知のオン/オフが可能。これで災害発生時、ほぼリアルタイムにプッシュ通知が届く

この画面で、項目別にプッシュ通知のオン/オフが可能。これで災害発生時、ほぼリアルタイムにプッシュ通知が届く

「現在地連動」は、今いる場所の災害情報を受信する時にオンにします。出張や旅行先など、どこにいてもプッシュ通知が受け取れるよう、オンにしておくのがおすすめです。

「地域の設定」は、あらかじめプッシュ通知を受け取りたい地域を最大3件まで登録できます。離れて暮らす家族や親族、友だちなどの居住エリアを登録しておくといいでしょう。

「防災タイムライン」は、周囲の環境や家族構成をもとに、水害時の避難行動や防災行動を事前に用意しておくための機能です。水害の可能性がある地域に住んでいる人は内容を確認して設定しておきましょう。

「防災タイムライン」には、水害発生時の防災行動をあらかじめ登録しておく

「防災タイムライン」には、水害発生時の防災行動をあらかじめ登録しておく

「マップ」では、居住地域周辺の災害情報が確認できます。利用ユーザーが投稿したコメントも確認でき、避難情報などが発令された時に「投稿」ボタンからコメントを投稿することも可能です。

「防災手帳」では、「防災タイムライン」の確認のほか、避難場所の登録、自治体が発表するハザードマップの確認ができます。

「緊急連絡先」は、安否確認をする時に利用します。「災害用伝言板 171」「災害用伝言板(Web171)」「J-anpi 安否情報まとめて検索」が用意されています。

それぞれ利用手順を確認できますので、災害発生時に連絡を取り合いたい全員と情報を共有しておきましょう。

災害発生時の安否確認は、使い方をしっかり確認しておこう

災害発生時の安否確認は、使い方をしっかり確認しておこう

「防災用品」では、被災時に必要となる備蓄品や持ち出し品のリストがまとめられているので、確認して準備しておくといいでしょう。

「こまったときは」には、ライフラインや救急に関する災害発生時の対処法がまとめられ、災害発生時の行動や備えも災害の種類ごとに細かくまとめられています。

各項目をタップすると、詳細な情報を確認できる。あらかじめ、目を通しておこう

各項目をタップすると、詳細な情報を確認できる。あらかじめ、目を通しておこう

・Yahoo!防災速報の入手先
iOS:https://apps.apple.com/jp/app/yahoo-防災速報/id481914139
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.yahoo.android.emg&hl=ja

・goo防災アプリの設定と使い方

続いてgoo防災アプリを見ていきましょう。まずはプッシュ通知の設定です。画面左上の横三本線ボタンをタップして「プッシュ通知設定」をタップします。

開く画面で、プッシュ通知を受け取りたい地域を最大3件まで登録できます。「エリア連動通知を有効にする」をオンにしておくと、登録地域以外にいる時に、現在地の通知を受け取ることができます。

「プッシュ通知する情報」で、プッシュ通知を受け取りたい項目をオンにしておきましょう。設定したら、右上の「保存」をタップします。

また、メニュー(下の画像の左側)の「事前登録」では、以下で説明する安否情報に使うパーソナルデータを登録できます。事前に登録しておくと、安否確認を使う時に入力の手間を省くことができます。

受け取りたいプッシュ通知の項目をオンにする

受け取りたいプッシュ通知の項目をオンにする

goo防災アプリには、「ホーム」「防災情報」「SNS」の3つのタブがあります。

「ホーム」がメインのタブ画面になり、ここから各機能を利用することになります。

最新のニュースや天気を確認でき、「防災マップ」では周辺地域の防災情報を確認できます。またマップでは、右下の右から3番目の検索ボタンから、付近の避難所などを検索することも可能です。

「安否登録・検索」からは、「J-anpi 安否情報まとめて検索」を利用します。災害発生時に自分の名前や電話番号、伝言内容を登録すると、ほかのユーザーが名前か電話番号であなたの安否情報を確認できるようになります。

家族や友人・知人たちとあらかじめ、どの安否情報確認サービスを使うか決めておこう

家族や友人・知人たちとあらかじめ、どの安否情報確認サービスを使うか決めておこう

「家族へ連絡」は、災害発生時、登録したメールアドレス(最大10件)に対してメールを送信するための機能です。集合場所や現在地、伝言などを送信できますので、使い方を確認しておきましょう。

「地域防災情報」には、現在地で発表された防災情報が表示されます。

「防災情報」タブでは、防災に役立つ情報や、医療辞典が提供されます。あらかじめ目を通しておき、いざというときに備えましょう。

「災害時の連絡手段」からは、「災害用伝言板(Web171)」「災害用伝言板 171」のほか、NTTドコモ、au、ソフトバンクが提供する「災害用伝言板」を利用できます。

各サービスの概要や使い方を確認しておきましょう。なお、2022年6月8日現在、「災害用伝言板 171」へのリンクが切れていますので、該当ページは検索で探してください。

「災害時の連絡手段」から、災害伝言板を利用できる

「災害時の連絡手段」から、災害伝言板を利用できる

「SNS」タブは、内閣府や防衛省などの「Facebook」や「Twitter」へのリンク情報です。該当のSNSを使っているなら、フォローすることで最新の情報が各SNSアプリに届きます。

・goo防災アプリの入手先
iOS:https://apps.apple.com/jp/app/goo防災アプリ/id904566613
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.ne.goo.bousai.bousaiapp&hl=ja

●スマホの位置情報と通知の設定をチェック

災害発生のプッシュ通知を受け取る設定にした時は、正しく通知が表示されるようになっているか、スマホの「位置情報」と「通知」の設定も見直しておいてください。

iPhoneの位置情報は、「設定」の「プライバシー」から設定します。

「プライバシー」で「位置情報サービス」をタップし、設定したいアプリをタップ。位置情報の利用は「常に」を選び、「正確な位置情報」をオンにします。

「常に」を選ぶのは、移動中もアプリがバックグラウンドで位置情報を取得し、現在地の災害情報を通知できるようにするためです。少しバッテリーを使いますが、それほど大量に消費することはありません。

アプリの位置情報の利用を「常に」に、「正確な位置情報」をオンにする

アプリの位置情報の利用を「常に」に、「正確な位置情報」をオンにする

通知は、「設定」の「通知」から設定します。「通知」画面でアプリをタップ。「通知を許可」と「即時通知」をオンにしましょう。

「通知」欄で通知のスタイルを選ぶことができ、「サウンド」や「バッジ」のオン/オフもできますので、使い勝手に合わせて設定しておきましょう。

「通知」画面でアプリを選択し、設定を変更する。「緊急速報」では、通信キャリアが提供する緊急速報の通知をオン/オフする

「通知」画面でアプリを選択し、設定を変更する。「緊急速報」では、通信キャリアが提供する緊急速報の通知をオン/オフする

Androidの位置情報は、「設定」の「位置情報」で設定します。

「位置情報」を開いたら、設定したいアプリをタップ。「常に許可」を選び、「正確な位置情報を使用」をオンにします。

位置情報の権限は「常に許可」を選び、「正確な位置情報を使用」をオンにする

位置情報の権限は「常に許可」を選び、「正確な位置情報を使用」をオンにする

通知に関しては、「設定」の「通知」で設定をします。「通知」画面を開いたら、「アプリの設定」でアプリを選択して通知のオン/オフなどを設定します。

ただし、筆者の環境ではYahoo!防災速報とgoo防災速報の両アプリともここには表示されず、アプリ側の設定に依存するようになっていました。

また「プライバシー」や「全般」欄で、通知のスタイルなどを設定できます。

Androidの場合は、通知のスタイルなどは全アプリ共通の設定になる

Androidの場合は、通知のスタイルなどは全アプリ共通の設定になる

●居住地域の自治体が提供するアプリ

自治体が独自に防災アプリを提供している地域もあります。自分の地域の自治体が提供していないか、iPhoneとAndroidの各アプリストアで探してみてください。

自治体が提供するアプリでは、その地域独自の防災情報が提供されますので、インストールして使い方を理解しておきましょう。

たとえば東京都は、「東京都防災アプリ」を提供しています。防災や災害発生時に役立つ情報が多数掲載されていて、これは東京都民以外でも役に立ちます。「防災マップ」では、付近の避難所を探すことができ、あらかじめダウンロードしておくと、オフラインマップも利用できます。

東京都防災アプリのトップ画面。防災関連の情報が満載だ

東京都防災アプリのトップ画面。防災関連の情報が満載だ

・東京都防災アプリの入手先
iOS:https://apps.apple.com/jp/app/東京都防災アプリ/id1290558619
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.tokyo.metro.tokyotobousaiapp&hl=ja&gl=US

●災害発生時に情報を収集する

災害の発生時、避難場所などで身の安全を確保したら、次に必要なのは正確な情報です。情報収集に便利なアプリが「NHKニュース・防災」です。

このアプリでは、最新のニュースや災害情報を閲覧でき、ライブ配信の視聴も可能です。また、雨雲や台風、河川情報などをマップで確認でき、災害情報をプッシュ通知する機能もあります。

気象や災害情報などの最新ニュースを配信する。「ライブ・番組配信」は、緊急時に視聴できる

気象や災害情報などの最新ニュースを配信する。「ライブ・番組配信」は、緊急時に視聴できる

「設定」画面から、天気や災害に関するプッシュ通知の設定ができる

「設定」画面から、天気や災害に関するプッシュ通知の設定ができる

・NHKニュース・防災の入手先
iOS:https://apps.apple.com/jp/app/nhk-ニュース-防災/id1121104608
Android:https://play.google.com/store/search?q=nhkニュース・防災&c=apps&hl=ja

災害時に役立つ機器を準備する

大規模な災害が発生すると、スマホの通信が制限されることがあります。また、スマホのバッテリーを充電するための電源の確保も重要です。

そこで、テレビ/ラジオを視聴できる機器と、モバイルバッテリーやソーラー充電器を準備しておくといいでしょう。

●テレビ/ラジオで情報収集する

ケンコートキナーの「手回しワンセグTVラジオ KR-013AWFTE」は災害時に役立つ多機能なワンセグTVラジオ。

乾電池、バッテリーのほか、手回し充電にも対応。万一乾電池やバッテリーが切れても、手回しで充電ができます。

バッテリーからはスマホの充電も可能(バッテリー容量半分を使用)で、LEDライト、緊急時のサイレン機能も搭載します。

手回し充電にも対応するので、電源の確保が難しい時でも情報収集ができる

手回し充電にも対応するので、電源の確保が難しい時でも情報収集ができる

●スマホの電源を確保する

スマホのバッテリーが切れてしまうと、通信手段を失ってしまいます。そのため、モバイルバッテリーを持っておくと安心です。

ただし、一般的なモバイルバッテリーは、使い切ってしまうと再充電が必要となり、電源を確保する必要が出てきます。

そこで持っていたいのが、太陽光で充電できるソーラー充電や手回し充電に対応したモバイルバッテリーです。ソーラー充電と手回し充電に対応したモバイルバッテリーは、Amazonや楽天市場で3,000〜5,000円程度で販売されているので、検討してみてはいかがでしょうか。

「NESTOUT ソーラーチャージャー SOLAR-1(2パネル 14W/2.1A)」のようなソーラー充電器もあります。これは、ソーラー充電器に直接機器を接続して充電します。SOLAR-1は、SunPower社製MAXEOセルを採用していて、太陽光を電力に変換する効率が高いのが特徴です。

スマホや充電が必要な機器に合わせたケーブルさえあれば充電ができます。電源を確保できない時に有効な手段なので、持っておくといざというとき役に立ちます。

変換効率の高いソーラーパネル2枚を使って機器を充電できる

変換効率の高いソーラーパネル2枚を使って機器を充電できる

現在地を共有する

安否や所在地を確認するために、現在地を共有する機能を使う方法があります。これは、共有を承諾し合ったユーザー(複数人で利用可)がそれぞれ移動しても、常にリアルタイムの現在地を地図上で確認できます。

そのため、離れた場所で被災した時など、場所を移動してもお互いの所在地を把握しておきたいケースで利用すると便利です。この機能は、「Google マップ」やiPhoneの「探す」アプリ(iPhoneユーザー同士)で利用できます。

以下では、iPhoneとAndroidの両ユーザー間で使えるGoogle マップの操作方法を紹介します。

●Google マップで現在地を共有する

まず、1人のユーザーがGoogle マップを起動し、画面右上のアカウントアイコンをタップ。開くメニューで「現在地の共有」をタップします。

「現在地の共有」画面が開いたら、「現在地を共有」をタップ。この時、「共有される情報を確認する」をタップすると、共有内容を確認できます。

開く画面ではまず、共有する時間を設定しましょう。iPhoneは「共有時間:1時間」をタップ(Androidは不要)。時間の右に「-」「+」ボタンが表示されるので、時間を指定します。また、「(自分で)無効にするまで」を選ぶこともできます。

同じ画面に共有相手の候補が表示されるので、共有したい相手が表示されていたらタップで選択。表示されていない場合は「もっと見る/その他」をタップします。

次の画面で、「検索」欄に共有したいユーザーの名前やメールアドレスを入力。候補からユーザーを選択し、右上の「共有」をタップします。

この時、 「リアルタイムの現在地を共有しますか?」という画面が表示される場合は、「2.[常に]を選択します」を選び、「設定に移動」をタップ。「設定」画面でGoogle マップの位置情報の利用を「常に」に設定しましょう。

これで、共有先として指定したユーザーのマップ上に、自分の所在地が表示されるようになります。

アカウントアイコン→「現在地の共有」→「現在地を共有」とタップ。中央の画像で共有時間を設定し、「もっと見る/その他」をタップ。最後に、ユーザーを指定して「共有」をタップする

アカウントアイコン→「現在地の共有」→「現在地を共有」とタップ。中央の画像で共有時間を設定し、「もっと見る/その他」をタップ。最後に、ユーザーを指定して「共有」をタップする

共有の招待を受けたユーザーには、メールが届きます。メッセージ内の「Google マップで表示」をタップするとGoogle マップが起動し、招待元のユーザーの所在地がわかります。

自分も現在地を共有する時は、「(招待元ユーザーの名前)さんと現在地を共有」をタップ。共有時間を設定して「共有」をタップすると、お互いのリアルタイムの現在地が、常に地図上で確認できるようになります。

招待を受けたユーザーはメールメッセージ内の「Google マップで表示」をタップすると、招待元の現在地がわかる。「○○さんと現在地を共有」をタップし、共有時間を設定して「共有」をタップすると、自分の現在地も共有される

招待を受けたユーザーはメールメッセージ内の「Google マップで表示」をタップすると、招待元の現在地がわかる。「○○さんと現在地を共有」をタップし、共有時間を設定して「共有」をタップすると、自分の現在地も共有される

・Google マップの入手先
iOS:https://apps.apple.com/jp/app/google-マップ-乗換案内-グルメ/id585027354

まとめ

最近は日本各地で地震が頻発し、近い将来には、大規模な地震発生が予想される複数のエリアも発表されています。また、これからの季節、大雨による被害も心配です。

こうした自然災害への防災対策は、今から日常的、かつ優先的にやっておくべきでしょう。今回紹介したアプリや機器などを活用し、防災に役立てていただければ幸いです。

なお、今回は最低限持っておくと便利なアプリを紹介しましたが、そのほかにも緊急信号としてライトを点滅させたり、大音量の音が鳴るなど、いざというときに便利なアプリはほかにもあります。アプリストアで「防災」や「緊急」などをキーワードに検索してみてください。

また、災害が発生した時に、スマホが使えなくなることも十分に考えられます。そうした状況も想定し、あらかじめ家族間で集合場所などを決めておくといったことも重要だと思います。

いずれにしても、防災対策は、あらゆる事態を想定しておくべきでしょう。大切な命を守るために、備えをしっかりとしておきましょう。

小野均

小野均

パソコンからモバイルまで、ハード&ソフトのわかりやすい操作解説を心がける。趣味は山登りにクルマという、アウトドア志向のIT系フリーライター。

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