レノボ・ジャパンは2023年3月24日、ゲーミングPCの新ブランド「LOQ（レノボ ロック）」を発表した。既存の「LEGION（レギオン）」を上位、「LOQ」を下位ブランドと位置づける。主なターゲットは、単純にゲームが好きなだけでなく、ゲームを通じて友達を作ったり、コミュニティに参加したりするユーザー。Z世代など若い世代にも訴求していきたい考えだ。具体的な製品は夏ごろに投入するという。

ゲーミングPCの新ブランド「LOQ」

エントリーユーザー向けの「LOQ」、発売は今夏

「LOQ」は、「IdeaPad Gaming」「IdeaCenter Gaming」に置き換わるエントリーゲーマー向けのゲーミングPCの新ブランド。「LEGION」で培ってきた設計思想を盛り込み、PCゲーミングの入り口となる製品を展開する予定だ。

「LOQ」というブランド名は、「Lock On」などゲーマーに親しみがある響きと、Lockというゲーマー同士の絆やつながり、コミュニティを強固につなぎとめるといった意図が込められているという。主なターゲットは、ゲームが好きなだけでなく、ゲームを通じて友達を作ったり、コミュニティに参加したりするユーザー。これからゲームを上手になり楽しみたい人やZ世代の獲得も狙う。

なお、今回はブランドの発表のみで、「LOQ」ブランドの製品は2023年夏ごろ発売する予定だ。どんな製品が登場するのか楽しみに待ちたい。

「LOQ」（参考展示）は今年の夏ごろの発売を予定する

「GeForce RTX 40シリーズ」搭載の「LEGION」

「LEGION」の2023年モデルも発表した。本体デザインなどは2022年モデルから大きな変更はなく、ヒンジが出っ張った構造や、4方向排気、ポート類の背面への搭載などを継承する。中身は、搭載するGPUやCPUが最新世代に刷新され、上位モデルはGPUに「GeForce RTX 4080 Laptop GPU」を採用。簡易水冷でパワフルかつ静音を実現したデスクトップもラインアップする。

Legion Pro 7i Gen 8

ゲーミングノートPCの最上位モデル。リサイクル素材を活用したアルミニウムボディに、「Core i9-13900HX」、「GeForce RTX 4080 Laptop GPU」を搭載する。ベイパーチャンバーにより、高性能なGPUのパワーを存分に引き出せるという。

ディスプレイはリフレッシュレートが240Hzの16型（2560×1600）だ。画面占有率93.59%とベゼル（額縁）が細く、没入感の高い画面でゲームを楽しめる。キーボードや本体手前にはRGBライトが埋め込まれた、ゲーミング仕様だ。

ゲーミングノートPCのフラグシップモデル「Legion Pro 7i Gen 8」

本体デザインは2022年モデルから変更はなく、せり出したヒンジ部分などの特徴を継承している

WASDキーのスペア

Legion Pro 5i/5 Gen8シリーズ

「Legion Pro 7i Gen8」と同じ16型のディスプレイを搭載し、スペックを少しだけ下げて、価格を抑えたモデル。16型の液晶ディスプレイは2560×1600で、リフレ種レートは240Hzと「Legion Pro 7i Gen8」と変わらないスペックだ。GPUには「GeForce RTX 4070 Laptop GPU」が選択できる。インテルのCPUを搭載したモデルと、AMDのCPUを搭載したモデルの2タイプをラインアップ。

「Legion Pro 5i/5 Gen 8」の天板は50％リサイクルアルミニウム＆マグネシウム

水冷クーラー搭載のゲーミングタワーPC「Legion Tower 7i」

タワー型のゲーミングデスクトップPC。簡易水冷クーラーを搭載しており、静音かつパワフルなのが特徴だ。体積が約34Lの筐体に、豊富なインターフェイスと拡張スロットを備え、すぐれた拡張性を実現している。3Dパターンが施されたフロントパネル、強化ガラス製のサイドパネルなど、ケース自体にもこだわっている。LEDライトは、背面のスイッチでオンオフが可能だ。

「Legion Tower 7i Gen 8」。前面は独自の3Dパターンが施されている

強化ガラス製サイドパネル

背面にLEDライトをオンオフできるスイッチが搭載されている