2024年2月27日、Xiaomiからスマートウォッチの最新モデル「Redmi Watch 4」と「Xiaomi Smart Band 8 Pro」が発売されました。どちらもスクエア型で、価格.com最安価格は前者が11,980円(税込。以下同)、後者が8,980円と1万円前後で購入できる高コスパモデル。どちらを買うか迷っている人もいるはず! ということで、2モデルを比較しながらレビューしました。
「Redmi Watch 4」(左)と「Xiaomi Smart Band 8 Pro」(右)。価格差は約3,000円と、どちらを買うか迷う絶妙な価格です
「Redmi Watch 4」と「Xiaomi Smart Band 8 Pro」は、前者が正方形に近く、後者が長方形に近いデザイン。ただし、サイズには大きな違いがあります。ディスプレイはどちらも有機ELで、「Redmi Watch 4」が1.97インチ、「Xiaomi Smart Band 8 Pro」は1.74インチとなっています。
「Redmi Watch 4」(左)と「Xiaomi Smart Band 8 Pro」(右)。「Redmi Watch 4」のほうが大きく、アプリのアイコンも大きいです
「Redmi Watch 4」は、個人的にも大きいと感じるサイズですが、重量が31.5g(ストラップ含まず)に抑えられているため、着用時に気になるとまではいかないレベル。画面が大きいため、データの視認性やタッチ操作が行いやすいという特徴もあります。加えて、アルミニウム合金をケースに採用しており、「Xiaomi Smart Band 8 Pro」よりも質のよさが感じられます。
1万円強のスマートウォッチには見えない質感の「Redmi Watch 4」
いっぽうの「Xiaomi Smart Band 8 Pro」は、大きすぎず小さすぎずちょうどいいサイズ感です。重量も22.5g(ストラップ含まず)と軽量なため、着用感はすこぶる快適。運動中から睡眠中まで、軽い着け心地が体験できます。
スリムで軽量な「Xiaomi Smart Band 8 Pro」。睡眠データを表示させたところですが、「Redmi Watch 4」と比較すると見やすさは少し落ちますが、視認性はそこまで低くはないです
外観の違いという点では、物理ボタンの有無があります。「Redmi Watch 4」はタッチ操作のほかに、本体右側の物理ボタンが画面点灯、ひとつ戻る操作に対応。タッチ操作と組み合わせることで、快適な操作感を実現しています。
いっぽうの「Xiaomi Smart Band 8 Pro」は、物理ボタンがなくタッチ操作のみとなります。物理ボタンを搭載する「Redmi Watch 4」と比べると、操作性は若干劣ります。
物理ボタンとタッチ操作に対応する「Redmi Watch 4」
どちらのモデルもディスプレイのリフレッシュレートが60Hz駆動に対応しており、滑らかなタッチ操作が行えますが、操作性に関しては「Redmi Watch 4」に軍配が上がるでしょう。ただし、スマートウォッチって実際に使うと、スマートフォンほど操作の頻度が高いわけではありません。そこを考慮すると、購入の決め手というほどではないでしょう。
次は基本機能を見ていきましょう。「Redmi Watch 4」と「Xiaomi Smart Band 8 Pro」は同じような価格帯ということもあってか、基本機能に大きな違いはありません。心拍数や血中酸素濃度のリアルタイムトラッキング、睡眠やストレスのモニタリングなどのウェルネス機能、そして150以上のスポーツモード、5つの衛星システム(BeiDou/GPS/GLONASS/Galileo/みちびき)などは共通です。
2モデルとも基本機能に共通点が多い
違うのはバッテリー持続時間です。「Redmi Watch 4」は最大20日間、「Xiaomi Smart Band 8 Pro」は最大14日間駆動となっており、約6日間の差があります。しかし、実際に使ってみるとどうでしょう。
もちろん「Redmi Watch 4」のほうがより長い間充電せずに使用できますが、両モデルとも10日間に一度充電すれば十分です。よほど充電が面倒だという人は、6日の差をより実感しやすいですが、そうでない人にとって、数値ほどの違いが使い勝手の違いに影響することはなさそう。どちらも「そこまで充電に気を遣わなくてOK」という印象です。
もう1点は、Bluetooth通話の対応有無です。Bluetooth通話は、スマートフォンの通話をスマートウォッチ本体のマイクとスピーカーで行える機能です。これに「Redmi Watch 4」は対応していますが、「Xiaomi Smart Band 8 Pro」は対応していません。
Bluetooth通話の利点は、手が離せないときに手軽に通話できることです。たとえば、ランニングや料理の最中など、スマートフォンを触れないシーンで重宝します。
ここからは個人的な主観も交えますが、ランニングなどを趣味する筆者にとっては、ディスプレイサイズの大きな「Redmi Watch 4」のほうがより使い勝手の高さを感じました。ランニング中にちらっとディスプレイを見てデータを確認するときは、画面サイズが大きいほうが見やすいし、使いやすかったです。
ランニングなどの運動中は、「Redmi Watch 4」のほうがより使い勝手は高いです
また、「Redmi Watch 4」のほうが、より質感が高く、高級感があります。スポーツだけでなく、ビジネスシーンでも使用することを考えると、高見えする「Redmi Watch 4」を選びたくなります。
ただし、「Redmi Watch 4」が大きいと感じる人も多いと思います。サイズが大きいと、視認性のよさや操作性の高さがメリットになりますが、着け心地という点ではデメリットになります。その点、「Xiaomi Smart Band 8 Pro」は軽くてスリムで、着用感が非常に快適です。睡眠中にも着用する人は「Redmi Watch 4」だと少し気になることもありそうです。
機能に関しては、バッテリー持続時間とBluetooth通話が大きな違いで、購入時に気にするポイントではないかと思います。ただ、バッテリー持続時間については、「Xiaomi Smart Band 8 Pro」の14日駆動でも多くの人にとって十分な長さでしょう。
やはり大きいのはデザインとサイズ感ですね。そこが購入の決め手になるでしょう。サイズの大きさよりも視認性や操作性、デザイン性を重視するなら「Redmi Watch 4」を、腕に常に着けるものだからこそ軽い着用感を重視するなら「Xiaomi Smart Band 8 Pro」を選べばよいでしょう。