「Copilot+ PC」に早くもインテル製Core Ultra シリーズ2搭載モデルのASUS「Zenbook S 14」が登場。これにより「Snapdragon X Elite/Plus」搭載の「Copilot+ PC」で懸念されていた互換性の問題が解消しました! 今回は「Zenbook S 14」のインテル「Core Ultra 7 258V」搭載モデルでレビューしていきます。なお、ページ内の価格などはすべて執筆時点2024年10月31日のものになります。
ASUS「Zenbook S 14 UX5406SA UX5406SA-TU7321GR [スマイアグレー]」、268,539円(税込。価格.com最安価格)、2024年10月3日発売
・インテルCore Ultra(シリーズ2)搭載の「Copilot+ PC」
・軽さと薄さを追求した上位機種の14インチノート
・有機ELディスプレイ搭載で写真や動画編集もできるハイスペック機
今回レビューするのは、ASUSから2024年10月に発売された「Zenbook S 14 UX5406SA(※以下Zenbook S 14)」です。ASUSのWindowsノートパソコンでは現在、主に5種類のブランドやシリーズ製品が販売されており、「Zenbook」は 個人向けノートパソコンの上位モデルという位置づけです。
ASUS、Windowsノートパソコンのラインアップ。なお、表中の機種紹介テキストはメーカー公式サイト(https://www.asus.com/jp/)より抜粋しています
Zenbookシリーズには、サイズや性能が異なる5つのシリーズが展開されています。今回紹介する「Zenbook S 14」は、軽さ・薄さを追求した「Zenbook S」の14型ノートパソコンです。性能についてもかなり高レベルです。
今回扱う製品はインテル製AIプロセッサーの第2世代に当たる「Core Ultra 7 258V」を搭載しており、メモリーは32GB、ストレージは1TBのSSDです。また、3Kの有機ELディスプレイは、タッチ操作にも対応とかなり豪華なハード構成。価格.com最安価格は268,539円(税込)と安くはありませんが、コスパはなかなか高いと言えます。
ASUS「Zenbook S 14」に搭載されている「Core Ultra 7 258V」はAI関連の処理を行うNPUの処理能力が47TOPSです。第1世代のCore Ultraシリーズがクリアしていなかった「Copilot+ PC」のハードウェア要件「40TOPS以上」をクリアしています。また、OSにはARM版ではなく通常版の「Windows 11 Home 64bit」を搭載しており、アプリケーションの互換性を気にする必要がありません。
ただし、注意点として、「Copilot+ PC」の機能は2024年11月下旬のWindows Updateにより使えるようになる予定です。
とはいえ、現状でもAIに対応したパソコンなので、NPUでのローカル処理に対応したアプリケーションのAI機能は高速です。また、本製品にはASUS独自のAIアプリケーションも搭載されています。
ASUS独自のAIマルチメディアライブラリ「StoryCube」。AIがパソコン内の写真を内容ごとにアルバム分けしたり、動画のサムネイルを作ったりしてくれます
■ASUS「Zenbook S 14」 筆者による評価チャート
価格.com「ノートパソコン」でのユーザーレビューと同じ評価項目で点数を付けたレーダーチャート
評価チャートについて
・実際に製品を使用して、価格.com「ノートパソコン」カテゴリーのユーザーレビューと同じ評価項目で点数を付けました。
評価項目:満足度、デザイン、処理速度、グラフィック性能、拡張性、使いやすさ、持ち運びやすさ、バッテリー、画面、コストパフォーマンス
点数:5点満点(標準点は3点)
・製品カテゴリーや価格を考慮して評価しています。ノートパソコンとしての絶対的な評価ではありません。
・本記事を執筆した筆者による個人的な評価です。評価は個人によって変わりますので、あくまでも参考程度にとどめてください。
価格.com「ノートパソコン」カテゴリーのユーザーレビュー一覧
https://review.kakaku.com/review/newreview/CategoryCD=0020/
ASUS「Zenbook S 14」は第2世代「Copilot+ PC」なので、NPUを使ったAI処理が高速なのが特徴。また、AI機能にはグラフィック系や動画編集、音楽編集など、多くのアプリケーションで対応が進んでいます。もちろん、クリエイティブ系以外のアプリケーションにも広がりつつあるので、PC作業全般で今後さらにメリットが大きくなるでしょう。
基本的な処理能力も、最新CPU、かつメモリーも32GBと大容量なので、一般的な作業なら難なくこなせます。ネット閲覧やメールはもちろん、文書や資料作成にも活躍してくれます。ちなみに「Microsoft Office」は付属しません。
3Kの「ASUS Lumina OLEDディスプレイ」は高精細で、かつリフレッシュレート120Hz対応なので表示も滑らか。表示可能な色域も広く、色の正確性も高いので、本格的な写真編集やグラフィック作業にも適しています。また、スピーカーを4つ搭載するため映画鑑賞やネット動画の視聴といったエンタメ利用も楽しめます。
「プレミアムな質感と軽さ・薄さを追求」というSシリーズの特徴どおり、本体は薄くて高級感のあるボディです。重量は約1.2kgと見た目の印象よりはやや重たく感じられますが、14インチとしては比較的軽めです。毎日の持ち歩きも苦にならず、バッテリーの持ちも十分です。ACアダプターも小型なので、携帯できる高性能ノートPCが欲しい人に向きます。
ここからは製品について詳しく見ていきます。今回の製品は第2世代(シリーズ2)のインテル「Core Ultra 7 258V」を搭載していることが特徴。そこで、まずベンチマークをテストして性能からチェックしました。
今回テストしたASUS「Zenbook S 14」のスペックは以下のとおりです。
今回使用した機種のスペック
CPU:インテル Core Ultra 7 258V
メモリー:32GB
ストレージ:1TB
ディスプレイ:14.0型 OLED (有機EL) 2880×1800ドット(120Hz)
接続:Thunderbolt 4 (Type-C/Power Delivery対応)×2、USB3.2 (Type-A/Gen2) ×1、HDMI×1、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1
ネットワーク:Wi-Fi 7
本体サイズ:310.3(幅)×11.9〜12.9(高さ)×214.7(奥行)mm
重量:約1.2kg
なお、測定は電源を接続した状態で行い、電源モードは「最適なパフォーマンス」を選択。バッテリー駆動時に電源モードを「バランス」にして使用する場合、一般的にスコアは低下します。
シングルコア: 120 pts(電源接続)/70 pts(バッテリー駆動)
マルチコア: 497 pts(電源接続)/480 pts(バッテリー駆動)
「Snapdragon X Elite」搭載の「Copilot+ PC」との差を見るため、「CineBench R23」ではなく「CineBench 2024」を使用しました。
画像左は電源接続時、電源モードは「最適なパフォーマンス」で測定したスコアです。画像右はバッテリー駆動で電源モードを「バランス」にして測定したスコア。シングルコア性能は「Snapdragon X Elite」よりは高いものの、マルチコア性能はSnapdragonの6割程度でした。バッテリー駆動時にはシングルコア性能が大きく低下しています
「Snapdragon X Elite」搭載「Copilot+ PC」の記事は以下から確認できます。Fire strike:6877
Time spy:3637
Steel Nomad Light:2631
Steel Nomad:599
Speed Way:714
グラフィックボード搭載のPCほど高スコアではありませんが、プロセッサー内蔵グラフィックとしては全体的に高めです。総じて「Snapdragon X Elite」のスコアよりも高く、かつ「Snapdragon X Elite」では動作しなかった「Speed Way」もしっかり測定できています。
プロセッサー内蔵グラフィックとしては、全体的にスコアが高め。「Snapdragon X Elite」のスコアと比べても、すべて高い結果でした。特にゲーム用PC向けDirectX 12ベンチマークの「Time spy」では倍近いスコアです
標準品質・1920×1080・フルスクリーン:3646(普通)
高品質・1920×1080・フルスクリーン:2726(やや重い)
標準品質・2560×1440・フルスクリーン:2780(やや重い)
軽量品質・2560×1440・フルスクリーン:3802(普通)
FF15のベンチマークはフルHD(1920×1080)で測定。「標準品質」では「普通」でしたが、「高品質」では「やや重い」という結果に。「Snapdragon X Elite」では標準品質で「やや重い」だったので、こちらのほうがゲーム向きのようです。
フルHDでは「高品質」だと「やや重い」ですが、「標準品質」まで落とせば「普通」なのでプレイできそうです。試しに解像度を2560×1440に上げてみたところ、軽量品質ならスコアは3802で「普通」でした
最高品質・1920×1080・フルスクリーン:3891(設定変更を推奨)
高品質(ノートPC)・1920×1080・フルスクリーン:8444(快適)
高品質(ノートPC)・2880×1800・フルスクリーン:5254(普通)
FF14のベンチマークも同じくフルHD(1920×1080)で測定。最も高画質な「最高品質」ではさすがに「設定変更を推奨」でしたが、「高品質(ノートPC)」なら「快適」で十分遊べます。
FF14の場合は、標準品質まで落とさなくても「高品質(ノートPC)」で「快適」なので、十分プレイできます。なお、解像度をディスプレイと同じ「2880×1800」に上げてみましたが、「高品質(ノートPC)」のままで「普通」でした
Single Precision Score:1740
Half Precision Score:916
Quantizzed Score:2977
せっかくのAIパソコンなので、いつものベンチマークだけでなく、「Geekbench AI」を使ってAIベンチマークも測定してみました。
現時点では比較対象がないため、このスコアが高いのか低いのか判断できませんが、画像処理など精度が必要な処理能力(Single Precision Score)やリアルタイムアプリケーションでの処理能力(Half Precision Score)より、軽量アプリケーションでの処理能力(Quantized Score)が高いようです
続いて、ハードウェアの特徴や性能を見ていきます。
ASUS「Zenbook S 14」の本体サイズは310.3(幅)×214.7(奥行)mmで、厚みは最薄部で11.9mmとかなり薄型。最も厚い部分でも12.9mmと他製品の最薄部と同等レベルです。実際に持ってみると、その薄さがよくわかります。
重要は約1.2kgで軽めではありますが、超軽量とまではいきません。薄いので軽いイメージを持ちますが、実際に持ってみると「見た目よりは重量感がある」という印象です。ボディは航空宇宙産業や高級時計にも使われるハイテクセラミック「Ceraluminum(セラルミナム)」で高級感があります。また、米軍の規格MIL-STD 810Hにも準拠しているので、安心して携帯できそうです。
自然からインスピレーションを受けたというカラーは、「スマイアグレー(今回の製品)」と「スカンジナビアンホワイト」の2色で展開。天板にはアクセントとして数本の細いラインが入っていますが、これは好みが分かれそうな気もします。
A4サイズよりほんのわずかに大きい程度で、天板がややざらついた質感なので持ちやすいです。「ASUS Zenbook」というロゴも中央ではなく隅にさりげなく入っており、これも高級感を上げている要素と言えるでしょう
天板に入っているラインをよく見ると、傷のような細かいパターンが入っています。このラインやパターンが必要かはさておき、確かにより自然物っぽく見える効果はあります。ちなみに、天板はややざらついた質感ですが、思った以上に指紋が目立ちます
専用の電源端子は搭載されていないため、給電にはUSB Type-Cポートを1基使用します
付属の電源アダプターは65Wと高出力ですが、小さいのでストレスなく本体と一緒に持ち歩けます。ただし、付属ケーブルはやや太めなので、ケーブルだけ別途用意すればさらに快適でしょう
ASUS「Zenbook S 14」のディスプレイは14型の有機EL(OLED)で、解像度は3K(2880×1800)です。画面の比率は16:10で、一般的な16:9のディスプレイより若干縦が広めです。
色域はデジタルシネマ規格「DCI P3」の100%をカバーしており、「sRGB」のカバー率は133%。つまり、人間の目で判別できる色数以上の色再現が可能です。色差も「Delta-E < 1」と正確なので、本格的な写真編集にも活用できます。
ディスプレイのベゼルがかなり狭く、「Dolby Vision」にも対応しているので、映画鑑賞用途にも最適です。有機ELながらピーク輝度は最大500 nitと明るく、、「DisplayHDR True Black 500」の認証も取得しているので、締まった黒もしっかり再現できます。
さらに、120Hzの滑らかな表示と0.2msの応答速度を実現しているので、ゲームにも向いていると言えます。
画面の比率は16:10で若干縦に広いため、通常の3K(2880×1620)よりもやや高解像度。タッチ操作に対応しており、感度も良好です
色深度が最大10.7億色の有機ELは、高精細で発色も派手め。ただし、光沢ガラスなので、映り込みはやや気になります
こちらが上で画面内に表示している写真(元画像)です。元画像と比べてASUS「Zenbook S 14」の画面では、極端な色の強調もなく、黒もしっかり出ています。雲の階調などもかなり繊細で、元画像を忠実に再現できていることがわかります
スピーカーはキーボードの奥側と底面に、1W×2と0.8W×2の合計4スピーカー構成。音源に忠実なピュアサウンドが特徴の「Harman Kardon」によってチューニングされています。また、「Dolby Atmos」にも対応しているので、対応映像であれば立体的な音場を楽しめます。
上面のスピーカーはキーボードの奥側に配置されています。実際にYouTubeのライブ映像を再生したところ、「Dolby Atmos」非対応の映像でもしっかり音の広がりを感じられます
底面にも2つのスピーカーが配置されています。お腹に響くほどの低音ではありませんが、ノートパソコンの内蔵スピーカーとしては十分満足できる音質です
画面上部には207万画素の Webカメラを搭載しています。赤外線カメラなので、「Windows Hello」の顔認証にも対応。残念ながら、プライバシーシャッターはありません。アレイマイクの音質は「MyASUS」アプリケーションでノイズキャンセリング機能をオン/オフしたり、指向性を変えたりできます。
Webカメラ映像はそれなりにキレイですが、超高画質ではありません。逆光時に明るさを補正している感じはありませんが、不健康そうにも見えません。声もしっかり聞き取れるので、内蔵マイクとカメラでオンライン会議にも十分使えます
最後にASUS「Zenbook S 14」の使い勝手を見ていきます。
キーボードは84キーの日本語JISキーボードで、バックライトも搭載。キーの間隔(ピッチ)は19.05mmでデスクトップ用キーボードと同じサイズのキーを採用。薄めのキーですが沈み込み(ストローク)は適度に確保されています。キートップはわずかにくぼんでおり、打ち心地が硬すぎることもないので長文でも入力しやすいでしょう。
キーの配列は一般的で右上にしっかり「Delete」キーがあるので、悩まずに押せます。右側の一部のキーは一体化していますが、使いにくさは特に感じませんでした。ただ、若干「Ctrl」+「V」での「貼り付け」がしにくく感じました。
特筆すべきはタッチパッドで、左右や上端をスライドすることで音量や輝度の調整、動画を進めたり戻したりといった操作が可能です。これが直感的に操作できて思った以上に便利でした。ただ、指のすべりは滑らかですが、まれに画面の反応が遅れることはありました。
84キーのJIS配列キーボードで、バックライトも装備。ファンクションキーはありますが、テンキーなしの一般的な配列です
「Back space」と「¥」、「Enter」と「]」など、右側のキーの一部が一体化していますが、特別使いにくさは感じませんでした。右上に電源キーではなく、「Delete」キーが配置されているのも使いやすかったです
Windows標準のAI機能「Copilot in Windows」を即呼び出せる 「Copilot」キーも用意されています
左下にある「Ctrl」キーは通常のキーより横幅が広い製品が多いのですが、本製品は通常サイズです。若干「Ctrl」と「V」キーが離れているため、「貼り付け」のショートカットキー操作が普段よりしにくく感じました
暗い場所でも文字入力しやすいバックライトですが、浅めの角度から見るとキーの下から光が漏れてしまいます。ただし、キートップのデザインがシンプルなので、判別しにくさはあまり感じませんでした
タッチパッドは指のすべりもよく、軽いタッチでもしっかり反応してくれます。左端を上下にスライドすることで音量を、右端なら輝度を調節できます。また、上端を左右にスライドすることで動画の再生位置を戻したり、進めたりも可能。慣れるとかなり使いやすいです
外部インターフェイスはUSB Type-Cポートが2基と、USB Type-Aポートを1基搭載。さらに、画面の外部出力用のHDMIポート、イヤホンとマイクが一体化したコンボジャックが用意されています。
2つのUSB Type-Cポートは「USB4」や「Thunderbolt 4」に対応しており、転送速度は最大40Gbpsと高速です。USB PDにも対応しているので、スマホの充電なども可能です。USB Type-Aポートの規格は「USB 3.2 Gen2」なので、こちらも転送速度最大10Gbpsと高速です。
ワイヤレス接続に関しては、最新のWi-Fi 7に対応しており、Bluetoothのバージョンは5.4です。
本体の左側面には2つのUSB Type-CポートとHDMIポート、3.5mmのコンボジャックが並んでいます。なお、HDMIポートの規格は2.1です
2つのUSB Type-Cポートの間隔は狭くもなく、広くもなくといったところ。ケーブル2本なら余裕ですが、片方がUSBメモリーだと製品によっては干渉しそうです
右側面は10GbpsのUSB Type-Aポートのみ。手前にある小さな穴は電源の接続状況を示すLEDですが、なぜか電源を接続するUSB Type-Cポート側ではなく、反対側に付いています
バッテリーは72Whで、公称では約13.1時間(JEITA3.0)の動画再生が可能。アイドル状態では最大19.7時間駆動するとのことです。
画面の輝度と音量を50%に設定し、実際にフルHD画質のYouTube動画を連続再生してみましたが、結果は公称値よりも長い15時間27分の駆動時間でした。なお、テストは電源モードを「最適なパフォーマンス」にしてWi-Fi 6に接続、Bluetoothはオフにして実施しています。「画面のスリープ」や「バッテリー節約機能」はオフにしています。
フルHDのYouTube動画を再生し続けたところ、15時間27分でバッテリーがゼロに。公称の13.1時間よりもかなり長持ちです。ちなみに、動画再生中や重い処理を実行中でも、本体の駆動音はほとんど気になりませんでした
今回、初の第2世代「Copilot+ PC」のレビューとなりましたが、ASUS「Zenbook S 14」は総合的に見てかなりおすすめできる製品です。やはり、インテル製プロセッサーなので互換性の心配がいらない点は、かなり大きなメリットと言えます。
性能的にはSnapdragon搭載の第1世代より大幅にアップとまではいかないまでも、ベンチマークも総じて高スコアでした。特にゲーム系ベンチマークのスコアが高かったので、日常的な作業をバリバリこなすだけでなく、動画やゲームも楽しみたいという人にも最適です。
ディスプレイの色再現性も文句なしで、画面に表示した写真と元の写真を見比べても、その忠実さはほかの製品とはレベルが違います。
正直なところ、現時点では一般的なAIパソコンではなく、「Copilot+ PC」である必要性はさほど感じられません。しかし、メモリーやストレージ容量が一緒で価格差がさほど大きくないのであれば、今後のことを考えて本製品を選んでおくのは「かなり正解に近いのでは?」と感じました。
作業内容によっては、ここまで高性能でなくてよい場合もあります。また、タッチパネルは不要という人もいるでしょう。その場合は、Core Ultra 5、16GBメモリー、512GB SSD、タッチ非対応の最安構成で219,800円(税込)の「Zenbook S 14 UX5406SA Core Ultra 5 226V搭載モデル」という選択肢もあるので検討してみるといいでしょう。