オッポは、2024年11月29日にハイエンドスマートフォン「OPPO Find X8」を発表、12月12日に発売する。国内では「OPPO Find X3 Pro」から3年ぶりの復活となる「Find」シリーズだが、ハッセルブラッド監修のカメラに加えて、これまでになかった高い耐水性能を持つオッポの最新テクノロジーが注ぎ込まれた製品だ。そのいっぽう価格も14万円以下で近ごろのハイエンドスマホとしてはかなりお手ごろでもある。
「OPPO Find X8」、直販価格は139,800円(税込)、2024年12月12日発売
「OPPO Find X8」は、2760×1256のフルHD+表示と120Hz駆動に対応した約6.6インチの有機ELディスプレイを搭載するハイエンドスマートフォン。ボディサイズは、約74(幅)×157(高さ)×7.9(厚さ)mm、重量は約193gとなっており、ハイエンドスマホとしては比較的軽めのボディが特徴となっている。
ボディは、IP68およびIP69防水・防塵性能を備えており、真水への浸水や高圧洗浄の水圧、摂氏80度の熱湯噴射にも耐久性がある。また、ディスプレイには「Corning Gorilla Glass 7i」ガラスを採用するなどの設計で耐久性が高められ、米国国防総省の調達基準「MIL-STD-810H」やスイスの検査企業「SGS」の耐衝撃テストをクリア。なお、NFCには対応しているが「おサイフケータイ」には非対応となっている。
IPX9というきわめて高い防水性能を備えている
基本性能に迫ろう。メディアテックの最新ハイエンドSoC「MediaTek Dimensity 9400」を採用する。このSoCは前世代の「MediaTek Dimensity 9300」と比較すると、シングルコアの処理性能が最大で35パーセント、マルチコアの処理性能も最大で28パーセント向上している。また、GPUに「Immortalis-G925」を採用することで前モデルと比較してピーク性能が最大で41パーセント、レイトレーシング性能も最大40パーセント向上した。
「MediaTek Dimensity 9400」を国内で正規販売する製品として初めて搭載。高性能ないっぽうで電力効率も40パーセント高められている
組み合わせるメモリーは16GB、ストレージも512GBの大容量が確保されている。なお、仮想メモリー機能を使うことで最大28GB相当まで拡張可能。ストレージ増設用のメモリーカードスロットは搭載されない。プリインストールされるOSは、Android 15をベースにした「ColorOS 15」で、発売後6年間のセキュリティアップデートと4世代のOSバージョンアップを保証している。
ポートレートモードでは、プロ用カメラの効果を手軽に再現できる
生成AI機能も強化されており、映り込みの補正などが手軽に行える
ハッセルブラッドと共同開発した注目のカメラ機能は、広角カメラ、超広角カメラ、光学3倍望遠カメラを組み合わせたトリプルカメラだ。いずれも画素数は約5000万画素で統一されている。特に光学3倍望遠カメラはW型プリズム望遠レンズを採用することで画素センサーを大型化しつつモジュールの薄型化も実現。また、最大120倍のデジタルズームに対応、10倍以上のズームでは生成AIを使った補正が行われ鮮明な望遠撮影が可能だ。
加えて、シャッターを押し続けるだけで最大200枚の写真撮影を可能とするライトニングスナップ機能や、動画撮影における4K Dolby Vision HDRに対応している。
W型プリズム望遠レンズは、光を3回屈折させることで、ズームレンズに必要な光学的なスペースを本機の薄いボディでも確保する
内蔵するバッテリーは5630mAh。バッテリーの素材の一部に独自の「シリコンカーボン」を採用することで高いエネルギー密度を実現している。別売りの「80W SUPERVOOC」充電器を使うことで最短約58分の急速充電が可能、最大50Wのワイヤレス充電にも対応しており、こちらも別売りの「マグネット式急速充電器」で急速充電が可能になる。
最後に販路をまとめよう。基本的にSIMフリーモデルとして発売される。MNO通信事業者としてKDDIが「au +1 collection」の製品として取り扱うが、保証や支払いなどの条件はauモデルとは異なる。MVNO事業者としてIIJmioでも取り扱われるほか、家電量販店やECサイトを通じても発売される。
カラーバリエーションはスターグレートスペースブラックの2色となる
近ごろのハイエンドスマホとしてはかなり挑戦的な価格設定だ