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「REDMAGIC 10 Pro」登場! 4割の性能向上を実現した超高速ゲーミングスマホ

ZTEのゲーミングブランドであるREDMAGIC(レッドマジック)は、2025年1月16日、ゲーミングスマートフォン「REDMAGIC 10 pro」を発表。同年1月23日に直販サイトにて先行販売、2月6日より一般販売を開始する。製造コストの高さが噂される「Snapdragon 8 Elite」を搭載しながら、直販価格は最安構成モデルなら122,800円(税込。以下同)に抑えられ、前機種とほぼ同水準の価格設定となっている。

「REDMAGIC 10 pro」(ムーンライト)、2025年1月23日先行販売開、2月6日一般販売開始。直販価格152,800円

「REDMAGIC 10 pro」(ムーンライト)、2025年1月23日先行販売開、2月6日一般販売開始。直販価格152,800円

ゲーム特化と汎用性のバランスをとったゲーミングスマートフォン

「REDMAGIC 10 pro」は、約76.14(幅)×163.42(高さ)×8.9(厚さ)mm、重量約229gのボディに、2688×1216の1.5K表示に対応する6.853インチの大画面有機ELディスプレイを組み合わせた本格的なゲーミングスマートフォンだ。

ゲーミングスマートフォンの特徴であるショルダーボタンを搭載。520Hz駆動のタッチセンサー式で、タッチエリアがわかりやすいように凹凸が設けられている

ゲーミングスマートフォンの特徴であるショルダーボタンを搭載。520Hz駆動のタッチセンサー式で、タッチエリアがわかりやすいように凹凸が設けられている

ボディは、フラットな背面デザインが特徴で、いわゆる“置きプレイ”に適した形状となっている。シリーズの特徴である強力な冷却性能はさらに強化され、搭載される新冷却システム「ICE-X」は、空冷ファンの回転数が前モデルの22000RPMから23000RPMに向上。ファンのブレードに高低差を設けることで、前モデルと同レベルの騒音に抑えつつ風量を7%増加させた。

また、ベイパーチャンバーは10182 mm2から12000mm2に大型化した。加えて、安定性を改善した複合液体⾦属を採用することで冷却効率を高めている。これらにより、前モデル「REDMAGIC 9 Pro」と比較して19倍もの熱伝導効率を実現、コア温度を最大で21度も下げられるという。

ファンのブレードに高低差を付けることで風量が7%アップ

ファンのブレードに高低差を付けることで風量が7%アップ

新冷却システム「ICE-X」は、11層という凝った構造と上記の空冷ファン、複合液体⾦属などを組み合わせてSoCの発する熱を効率的に拡散させる

新冷却システム「ICE-X」は、11層という凝った構造と上記の空冷ファン、複合液体⾦属などを組み合わせてSoCの発する熱を効率的に拡散させる

ディスプレイは、カメラをディスプレイの下に配置する「UDC(アンダーディスプレイカメラ)」を継続して採用する。ベゼル幅を1.25mmまで切り詰めた狭額縁設計を組み合わせることで、画面占有率は95.3%まで高められた。ゲーミングスマートフォンにおいて重視されるスピードも、最大144Hzのリフレッシュレート、マルチポイントで最大960Hz(常時)、ピンポイントなら最大2500Hz(瞬間値)というタッチ性能を備えている。

また、最大輝度は2000nitsで、明るい屋外でも高い視認性を確保しているほか、2592HzのPWM調光によってちらつきを抑えた表示が可能など、見やすさや疲労の低減といった機能性にも配慮している。

画面占有率は95.3%。UDCの完成度も高く、外見からカメラの場所を特定するのはかなり難しい

画面占有率は95.3%。UDCの完成度も高く、外見からカメラの場所を特定するのはかなり難しい

サウンド性能も申し分なく、「DTS:X Ultra」の認証を取得しておりバーチャルサラウンドの再生が可能。ステレオスピーカーに加えてヘッドホン端子を引き続き搭載する。ワイヤレス接続においてもSnapdragon Soundに対応しており、低遅延や高音質など利用環境に応じた性能を選べる。

ステレオスピーカーを搭載。ハイエンドスマートフォンでは搭載しないモデルが増えているヘッドホン端子も引き続き採用している

ステレオスピーカーを搭載。ハイエンドスマートフォンでは搭載しないモデルが増えているヘッドホン端子も引き続き採用している

搭載されるSoCは「Snapdragon 8 Elite」。CPUの処理性能は前モデル「Snapdragon 8 Gen 3」と比較して45%、GPUの処理性能も40%向上している。いっぽうで、消費電力もCPUは最大44%、GPUも最大38%削減されており効率向上も図られた。

メモリーはLPDDR5X Ultraで、1世代前の規格であるLPDDR5Xと比較して13%の転送速度向上と30%の消費電力削減を実現。ストレージはUFS 4.1 Pro規格で、UFS 4.0と比較して読み取り速度が36%向上している。プリインストールされるOSは、Android 15をベースにした「REDMAGIC OS 10」だ。

「Snapdragon 8 Elite」と独自のゲーミングチップ「Red Core R3」を組み合わせることで安定したゲームの動作を実現する

「Snapdragon 8 Elite」と独自のゲーミングチップ「Red Core R3」を組み合わせることで安定したゲームの動作を実現する

メインカメラは、光学式手ブレ補正機構を備えた約5000万画素の標準カメラ、約5000万画素の超広角カメラ、約200万画素のマイクロカメラ(マクロカメラ)という組み合わせのトリプルカメラ。カメラも汎用性を重視しており、日常的な用途なら十分な画質を備えているという。

バッテリーは7050mAhと大容量で、最大100Wの急速充電やパススルー給電(充電分離)に対応する。バッテリーセルは前モデル「REDMAGIC 9 Pro」と比較してエネルギー密度を25%高めており、厚さと重量を維持しながら550mAhの容量増加を実現。なお、製品パッケージに出力80WのACアダプターが同梱される。

通信性能は、2基のnanoSIMカードスロットを備えるがeSIMには非対応。5G専用周波数帯としてn77およびn78に対応(いずれもNSAとSAの両対応)。4Gの対応周波数帯にはB8/B18/B19/B26/B28といった国内の4キャリアが運用しているプラチナバンドが含まれる。

直販価格は、12GBメモリー+256GBストレージモデルが122,800円、16GBメモリー+512GBストレージモデルが152,800円、24GBメモリー+1TBストレージモデルは189,800円。

カラーバリエーションとメモリー構成の組み合わせはこちらの図を参照のこと

カラーバリエーションとメモリー構成の組み合わせおよび価格情報はこちらの図を参照のこと

田中 巧(編集部)
Writer / Editor
田中 巧(編集部)
通信を中心にしたIT系を主に担当。Androidを中心にしたスマートデバイスおよび、モバイルバッテリーを含む周辺機器には特に注力している。
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