シャオミ・ジャパンは2025年3月13日に、SIMフリーのハイエンドスマートフォン「Xiaomi 15」を発表。同年4月1日より発売を開始する。6.36インチの有機ELディスプレイを採用した小さなボディに、「Snapdragon 8 Elite」やライカ監修のトリプルカメラを備えた製品だ。その特徴に迫ろう。
シャオミの「Xiaomi 15」。写真はリキッドシルバーで税込直販価格は138,000円。2025年4月1日発売。
グローバル版が発表済みの「Xiaomi 15」が国内にも投入される。「Xiaomi 15」に備わる有機EL「CrystalRes AMOLED」は解像度が2670×1200。 120Hzのリフレッシュレート(LTPO)や3200nitsのピーク輝度に対応する6.36インチの小型ディスプレイだ。
ボディサイズは、71.2(幅)×152.3(高さ)×8.08(厚さ)mm、重量約191gとコンパクトで(数値はグリーン、ホワイト、ブラックモデルのもの)片手で操作しやすい。なお、IPX8等級の防水仕様と、IP6X等級の防塵仕様をクリアしている。「おサイフケータイ」には非対応となる。
昨今のスマートフォンとしてはコンパクトなボディに、ハイエンドSoCを組み合わせている
カラーバリエーションは、右からリキッドシルバー、ブラック、グリーン、ホワイトの4色展開
ボディ底面にSIMカードスロットとUSB Type-Cポートを配置する。イヤホンジャックは非搭載だ
SoCは、最新のハイエンドチップ「Snapdragon 8 Elite」で、12GBメモリー+256GBストレージモデルと、12GBメモリー+512GBストレージモデルが用意される。プリインストールされるOSは、Android 15をベースにした「Xiaomi HyperOS 2」だ。
「Snapdragon 8 Elite」を搭載
「Xiaomi Hyper OS 2」は、スムーズな動作をもたらす「Xiaomi HyperCore」や、ほかのデバイスとの接続性を高める「Xiaomi HyperConnect」が特徴。また、搭載されるAIツール「Xiaomi HyperAI」は、文章作成やAI音声認識、AI翻訳などの機能に加え、AI画像編集、AI画像拡張、AI消しゴム、AI反射除去、AIマジックスカイ、AIフィルムなどの機能も実現している。
メインカメラは、光学式手ブレ補正機構を備えた23mm相当の広角カメラ(以下、焦点距離はいずれも35mm換算のもの)、光学式手ブレ補正機構を備えた60mm相当となる望遠カメラ、14mm相当の超広角カメラを組み合わせたトリプルカメラだ。
いずれもライカ監修で画素数は約5000画素で揃えられている。広角カメラに採用される1/1.31インチの大型センサー「Light Fusion 900」は、13.5EVの広いダイナミックレンジとネイティブで14ビットの階調表現に対応。望遠カメラは被写体との距離10cmのマクロ撮影から120mm相当の望遠撮影を両立し、多様な構図・被写体に対応できる。
背面のトリプルカメラはいずれも約5000万画素。メインカメラはすべての焦点距離でDolby Visionの動画撮影に対応している
広角カメラを使用した作例。ダイナミックレンジが広いため陰影の表現にすぐれる
望遠カメラを使用した作例。標準レンズよりもやや長めの中望遠で扱いやすそうだ
バッテリー容量は5240mAhで、シャオミ独自の充電規格「Xiaomiハイパーチャージ」を使用した90Wの急速充電に対応する。なお、USB PDやQuickChrage規格の充電も利用可能。ワイヤレス充電にも対応している。
通信性能に迫ろう。nanoSIMカードおよびeSIMの両方に対応し、nanoSIM+nanoSIM、nanoSIM+eSIM、eSIM+eSIMいずれの組み合わせでも使用できる。なお、使用可能な5G専用周波数帯にはn79が含まれておらず、ドコモ系の5Gネットワークではエリアや通信速度に制約が現れる場合がある。このほかWi-Fi 7やBluetooth 6.0にも対応している。
価格および販路をまとめよう。SIMフリーの扱いとなり、通信キャリアでの取り扱いはない。格安SIM事業者としてIIJmioで販売されるほか、大手ECサイトや家電量販店、シャオミ公式サイトで発売される。価格は、12GBメモリー+256GBストレージモデルが123,000円、12GBメモリー+512GBストレージモデルは138,000円(いずれも税込)だ。なお、リキッドシルバーは12GBメモリー+512GBストレージモデルのみ用意される。