「スマホ代をどうにかしたいけど、格安SIMは種類が多くて、どれを選べばよいかわからない…」と悩んでいませんか。本記事では、「LINEMO」「ワイモバイル」といった人気のサブブランドを有するソフトバンク系格安SIMを徹底解説! スマホ代を節約したい人は必見です。
【価格.comマガジンがおすすめする理由】
1.3GBまで990円、10GBまで2,090円と月額料金が安い
2.ソフトバンクと変わらない通信速度、安定性
3.LINEの一部サービスはデータ使用量を消費せず使い放題
【ただし、こんな人には向きません】
1.店舗での対面サポートが必要な人
2.家族割引や光回線セット割引きなどを活用したい人
「LINEMO ベストプラン」をおすすめする理由は、安価なうえにムダの少ない2段階プランであること。3GBまでなら月額990円、ちょっと使いすぎた月でも10GBまで月額2,090円(いずれも税込)。しかも、ソフトバンクが直接運営するMNOなので通信品質も良好。さらに、独自のサービス「LINEギガフリー」も特徴です。
これは、メッセージ機能「トーク」と「音声通話」「ビデオ通話」などLINEの一部サービスなら、上記の月間3GBや10GBといった月間の通信容量を消費しないというもので、LINEを使うことが多いならさらにお得になります。
ただし、オンライン専用のプランなので、契約を含むすべての手続きはインターネットだけで行います。また、値段が安いことの代償で固定回線セット割引や家族割引などもありません。音声通話かけ放題は別料金のオプションになります。なお、「10GBでは足りない!」という人には「LINEMOベストプランV 30GB」がおすすめ! 月額2,970円で月間通信容量が30GBのプランで、毎日の通勤や通学で動画を見るなどデータをたくさん消費する人にピッタリです。

LINEMOはソフトバンクの回線品質を維持しつつ、オンラインに特化することで価格を最小限に抑えています。設定や多少のトラブルは自分で解決できる人や、「ワイモバイル」の割引きが十分に使えない人に、コスパの高いプランです。
ソフトバンクの格安SIMは「LINEMO」と「ワイモバイル」が2大巨頭。これら2サービスを、メインブランドの「ソフトバンク」と比べてみました。
「ワイモバイル」はサブブランド、「LINEMO」はオンライン専用というポジションの違いはありますが、いずれもソフトバンクが直営するMNO事業者であることは変わりありません。とはいえ、通信品質はメインブランドの「ソフトバンク」と同等レベルで、月額料金も「ソフトバンク」よりも安いです。また、ソフトバンク系格安SIMには、「IIJmio」や「mineo」といった格安SIMもあります。こういった事業者はMVNOと呼ばれます。MVNOは、MNOと比べてさらにコストを抑えられるものの、通信速度が極度に遅くなったり、不安定になる時間帯があるなど、「ソフトバンク」よりも使い勝手が高くありません。そのため、初めて格安SIMに乗り換える人は「LINEMO」か「ワイモバイル」にするべきです。

価格.comマガジンが毎月行っている企画「格安SIMの通信速度を徹底調査」では、LINEMOとワイモバイルの通信速度は、1位と2位を僅差で争っています。また、エリアも同じです。ただし、いずれもメインブランドのソフトバンクで対応中の5G SAにはまだ対応していません。5G SAは用途に応じてネットワークの性能をチューニングする「ネットワークスライシング」などの高度な機能を実現しますが、スマートフォンしか使わないならあまり気にしないで大丈夫です。
では、そんな「LINEMO」と「ワイモバイル」のどちらを選べばよいでしょうか。以下の図に簡単なチャートとしてまとめました。
「LINEMO」と「ワイモバイル」を選ぶ際に重要なのが、店頭での対面サポートが必要かどうかです。「スマホや料金プランはWebで調べる、詳しい知り合いに聞くから大丈夫」という人は「LINEMO」、反対に「自分で調べるのは面倒だし、詳しい知り合いもいない。いつでも相談できるほうが安心」という場合は「ワイモバイル」を選びましょう。そのうえで、次は毎月使用するデータ容量と月額料金です。
「LINEMO」を考えている人で「あまりデータは使わない(10GB目安)」なら、3GBまでなら月額990円、10GBまで月額2,090円という2段階制プランの「LINEMOベストプラン」。反対に、通勤、通学で動画を見るなど毎日使う人は「LINEMOベストプランV 30GB」がピッタリです。
「ワイモバイル」を考えている人で、「あまりデータは使わない(5GB目安)」なら「シンプル3 S」。「毎日外で使うからさすがに5GBでは足りない」という人は30GBの「シンプル3 M」。「5GBでは足りないし、通話もほどほどにする」なら35GB+10分以内の国内音声通話が無料の「シンプル3 L」が候補になります。
なお、料金面での違いですが、基本的に使用データに対する料金は「LINEMO」のほうが安上がりです。ただし、「ワイモバイル」は「LINEMO」にはない「家族割引サービス」(2回線目以降月額1,100円引き、永続)や、ソフトバンクの光回線やホームルーター「SoftBank Air」とセットの「おうち割 光セット」(月額1,650円引き、永続)、「PayPayカード割」(PayPayカード ゴールドで支払うなら月額550円引き、PayPayカードで支払うなら月額330円引き、いずれも永続)などがあります。
これらの割引きがフル活用できるなら「LINEMO」よりも安くしかも対面サポートも受けられるようになります。「対面サポートは必要だけど料金が高いから」という理由で「LINEMO」を選ぶ人は、これらの割引きが受けられるかどうかも選ぶ際に考慮しましょう。

スマホに不慣れな人や、家族割引のあるワイモバイルは家族でまとめて安くしたいファミリー層に向いています。いっぽう基本料金が抑えられたLINEMOは誰でも安く使うことができます。
| プラン | 事業者ロゴ | 月額料金 | 詳細を見る | データ容量 | 容量超過時の速度 | 音声通話かけ放題 | 公式特典 | 初期費用 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 【対面サポートなし・データ使用量が少ない】LINEMO ベストプラン | ![]() |
990円〜2,090円 | 詳細を見る価格.comへ | 3GBと10GBの2段階 | ・300kbps(15GBまで) ・128kbps(15GB以上) |
・通話準定額:550円 ・通話定額:1,650円 |
・[新規]PayPayポイント3,000円相当プレゼント ・[MNP]PayPayポイント10,000円相当プレゼント 11/30まで通常特典に加えてPayPayポイント最大4,000円相当をプレゼント |
3,850円 |
| 【対面サポートあり・データ使用量が少ない】ワイモバイル「シンプル3 S」 | ![]() |
3,058円 | 詳細を見る価格.comへ | 5GB | ・300kbps(7.5GBまで) ・128kbps(7.5GB以上) |
・「だれとでも定額+」:880円 「スーパーだれとでも定額+」:1,980円 |
・[MNPかつデータ増量オプション加入]5,000円相当のPayPayポイントコードプレゼント ・データ増量無料キャンペーン3 |
3,850円(オンライン契約時) |
| 【対面サポートあり・毎日使う】ワイモバイル「シンプル3 M」 | ![]() |
4,158円 | 詳細を見る価格.comへ | 30GB | ・1Mbps(45GBまで) ・128kbps(45GB以上) |
・「だれとでも定額+」:880円 「スーパーだれとでも定額+」:1,980円 |
・[新規かつデータ増量オプション加入]10,000円相当のPayPayポイントコードプレゼント ・[MNPかつデータ増量オプション加入]20,000円相当のPayPayポイントコードプレゼント ・データ増量無料キャンペーン3 |
3,850円(オンライン契約時) |
| 【対面サポートなし・毎日使う&通話もする人】LINEMO ベストプランV | ![]() |
2,970円 | 詳細を見る価格.comへ | 30GB | ・1Mbps(45GBまで) ・128kbps(45GB以上) |
・5分間国内通話かけ放題付き ・「通話定額」:1,100円 |
・[新規]PayPayポイント6,000円相当プレゼント ・[MNP]PayPayポイント12,000円相当プレゼント ・11/30まで通常特典に加えてPayPayポイント最大8,000円相当をプレゼント |
3,850円 |
| 【対面サポートあり・毎日使う&通話もよくする人】ワイモバイル「シンプル3 L」 | ![]() |
5,258円 | 詳細を見る価格.comへ | 35GB | ・1Mbps(52.5GBまで) ・128kbps(52.5GB以上) |
・10分間国内通話かけ放題付き ・「スーパーだれとでも定額+」:1,980円 |
・[新規かつデータ増量オプション加入]10,000円相当のPayPayポイントコードプレゼント ・[MNPかつデータ増量オプション加入]20,000円相当のPayPayポイントコードプレゼント ・データ増量無料キャンペーン3 |
3,850円(オンライン契約時) |
【MNO/オンライン専用プラン】
【月額料金:990円〜2,090円】
【データ容量:3GB〜10GB(段階制)】
3GB以下なら990円! さらにLINEも使い放題!
LINEMOの用意する料金プラン2種類のひとつ。月間3GBまでなら990円、月間10GBまでなら2,090円という2段階制料金が特徴です。なお、10GBを超えた場合、15GBまでなら300kbps、15GBを超えた場合128kbpsに速度が制限されます。
LINEMO ベストプランをおすすめする理由は、その安さ。Wi-Fiの使用が多いなら3GBの通信容量でも十分でしょう。それでいて、MNOなので通信品質も良好。加えて、「LINEMO」には、「LINEギガフリー」という独自のサービスがあり、LINEのメッセージ機能「トーク」と「音声通話」「ビデオ通話」など一部のサービスで使われたデータ通信は、容量のカウントから除外します。
なお、オンライン専用のプランなので、契約もインターネットで行います。また、「ソフトバンク光」や「SoftbankAir」の固定回線セット割引きなどもありません。音声通話かけ放題もオプションになります。
■月額料金:990円〜2,090円 (初期費用:3,850円)
■データ容量:3GB、10GB(2段階制)
■国内通話料金:22円/30秒
■通話オプション:550円/月(5分かけ放題)、1,650円/月(かけ放題)
■回線:ソフトバンク
■主なキャンペーン
・[新規]PayPayポイント3,000円相当プレゼント
・[MNP]PayPayポイント10,000円相当プレゼント
・11/30まで増額、通常特典に加えてPayPayポイント最大4,000円相当をプレゼント
・通話オプション6か月間550円割引
【MNO/オンライン・店舗両対応】
【月額料金:3,058円】
【データ容量:5GB】
店頭のサポートが受けられて、割引きメニューも豊富
ソフトバンクのサブブランド「ワイモバイル」。メインブランドである「ソフトバンク」よりも割安なプランをそろえ、全国のショップで対面サポートも受けられます。豊富な割引きメニューが活用できれば、LINEMOより安価になることもあります。なお、「家族割引サービス」は月額1,100円の割引きが永続するので、家族まとめて契約するのもよいでしょう。また、ソフトバンクの直接運営するMNOであるため、お昼休みや通勤・通学時間のような混雑する時間帯でもスムーズな通信が行えます。
いっぽう、割引きメニューは多いものの適用の敷居が高い点に注意しましょう。特に「PayPayカード割」で、月額550円の最高の割引きを受けるには年会費11,000円の「PayPayカード ゴールド」が必要なので、家計の見直しまでいくと、ハードルがすごく上がります。割引きを効果的に活用するなら適用条件をしっかりと確認しましょう。
■月額料金:3,058円 (初期費用:オンラインだと3,850円、店頭だと4,950円)
■データ容量:5GB
■国内通話料金: 22円/30秒
■通話オプション:「だれとでも定額+」880円/月(かけ放題、終了未定のキャンペーン中は6か月間550円/月)。「スーパーだれとでも定額+」1,980円/月(60歳以上なら1,100円/月の割引き)
■回線:ソフトバンク
■主なキャンペーン
・[新規]PayPayポイント6,000円相当プレゼント
・[MNP]PayPayポイント12,000円相当プレゼント
・通話オプション6か月間550円割引
【MNO/オンライン・店舗両対応】
【月額料金:4,158円】
【データ容量:30GB】
家族割引きや固定回線セット割引きを用意
月額4,158円で、月間30GBまでの通信が可能なワイモバイルの中容量プランです。店頭サポートやMNOならでは更新室はもちろんそのまま。なお、30GBを超えた場合、45GBまでは1Mbpsの通信速度になり快適でなくてもSNSや調べ物をするくらいなら問題はないでしょう。45GBを超えた場合128kbpsに制限されます。
基本的な割引きメニューは上記の「シンプル3 S」と変わりませんが、「おうち割 でんきセット(E)」の対象になっています。これは、ソフトバンクの電力サービス「おうちでんき」を契約している場合に月額1,100円の割引きを24か月間受けられるというもの。10回線を上限になら家族契約にも組み合わせることができます。
なお、音声通話かけ放題はオプションとなります。
■月額料金:4,158円 (初期費用:オンラインだと3,850円、店頭だと4,950円)
■データ容量:30GB
■国内通話料金: 22円/30秒
■通話オプション:「だれとでも定額+」880円/月(かけ放題、終了未定のキャンペーン中は6か月間550円/月)。「スーパーだれとでも定額+」1,980円/月(60歳以上なら1,100円/月の割引き)
■回線:ソフトバンク
■主なキャンペーン
・[新規かつデータ増量オプション加入]10,000円相当のPayPayポイントコードプレゼント
・[MNPかつデータ増量オプション加入]20,000円相当のPayPayポイントコードプレゼント
・データ増量無料キャンペーン3
【MNO/オンライン専用プラン】
【月額料金: 2,970円】
【データ容量:30GB】
30GB以下なら2,970円! さらにLINEも使い放題!
月額2,970円で月間通信容量30GBのLINEMOの中容量プラン。条件をともなう割引きがほとんどなく、誰でも安価に使えるプランです。なお、30GBを超えた場合45GBまでは1Mbpsの通信速度を維持、45GBを超えた場合128kbpsに制限されます。
本プランは、5分以内の国内音声通話かけ放題「準通話定額」がセット。なお、月額1,100円の追加料金を支払うことで国内通話がかけ放題の「通話定額」をつけることも可能です。
もちろん「LINEMO」の特徴である高品質な通信はそのまま。対面サポートはなく、オンラインサポートのみの対応になります。
■月額料金:2,970円 (初期費用:3,850円)
■データ容量:30GB
■国内通話料金:5分内の国内通話が無料。5分を超えると22円/30秒
■通話オプション: 1,100円/月(かけ放題、終了未定のキャンペーン中は6か月間550円/月)
■回線:ソフトバンク
■主なキャンペーン:
・[新規]PayPayポイント6,000円相当プレゼント
・[MNP]PayPayポイント12,000円相当プレゼント
11/30まで増額中通常特典に加えてPayPayポイント最大8,000円相当をプレゼント
・通話オプション6か月間550円割引
【MNO/オンライン・店舗両対応】
【月額料金: 5,258円】
【データ容量:35GB】
10分以内の音声通話かけ放題がセット
月額5,258円で月間通信容量35GBのワイモバイルの大容量プラン。35GBを超えた場合52.5GBまでは1Mbpsの通信速度を維持、52.5GBを超えた場合128kbpに制限されます。通信品質は当然MNOで高品質、店頭サポートも当然受けることができます。
なお、10分以内の国内音声通話無料がセット。さらに月額1,100円の追加料金で国内通話かけ放題に変更が行えます(60歳以上は1,100円の割引きがあり実質無料)。
基本的な割引きメニューは上記の「シンプル3 S」と変わりませんが、「シンプル3 M」と同様に月額1,100円の割引きを24か月間受けられる「おうち割 でんきセット(E)」の対象料金でもあります。
■月額料金:5,258円 (初期費用:オンラインだと3,850円、店頭だと4,950円)
■データ容量:35GB
■国内通話料金:10分内の国内通話が無料。5分を超えると22円/30秒
■通話オプション: 1,100円/月(24時間かけ放題、60歳以上なら1,100円の割引き可能月)
■回線:ソフトバンク
■主なキャンペーン:
・[新規かつデータ増量オプション加入]10,000円相当のPayPayポイントコードプレゼント
・[MNPかつデータ増量オプション加入]20,000円相当のPayPayポイントコードプレゼント
・データ増量無料キャンペーン3
・ 60歳以上 通話ずーっと割引キャンペーン
今回取り上げた「LINEMO」と「ワイモバイル」はMNOですが、より安価な「mineo」や「Nuro mobile」などのMVNO事業者も選ぶことができます。MVNOとMNOの違いは、通信品質の違い。MVNOは回線を借り受けるため、昼休みなど混雑する時間帯では速度が低下しやすくなります。
eSIMとはSIMの情報をデータ化したもので、SIMカードがありません。eSIMの情報は、契約直後に使うことができるうえに、スマートフォンの中に複数個を保存でき、切り替えも簡単です。なお、ここで取り上げた「LINEMO」と「ワイモバイル」はいずれもeSIMを用意しており、必要に応じて選ぶことができます。いっぽう、MVNOのソフトバンク回線プランの多くは、データ専用プランに限りeSIMを用意しています。音声通話やSMS付きのeSIMが必要なら「LINEMO」か「ワイモバイル」を選ぶ必要があります。
ソフトバンクのネットワークは、4Gと5Gともに、世界各国の携帯電話事業者で広く使われる周波数帯、いわゆる“グローバルバンド”が多く含まれています。そのため、まだ知られていない海外メーカーで日本向けの最適化が十分行われていないタブレットや電子書籍リーダー、ウェアラブルデバイスのような製品でも通信エリアが確保しやすく、あえて選ぶ利点があることもあります。
ここで取り上げた、「ワイモバイル」も「LINEMO」もソフトバンクのサービスになります。そのため、ソフトバンクからの乗り換えの場合は、他社へ乗り換える「MNP」ではなく「番号移行」という別の手続きを行います。MNP番号の予約などは必要ありません。
また、「ワイモバイル」と「LINEMO」は、MNPワンストップに対応しています。MNPワンストップとは、従来必要だったMNP予約番号の取得・提示をせずに、そのまま乗り換え手続きが行える仕組みのことです。これにより、以前よりも乗り換えのハードルが低くなっています。