不正アクセスをブロックし、子どものインターネット利用時間をコントロール

Wi-Fiを見える化! NECプラットフォームズの無線LANルーター「Aterm WG2200HP」

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NECプラットフォームズの「Aterm WG2200HP」(以下、WG2200HP)は、IEEE802.11a/b/g/n/acに準拠した最新の無線LANルーターだ。4ストリーム(4×4)に対応し、規格上は1733Mbpsの通信速度を実現。実行スループットも952Mbpsという高性能なモデルだ。今回は、WG2200HPの新機能である「見えて安心ネット(Wi-Fi見える化)」を中心にレビューしていきたい。無線LANルーターにどんな機器が接続されているのかを簡単に把握できて、管理までできる便利な機能だ。無線LANルーターの管理で困っている人に特に注目してもらいたい。

NECプラットフォームズの最新無線LANルーターのWG2200HP。IEEE802.11acの4ストリーム(4×4)に対応しながら、コンパクトなボディを実現しているのが特徴だ。価格.com最安価格は12,390円(2016年6月20日時点)

わかりにくいWi-Fiを見える化

WG2200HPの見えて安心ネット(Wi-Fi見える化)は、Webブラウザーで接続中の機器を一覧でき、管理できるという機能だ。このような機能は、他社の製品にもあるが、同機能はシンプルな画面構成でわかりやすいのがポイント。端末の名前、電波強度/周波数帯、Macアドレス、過去の接続履歴などを見られる。端末の名前を、「お父さん(パソコン)」「お母さん(タブレット)」「子ども(スマホ)」と、わかりやすい名称に変更できるのも地味だが便利だ。

知らない機器が自宅の無線LANルーターに接続を試みていることも把握でき、その場合は接続を拒否できる。通常は、Macアドレスで接続を拒否したり、「ステルスモード」を使ったりしなければならないが、本機能を使えば簡単に接続を拒否できる。無線LANルーターに機器が接続された場合に、スマートフォンのアプリやメールで通知してくれる機能も搭載。子どもが帰宅してゲームを使った場合や、離れて暮らす親がパソコンでインターネットを使った場合などに通知がくるので、“見守り”にも活用できる。同社が以前から提供している、子どもがインターネットを利用できる時間を制限できる「こども安心ネットタイマー」との連携も可能だ。無線LANルーターへのただ乗りや不正アクセスが心配な人や子どもがインターネットをしすぎて困っている親にとって、見えて安心ネット(Wi-Fi見える化)は、ありがたい機能と言える。

見えて安心ネット(Wi-Fi見える化)は、無線LANルーター接続後に、Webブラウザーで「http://aterm.me/」にアクセスすれば利用できる

端末の区分で、「不正な端末」を選ぶと、接続を拒否できる

端末の区分で、「不正な端末」を選ぶと、接続を拒否できる

インターネットを利用できる時間を指定できるこども安心ネットタイマーは、端末を「こどもの端末」に設定すれば利用できる

無料のスマホアプリ「スマートリモコン」を使えば、パソコンと同じように接続中の機器を一覧できる

無料のスマホアプリ「スマートリモコン」を使えば、パソコンと同じように接続中の機器を一覧できる

NFCやQRコードを使えばスマホやタブレットとの接続が簡単

無線LANルーターは接続が面倒というイメージがあるはずだ。SSIDを確認して、暗号化キーを入力してと、上級者でも面倒な作業だが、WG2200HPには接続作業の手間を軽減する工夫が盛り込まれている。

「らくらくかざしてスタート」は、添付されるNFCタグに対応のスマートフォンをかざすだけで接続できる機能だ。同名のアプリを利用して接続する機能だが、アプリがインストールされていない場合は、「Google Play」のダウンロードサイトに誘導されるので、アプリを探す手間がかからない。インターネット回線の接続作業もアプリ上でできるので、パソコンがない場合でも利用できる。ただし、利用できるのはAndroidスマホやタブレットに限られており、iPhoneでは残念ながら利用できない。

iPhoneの場合は、「らくらくQRスタート2」を使いたい。本体固有の設定情報が埋め込まれたQRコードを読み取るだけで、無線LANへの接続から回線接続まで設定できる。このほかにも、WPSにも対応しており、対応のパソコンやプリンター、ゲーム機を暗号化キーを入力せずに、ボタンを押すだけで接続できる。

添付されるNFCタグやQRコードを使えば、暗号化キーを入力せずに、接続設定ができる

添付されるNFCタグやQRコードを使えば、暗号化キーを入力せずに、接続設定ができる

WPSに対応した機器を使う場合は、本体右側面の「らくらくスタート」ボタンを押して接続する

WPSに対応した機器を使う場合は、本体右側面の「らくらくスタート」ボタンを押して接続する

4ストリーム対応でもコンパクトなボディ

最後にスペックをチェックしよう。本モデルは、同社の最上位機種「Aterm WG2600HP」(以下、WG2600HP)の弟分で、CPUの動作周波数とコア数が違う。WG2600HPは最大1.4GHzで動作するデュアルコアなのに対して、WG2200HPは最大700MHzで動作するシングルコアだ。実行スループットはWG2600HPが1276Mbps、WG2200HPが952Mbps。

本体サイズは約35(幅)×130(高さ)×181(奥行)mm。アンテナを内蔵するのでコンパクトなボディを実現している。競合他社には大型のアンテナを搭載したモデルがあるが、同社は「μEBG」および「μSRアンテナ」を使うことで、アンテナ内蔵のコンパクトなボディながら高速な通信を実現している。μEBGは人工衛星にも搭載されているNECの先端技術で、基盤内の電磁ノイズを抑制して受信感度を高める技術。μSRアンテナは、米粒サイズの超小型・高性能アンテナで、電波の放射効率が高く、全方位への高速通信が可能なアンテナだ。

有線LANはWANが1000BASE-T、LANが1000BASE-Tで4ポート。USB2.0ポートを備えており、USB接続の外付けストレージを接続すれば、ネットワークHDD(NAS)としても使える。縦置き、横置きが可能なほか、壁にかけて使うこともできる。

このほか、スマートフォンなどに向けて集中して電波を送信することで、電波強度を高めて、安定した通信を実現するビームフォーミングに対応。便利な機能だが、対応する端末は少なく、今後増えることに期待したい。こちらも端末の対応が必須だが、最大3台までの同時通信を可能にするMU-MIMOにも対応する。

μEBGとμSRアンテナを採用することで、4ストリームに対応しつつ、アンテナ内蔵のスッキリしたボディを実現している

外部インターフェイスは背面に搭載する

外部インターフェイスは背面に搭載する

縦置き、横置きのほか、壁掛けも可能

縦置き、横置きのほか、壁掛けも可能

まとめ

無線LANルーターは、一度購入したら、なかなか買い替えないデジタル機器の代表的なアイテムだ。いざ買い替えようと思っても、IEEE802.11acに準拠した製品がほとんどで、規格上のスピードだけでは比べにくい。簡易的なNAS機能など、付加機能にも大きな違いはない。その点、WG2200HPは、見えて安心ネット(Wi-Fiの見える化)という便利でユニークな機能を備えている。不正アクセスを防げるのはもちろんだが、子どもが長時間インターネットを利用して困っているというお父さんやお母さんにとっても、インターネットの利用について子どもと話しあうきっかけになるはずだ。

スペックは、上位機種より少しだけ劣るが、十分高性能だ。4ストリーム対応のモデルとしてはコンパクトなのもポイント。高性能なモデルは欲しいが、置き場所をとれないという人にも向いている。NFCやQRコードなどを使って接続をサポートする機能も備えているので、無線LANルーターの設定が苦手な人が選んでも使いやすいはずだ。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

製品 価格.com最安価格 備考
Aterm WG2200HP PA-WG2200HP 11,125 「見えて安心ネット(Wi-Fi見える化)」搭載の無線LANルーター
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2017.3.30 更新
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