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iPhoneは楽しさがアップ! MacでもSiriが使えるように

大きく変わりそうな予感! 「iOS 10」&「macOS Sierra」の新機能を試してみた

アップルは今年2016年秋に正式版をリリースする「iOS 10」と「macOS Sierra」のプレリリース版を7月7日に公開した。アプリ開発者でなくとも、Apple Beta Software Programのメンバーになれば誰でも試せる。必要なのは「Apple ID」とパスワードだけなので気軽に試せるが、あくまでユーザーからのフィードバックを集めて品質を向上させるのが目的のプログラムであることは理解しておきたい。メインで利用しているiPhone/iPadやMacへのインストールは控えたほうがいいだろう。また、サブマシンにインストールする場合でも、データのバックアップは忘れずにしておきたい。今回は今秋に正式版がリリースされる2つの最新OSのプレリリース版を使って新機能を試してみた。

「iOS 10」は頻繁に使う機能や画面が大きく変わる!

まずは、iPhoneやiPad向けのiOS 10を見ていきたい。iOS 10は「これまでで最も大きなiOSのリリース」と銘打たれているだけあって、多くの部分が変わっている。利用者が頻繁に使う機能や画面に手が加えられているので、正式版がリリースされれば、多くの人が大きく変わったと感じるだろう。

iPhoneを使う場合、ほとんどの人はホームボタンを押してスリープを解除(画面を点灯させる)するだろう。ホームボタンに搭載された指紋センサー「Touch ID」を使っているのなら、そのままロックが解除される。iOS 10では、本体を持ち上げるだけでスリープを解除できる。今回は「iPhone 6s」で試したが、持ち上げて画面を見ると、すぐにスリープが解除できた。「Apple Watch」で、腕を上げて時間を確認するときと同じような感じだ。ロック画面もこれまでと変わっており、左から右にスワイプするとウィジェットが表示され、右から左にスワイプするとカメラが起動する。

持ち上げてスリープを解除できるメリットは、メッセージや通知をしっかりとチェックできること。最新のiPhone 6s/6s Plusでは、Touch IDの認証が速すぎて、通知を読む前にロックが解除され、通知センターを再度呼び出したり、アプリを立ち上げたりしなければならない。持ち上げてスリープが解除されれば、しっかりとメッセージや各種通知を見られる。また、メッセージを「3D Touch」で強く押し込むと、メッセージの全文を確認して、そのまま返信までできる。アプリを開かず、また、ロックを解除せずに、ここまでできてしまうのだ。

ただし、これまでのロック画面や通知の扱い方が大きく変わるので、慣れるまで少し時間がかかるかもしれない。

iPhoneを持ち上げてスリープを解除すると、メッセージやアプリの通知がチェックできる

iPhoneを持ち上げてスリープを解除すると、メッセージやアプリの通知をチェックできる

上画像の赤枠の通り、3D Touchで強く押すと返信できる

上画像の赤枠の通り、3D Touchで強く押すと返信できる

左から右にスワイプすると表示されるウィジェット

左から右にスワイプすると表示されるウィジェット

3D Touchの機能も強化されている。コントロールセンターから起動できるライトは明るさを調整できるようになり、タイマーは1分、5分、20分、1時間のタイマーを素早くセットできるようなった

表現力がアップしたメッセージアプリ

メッセージアプリには、「LINE」や「WhatsApp」、「Snapchat」、Facebookの「Messenger」など多くの人気アプリがある。アップル純正のメッセージアプリ「iMessage」は、前述のメッセージアプリに比べると機能的に劣る部分があった。iOS 10では、iMessageが大幅に強化される。吹き出しの現れ方を変えたり、手書きでメッセージを送ったり、画面全体に風船を飛ばしたり、表現力が大幅にアップしているのだ。メッセージ(文字や写真)を隠して送信し、受信したユーザーが、隠れている部分をこするとメッセージが現れるという遊び心のあるメッセージを送ることも可能だ。LINEのスタンプのようなステッカーも用意する。

試せてはいないが、「iMessageアプリケーション」という機能も便利そうだ。iMessageの中でサードパーティのアプリを使えるというもので、たとえば、グループでメッセージをやりとりしている最中に投票アプリで意見をまとめたり、動画編集アプリで面白い動画を作ったりといったことが、iMessage内だけで完結する。

エフェクトをつけてメッセージの現れ方を変更できる(左)。スクリーンでは、画面いっぱいに風船を飛ばしたり、花火を打ち上げたりできる(右)

メッセージボックスの左(赤枠部分)から写真の添付や手書き、iMessageアプリケーションを呼び出せる(左)。絵文字に変更できるテキストはオレンジ色に表示され、タップすると絵文字に変更できる(右)

「メモリー」やSiriのサードパーティへの開放など、ほかにも見どころ満載

「写真」アプリには、新たに「メモリー」という機能が追加される。これはイベント(誕生日や旅行、1年前の今日など)ごとに写真や動画を見られる機能だ。写真の分類は、iOS 10が自動でしてくれる。顔認識機能を使って特定の人が写っている写真を見たり、海やサッカーなどシーンで写真を探したりもできる。iPhoneで何枚も写真を撮影して、見返す時間がない人にとっては便利な機能になりそうだ。

メモリーで作成できるスライドショーは、BGMを変えたり、尺の長さを変えられる

メモリーで作成できるスライドショーは、BGMを変えたり、尺の長さを変えられる

音声アシスタントの「Siri」がサードパーティのアプリで使えるようになったのもトピックスだ。メッセージアプリで、音声でメッセージを送れるようになるほか、配車サービスアプリ「Uber X」でタクシーを呼ぶなど、さまざまなことがSiriを使ってできるようになる。

「マップ」アプリでは、日本の交通機関の情報が追加され、マップ上で乗り換え検索や運賃の比較ができるようになる。プレリリース版では実装はされていなかったが、マップが便利になるのは間違いだろう。このほかにも、ホームアプリケーションやミュージックなどのユーザーインターフェイスも変わる。iOS 10のプレリリース版を試してみて、本当に多くの点が改良されていることがわかった。メッセージは楽しさがアップし、Siriはますます便利になりそうだ。

日本の交通機関の情報が追加されるマップ(左)。ホームアプリケーションもより多機能になる(右)

日本の交通機関の情報が追加されるマップ(左)。ホームアプリケーションもより多機能になる(右)。複数の対応機器をワンタップのオン・オフしたり、家に帰ったらオフにしたり、より対応機器をコントロールしやすくなる見込みだ

SiriはMacでも便利そう!

続いてMacのOSであるmacOS Sierraをチェックしよう。名称ルールがガラッと変わったが、基本的な部分は前OSの「OS X El Capitan」から変わっていないので、既存のユーザーが新たに使い方を覚える必要はない。仕事にMacを使っている人でも安心して乗り換えられそうな印象を受けた。

新機能としては、iPhoneでおなじみのSiriがMacでも使えるようになった。Siriの起動に「Hey Siri!」は使えないが、Commandキー+Spaceキー(Fnキー+Spaceキーに変更することも可能)で起動できる。メニューバーとドックにもSiriのアイコンがあるので、こちらをクリックしてもいい。Siriを起動すると、画面の右上に聞き取り画面が表示され、しゃべると音声アシスタント機能が使える。天気や株価、お気に入りのスポーツチームの試合結果、スケジュールなどを教えてくれる。ファイルを探すときも利用可能だ。たとえば、「ダウンロードフォルダーの中の写真」「今週撮影した写真」といった具合に見たいファイルを探せる。これはダウンロードフォルダーを開いて、ファイルを種別順に並び変えて、撮影日をチェックすれば同じ事ができるが、Siriにお願いしたほうが圧倒的に楽だし、早い。メッセージの返信などは、キーボードを使ったほうが早いが、キーボードとSiriは、シーンや使い方に応じて使い分けることになりそうだ。

また、Siriの検索結果は、通知センターに貼り付けておくことが可能だ。Twitterのフィードや試合経過など、常に最新の状態に保った情報をすぐにチェックできる。画像を検索し、その画像をPagesへドラッグ&ドロップすることも可能だ。

Siriの応答は画面の右上に表示される。iPhoneのSiriと同じように、声は女性か男性かを選べる

Siriの応答は画面の右上に表示される。iPhoneのSiriと同じように、声は女性か男性かを選べる

個人的には「メモ」アプリをよく使っているので、メモの中身を検索できるのは非常に助かる

個人的には「メモ」アプリをよく使っているので、メモの中身を検索できるのは非常に助かる

画面の明るさの調整、Wi-FiやBluetoothのオン・オフなども可能

画面の明るさの調整、Wi-FiやBluetoothのオン・オフなども可能

MacBook/MacBook Airのユーザーにはうれしいストレージ容量の最適化

多くのユーザーが恩恵を受けそうなのが、ストレージの空き容量を最適化する機能だ。クラウドに保存しているファイルを削除し、ストレージの空き容量を確保してくれるというものだ。削除するのではなく、Finderにそのまま残っている(実際はクラウド上にある)ので、検索して探せる。すぐに使う可能性のある、最近撮影した写真やメールの添付ファイルは削除されないので、オフラインで使う場合に困ることはなそうだ。

また、重複しているダウンロードファイル、キャッシュなどを削除してくれる機能もある。Macにすべて任せてもいいし、自分で不要なファイルを削除する際にも便利なツールと言えそうだ。ストレージ容量の少ないMacBookやMacBook Airを利用しているユーザーにとってはありがたい機能と言えるだろう。

ストレージ容量を最適化する機能。クラウドにあるファイルを削除して、ストレージの空き容量を増やせる便利機能だ。直近のファイルはMacに残るのがポイント。容量の大きなファイルを探してくれる機能もある

このほか、「ユニバーサルクリップボード」もうれしい新機能だ。iOSでコピーしたテキストや画像をMacに貼り付けられる。iPhoneで見ていたが写真をMacで使いたいといった場合などに便利だろう。MacからiPhoneへの貼り付けもできる。ちなみに、コピーした情報は2分間保持される。

今回は試せなかったが、「Apple Watch」を使った自動ロック解除も便利そうだ。Macには指紋センサーや顔認識によるロック解除機能は搭載されておらず、ログインするにはパスワードが必要だが、Apple Watchを腕に装着していれば、パスワードを使わずにMacのロックを解除できる。

Apple Watch用の最新OS「watchOS 3」のプレリリース版は提供されていないが、こちらも今秋に正式版がリリースされる。パフォーマンスがアップし、よく利用するアプリを呼び出すのも速くなる。iOSに近いドックを取り入れるなど、操作系にも改良が加えられている。ヘルスケア系では、「深呼吸」をうながす「Breath」という機能が搭載された。立ち上がるように促してくれる「スタンド」に近い機能だ。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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