2台持ちの悩みを解消! 通話定額で安くスマホを運用できる待望のモデル

“デュアルSIMデュアルスタンバイ”対応で大人気! 「Moto G4 Plus」レビュー

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携帯電話の老舗ブランドであるモトローラから、SIMフリースマートフォン「Moto G4 Plus」が登場した。2枚のSIMカードを使えて、どちらも待ち受けできる“デュアルSIMデュアルスタンバイ”に対応するのが大きな特徴だ。聞きなれない言葉だが、たとえば、1枚は大手キャリアのSIMカードを使って通話用に、もう1枚はMVNOのSIMカードをデータ用に、と1台のスマホで2枚のSIMカードを使えるというものだ。ちょっと複雑だが、「こんなモデルを待っていた!」という人は多かったようで、価格.com上では7月の発売以来、高い人気を維持している。Moto G4 PlusのデュアルSIMデュアルスタンバイの使い勝手を試してみた。

モトローラのSIMフリースマホであるMoto G4 Plus。モトローラが国内のSIMフリースマホ市場に本格的に参入する第1弾モデルだ。パソコンの周辺機器などを取り扱っているシネックスインフォテックが国内正規代理店を務めている。価格.com最安価格は38,280円(2016年9月5日時点)

国内でいち早くデュアルSIMデュアルスタンバイに対応したSIMフリースマホ

モトローラは、フィーチャーフォン時代に一世を風靡した老舗の携帯電話ブランドだ。ただ、スマホの波には乗り遅れ、携帯電話端末事業がモトローラ・モビリティとして分社化。2011年に検索大手のグーグルに買収されてしまう。その後2014年にレノボ・グループに買収され、現在はレノボの子会社となっている。国内ではauがモトローラブランドのスマホを販売していたが、現在、大手3キャリアでモトローラのスマホを扱っているところはない。製造を担当したグーグルブランドの「Nexus 6」が流通していたり、エヌ・ティ・ティレゾナントが「Moto G」を取り扱ったりはしているが、国内ではモトローラブランドの存在感は薄いのが現状だ。

そんな中で、今回取り上げるMoto G4 Plusは、同社が国内のSIMフリースマホ市場に本格参入する第一弾モデルとなる。価格.comの「スマートフォン」カテゴリーの人気ランキングでは、約1か月間、1位をキープするなど、好調なスタートを切っている。人気の理由は、デュアルSIMデュアルスタンバイに対応していることだ。SIMカードを2枚セットできるデュアルSIM仕様のスマホはいくつかあるが、デュアルスタンバイに対応しているのは本モデルが国内初。ほかのデュアルSIM仕様のモデルは、国内では利用できないGSMとLTEの組み合わせで、実際のところ海外に行った場合しか使い道がない。それに対して、Moto G4 Plusは、2つのSIMカードスロットが3G/4G(LTE)に対応している。いっぽうがLTE、もういっぽうが3Gという制約はあるが、2つの回線を利用できる。

2つのSIMカードスロットとmicroSDカードスロットを備える。SIMカードスロットの形状はmicroSIMだが、nanoSIMカードを装着できる純正のアダプターが付属する

具体的な使用例としては、いっぽうに大手キャリアのSIMカードを挿して3Gの通話用に設定し、もういっぽうにMVNOのデータ専用SIMカードを装着して、LTEのデータ通信用に設定する。こうすることで、通話し放題かつ安くデータ通信をすることができるのだ。大手キャリアは通話し放題のプランがあるのが魅力だが、データ通信料は高い。いっぽうのMVNOはデータ通信料は安いが、通話し放題のプランがほとんどない。両方のいい所を組み合わせることができるのがMoto G4 PlusのデュアルSIMデュアルスタンバイなのだ。通話用のフィーチャーフォンとデータ通信用のスマホを2台持ちしている人にとっては、2台持ちを解消できるモデルと言える。また、2つの番号で待ち受けできるので、仕事用とプライベート用のスマホを2台持っているという人にとっても魅力的なはずだ。注意点は、音声通話はVoLTE非対応となることと、通話とデータ通信を同時に使えないこと(音声SIM1枚だけ使う場合は、同時に使える)。2枚のSIMカードを持っていて、運用に困っている、もう少しうまく運用したいという人にとって、Moto G4 Plusは待望のモデルと言っていいだろう。

2枚のSIMカードをセットすると、セットアップ画面が表示される

2枚のSIMカードをセットすると、セットアップ画面が表示される

2枚のSIMカードが認識される。NTTドコモのSIMカードと、NTTドコモ系のMVNOのSIMカードをセットすると、どちらも「NTT DOCOMO+電話番号」と表示される。SIMカードに名前を付けることも可能なので、わかりやすい名称にしておくといいだろう

2枚のSIMカードの使い方は、プロファイルを選択することで設定できる

2枚のSIMカードの使い方は、プロファイルを選択することで設定できる

データ通信はSIM1、通話とSMSはSIM2など、アクティビティ(動作)ごとにSIMカードを設定することも可能

データ通信はSIM1、通話とSMSはSIM2など、アクティビティ(動作)ごとにSIMカードを設定することも可能

持ちやすい大画面モデル、スペックはミドルクラスだが動作は快適

続いて本体を見ていきたい。ディスプレイはフルHD(1080×1920)の5.5型の大画面で、最近のスマホとして大型モデルに分類される。フィーチャーフォンの「MOTOROLA RAZR」など、過去のモトローラのモデルは、どちらかというと男性が好きそうなメカっぽいデザインのモデルが多かったが、本モデルは丸みのある、いまどきのデザインだ。背面にはモトローラの「M」のロゴマークが配置されている。背面カバーは樹脂素材を使っており、表面には細かな凹凸があり、滑りにくいように配慮されている。大型のスマホではあるが、左右の額縁(ベゼル)が細く、幅が76.5mmに抑えられているので、持ちにくいとは感じなかった。

本体サイズは約76.5(幅)×152.9(高さ)×7.87(厚さ)mm(カメラ部の厚さは9.78mm)。最近のスマホとしては大画面の5.5型の液晶ディスプレイを搭載するが、丸みがありホールドしやすい。フルHDのディスプレイは鮮やかで明るさも十分だ

背面にはモトローラの「M」のロゴマークが配置されている。小さな凹凸があり、滑りにくいが、指紋は目立つ

背面にはモトローラの「M」のロゴマークが配置されている。小さな凹凸があり、滑りにくいが、指紋は目立つ

側面の電源ボタンとボリュームボタンは異なる表面処理が施されており、見なくてもどちらのボタンかわかるようになっている

スペック的にはミドルレンジに分類される。プロセッサーには動作が安定していると言われているオクタコアの「Snapdragon 617」(1.5GHz)を採用。メモリー(RAM)は3GB、ストレージは(ROM)は32GB。microSDメモリーカードスロットも備える。背面カバーが取り外せる仕様だが、バッテリーは固定式。容量は3000mAhで、SIMカードを2枚挿しても一般的な使い方であれば1日は電池が持つ。付属のACアダプターは、「TurboPower」充電という急速充電をサポート。約15分の充電で最長6時間動作するという。急速充電対応のACアダプターが付属するのはありがたい。

背面カメラはレーザーAFと位相差AFを備えた1600万画素カメラ。暗い所でも、素早く合焦する。前面カメラは500万画素。最新のハイスペックスマホと比べると、暗い場所での撮影は苦手のようだ。また、晴天下でも、もう少し鮮やかに撮影できればうれしかった。

ACアダプターはTurboPower充電という急速充電に対応。約15分の充電で最長6時間動作するという

ACアダプターはTurboPower充電という急速充電に対応。約15分の充電で最長6時間動作するという

背面カメラはレーザーAFと位相差AFを組み合わせたAF機能。画素数は1600万画素

背面カメラはレーザーAFと位相差AFを組み合わせたAF機能。画素数は1600万画素

カメラアプリはシンプルだが、マニュアル撮影が可能

カメラアプリはシンプルだが、マニュアル撮影が可能

よく言えば自然、悪く言うと大人しい色味で、人によっては鮮やかさが足りないと感じるかもしれない

よく言えば自然、悪く言うと大人しい色味で、人によっては鮮やかさが足りないと感じるかもしれない

素に近いAndroidを搭載

搭載するOSは「Android 6.0.1」で、ほとんど手が加えられておらず、素のAndroidに近い。パフォーマンスと省エネ性能のバランスのとれたプロセッサーと3GBのメモリーを搭載しているため、動作は軽快だ。人気アプリの「ポケモンGO」も動作する。ジャイロスコープを備えているのでARを使ってモンスターを捕獲することも可能だ。独自機能としては、2回振りおろしてフラッシュライトをオン/オフできたり、下向きに置いて無音化したりできる「Actions」を搭載。画面オフ時に、本体を持ち上げると通知を表示する「Display」といった機能も備える。

また、指紋センサーを搭載しているのも特徴だ。ロック解除に便利な指紋センサーだが、搭載されている場所には気を付けたい。画面の下にあるので、ホームボタンと思って間違って何度かタッチしてしまうのだ。慣れれば問題ないだろうが、使い始めのうちは悩まされるかもしれない。

2回振りおろしてフラッシュライトをオン/オフできるActions。暗い場所でちょっと明りがほしいときに便利な機能だ

画面オフの状態で、端末を持ち上げると通知や時刻を確認できるDisplay

画面オフの状態で、端末を持ち上げると通知や時刻を確認できるDisplay

指紋センサーは感度が高く、素早くロックを解除できる。ただし、iPhoneやGalaxyのホームボタンの場所にあるので、誤ってタッチしてしまうことがあった。慣れれば問題ないかもしれないが、使い始めは苦労しそうだ

まとめ

Moto G4 PlusのデュアルSIMデュアルスタンバイは、人によっては2台持ちを解消できる、画期的な仕組みだ。2枚のSIMを使うので、管理が煩雑になるというデメリットはあるが、現時点でデュアルSIMデュアルスタンバイに対応するのは本モデルだけなので、人気なのも納得できる。スペック面や機能面は、ミドルクラスとしては十分な内容だ。価格.com最安価格は38,280円(2016年9月5日時点)で、コストパフォーマンスもすぐれている。スマホやフィーチャーフォンを複数台使っている人や、仕事用とプライベート用のスマホを1台で済ませたいという人にぜひチェックしてもらいたい。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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2017.12.16 更新
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