デルらしい割安感のある価格も注目

Macノートに十分対抗できる!? スタイリッシュで高性能なデル「New XPS 13」

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デルの「XPS 13」は、“フレームレス・ディスプレイ”を搭載したスタイリッシュなモバイルノートだ。今回はXPS 13の最新モデル「New XPS 13(9360)」の上位モデル「プラチナ・QHD+タッチパネル・ローズゴールド」をレビューしたい。従来モデルのデザインを踏襲しつつ、インテルの最新CPU「第7世代Coreプロセッサー」(開発コード名「KabyLake-U」)を採用した最新モデルだ。

幅が5.2mmしかない極細の額縁が特徴のNew XPS 13(9360)。今回はプラチナ・QHD+タッチパネル・ローズゴールドモデルを取り上げる。直販価格は174,980円(税別、2016年11月4日時点)

アルミ合金とカーボンファイバーを使ったこだわりのボディ

最近はデザインにこだわったモバイルノートが多いが、このNew XPS 13(9360)も相当こだわって作られている。天板と底面は削り出しのアルミ合金で、最新のスマートフォンのような仕上がりだ。パームレストはカーボンファイバー製。底面のXPSとプリントされた部分は開くようになっており、そこにシリアルナンバーや技適などの情報が記されている。通常はシールなどで貼られているものをわざわざ見えなくして、スッキリとした見た目を実現しているのだ。

アルミ合金やカーボンファイバーは、モバイルノートでは珍しくない素材だが、New XPS 13(9360)がスマートに見えるのは、フレームレス・ディスプレイによるところが大きい。「11型のボディサイズに13型のディスプレイを搭載」というのが売り文句で、パッと見は11型クラスのモデルに見えるが、実は見やすく使い勝手のよい13.3型液晶ディスプレイを搭載しているのだ。フレームレスと言っても、額縁がないわけではなく、極めて細いということ。額縁は5.2mmしかない。一見すると頼りないように見えるが、ディスプレイ部分はアルミ合金でしっかりと保護されているので、実物はかなりがっちりしている。

新色のローズゴールド。嫌みのない金色で、iPhoneのローズゴールドのようなピンク色ではない

新色のローズゴールド。嫌みのない金色で、iPhoneのローズゴールドのようなピンク色ではない

底面のパネルを開けるとシリアルナンバーや技適などの情報が記されている。すっきりとした見た目にとことんこだわっていることがうかがえる

5.2mmの極細の額縁

5.2mmの極細の額縁

残念なのが重量だ。カタログスペックだと、タッチ非対応ディスプレイ搭載モデルが1.2kg〜、タッチ対応ディスプレイ搭載モデルが1.29kg〜となっている。見た目がコンパクトでスリムなだけに、実際に手にするとスペックの数字以上に重く感じてしまう。重量も11型のディスプレイを備えたモデル並みの1kg前後、できれば1kg以下まで軽くなるとうれしいところだ。

今回試したモデルの重量は実測で1.3kgだった

今回試したモデルの重量は実測で1.3kgだった

付属のACアダプターと充電ケーブルを合わせると1.56kg

付属のACアダプターと充電ケーブルを合わせると1.56kg

超高精細なディスプレイを搭載

今回試したプラチナ・QHD+タッチパネル・ローズゴールドモデルは、3200×1800という高解像度な13.3型液晶ディスプレイを搭載する。高精細なディスプレイで、文字も写真も緻密な表示で美しい。輝度も400ニットと十分で、映り込みもよく抑えられている。室内の蛍光灯の下なら、輝度50%でも十分すぎる明るさだ。高精細なQHD+モデルは、すべてタッチ対応だが、New XPS 13(9360)はクラムシェルタイプなので、2in1タイプのようにタブレット端末のようなスタイルでは使えない。

3200×1800の超高精細なディスプレイを搭載。1920×1080のフルHDモデルもラインアップしており、画面サイズを考えればフルHDでも十分きれいだと思われる

スペックは、さまざまな構成のモデルが用意されているので、予算や用途に応じて選べるだろう。今回試したのは、デュアルコアの「Core i7-7500U」(2.70GHz、最大3.50GHz)、8GBのメモリー、それにPCI Express接続の256GBのSSDを搭載したモデルだ。パソコンの総合的な性能を測定するベンチマークテスト「PC Mark 8 Professional Edition」(Futuremark)のスコアは2646とモバイルノートとしては十分すぎるスコアを記録。ストレージの読み書きの速度を測定する「CrystalDiskMark 5.2.0 x64」(ひよひよ氏作)では、PCI Express接続のSSDらしい高いスコアとなった。体感速度は非常に軽快で、ストレスなく動作する。

個人的にはCore i5-7200U(2.5GHz、最大3.10GHz)と8GBのメモリー、256GBのSSDを搭載した「New XPS 13 プレミアム」が、性能と価格のバランスがとれていると感じている。直販価格は139,980円(税別、2016年11月4日時点)。ディスプレイはフルHDとなるが、その分、バッテリー駆動時間はQHD+モデルよりも長くなるので、携帯性は高くなる。

PC Mark 8 Professional Editionの結果。モバイルノートとしては十分すぎるスコアだ

PC Mark 8 Professional Editionの結果。モバイルノートとしては十分すぎるスコアだ

CrystalDiskMark 5.2.0 x64の結果。PCI Express接続のため、読み書きはかなり高速だ。ランダム読み出しは860.5MB/秒も出ている

バッテリー駆動時間はカタログスペックで約13時間。厳密に測ったわけではないが、1週間ほど持ち歩いてみた印象だと、6〜7時間は充電なしでも使えそうだ。ディスプレイの輝度を下げたり、こまめに無線LANをオフにしたりすれば、もう少し長く使えるだろう。

ACアダプターはコンパクトで、本体といっしょに持ち歩いても邪魔にはならない。ただし、これはACアダプターの話で、接続するケーブルは太くて邪魔になる。国内だとなかなか使わない緑色のアースも付いているのも残念だ。

ACアダプターは、ケーブルをきれいに丸めてコンパクトにまとめられる。電源ケーブルが太くて、アースが付いているのは残念

キーボードは使いやすいが、タッチパッドは△

フットプリントの小さなノートパソコンは、キーボードの配置が窮屈になりがちだ。New XPS 13(9360)は、EnterキーやBackspaceキー、半角/全角キーなど、外側に配置されているキーを小さくしつつ、メインのキーは実測で約18mmのキーピッチを確保している。そのため、タイピング時に窮屈な印象は受けなかった。Enterキーが細いので、ここは慣れが必要になるだろう。薄型のボディだが、キーストロークが適度に深めで、強めにタイピングしても底に当る感じもない。タイピング時の音も静かだ。キーボードの使い勝手は、モバイルノートとしてはよくできている。

タッチパッドはカーソルが飛んだりすることもなく、手のひらがタッチパッドに触れても誤操作しないように配慮はされているが、クリックボタンが正直使いにくい。クリックボタン一体型で、クリック音がキーボードと比べると大きいのだ。キーボードのタイピング音が静かなだけに、クリック音の大きさが目立つ。主にマウスを利用する人は気にする必要はないが、タッチパッドを利用する人は注意してほしい。

日本語配列のキーボードは、メインのキーピッチは広く取られているが、外側のキーはやや小さめ。使用頻度の高いEnterキーが細いので、慣れるまで、少し時間がかかりそうだ

キーボードバックライトを搭載。F10キーを1度押すと点灯し、もう1度押すと少し暗くなる。もう1度押すとオフ。明るさが調整できるのは、地味だが便利だ

外部インターフェイスは、スリムなボディながら、がんばっている。将来性の高いThunderbolt 3/USB Type-C兼用端子を搭載。USB 3.0端子も左右に1基ずつ備えている。フルサイズのSDメモリーカードスロットを備えるのもうれしいポイント。最近の薄型モバイルノートは、SDメモリーカードスロットがなかったり、あってもmicroSDメモリーカードスロットなので、特にデジタルカメラの写真を取り込むという人にとってはありがたい。

個人的にはバッテリー残量を確認できるインジケーターがあるのが便利だと感じた。パソコンの電源を入れなくてもバッテリーの残量を確認できるので、充電すべきかどうかをすぐにチェックできる。充電し忘れを防げる気の利いた機能だ。

右側面にSDメモリーカードスロットとUSB 3.0端子を搭載

右側面にSDメモリーカードスロットとUSB 3.0端子を搭載

左側面。Thunderbolt 3/USB Type-C兼用端子やUSB 3.0端子、ヘッドホン出力を備える

左側面。Thunderbolt 3/USB Type-C兼用端子やUSB 3.0端子、ヘッドホン出力を備える

バッテリー残量を5つ(20%ずつ)のランプで確認できるインジケーターを搭載。充電したつもりが、充電されていなかったというありがちなミスを防げる

まとめ

New XPS 13(9360)は、高性能でスタイリッシュなモバイルノートだ。アップルの「MacBook」や「MacBook Air」「MacBook Pro」のようなスタイリッシュなWindowsノートを探している人にとって、有力なモデルになるだろう。デザインには強いこだわりが感じられるし、最新のCPUを搭載しており、パフォーマンス面の心配もない。11型のボディサイズに13型のディスプレイを搭載した、New XPS 13(9360)ならではのサイズ感も魅力だ。

デルらしい手ごろな価格も見逃せない。Core i5-7200UやフルHDディスプレイを搭載したスタンダードモデルの直販価格は124,980円(税別)。11月7日までだが、15,000円値引きのクーポンを適用すれば109,980円(税別)で購入できる。今回試した高性能モデルでも18万円前後なので、スペックを考えるとかなり割安感がある。

※本記事でレビューに使用した構成はデル直販専用モデルです。詳細はデルのホームページでご確認ください。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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2017.5.22 更新
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