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5万円台から選べる、高性能SIMフリースマホ9選

SIMフリースマートフォンが「格安スマホ」と呼ばれていたのは昔の話。製品のバリエーションの増えた最近では、高性能を売りにした製品が増えている。それらの中から、発売後半年以内で、価格.comの最安価格が5万円台以上(2016年12月下旬現在)の、AndroidおよびWindows 10 Mobile採用のSIMフリースマートフォン9機種を紹介しよう。

ZenFone 3シリーズ最大の6.8インチの大画面
ASUS「ZenFone 3 ULTRA」

豊富な製品ラインアップを誇るASUSの「ZenFone 3」シリーズ。その中でも本機は、1080×1920のフルHD表示に対応する約6.8インチの大画面を備えているのが特徴。ボディサイズは、約93.9(幅)×186.4(高さ)×6.8(厚さ)mm、重量は約233gだ。

大画面を生かしたAV機能に特徴があり、ディスプレイ専用プロセッサー「Tru2Life」を搭載し、コントラストレベルを通常の倍に高めているほか、NTSC比95%の高い色域再生を実現する。オーディオ性能も高く、イヤホンやヘッドホンでサラウンド再生を行えるサウンドエンハンサー「DTS Headphone:X」を搭載。ハイレゾ音源の再生にも対応している。

基本性能だが、オクタコアCPU「Snapdragon 652 MSM8976(1.8GHz×4+1.2GHz×4)」に、4GBのRAMと32GBのROMを組み合わせる。OSはAndroid 6.0.1。microSDXCメモリーカードスロットは2TBまで対応している。接続インターフェイスはUSB Type-Cで、急速充電規格Quick Charge 3.0に対応、4,600mAhの大容量バッテリーを約2時間半という短時間で充電できる。SIMカードスロットは2基搭載されており、LTEと3GのデュアルSIMデュアルスタンバイに対応している。

こうした大型スマートフォンはカメラ性能があまり高くないことが多いが、本機のメインカメラは、2300万画素のイメージセンサーを備えるほか、レーザーオートフォーカス、像面位相差オートフォーカス、コンティニュアスオートフォーカスを組み合わせた「TriTechオートフォーカス」を採用し、早く正確な合焦が行えるなど、高性能が自慢だ。

最新の高性能CPUを搭載する、現状最速のスマートフォン
ASUS「ZenFone 3 Deluxe」

「ZenFone 3 Deluxe」は、画面サイズが5.5インチのものと5.7インチのものの2種類があるがなかでも、5.7インチモデルは、2016年末時点で、国内で選ぶことのできるスマートフォンとしては最高レベルの処理性能を備えている。

5.7インチの有機ELディスプレイは1080×1920のフルHD表示に対応。ボディサイズは、約77.4(幅)×156.4(高さ)×7.5(厚さ)mm、重量は約172gだ。CPUに国内では初となるクアッドコアCPU「Snapdragon 821 MSM8996SG(2.4GHz×4)」を採用し、RAMは6GB、ROMは256GBといういずれも圧倒的な大容量を誇る。動作OSは、Android 6.0.1。microSDXCメモリーカードスロットは2TBまで対応する。SIMカードスロットは2基搭載されており、LTEと3GのデュアルSIMデュアルスタンバイに対応している。

カメラ性能も高く、メインカメラは約2,300万画素のイメージセンサーを採用。距離や明るさに影響されず、約0.03秒の高速オートフォーカスを実現する「TriTechオートフォーカス」を備える。サブカメラは約800画素だ。バッテリー容量は3,000mAhだが、急速充電規格のQuick Charge 3.0に対応するUSB Type-Cポートを使うことで約1.4時間という短時間でフル充電が行える。

10コアCPUを搭載するフルメタルボディが特徴
FREETEL「SAMURAI KIWAMI (極)2」

FREETELは端末の「フルラインアップ」を標榜しており、その中の最高性能モデルがこの「SAMURAI KIWAMI 2」だ。搭載されるディスプレイは、約5.7インチで、1440×2560のWQHD表示に対応する有機ELパネルだ。ボディサイズは、約77.5(幅)×157.2(高さ)×7.2(厚さ)mm、重量は約168gとなっている。基本性能としては、MediaTekの10コア(デカコア)CPUの「MT6797(Helio X20)」に、4GBのRAMと64GBのROMを組み合わせている。microSDメモリーカードスロットは搭載されない。OSは、Android 6.0が採用されるが、Android 7.0へのバージョンアップが予定されている。メインカメラは、約1600万画素、サブカメラは約800万画素だ。

本機は、処理性能の高さをセールスポイントにしており、FREETELの調べではあるが、定番のベンチマークアプリ「Antutuベンチマーク」の総合スコアは90000点台(最高値97058)で、現在最速レベルのスマートフォンの15万点台には劣るが、それでも十分な高性能ぶりで、処理性能に負荷のかかるゲームなどでもスムーズに楽しめるだろう。

内蔵バッテリーは3,400mAhの容量があり、連続通話時間1260分というかなりの長時間駆動を実現している。なお、本機に限らずMediaTeK製のCPUを採用するスマートフォンは一般に急速充電性能が弱いが、本機の場合、5V/3Aの大電力に対応するUSB Type-Cポートを備えているため、急速充電が行える。SIMカードスロットは2基搭載されており、音声通話の同時街受けが可能、データ通信については片方のみ対応する。

Windows 10 Mobile機としては飛びぬけた性能のハイスペック機
HP「Elite x3」

OSにWindows 10 Mobileを搭載するスマートフォンは、Microsoft Officeが使えることやWindows主体の社内ネットワークとの親和性が高いなどビジネス向けとして適している。その中でも、高性能さで目を引くのが、この「Elite x3」だ。

ディスプレイは、1440×2560のWQHD対応有機ELパネルで、サイズは5.96インチ。ボディサイズは、約83.5(幅)×161.8(高さ)×7.8(厚さ)mm、重量は約194gという堂々としたものだ。CPUは「Snapdragon 820 MSM 8996(1.8GHz×4)」で、4GBのRAMと、64GBのROM、2TBまで対応するmicroSDXCメモリーカードスロットを備えている。メインカメラは約1,600万画素、サブカメラは約800画素だ。接続インターフェイスはUSB Type-Cポートが採用される。SIMカードスロットは2基搭載されている。また、ドッキングステーションやアダプターと接続することで、外部ディスプレイを使ってデスクトップPCのように利用できる「Continuum(コンティニュアム)」機能も備えており、本機1台で広範な作業をカバーすることもできる。

ビジネス用途に適したセキュリティ機能も魅力。虹彩認証を使った生態認証機能を備えるほか、セキュアブート機能を備えており、ハードウェアやOSの不正な改造によるデータの流出を防ぐことができる。加えて、IP67水準(注:スペックシートのまま)の防水仕様と防塵仕様に対応するほか、米国国防総省の調達基準「MIL-STD 810G」の12項目をクリアしており耐久性の高さがも特徴だ。

ライカ製デュアルレンズカメラを備える、約5.9インチの大画面モデル
ファーウェイ「Mate 9」

ファーウェイの最新モデル「HUAWEI Mate 9」は、1080×1920の約5.9インチ液晶を搭載した、大型のスマートフォン。ボディサイズは、約78.9(幅)×156.9(高さ)×7.9(厚さ)mmで、重量は約190gだが、左右の側面を薄くしたり、狭額縁設計を採用することで、5.9インチ液晶の大型スマホとしてはかなり持ちやすい。基本性能は、オクタコアCPU「KIRIN 960(2.4GHz×4+1.8GHz×4)」を採用し、4GBの大容量RAMと64GBのROMを組み合わせている。OSに最新世代のAndroid 7.0を採用している点もポイントだ。microSDXCメモリーカードスロットは256GBまで対応。接続インターフェイスはUSB Type-Cが採用されている。SIMカードスロットは2基搭載されており、LTEと3GのデュアルSIMデュアルスタンバイに対応している。

この大画面とともに特徴なのが、メインカメラだ。ライカ監修のデュアルレンズカメラを備え、色情報を読み取る約1,200万画素のセンサーと、陰影情報を読み取る約2,000万画素のセンサーが記録した情報を合成することで、高い描写力を実現している。また、各カメラの画素数の違いを活用した2倍のハイブリッドズームも利用可能。オートフォーカス性能も充実しており、像面位相差フォーカス、レーザーオートフォーカス、コントラストオートフォーカスに加えて、ダブルレンズを使って被写体までの距離を測るデプスフォーカスという計4種類のオートフォーカス機構を、シーンに合わせて使い分けられる。

扱いやすいサイズのデュアルレンズカメラ搭載機
ファーウェイ「HUAWEI P9」

上述の「Mate 9」と同じくファーウェイのハイエンドモデルだが、こちらは画面サイズが1080×1920のフルHD表示に対応する約5.2インチディスプレイを採用しており、標準的なサイズの製品という点が大きく異なっている。ボディサイズも、約71.9(幅)×145(高さ)×6.95(厚さ)mm、重量は約144gとコンパクトかつ軽量にまとめられている。

ライカ監修のデュアルレンズカメラは本機にも搭載されており、こちらのほうが第1世代となる。なお、画素数はいずれも約1,200万画素で、ハイブリッドズームには対応していない。

基本性能だが、オクタコアCPU「Kirin955(2.5GHz×4+1.8GHz×4)」に、3GBのRAM、32GBのROMを組み合わせている。OSはAndroid 6.0だ。増設用のmicroSDXCメモリーカードスロットは、128GBまで動作確認済み。接続インターフェイスには、USB Type-Cが使われる。

ライカ監修の二眼のメインカメラは本機にも搭載されており、片方のカメラがRGBのカラー、もう片方はモノクロ(グレースケール)撮影を行う。画素数がいずれも約1200万画素となっているため、ハイブリッドズームには対応していない。

約6.4インチの大画面を備えたAR対応スマートフォン
レノボ「PHAB2 Pro」

1440×2560のWQHD表示に対応する約6.4インチ液晶を備える大型スマートフォン。ボディサイズは、約88.57(幅)×179.83(高さ)×6.96(最薄部)mm、重量は約259gとなる。基本性能は、オクタコアCPU「Snapdragon 652 MSM8976(1.8GHz×4+1.2GHz×4)」に、4GBのRAMと64GBのROMを組み合わせ。microSDメモリーカードスロットも搭載されている。動作OSはAndroid 6.0。メインカメラは約1,600万画素、サブカメラは約800万画素だ。接続インターフェイスにはmicroUSBが採用される。SIMカードスロットは2基搭載されている。

オーディオ性能では「DOLBY AUDIO CAPTURE 5.1」に対応し、Dolby Audio 5.1chのサラウンド音声で録音が可能。3つのマイクで録音し、差分を除去して合成することでノイズの少ない録音が行える。また、「運動解析(モーショントラッキング)」「奥行認識」「領域学習(エリアラーニング)」という3つの技術を組み合わせたGoogleのAR(拡張現実)技術「Tangoテクノロジー」に対応しており、対応アプリを使うことで、最先端のAR体験が行える。

モジュールを交換することでさまざまな用途に拡張できる薄型スマホ
モトローラ「Moto Z」

モトローラのラインアップでは最上位モデルとなる「Moto Z」。1440×2560のWQHD表示対応の約5.5インチ有機ELディスプレイを搭載するボディは、サイズが約75.3(幅)×155(高さ)×5.19(厚さ)mm、重量約134gとなっている。この画面サイズのスマートフォンとしてはかなり軽いうえに、5mm台前半という薄さもあり、非常にコンパクトだ。

だが、本機の特徴はそれだけではない。背面に着脱可能なモジュール「Moto Mods」を装着でき、それを交換することで機能を拡張することができるのだ。現在選ぶことのできるモジュールは、ステレオスピーカーの「JBL SoundBoost|Speaker」、プロジェクターの「Moto Insta-Share Projector」、2,200mAhのバッテリーやワイヤレス充電機能を備える「Incipio offGRID」、光学10倍ズームの撮影に対応する「HASSELBLAD TRUE ZOOM」、天然素材を使用する背面カバーの「Moto Style Shell」の5種類。いずれも、特徴的な機能や個性があり、製品の魅力をよりいっそう高めてくれるだろう。

搭載されるCPUは「Snapdragon 820 MSM 8996(1.8GHz×4)」。4GBの大容量RAMと、64GBのROM、2TBまで対応するmicroSDXCメモリーカードスロットと組み合わされる。動作OSはAndroid 6.0.1。接続インターフェイスはUSB Type-Cポート。メインカメラは約1,300万画素、サブカメラは約500万画素となっている。SIMカードスロットは2基搭載されており、LTEと3GのデュアルSIMデュアルスタンバイに対応している。

オーディオプレーヤー専用機に迫る高音質サウンドを実現
ZTE「AXON 7」

1440×2560のWQHD表示に対応する5.5インチの有機ディスプレイを備える、ZTEのフラッグシップモデル。その特徴はオーディオ機能。映画館で普及し始めている立体音響「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」に、国内販売されるスマートフォンとして初対応したほか、D/Aコンバーターに「AK4490」、録音チップに「AK4961」を搭載するなど、デジタルオーディオプレーヤー並みの充実したオーディオパーツを採用しており、スマートフォンとは思えない高音質サウンドが楽しめる。

ボディサイズは、約75(幅)×151.7(高さ)×7.9(厚さ)mm、重量は約175g。搭載されるCPUは「Snapdragon 820 MSM 8996(2.15GHz×4)」で、4GBの大容量RAMと、64GBのROM、microSDXCメモリーカードスロットを組み合わせる。OSは、Android 6.0。接続インターフェイスはUSB Type-Cポートで、USB 3.0や急速充電規格の「Quick Charge 3.0」に対応。メインカメラは約2,000万画素で、光学式と電子式という2通りの手ブレ補正機構を備える。サブカメラは約800万画素だ。SIMカードスロットは2基搭載されており、LTEと3GのデュアルSIMデュアルスタンバイに対応している。

田中 巧(編集部)

田中 巧(編集部)

FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。

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