Core i3初となるアンロックモデルも登場!

Kaby Lake世代のデスクトップ向けIntel Coreプロセッサーシリーズがついに発売

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インテルは、“Kaby Lake”こと第7世代インテルCoreプロセッサーの新製品を発表した。昨年8月の第1弾ラインアップ発表時は、モバイルPC向けのUシリーズとYシリーズのみの製品投入だったが、今回はUシリーズとYシリーズに加え、“Kaby Lake-S"ことデスクトップPC向けのSシリーズと、“Kaby Lake-H”こと高性能ノートPC向けのHシリーズにも製品が投入された。Sシリーズについては、本日1月6日に販売が解禁され、秋葉原ではすでに店頭で購入することが可能だ。さっそく、自作ユーザーが気になるSシリーズのラインアップと、対応する最新チップセット「Intel 200シリーズチップセット」の特徴をまとめてみた。

計16製品をラインアップしたデスクトップPC向けSシリーズ。Core i3初となるアンロックモデルも用意

昨年8月の発表時にも触れたが、“Kaby Lake”こと第7世代インテルCoreプロセッサーは、14nmの製造プロセスルールを改良する「Tock+」というアプローチが用いられている。Skylake世代の第6世代インテルCoreプロセッサーと同じマイクロアーキテクチャーをベースに、14nmの製造プロセスルールの改良版となる“14nm+”を導入することで、パフォーマンスを引き上げているのが最大の特徴だ。

デスクトップPC向けとなる“Kaby Lake-S"ことSシリーズも、マイクロアーキテクチャー自体はデスクトップPC向け第6世代インテルCoreプロセッサー“Skylake-S”と同じとなっており、“14nm+”導入によるスペック面での違いは、クロック数の向上、統合メモリーコントローラーの性能向上(DDR4-2133⇒DDR4-2400)、統合GPUのアップデート(HD Graphics 530⇒HD Graphics 630)といった比較的軽微なものとなっている。

左がKaby Lake-S、右がSkylake-Sのダイ画像。マイナーチェンジなので当然といえば当然だが、レイアウトはほぼ一緒だ

左がKaby Lake-S、右がSkylake-Sのダイ画像。マイナーチェンジなので当然といえば当然だが、レイアウトはほぼ一緒だ

同社の資料によると、今回発表したCPUの最上位モデルとなるCore i7 7700Kは、Haswell第1弾モデルの最上位CPU「Core i7 4770K」(2013年発売)との比較で、SYSMark2014のスコアが25%、Adobe Premier Pro Workloadが35%向上しているという

なお、今回投入されたデスクトップPC向け第7世代インテルCoreプロセッサーでは、デスクトップPC向け第6世代インテルCoreプロセッサーと同じLGA1151パッケージを採用している。新CPUの投入に合わせて最新チップセット「Intel 200シリーズチップセット」も導入され、新チップセット搭載マザーボードも発売予定となっているが、これまで第6世代インテルCoreプロセッサー向けに発売されていた「Intel 100シリーズチップセット」を搭載するマザーボードも、BIOSのアップデートを行うことで新CPUを使えるようになっている。

Kaby Lake-S のCPUのパッケージには、Skylake-Sと同じLGA1151を引き続き採用。互換性が確保されており、Intel 100シリーズチップセット搭載マザーボードもBIOSのアップデートを行うことでKaby Lake-Sを利用することができる

今回投入されるデスクトップ向け最新CPUは、最上位モデルの「Core i7 7700K」を筆頭に全部で16製品ラインアップされている。下記に細かなスペックをまとめた表を記載しているが、おおまかに現行の“Skylake-S”世代からTDP据え置きのまま、クロック数がアップしているという認識で問題ない。なお、プロセッサー・ナンバーの末尾に“K”を冠している製品は、倍率変更によるオーバークロックに対応したアンロックモデルとなるが、今回の新製品では、Core i7/Core i5に加え、Core i3にもアンロックモデルがラインアップされている。同社によると、Kを冠したKaby Lake世代のCPUは、オーバークロックまわりにも改良を加えているという。

Core i7プロセッサーラインアップ

Core i7プロセッサーラインアップ

Core i5プロセッサーラインアップ

Core i5プロセッサーラインアップ

Core i3プロセッサーラインアップ

Core i3プロセッサーラインアップ

Core i3に初のアンロックモデルがラインアップされたのがトピック。比較的安価なCPUでもオーバークロックを試せるようになったのはうれしい

Kaby Lake-Sでは、オーバークロック時の電圧を適宜調整する機能や、オーバークロック時のAVX命令のオフセット値を設定できる機能など、オーバークロック時により細かな制御ができるようになっている

最新チップセットはチップセット側のPCIeレーン数が増加! KabyLakeとの組み合せでIntel Optane Technologyをサポート

新CPUの投入に合わせて最新チップセット「Intel 200シリーズチップセット」も発表された。デスクトップPC向けのラインアップは、「Z270 Express」「H270 Express」「B250 Express」「Q270 Express」「Q250 Express」の全5種類。これまで同様、Kを冠したアンロックモデルのオーバークロックをサポートするのは、“Z”を冠したZ270 Expressのみとなっている。

Intel 200シリーズチップセットラインアップ

Intel 200シリーズチップセットラインアップ

いずれも、チップセット側のPCI Express 3.0の最大レーン数が増加したのがトピック。ハイエンドユーザー向けのZ270 Expressでは、Z170 Expressの最大20レーンから、最大24レーンへと4レーン増加している。

Z270 Express搭載プラットフォームのブロック図。Z170 Expressチップセットと比べ、チップセット側のPCI Express 3.0の最大レーン数が増加したほか、Z170 Expressチップセット同様、外部GPU用のPCI Express 3.0レーンの分割に対応しており、マルチGPUも利用できる

また、Kaby Lake世代のCPUと、同社がマイクロンと共同開発した次世代メモリー技術「3D XPoint」を用いたメモリー「Optane」を組み合わせた新しい高速ストレージ技術「Optane Technology」をサポートしている点も見逃せないポイント。Optaneメモリーを高速キャッシュとして使用することで、HDDやSSDといった大容量なストレージ環境を生かしつつ、PCの動作をより高速化することができるという。なお、Optaneメモリーについては、2017年第2四半期にM.2タイプの製品の出荷を開始するとアナウンスされている。

DRAMよりも低コストでNANDよりも高速なレイテンシを実現できるOptaneメモリー。このOptaneメモリーをキャッシュとして利用することで、ストレージの高速化を図るOptane Technologyをサポートしたのがトピックだ

Kaby Lake世代のCPUは、Intel 100シリーズチップセットを搭載するマザーボードでも利用できるが、Optane Technologyを利用できるのはIntel 200シリーズチップセット搭載マザーボードのみとなっている。Optaneメモリーはまだ発売されていないため、今すぐに使えるというわけではないが、将来的にストレージまわりの強化を検討している人は、Intel 200シリーズチップセット搭載マザーボードを導入しておくのがいいだろう。

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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2017.10.20 更新
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