レビュー
湿度に悩む自宅で除湿運転、除湿機ありなしで衣類乾燥を検証

除湿と空気清浄ができるアイリスオーヤマの空気清浄機能付除湿機が予想以上にパワフル!

ジメジメと蒸し暑い梅雨に突入した6月某日、友人宅に遊びに行ったら部屋にエアコンがない! 住居があるのは気温が低い地域でもなく、東京近郊ですが、友人は窓からの自然風と扇風機で夏を過ごしているといいます。しかし、寝苦しさには困っているらしく、「湿度を減らせれば快適になるのでは?」と、除湿機の購入を検討中とのこと。そこで、友人宅にうってつけだと思われる、アイリスオーヤマの空気清浄機能付除湿機「DCE-120」を設置してみることにしました。

構造をチェック!

DCE-120の最大の魅力は、コンプレッサー式の除湿機とフィルターでろ過して空気をキレイにする空気清浄機の機構を合体させたこと。加湿しながら空気清浄できる「加湿空気清浄機」の除湿バージョンという感じで、除湿と一緒に空気清浄もしてくれます。他メーカーの除湿機にもフィルターで空気の汚れをブロックする製品はありますが、除湿機に搭載されたフィルターは空気清浄機のフィルターと比べると“申し訳程度”なものが大半。その点、DCE-120は空気清浄機にも採用されている「HEPAフィルター」「活性炭フィルター」「プレフィルター」を装備しており、本格的な空気清浄が望めます。

サイズは343(幅)×617(高さ)×300(奥行)mmで、除湿可能面積(木造和室/プレハブ洋室)は15畳/23畳、空気清浄機の適用床面積は17畳。12L/日の除湿能力を有しており、なかなかパワフルそう

除湿を実行すると、空気清浄も同時に行われます。除湿のみの運転はできません。空気清浄のみでの運転はできるので、除湿が不要な季節には空気清浄機として活用可能。また、マイナスイオンを放出する機能も搭載されています(オン/オフを選択できます)

背面に大きな吸気口があります

背面に大きな吸気口があります

吸気口カバーの裏に装着された「プレフィルター」が大きめの汚れをキャッチし、「HEPAフィルター」が0.3μmの微粒も99.97%以上捕集。そして、プレフィルターとHEPAフィルターの間にある「活性炭フィルター」がニオイを消臭します

除湿運転の場合、フィルターを通過した空気はコンプレッサー式除湿機で除湿され、キレイな空気となって上部の吹出口から放出。なお、吹出口前方に装備されたランプは5段階の発色で空気の汚れを教えてくれるものです

なお、フラップは手動で角度が変えられるほか、自動でスイングさせることも可能。スイングの可動域は90°〜50°で、真上から斜め上を往復します(下の動画参照)。

除湿運転は排水タンクがいっぱいになると自動停止してしまうので、長時間稼動できるように容量はたっぷり約4L!

排水タンクの容量を気にせず使用したい人のために、ホースを差せば連続排水できる機構も用意

排水タンクの容量を気にせず使用したい人のために、ホースを差せば連続排水できる機構も用意

本体重量は14kgありますが、横移動できるキャスターが装備されているので動かすのもそれほど苦労しません。普段はリビングに置いてあるDCE-120を、たまにサニタリールームで使うといったことも容易にできそうです

部屋を除湿してみよう!

いよいよ、友人宅での検証です。木造一軒家の13畳の部屋にDCE-120を設置し、除湿運転スタート! センサーで空気の汚れと湿度を検知して自動で風量を調節する「自動モード」、設定した目標湿度と風量で運転する「手動モード」、常に風量1で稼動する「弱運転モード」が選べますが、今回は自動モードで稼動させてみました。

DCE-120は壁に近いところに設置し、部屋の中央に置いた湿度計で変化をチェックしました

DCE-120は壁に近いところに設置し、部屋の中央に置いた湿度計で変化をチェックしました

除湿運転は空気清浄も同時に行われるため、「除湿」と「空気清浄」の両方が稼動中のランプが点きます。湿度計とDCE-120に表示された室内の湿度はどちらも55%となっており、DCE-120に搭載されている湿度センサーはなかなか精度も高そう

運転開始から1時間後、湿度計を見てみると58%に! 湿度が高くなっています!!

運転開始から1時間後、湿度計を見てみると58%に! 湿度が高くなっています!!

除湿機を稼動させているのに湿度が高くなるのは、なぜ? と、DCE-120の操作部を見ると、「除湿」のランプが消え、空気清浄のみになっていました

このような現象が起こったのは、自動モードを選んでいたからでした。自動モードは室内の湿度が60%以下になると風量が「1」になり、除湿は停止するのだそう。もともとの湿度が55%だったため、除湿が行われなかったのです。

そこで、もっと湿度が下がるように、手動モードで45%の湿度を目指して運転するように設定を変えてみました。

目標とする湿度は手動モードと弱モードで変更できます。35〜80%の間で数値が選べるほか、湿度にかかわらず連続除湿するようにも設定可能

45%に設定を変えて就寝してしまい、10時間後に湿度を見てみると48%になっていました

45%に設定を変えて就寝してしまい、10時間後に湿度を見てみると48%になっていました

除湿機を置いていない隣の部屋の湿度を調べてみると64%だったことから、DCE-120がパワフルに除湿をしてくれていたことがわかります

排水タンクには約950mlの水が溜まっていました。まだまだ排水タンクに余裕があるので、1日中稼動しても満水で運転が止まることはなさそうですね
※何も操作しないで12時間経過すると自動停止するように初期設定されているので、それ以上、連続で運転したい場合は、その機能を解除してください(解除すると24時間後に自動停止するようになります)

このあとも数日間DCE-120を使い続けた友人によると、暑さ対策で窓を開けて過ごしても、湿度は60%以下になっていたとのこと(除湿機がない部屋は湿度が70%近い状態)。窓を開けているので外から湿気が常に入ってくる状況にもかかわらず、快適な湿度に保つために作動してくれているようだということでした。エアコンがないため、涼しいわけではないけれど、家全体の湿度が高い時に部屋から出ると湿度の違いを感じるほか、別の部屋に置いてある衣類や寝具がしっとりしていることに気付き、除湿機があることで“知らず”に快適さを得ていたようだとメリットを実感したようです。

除湿機あり、なしで湿度がどれほど変わるかを、今度は窓を開けた状態で実施。除湿機のある部屋のほうが室温は2℃ほど高いですが、湿度は10%も低くなりました

洗濯物を乾かしてみよう!

友人宅で除湿運転を試すいっぽう、筆者は衣類乾燥の実力を検証していました。DCE-120に搭載されている「衣類乾燥モード」も“除湿+空気清浄”で運転するため、キレイな空気で乾かせます。なお、乾き具合をセンサーで検知し、運転を停止する機能はありません。

衣類乾燥モードを選択すると、風量が一気に「5」に! 風を勢いよく洗濯物に当てて効率よく乾かすため、風量最大で運転するのだそう。また、除湿に制限を設けない連続除湿となります

除湿機で衣類乾燥を行う時に洗濯物に風を当てることは、乾燥を促進させる王道の方法。そのため、DCE-120では送風範囲を広げられるようにフラップをスイングさせることが推奨されています。しかし、上でも記しましたが、DCE-120のスイングは90°〜50°を往復する仕様(下の動画参照)。下のほうに干した洗濯物には風が当たりにくいので、洗濯物の生地を考慮して干す位置を考慮しましょう。

では、衣類乾燥してみましょう。隣接する2つの部屋を使い、除湿機あり、なしで洗濯物の乾き具合を調べます。

洗濯物を干した直後の除湿機のない部屋の温度は27℃、湿度は47%

洗濯物を干した直後の除湿機のない部屋の温度は27℃、湿度は47%

DCE-120のある部屋の温度は27℃、湿度は50%。除湿機のない部屋よりも湿度が少し高めで、ちょっと不利かも!?

衣類乾燥モードで運転を開始し、こまめに様子を見に行っていたのですが、予想以上に乾くのが早い!

DCE-120の稼動している部屋に干したハンカチは、20分後にはカラカラに! 下のほうに干したので送風は当たっていないにもかかわらず、あっという間に乾いてしまいました

洗濯物を干して1時間後、DCE-120のある部屋のタオルが完全に乾きました。除湿機のない部屋のタオルは、干した時のままというほど濡れています。薄い生地のハンカチも、まったく乾いていません

タオルをチェックするのと同時に、湿度計も確認。DCE-120が稼動中の部屋の温度は1℃高くなりましたが、湿度は4%ダウン。除湿機がない部屋は若干室温が下がったものの、湿度が9%も上昇していました

洗濯物を干し始めてから2時間30分後。DCE-120で衣類乾燥させた洗濯物は、ベージュのバスタオルにさえぎられて風がまったく当たらないブラウンのバスタオルと厚手生地のバッグ以外はすべて乾きました。ブラウンのバスタオルは裾が少し濡れている程度です。いっぽう、除湿機のない部屋のほうはハンカチとタオルが乾いただけで、2枚のバスタオルとバッグはビショビショのままでした。

部屋の湿度にも大きな差が! DCE-120のある部屋の湿度は39%なのに対し、除湿機のない部屋は58%。除湿機が稼動していると室温は2℃ほど高くなりますが、湿度がぐっと下がるので早く乾くのは当然です

干して2時間30分後のバスタオルの重さを比べてみたところ、13gも重さが違いました。除湿機のない部屋のバスタオルには、13gも水分が含まれているということです

なお、DCE-120の部屋で乾いていないバッグが完全に乾いたのはスタートから3時間後。除湿機のない部屋のほうは、6時間かかりました

3時間の衣類乾燥を終えたDCE-120には、750mlも水が溜まっていました

3時間の衣類乾燥を終えたDCE-120には、750mlも水が溜まっていました

まとめ

これまで筆者は設置場所の問題からコンパクトな除湿機を選びがちだったのですが、DCE-120のような「本体サイズが大きい=除湿能力が高い」製品のパワフルさに感動しました。湿度計を見てわかる変化だけでなく、湿度の違いを自身でも実感したほど、ぐんぐん除湿されます。自宅で試した友人がもくろんでいた「涼しくなりたい」は実現できませんでしたが、そもそも除湿機は湿気を取るものであり、冷たい空気は放出されません。むしろ、室温が上がりにくいコンプレッサー式であっても3〜5℃ほど上昇することもあるので、長時間過ごす部屋で除湿機を使うなら温度調整できる別の空調家電があるほうが快適だと思います。しかし、もしも除湿機がなかったら、湿度60%以上の部屋で過ごすことになっていたのかと考えると、除湿機を導入する価値はあるはず。

そんな除湿能力もさることながら、個人的には「除湿機+空気清浄機」の構造が気に入っています。日本では加湿空気清浄機が人気ですが、近年は、メンテナンスのめんどうさや加湿の効き具合から加湿器と空気清浄機は別々のほうがいいという意見が増加。筆者も、加湿は加湿器にまかせたほうが強力だと感じています。このようなことから、空気清浄機購入時の新たな選択肢になるのではないでしょうか。もちろん、キレイな空気が望める除湿機が欲しい人には、DCE-120は理想的。しかも、除湿能力が同クラスの他社製品と比べて価格が安いのも魅力です。除湿機だけでなく空気清浄機としても使えて25,000円という価格(2017年7月3日時点の価格.com最安価格)は、かなりお得!

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
価格.comマガジン タイムセール
「価格.comマガジン」プレゼントマンデー
ページトップへ戻る