レビュー
スマホでの遠隔操作機能も、自動充電機能も付いて14,800円(税別)

ドン・キホーテのロボット掃除機は本当に“買い”なのか? 自宅で使ってとことん検証!

54,800円(税別)という破格の50V型4Kテレビで大ヒットを飛ばしたドン・キホーテから、またしてもビックニュースが。2017年11月、プライベートブランド「情熱価格 PLUS」から、ロボット掃除機「スマホとつながる Wi-Fi対応ロボットクリーナー ERC-283」(以下、ERC-283)が発売されたのだ。気になる価格は、14,800円(税別)! しかもWi-Fi機能を搭載し、外出先からスマートフォンで遠隔操作できるというから驚いてしまう。とはいえ、肝心の清掃力がそれなりでは「安物買いの銭失い」にもなりかねない。本当に“買い”のアイテムなのか、その実力をじっくりと検証した。

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この価格で「Wi-Fi機能」&「自動充電機能」搭載という衝撃!

自分の手を動かさずとも自動で部屋をキレイにしてくれるロボット掃除機。その手軽さ、新しさには否が応でも心惹かれてしまうところだが、人気機種となるとエントリーモデルでも3万円は下らないし、自動充電機能を備えた中位機だと5万円、さらにWi-Fi機能が付いた上位機ともなれば10万円近い出費を覚悟しなければならない。「いつかは我が家にも」と思いつつ、価格を理由に購入を躊躇してきた人も少なくないだろう。

そんなところに颯爽と登場したのが、14,800円(税別)という“情熱”たっぷりのコストパフォーマンスを実現した「ERC-283」だ。何がスゴイかと言えば、この価格にしてWi-Fi機能を搭載しているのだから驚くよりほかない。スマートフォンに専用アプリ(Android/iOS対応)をインストールすれば、清掃モードの変更やタイマー設定、前後への走行のほか、外出先からの遠隔操作も可能に。また掃除中にバッテリー残量が一定量以下になると、自動で充電ドックに戻り充電を行う自動充電機能を搭載。さらに、階段や玄関からの落下、壁や家具への衝突を最小限に抑える落下・衝突センサーも搭載するなど、スペックを見るだけでも、いかに“大盤振る舞い”な設計であるかをうかがい知ることができる。

ドン・キホーテが大型4Kテレビの次に目をつけたのは、ロボット掃除機。14,800円(税別)という価格なら予算的なハードルはグッと低くなるが、果たしてその実力はいかに?

リモコン用の単4形乾電池×2本、回転ブラシ×4つ(2セット※1セットは本体に装着済み)、フィルター×2つ(1つは本体に装着済み)、ダストボックス(本体に装着済み)、充電ドック、ACアダプターが付属する

ロボット掃除機の基本10項目を全方位チェック!

どうやら「ERC-283」の機能性は「価格以上」のようだが、ロボット掃除機の本分はなんと言っても清掃力。さらに静音性やメンテンス性など、細かい部分の出来映えも気になるところである。そこで今回は、筆者の自宅で実際に「ERC-283」を使い、実力を探ってみることにした。検証したのは、以下の10項目。いずれもロボット掃除機選びでは外せないチェックポイントだろう。

1.サイズ
2.スマートフォンとの連携
3.走行パターン
4.集じん性能(吸引力)
5.集じん性能(部屋の隅や壁際、家具の脚まわり)
6.衝突、落下回避性能
7.段差乗り越え性能
8.静音性
9.自動充電機能
10.メンテンス性

1.サイズ

まず、チェックしておきたいのが本体サイズだ。サイズが大きすぎると、狭い隙間に入り込めずにゴミを取り残すことになってしまうが、「ERC-283」は約270(幅)×270(奥行)×70(高さ)mmとかなり小ぶり。

特に高さを抑えているので、ソファやベッドの下にもスルスルと潜り込んできっちりきれいにしてくれた

特に高さを抑えているので、ソファやベッドの下にもスルスルと潜り込んできっちりきれいにしてくれた

2.スマートフォンとの連携

続いてのチェック項目は、スマートフォンとの連携。こちらは先述の通りで、付属リモコンを使って運転の開始/中断/再開、清掃モードの変更などが行えるほか、本体を無線LANにつないでおけば、スマートフォンやタブレットにインストールした専用アプリから遠隔操作することができる。

付属のリモコン

付属のリモコン

専用アプリを使用すれば外出先からでも上記の操作やタイマー設定が簡単に行えるので、時間や場所に縛られることなく、効率的に掃除できるはずだ

3.走行パターン

部屋の形状や家具の位置を学習する、いわゆるマッピング機能は搭載されていない。そのため、ひと筆書きのように規則正しく走行するわけではなく、指定した清掃モードの走行パターンで掃除を進めていく。効率的とは言えない動きだが、大事なのは部屋がキレイになるかどうか。そう考えれば、ことさら目くじらを立てることではないように思う。「ERC-283」が実際に走行する様子を動画(無音処理済み)に収めたので、各走行パターンの特徴的な動きをぜひ確認してみてほしい。

清掃モードは自動/マニュアルの2種類。自動モードでは、「ランダム」「スポット」「壁沿い」「ジグザグ」「多角走行」の5つの走行パターンを組み合わせて掃除する。マニュアルモードではこのうち1つの走行パターンを選択可能(リモコン操作ではスポットまたはジグザグのみ選択可能)なほか、前後への走行、左右への回転も指示できる

4.集じん性能(吸引力)

ホコリに見立てたパン粉をフローリングとカーペットの上にまき、「ERC-283」の吸引力をチェックしてみることに。さすがに1度の走行でひと粒残らず吸い取ることはできないようだが、同じ場所を何度も走行することで、ジワリジワリと疑似ゴミが取り除かれていく。

多少の取り残しはあったものの、価格以上の吸引力を備えていることがわかった

多少の取り残しはあったものの、価格以上の吸引力を備えていることがわかった

毛足の奥深くに入り込んだゴミはさすがに厳しいが、カーペットでも集じん性能がガクッと落ちることはない。「ERC-283」でゴミを取り切れない部分だけ、人の手で掃除を行えばいいだろう

5.集じん性能(部屋の隅や壁際、家具の脚まわり)

丸型のロボット掃除機に対して決まって寄せられるのが、「部屋の隅はキレイにできるの?」という不安の声である。確かに丸形ではボディの接地面が部屋の隅に届かないが、「ERC-283」の本体両サイドにはヒゲのようなブラシが備えられており、このブラシが高速回転することで、部屋の隅や壁際、家具の足まわりからゴミをかき集めてくれる。

ブラシ

ブラシ

部屋の隅や壁際に関しても、3万円のクラス丸型ロボット掃除機と同等の集じん性能を発揮してくれた

部屋の隅や壁際に関しても、3万円のクラス丸型ロボット掃除機と同等の集じん性能を発揮してくれた

回転ブラシでゴミをかき込みながらキャッチするため、部屋の隅もここまでキレイに。わずかに取り残しはあるものの、「日々の掃除」としては十分な仕上がりだろう

家具の脚まわりでは、グルリと回りながら脚に沿うようにして走行する。これは、10万円クラスの高級ロボット掃除機と同様の動き方である

6. 衝突、落下回避性能

本体の側面計7か所に衝突防止センサーが搭載されており、家具や壁を検知。クルリと方向転換して接触を最小限に抑えてくれるため、お気に入りの家具が傷つくのではないかと神経質になる必要はない。

衝突防止センサー

衝突防止センサー

落下防止センサー

落下防止センサー

本体底面の落下防止センサーも高精度に機能しており、玄関や階段などの段差からの落下回避もお手の物だった

本体底面の落下防止センサーも高精度に機能しており、玄関や階段などの段差からの落下回避もお手の物だった

6.段差乗り越え性能

カーペットや敷居の段差は乗り越えらるのか? 高さ約1cmのカーペットで検証してみたところ、涼しい顔でヒョイッと乗り越えてくれた。しかし安心したのもつかの間、その先にちょっとした問題が。カーペットの毛足が長く、時折走行スピードが緩慢になってしまうのだ。

今回の検証では引っかかって動けなくなることはなかったが、毛足の長いカーペットを使用している場合には、この点を覚えておいたほうがいいだろう

7.静音性

運転音はそれなりに大きい。しかし、ほかのロボット掃除機に比べて際立って大きいかと言われれば、そこまでのレベルではない。

テレビを見ながらの使用は現実的ではないとはいえ、外出中の使用が主であればそれほど不満は感じないはずだ

テレビを見ながらの使用は現実的ではないとはいえ、外出中の使用が主であればそれほど不満は感じないはずだ

8.自動充電機能

バッテリー容量は1,200mAhで、約2時間の充電で約60分の連続使用が可能となっている。バッテリー残量が一定以下になると、自動的に充電ドックへ移動し、充電を開始する。繰り返しになるが、この価格で自動充電機能を備えているというのは立派である。

充電ドックへの帰還率は、部屋の形状や広さ、家具の配置などにもよるが、10回中10回、100%の確率で帰還に成功した

9.メンテンス性

薄型ボディながら、ダストボックスの容量は約0.25Lと比較的大きく、1回掃除するたびに手入れが必要というようなことはない。ゴミ捨ても簡単で、ダストボックスを本体から取り出し、ダストボックスふたを外して中のゴミをポイッとゴミ箱へ捨てるだけ。

ダストボックス、ダストボックスふた、フィルターは水洗いが可能。衛生的に使用することができる

ダストボックス、ダストボックスふた、フィルターは水洗いが可能。衛生的に使用することができる

まとめ

結論。「ERC-283」はロボット掃除機として十分に及第点をあげられる、いや、3万円以上の中位機にも肩を並べる実力を備えた1台と言ってもいいだろう。Wi-Fi機能や自動充電機能はその最たる例であり、吸引力や集じん性能、衝突・落下回避性能といったロボット掃除機の基本項目についても価格以上のパフォーマンスを発揮してくれた。もちろん、マッピング機能を搭載していなかったり、運転音がそれなりに大きかったりと、気になる点がないわけではない。しかしそれらも、14,800円(税別)という価格を考えれば「まあ、仕方ないかな」と割り切ることができるレベル。購入を躊躇させる決定的なマイナスポイントにはならないのだ。

興味はあるものの、「高いから」とロボット掃除機の購入を見送ってきた人にこそ、ぜひ「ERC-283」を使ってみてほしい。その価格以上の満足度に、きっと「これで十分でしょ」と納得できるはずである。

毛利真大

毛利真大

編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。

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