レビュー
AAC対応でハンズフリー通話もできて5,980円(税別)

実用性は十分! iPhoneに最適なドンキの「完全ワイヤレスイヤホン」を使ってみた!

筆者は、アップルのスマートフォン「iPhone SE」に組み合わせて使うワイヤレスイヤホンを探していた。今ならケーブルのわずらわしさがない完全ワイヤレスイヤホンがいい。しかし、価格は安いもので1万円、モノによっては3万円超えと、普段使いには高すぎる。一部のネットショップでは、3千円前後で購入できる格安品もあるが、保証や性能の点で不安があった。

ちょうどそんなときに見つけたのが、ディスカウントストア「ドン・キホーテ(ドンキ)」から2017年11月6日に発売された完全ワイヤレスイヤホン「DZBES-100-D」。同社のプライベートブランド「情熱価格」の新製品で、価格が5,980円(税別)と手ごろだったのだ。さらにアップルのiPhoneやiPadなどのiOSデバイスで使えるBluetoothの高音質コーデック「AAC」に対応しているうえ、ハンズフリー通話もできると、iPhoneとの相性もピッタリ。そんなドンキ プライベートブランド初の完全ワイヤレスイヤホンのレビューをお届けする。

2017年11月6日にドン・キホーテのプライベートブランド「情熱価格」より発売された、完全ワイヤレスイヤホン「DZBES-100-D」。こうした製品の場合、中国製のことが多いがパッケージには台湾製と書かれている。メーカーの保証は1年

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低価格ながら必要十分な機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホン

2016年に登場したアップルの「iPhone 7」がイヤホン端子を廃止したのを境に、多くのメーカーがワイヤレスイヤホン市場に参入している。さらに最近では、左右のユニットをつなぐケーブルまでも廃した「完全ワイヤレスイヤホン」が各メーカーから登場しており、人気を呼んでいる。出たての頃は、「聴くだけ」の機能しか持たない製品が主流だった完全ワイヤレスイヤホンだが、次第にハンズフリー通話機能や耐水・防水設計などが出てくるようになり、メーカーによって「付加価値」をつけて差別化するモデルが増えてきた。現在では、そうした多機能化に加えて、左右ユニット間のワイヤレス伝送で起こりやすい、音切れや音ズレに強い無線技術「NFMI」を採用する製品も出てきており、音質面でも安定してきた。

そんな中発売されたドンキの「DZBES-100-D」は、シンプルな完全ワイヤレスイヤホンだ。NFMIには対応してもいないが、音声コーデックは一般的な「SBC」に加えて、SBCより高音質な「AAC」もサポートする(aptXには非対応)。マイク内蔵でハンズフリー通話が可能。高性能ではないが実用性を重視し価格を抑えたモデルだ。

イヤホン本体と充電式専用ケース。カラーラインアップは、ブラック、ホワイト、レッドの3色

イヤホン本体と充電式専用ケース。カラーラインアップは、ブラック、ホワイト、レッドの3色

イヤホン本体と専用ケースはともに樹脂でできている。高級感はないが見た目は悪くない。いずれもボディの作りはしっかりしており、色がついている部分には梨地の表面加工を施すなど、質感も悪くない。

イヤホン本体の大きさは、手の小指第一関節とほぼ同じくらいで、形はSHUREのSEシリーズに近い。本体重量は左ユニットが約4.5gで、右ユニットが約5gとどちらも軽量。耳につけてみると、適度な圧迫感がかかり、それによってフィットする感じがあった。遮音性も高く装着感は上々だ。

継ぎ目の多いボディだが、引っかかりはなく装着感は良好。本体サイズは、約23.5(幅)22.4(高さ)×17.1(奥行)mmとコンパクト

小柄な女性に装着してもらった様子。耳の湾曲しているところに収まるようになっており、安定感はよかった

小柄な女性に装着してもらった様子。耳の湾曲しているところに収まるようになっており、安定感はよかった

また、完全ワイヤレスイヤホンでは重要となる充電ケースもコンパクトだ。さすがに厚みはあるものの、フットプリント(設置面積)はFRISKのケースよりひと回り小さいほどで、ズボンのポケットにスッと入れておけるサイズ。持ち運ぶときにじゃまにならないのはありがたい。

ケースの本体サイズは約69(幅)×29.5(高さ)×30(奥行)mmで、フットプリントはFRISKケースよりひと回りほど小さい

厚みはあるが全体的にコンパクトに作られているため、ズボンのポケットに入れておけるコンパクトサイズだ。ケース背面には給電用のmicroUSBポートが設けられている

ここまでコンパクトだと気になるのがバッテリー駆動時間だが、イヤホン単体でも約2.5時間となっており、実際にそこそこ音量を上げて聴いても3時間以上持つこともあった。イヤホン単体のバッテリー性能は想像以上によかった。いっぽう、ケース内蔵バッテリーの充電回数については公称値では、約5回分とされていたものの、実際にイヤホンをフル充電できたのは3回分で、4回目でなくなった。

しかしバッテリーケースと合わせれば9時間分は聴けるので、ライバルに比べて劣っているわけではない。充電時間は、イヤホン本体が1時間、ケースが2時間と平均的。1時程度の通勤で切れることはまずないだろう。

フタを開けたら自動でペアリング

完全ワイヤレスイヤホンでは、ペアリング設定の簡単さも使い勝手を左右するポイントだ。もちろん本機でも、他のBluetoothイヤホン同様に初回使用時には、iPhone側でペアリング設定する必要がある。しかし、2回目以降は専用ケースのフタを開くと10秒ほどで自動ペアリング。フタの開け閉めだけで使用できるようになる。2回目以降の自動ペアリングでもたつくこともなかった。

ケースのフタを開けると自動でイヤホン本体の電源がオンになる。一度ペアリングを済ませれば、2回目以降はフタを開けると自動でつながる仕組みだ

また、イヤホン本体の平らな面は操作スイッチになっており、ここでは音楽の再生と一時停止のほか、通話の応答と終話ができる(通話操作は右ユニットのみ)。多機能ではないが、ハンズフリー通話に必要なボタンアクションはしっかり用意されている。

イヤホン本体の平らな面は押しボタンになっており、音楽の再生や一時停止が行える

イヤホン本体の平らな面は押しボタンになっており、音楽の再生や一時停止が行える

女性ボーカルの表現力がいい

さて気になる音質をチェックしよう。今回は、iTunesからダウンロードした楽曲(AAC)を中心に聴いてみた。なお、本機は周波数特性については明かされておらず、搭載ドライバーについてもパッケージには6mm口径のドライバー(構造的にダイナミック型)と書かれているのみ。そのため音質については正直期待していなかったが、意外に(と言うのは失礼だが)イイ音だった。

特によかったのは、女性ボーカル。しっとりと聴かせてくれたり、逆にハスキーな声をキレよく歌い上げたりと情感豊かな音質に感じた。また、付属する低反発ウレタン製のイヤーピース(Mサイズのみ)を使うことで、男性ボーカルの声にもハリが出て迫力が出てくる。

解像感とS/N/感はそこそこで高域に少しクセはあるものの、帯域バランスがいいためかクラシックなどの楽曲を聴いても楽器ひとつひとつのニュアンスは十分に感じとれる。同価格帯のワイヤレスイヤホンと比べて、そん色ないレベルだと感じた。

イヤーピースは5種類ある。4種類はシリコン製イヤーピース(サイズXS/S/M/L。標準はM)で、1種はウレタン製イヤーピース(サイズはMのみ)

ちなみに、完全ワイヤレスイヤホンで気になる音切れについては、高価な製品に比べて、特に駅などの人混みの中では切れやすく感じたものの、自宅や電車内では問題なく使える。外で切れた場合は、再度ペアリングすることで改善するときもあった。

まとめ

ドンキの「DZBES-100-D」は、完全ワイヤレスイヤホンとしては、リーズナブルな5,980円(税込)という価格ながら、音質は想像以上によく、ハンズフリー通話も行えるなど、高性能ではないが実用性は十分な製品だった。人混みの中ではやや音切れしやすい感じはあるものの、どの程度まで許容できるかユーザーによって判断は分かれるところだろと思う。ただ、その点を踏まえても、完全ワイヤレスイヤホンを初めて購入する人にとっては手を伸ばしやすい製品であるのは確かだ。特にイヤホン端子がないiPhone 7以降のユーザーには、有力な選択肢だと思えた。製品保証も標準で1年付き、さらにドン・キホーテの延長保証にも加入(有料)できるなど、他の格安製品に比べて安心感も高い。

【関連リンク】
《2018年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

銭袋秀明(編集部)

銭袋秀明(編集部)

編集部の平均体重を底上げしている下っ端部員。アキバをフィールドワークにする30代。2015年4月、某編集部から異動して価格.comマガジン編集部へ。今年こそ、結果にコミット!

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