レビュー
取り回しやすく、手首への負担が少ない

最長60分駆動! 東芝コードレスキャニスター掃除機で戸建・4LDKも軽〜くキレイに

世は“コードレス掃除機”ブーム。2017年の国内掃除機市場において、コードレスタイプは約30%を占めるまでになっています。そして、そのほとんどがスティック型。価格.com「掃除機」カテゴリーの売れ筋ランキングと注目ランキングを見ても、上位5モデルはすべてコードレススティック掃除機となっています(2018年5月18日時点)。

そんな中、東芝ライフスタイル(以下、東芝)が、2017年9月にコードレスタイプのキャニスター掃除機“VC-NX”シリーズを発売しました。スタンダードモデルの「VC-NX1」は、価格.com「掃除機」カテゴリーの満足度ランキングでもトップ5以内(コードレスジャンル)に位置するなど、スティック型が隆盛をきわめる中で、購入ユーザーから高い支持を受けています。なぜそれほど満足度が高いのでしょうか? その魅力に迫ってみましょう。

コードレスでもたっぷり吸引できる!“VC-NX”シリーズで、筆者の自宅・戸建て4LDKを一気に掃除してみた

コードレスでもたっぷり吸引できる!“VC-NX”シリーズで、筆者の自宅・戸建て4LDKを一気に掃除してみました

「コードレススティック掃除機は、手元が重い」という人へ!

東芝がコードレスキャニスター掃除機を開発した理由は、「コードレススティック掃除機は手元にかかる荷重が重い、運転時間が十分ではない」といったユーザーの要求に合わせてとのこと。詳細は、同社が開催した製品発表会時の様子をご参照ください→「シャープに続き東芝も! コードレスなのに1時間運転できるキャニスター掃除機が本気すぎた!!」

確かにコードレススティック型の場合、モーターやサイクロン、バッテリーなどすべての機構がホースに装着されるため重量が重くなり、手首にかかる負担が増えます。さらに、バッテリー搭載スペースが限られているので、稼働時間が延ばしにくいというデメリットもありました。

実際、わが家には最新のコードレススティック掃除機が2台あるのですが、普段掃除をしている妻がメインで使っているのは、コードの付いているキャニスター掃除機です。「スティック型は家中をがっつり掃除するときにバッテリーがもたないし、手首が疲れる。それに、スティック型はちゃんとゴミを吸っているかどうかが不安」とは、妻の弁。そんな妻に、“VC-NX”シリーズの上位モデル「VC-NXS1」(以下、NXS1)を使ってもらいました。

シリーズの上位モデルとして、ダストステーションを付属する「VC-NXS1」を使ってみます。ダストステーションには充電機能のほか、本体のゴミを吸引する機能も付いています。ダストステーションの詳細はのちほど

製品には、すき間ノズル、ふとん用ブラシ、丸ブラシ、別売品用アタッチメント、ロングブラシと、それら付属品を収納するバッグが付属しています

軽量さに妻も絶賛! ホースが軽くてスムーズに動ける

NXS1は、キャニスター型なのでモーターなど本体機構とホースが分離しており、手元にかかる荷重は約520gと軽量です。キャニスター型の場合、ホースは伸縮式になっているモデルが多いのですが、NXS1は固定式で余計な機構がありません。妻に使用してもらったところ、「掃除機をかけながら、ホース自体も軽く感じる」とのことでした。

何より妻が気に入ったのが、取り回しのよさ。いわく、「コードがないので、掃除機をかけながら移動しても引っかかりがなく、コンセントを差し替える必要もないのでスムーズに動け、掃除の時間も短縮できる」とのこと。

コードがないだけでなく、大きなホイールで重心が低く軽い力で引っぱれるので、掃除がスイスイはかどります

コードがないだけでなく、大きなホイールで重心が低く軽い力で引っぱれるので、掃除がスイスイはかどります

家具の角にぶつかっても、軽い力で引っ張れば簡単に方向転換できます。本体が“なで肩”な形状なので、家具をするりと避けられるのもよいところ

コードありの掃除機を使用する場合、掃除機の向きを変えるときにコードが引っかかってじゃまだったり、掃除機が届かずにいちいちコードを伸ばしたり、はたまたコードをピンと張りすぎてコンセントが抜けたり、部屋移動の際にコンセントを差し替えたりしなくてはならかったりと、いろいろと面倒です。まずそれがなくなった快適さに、妻はホクホクしていました。

さらに、ホイールが本体より大きく重心が低いため、ホースによって引っ張られてもバランスを崩したり、傾いたりしません。「方向転換がとてもスムーズ。家具に引っかかって止まってしまった場合、これまでのキャニスター型だと強い力で引っ張らないといけないけど、これ(NXS1)はちょっとの力で方向転換できる。引っ張っても本体が倒れないというのは、かなりの安心感」(同妻談)

NXS1は、ホイールの回転がとても滑らかなので旋回半径も小さく、ほぼ上下対象のデザインを採用したことで、本体が反転してもそのまま動かし続けられるのもユニーク。せまい廊下でも小回りがきくので、コードや本体の位置修正などで手を休めることなく、一気に掃除ができるのは本当に便利だと妻は絶賛していました。

本体がコロンと転がり、上下反転してそのまま動かせる様子は、以下の発表会時の動画をご覧ください。

上下対象デザインで、動かしながら上下を反転させてそのまま使用できるのがユニーク!

上下対象デザインで、動かしながら上下を反転させてそのまま使用できるのがユニーク!

キャニスター型は、ホースに掃除機本体がないので、ぺったりと床にホースをつけられるのも利点。ホースの幅の隙間があればヘッドを差し込んで掃除できます

階段では特にそのメリットを感じることができました。コードがないので昇り降りが楽で、コードを足に引っかける心配もありません。上下左右対称デザインにより、本体を手で持ったときのバランスがよく、手にかかる荷重も均等、本体の重量も2.8kgと軽いので、階段の掃除も苦になりません。

煩わしいコードがないので階段掃除も楽々。上下左右対称デザインなので、本体を手に持ってもバランスがよく手が疲れません

ライトが点灯しているのがおわかりいただけるでしょうか? コレのおかげで、壁際や家具の影になるような場所でも、ゴミを見つけやすいのがポイント

一戸建て4LDKを一気に掃除できる大容量バッテリー

さて、コードレスタイプの掃除機で気になる点といえばバッテリーの持ちですが、NXS1は同社スティック型掃除機の2倍の容量となるリチウムイオン電池パックを搭載したことで、標準モードで約60分の連続運転が可能になりました。わが家は標準的な4LDKの2階建て一軒家ですが、「標準」モードに設定すれば1回の充電で家中を掃除することができました。

左側が、同社のコードレススティック掃除機(VC-CL1300)に採用されているバッテリー。中に搭載されているリチウムイオン電池セルが、VC-NXシリーズ(右側)では2倍の10本になりました

ただし、「おまかせ運転」モードでは30分弱程度しかバッテリーがもたないため、家中をぐるっと掃除してあとはリビングとキッチンを残すのみ……というところでバッテリーが切れてしまいました。「おまかせ運転」モードは、掃除する場所のごみの量によってパワーをコントロールする機能で、カーペットや畳、壁の隅などでパワーが上がりました。

わが家全体を掃除するのに要した時間は40分強。NXS1をわが家で使用する場合は、基本的に標準運転で稼動させしつつ、カーペットや壁際などでは自分で強運転に切り替える、といった使い方がよさそうです。

ヘッドを往復すれば、ゴミはほぼ取れる

続いて、肝心の吸引力をチェックしてみましょう。今回はフローリングとカーペットで同じゴミを使って試してみました。使ったゴミは、小麦粉、砂粒、細かい砂利、ポリエステルわた、猫の抜け毛、糸くずです。

フローリング、カーペットともに、1回の往路ではごみが取り切れていません。フローリングの場合、砂粒と砂利が結構残っています。カーペットの場合、砂粒と砂利に加えて、なすりつけた小麦粉、猫の毛が残っていました。しかし、ともに復路ではほとんどのゴミが取れています。つまり、ヘッドを1往復すればほぼ問題なくすべてのゴミが取れました。

フローリングの各種ゴミを置いて掃除機をかけてみると、往路1回だけでは砂利と砂粒が残ってしまいました。ただし、復路でもう1度かけたら、ほとんどのゴミが取れています

毛の短いカーペットでは、砂利、品粒、猫の毛、小麦粉が残っていますが、こちらも復路でもう1度かけるとほぼゴミが取れました

ホースの操作部には「ゴミ残しまセンサー」が搭載され、ゴミが残っているとLEDランプが赤く光ります。2往復もすればランプが消えるので、きちんと掃除できている安心感があります。

実際、家中を掃除し終わった後にダストステーションのダストカップを開けてみると、猫の毛、人間の毛髪、細かい塵がぎっしり出てきて、カーペットの奥のゴミまでちゃんと掃除できていることがわかりました。

ホース手元に「ゴミ残しまセンサー」のLEDを搭載。赤く光ると、ゴミがまだ残っている証拠

ホース手元に「ゴミ残しまセンサー」のLEDを搭載。赤く光ると、ゴミがまだ残っている証拠

自動でゴミを吸いだしてくれる! 充電台兼ダストステーションがスゴい

NXS1はシリーズ上位モデルとして、充電台兼用のダストステーションが付属しているのが最大の特徴です。掃除が終わったらNXS1本体をダストステーションに置き、ホースをホルダーに差し込めば、充電が開始される前に、本体のダストカップにたまったゴミを吸い出してくれます。このとき、本体のプリーツフィルターの塵落としも同時にするので、本体を毎回お手入れする必要がなくなります。

本体のダストカップ容量が0.2Lなのに対して、ダストステーションのダストカップは容量0.8L。3〜4回分のゴミを溜めることができ、ゴミ捨ての回数が減って便利

その様子は、以下の動画をご覧ください。ダストステーションに本体を置き、ホースをホルダーに差し込めば、ゴミの吸引とフィルターの自動清掃が始まります。吸引がおわると充電が始まり、5時間で満充電になります。

実際に一戸建ての家中を掃除したゴミがこちら。わが家では猫を1匹飼っているので、猫の抜け毛がかなり多く取れています。細かいホコリもかなりの量。1回の掃除でこれだけの量のごみが取れるのだから、満足度が高いのもうなずけますね

本体のダストカップにはゴミはほとんど残っていません

本体のダストカップにはゴミはほとんど残っていません

なお、ダストステーションのゴミ捨てはとても簡単ですが、細かいチリはどうしても残ってしまいます。しかし、NXS1本体のプリーツフィルター、排気清浄フィルターを含め、本体とダストステーションの集じん部分はすべて水洗い可能なので、細かい汚れが気になったら一気に洗えるのもよいところ。

NXS1本体のダストカップを分解したところ

NXS1本体のダストカップを分解したところ

ダストステーション側もここまで分解できます

ダストステーション側もここまで分解できます

ヘッドももちろん簡単に分解できてお手入れ可能

ヘッドももちろん簡単に分解できてお手入れ可能

本体、ダストステーションともにダストカップ周りのすべてが水洗いできます

本体、ダストステーションともにダストカップ周りのすべてが水洗いできます

まとめ

スティック型掃除機が人気のいっぽうで、筆者の妻のようにキャニスター派もまだまだ多く存在します。“VC-NX”シリーズは、コードレスであるだけでなく、取り回しがよくて軽く感じられる本体設計により、これまでのキャニスター掃除機の不満を解消してくれるモデルと言えます。

吸引力も高く、一戸建て全部を一気に掃除できるバッテリー容量もポイント。「コードレスが欲しいけどスティック型では不安」という人は要注目です。さらに今回使用した上位モデルNXS1は、付属するダストステーションのおかげで充電とゴミ取りが同時にできる便利さも兼ね備えており、頻繁に掃除をする家庭にとっては特に魅力のある1台です。

近藤克己(カデンプラス)

近藤克己(カデンプラス)

1966年生まれ、福島県出身。大学では考古学を専攻。家電製品のフリーペーパーを発行しつつ、ライターとしても活動中。得意分野は家電流通、生活家電。趣味は、ゴルフ、ギター、山登り、アニメ、漫画。

紹介した製品の最新価格・クチコミをチェックする
関連記事
ページトップへ戻る